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Act.1 用語辞典・世界観紹介篇 part.Ⅰ

◆FDMMORPG『SWORD & MAJIK ON-LINE』

 高槻斉人とフルール・ドリスがタッグを組んだ第三十作。

 既に市販されていたVRゴーグルよりも没入感を感じられるフルダイブ型のVR(FULL DIVE)が可能となるヘッドギアを天才科学者、化野學によって実現した。ユーザーの脳に直接接続して仮想の五感情報を与え、仮想空間を生成する技術であり、使用方法によっては頭を電磁パルスで焼き切ることも可能。

 「最早異世界にある仮想体に魂を送り込んでいるレベル」と言われる高い没入感を超える方法は異世界の存在と魂を交換する異世界憑依技術くらいしかないと言われており、その高い技術は本来評価される筈だった。

 αテストまでは終わっていたが、βテストの応募が丁度終わったところで圓が召喚されてしまったためプロジェクトがストップ。ゲームのハードが日の目を見なかったため、当然ソフトであるFDMMORPG用に初めて開発された『SWORD & MAJIK ON-LINE』も当然日の目を見ることはなかった。


 ゲームの舞台は光を司る狂った神が創り出した《紡錘巨空城-レモンズ・シャトー-》。その作成者たるシャマシュは冒険者を閉じ込めて足掻く姿を楽しもうとしていた。

 プレイヤーは実装されたウェポンスキル・マジックスキルの二つを駆使し、全百階層ある紡錘形の城である《紡錘巨空城-レモンズ・シャトー-》を登り、百層にいるシャマシュを倒す。勿論、デスゲームの要素はないため死亡しても復活は可能。


 シャマシュは理不尽の擬人化であり、《紡錘巨空城-レモンズ・シャトー-》とはその理不尽を破壊する清々しい爆弾という裏設定がある。象徴主義的なイメージを持つ梶井基次郎の『檸檬』からインスピレーションを受けており、神が人間からは到底理解しがたい非生産的な目的のために《紡錘巨空城-レモンズ・シャトー-》を建造したことは、その理不尽性を象徴している。

 社内には『SWORD & MAJIK ON-LINE』を象徴主義のゲームと認識する者も少なからずいる。


 『SWORD & MAJIK ON-LINE』はレベル・熟練度を併用し、武器系のウェポンスキルと魔法系のマジックスキルの二系統のスキルが存在する。

 ウェポンスキルは武器ごとに用意された武器系のスキルであり、予備動作をシステムが検知することで発動する。スキルは基本的に使用している武器の熟練度に応じて増えていくが、特定のスキルは条件を満たすことで獲得が可能になる。これはユニークスキルと呼ばれ、その他のコモンスキルとその派生であるデライブドスキルとは一線を画す。


 マジックスキルはMP制ではなく詠唱制。つまり、詠唱さえきっちり行えばいくらでも強力な魔法を発動できる訳だが、この詠唱がかなりのネック。強力なものになればなるほど長くなり、その分隙を晒すことになる。


 種族は「沢山にすると違いを作るのが面倒なので……」という理由で人間のみになり、ファンタジー種族はNPCのみ登場する。


 二十五層、五十層、七十五層には他のボスよりも明らかに強いクオーターボス、九十一層以降にはこれまでのボスとは一線を画すドレッドナインボスが配置されている。

 百層のボスで待ち受けるラスボスはシャマシュ。


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一層ボス

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九十三層ボス

The three-necked skeleton centipede

 三体の鋭利な骨によって構成されたムカデを束ねたような化け物。鋭利な尻尾と複数の鎌のように鋭い腕を持つ。腹部分で不自然な形で絡み合って一体化している。尻尾の一撃で上位プレイヤーの一団を薙ぎ払い、全員即死させるほどの攻撃力を持つ。通常スキルでもそのレベルだが「慈悲なき骨蜈蚣の乱心」、「Death fire-blue burst」などの広範囲攻撃を仕掛けられれば立っていられるプレイヤーはほとんどいない。

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九十五層ボス

The great frost giant

 白い眼球と凍りついた髭を持つ凍えた腰蓑一つの筋骨隆々な青い霜の巨人。棍棒による物理攻撃と氷属性の範囲攻撃を使いこなすがどちらも即死級の威力を誇る。魔法で倒すことが前提のため、魔法耐性が弱めに設定されている。特に「大いなる霜の巨人の猛吹雪」では体温低下によって移動力と身体能力にほとんど行動不能になるほどのペナルティと視界が真っ白になる特殊な盲目状態、永続ダメージが発生するため、吹雪の中に入れば容易に命を落とす。

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九十七層ボス

The flame devil king

 灼熱の身体を持つ巨大な悪魔。頭の両側からは、ねじれた太い角が後方にそそり立ち、炎に包まれたヤギを擬人化した筋骨理由の身体の中で、唯一双眸だけが青く燃えている。

 前半は両手用大剣を扱うが、後半では巨大なハルバードに持ち換え、強力な範囲攻撃を使う。炎で身体が覆われているため、ソードスキルは通用しない。

 必殺技とも呼べるものは「紅蓮の悪魔の煉獄顕現」。

 お読みくださり、ありがとうございます。

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 もし何かお読みになる中でふと感じたことがありましたら遠慮なく感想欄で呟いてください。私はできる限り返信させて頂きます。また、感想欄は覗くだけでも新たな発見があるかもしれない場所ですので、創作の種を探している方も是非一度お立ち寄りくださいませ。……本当は感想投稿者同士の絡みがあると面白いのですが、難しいですよね。


 それでは、改めまして。カオスファンタジーシリーズ第二弾を今後ともよろしくお願い致します。


※本作はコラボ企画対象のテクストとなります。もし、コラボしたい! という方がいらっしゃいましたら、メッセージか感想欄でお声掛けください。

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