Act.8-36 誕生日会の二次会と、ドリームチームトーナメントと……。第二部 scene.1 上
<三人称全知視点>
第一回戦が終結し、第二回戦の対戦のグループ分けが決定した。
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・第二回戦
◆チーム四
●ネスト、フィーロ、ブルーベル、アンタレス、シュトルメルト、エリシェア、カレン、ナディア、ニーナ、クララ
vs
◆チーム一
●ローザ、エヴァンジェリン、欅、梛、樒、椛、槭、楪、櫻、ペルちゃん
◆チーム八
ナトゥーフ、オリヴィア、リィルティーナ、レミュア、マグノーリエ、プリムヴェール、カリエンテ、スティーリア、ラファール、●琉璃
vs
◆チーム二
ラインヴェルド、オルパタータダ、レジーナ(ミーヤ)、●エイミーン、ヴェルディエ、ディグラン、バダヴァロート、ピトフューイ、カノープス、メネラオス
◆チーム五
●ヴェモンハルト、スザンナ、アゴーギク、ケプラー、ヒョッドル、シュピーゲル、カトリーヌ、リサーナ、ミーフィリア、ホネスト、ヴィクトス
vs
◆チーム十四
アクア、ディラン、イリーナ、バルトロメオ、ソットマリーノ、プルウィア、ネーラ、ヴァルナー、●トネール、クラリス
◆チーム十一
オニキス、ファント、ウォスカー、ファイス、ドロォウィン、フレデリカ、バチスト、シューベルト、ファンマン、レオネイド、●ポラリス
vs
◆チームNPC
●Delphinium、ブリザード、シャーベット、オルカ、バトラコ、柑橘の魔女シトラスクイーン
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第一回戦は籤引きで決めたこともあり、「この組み合わせで本当に大丈夫か?」という組み合わせも多々あったが、流石は第一回戦を勝ち抜いた猛者のパーティばかりというべきか、見応えのありそうな試合が揃っている。
さて、一回戦以上に白熱した試合になりそうなこの第二回戦は果たしてどのような試合となったのか、まずは第一試合――ネストパーティとローザパーティの試合から見ていくとしよう。
◆
《昴》によって欅、梛、樒、椛、槭、楪、櫻の七人は魂絆融体を行い、更にローザと従魔合神することでローザ一人に力を集中させる戦法を取ったローザパーティ。
名前:リーリエ
種族:吸血姫(神祖)
称号:蒼穹白姫、完全制覇
職業:剣帝(剣士系四次元職)、守護騎士帝(騎士系四次元職)、大魔導帝(魔法系四次元職)、暗殺帝(暗殺系四次元職)、召喚帝(召喚士系四次元職)、武闘帝(武闘家系四次元職)、吟遊帝(吟遊詩人系四次元職)、施療帝(神官系四次元職)、聖女(イベント職業)…▶︎
従魔合神:欅
LV:99,999
HP:150,000(+160,000(+160,000(+170,000(+180,000((+139,000,000
MP:290,000(+300,000(+300,000(+310,000(+320,000((+121,000,000
STR:300,000(+310,000(+310,000(+320,000(+330,000((+140,000,000
DEX:560,000(+570,000(+570,000(+580,000(+590,000((+120,000,000
VIT:100,000(+110,000(+110,000(+120,000(+130,000((+130,000,000
MND:100,000(+110,000(+110,000(+120,000(+130,000((+110,000,000
INT:490,000(+500,000(+500,000(+510,000(+520,000((+120,000,000
AGI:600,000(+610,000(+610,000(+620,000(+630,000((+150,000,000
LUK:300,000(+310,000(+310,000(+320,000(+330,000((+110,000,000
CRI:400,000(+410,000(+410,000(+420,000(+430,000((+110,000,000
CHA:600,000(+610,000(+610,000(+620,000(+630,000
▼
名前:エヴァンジェリン・γ・ラビュリント
種族:暗黒戦乙女、首無しの騎士、不死の大魔術師、不死の王、死の支配者、迷宮統括者
所有:リーリエ
HP:20,000,000
MP:19,000,000
STR:65,000,000
DEX:29,000,000
VIT:29,000,000
MND:30,000,000
INT:10,000,000
AGI:49,000,000
LUK:20,000,000
CRI:20,000,000
