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Act.7 登場人物紹介 part.ⅩⅥ

◆『管理者権限』を持つ神と関係者

・アイオーン

 『Eternal Fairytale On-line』の『管理者権限』を持つ『唯一神』。複写と創造を司る神とされており、自らが創造した世界に様々な世界の神や生物を複写した存在を配置し、世界を創り出したと言われている。

 全身が漆黒の光に包まれた実体を捉えられない存在であり、その身体の内部には無数のオムニバースを内包している。本来、オムニバースとは概念上可能な全ての宇宙の集合である筈だが、そのオムニバースもまた無数に存在するという事実はほとんど知られておらず、また論理矛盾を含むため一蹴されるのが落ちである。

 実際に無数のオムニバースが存在することは右近衛鬱金によって既に説明されている。その無数のオムニバースの集合体――コンプリート-オムニバースの形状がアイオーンのモデルとなっている。いずれにしてもアザトースよりも規格外な『Eternal Fairytale On-line』だけではなく、三十のゲームの頂点に君臨する存在であることには違いない。元ネタはグノーシス主義。

 シャマシュ、メランコリー、皇帝カエサルと同盟を組み情報交換を行っている。

 ローザ達の帝国侵攻の際にはアザトホートのコケラを嗾けるなど、現時点まで彼自身が圓と直接対決することは避けており、何らかの期を待っていると思われる。

 元はイデアシアという世界の強大な力を持つ造物神であり、その力で『Eternal Fairytale On-line』の世界であるイミテシアを作り上げており、イミテシアの旧支配者や外なる神、旧神はイデアシアの神々を模倣複製したものである。


・エクレシア

 『Eternal Fairytale On-line』の『唯一神』アイオーンの使徒とされる八体の神々からなる真聖なる神々(プレーローマ)の一体。女性の神性であるらしく、神でありながらもその全貌を正しく認識することは叶わないほどの膨大な情報量を持つ豪奢なドレスらしきものを身に纏っている。絶世と言えるほどの美貌を持っているようだが、常人ではその容姿の情報を得ることすらできない。

 常人ならば見ただけで一瞬で発狂どころか消滅するほどのエネルギーを湛え、発狂させる側の外なる神ですらも一発で正気度が0になってしまうほどの存在。理解不能というフィルターによって慈悲深く隠されているため、相対しても発狂することはない。

 皇帝の元にメッセンジャーとして現れ、シャマシュとメランコリーからの助力に関する情報を伝えた。


・アザトホート

 眠り続ける不定形な泡立つ盲目白痴と称される外なる神の首領。本来は『マウス・オブ・マッドネス』という宮殿に棲み、心を持たない無形の騒がしい踊り子の群が、常に取り巻いて踊り狂いながら太鼓の連打と魔笛の音色でアザトホートの無聊を慰めているとされる。

 「死霊秘法がアザトホートという名称で慈悲深くも隠した、あの角のある空間の向うのもの凄い原子核の渾沌世界」と描写される存在で、時空を超越した虚空属性を持つ唯一の神。

 世界をその夢によって創り出した存在であり、アザトホートが目を覚ました瞬間には世界が消滅するとされているが、『Eternal Fairytale On-line』においてはアイオーンによって『クトゥルフ神話』の世界から複製された存在のため、目覚めによる世界消滅能力は保有しない。一方で、原子核による創造と破壊能力、消滅属性による攻撃、時空属性の能力を保有する。


・ザーダ=ホーグラ

 アザトースの化身。

 体の特徴は二枚貝の様な殻を持ち、多数の長い偽足が殻から延びており、殻の中には毛が覆われ、緑色の目を持つ顔がある。この化身はアザトホートが理性を持っていた時になれた姿と言われている。ただし、この神に元々理性があったかどうかは明確ではない。

 二枚貝が完全に開くとき核爆発が起こる。


・アザーティ

 定期的に産み落とされるアザトホートの落とし子達の総称。

 強いエネルギーを持つが制御できずに死ぬものが大半。稀に身体を制御できるものがいる。

 生存しているアザ―ティは「アザータ」、「アザーテ」、「アザートゥ」の三体だけで、三体は宇宙の何処かに存在するといわれている。


・アザトホートのコケラ

 有機生命体に有害な光を発生させるアザトホートの種