▼
名前:ペルシウム
種族:桃色変身粘性体、究極二重の影、究極粘性体、粘性体の皇帝
所有:リーリエ
HP:10,000,000
MP:70,000,000
STR:40,000,000
DEX:40,000,000
VIT:40,000,000
MND:40,000,000
INT:1,000,000
AGI:3,000,000
LUK:3,000,000
CRI:3,000,000
これにより、リーリエ達のパーティメンバーは三人となった。
この三人で各個撃破を目指すのが第二回戦のローザパーティの方針である。人数が大きく減って効率は大きく下がった分、安定性が増している。
三人はそれぞれ左、中央、右からそれぞれ敵本陣を目指して行動を開始した。
そのうち、左方向を進んだのがペルシウムだ。
リーリエの姿に変化し、森を進んでいたペルシウムは森の中頃でフィーロとブルーベルの二人と遭遇した。
「……リーリエさん? それとも、リーリエさんに変身したペルシウムさんかしら?」
「どちらにしろ、強敵であることに変わりはない。……全力で立ち向かわなければ敗北する」
「まあ……そうよね。とりあえず、退路を絶っておこうかしら?」
フィーロは『万物切断千変万化-レットドラゴーンプラティナクロース-』を【自動設置】を駆使して張り巡らせた。更に【武装透明化】によって糸を透明化させ、ペルシウムの視界から消し去る。
「粘体造形術! 【水神顕現-龗-】!」
剣先から生み出された多頭の水竜を瞬時にブルーベルが取り込み、巨大な水竜の九つある頭のうちの八つを自身の分身へと変化させると、水竜と融合したブルーベルは口からブレスを放った。
『絶対零度の極寒地獄!』
魔法系四次元職の大魔導帝が習得する氷属性魔法の奥義が水竜を丸ごと凍結させた。
咄嗟に三つのを退避させたことで辛うじて生き延びたブルーベルだが、五つの分身は全て水竜と共に極寒の領域に巻き込まれてカチカチに凍ってしまった。
『深淵より顕現せし大焦熱の極焔』
魔法系四次元職の大魔導帝が習得する火属性魔法の奥義によって氷漬けになった水竜と五つの分身は焼き尽くされ、全て蒸発して消滅した。
『影潜移動』
イベント職の影法師の特技を発動したペルシウムは影の中へと溶け込んでいく。
『万物切断千変万化-レットドラゴーンプラティナクロース-』によって張り巡らせられた結界が完全に意味を失った。
「……影移動。リーリエさんも使えると聞いていたけど、改めて目の前で使われると厄介ね。私の糸と相性が最悪だわ」
フィーロの糸を使った戦術は待ちの要素が強い。
糸を変形させて武器を作り上げることも可能なのだが、もう一人の糸使いであるスピネル共々糸を材料にした武器を使う戦法は苦手としている。
そのため糸を張り巡らせ、その糸で敵の動きを阻害し、攻撃してきたところを糸でバラバラに切り刻むという戦い方がフィーロにとっての唯一と言っても過言でない攻撃手段なのだが、今回の相手にはそれが通用しない。
「……仕方ないわね。奥の手を使わせてもらうわ。無属性因果干渉系魔法――運命操作の赤い糸」
フィーロの手から赤い糸が生み出され、フィーロの左手に巻きついてリストバンドと化した。
ローザがこの五年の間に完成させた新たな魔法の領域――因果に干渉する魔法。その一つが、この運命を操作する力を持つ魔法だ。
術者にとって都合のいい運命を引き寄せる魔法だが、運命を改変する度に膨大な魔力を消費する。
フィーロの力では使えても二回までだ。
「【水神顕現-龗-】!」
新たな八岐の蛟を生み出し、融合することで戦力を回復するブルーベル。
そんな万全の状態で迎え撃つ二人に対し、ペルシウムは糸の領域から外れたところに姿を表すと。
『天上の霹靂降霆』
魔法系四次元職の大魔導帝が習得する雷属性魔法の奥義を発動し、フィーロとブルーベルを含む広範囲に猛烈な雷撃を次々と発生させ、攻撃対象範囲に縦横無尽に雷撃を走らせた。
「運命操作の赤い糸」の効果が発動し、運命が好転したものの、範囲が広過ぎるために雷撃を躱す術がない。
そもそも、今のフィーロにはペルシウムの決定打はないのだから、運命を好転させても攻撃をどうこうすることはできないのだ。
ただ、「運命操作の赤い糸」の効果で莫大な魔力だけが消費され、運良く雷撃がフィーロとブルーベルに当たらないという奇跡が二度起きたが、結局雷撃の領域を脱出できないまま水竜と同化していたブルーベルは雷撃に焼き尽くされて消滅し、フィーロは消し炭となって風に晒されて消えていった。
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それでは、改めまして。カオスファンタジーシリーズ第二弾を今後ともよろしくお願い致します。
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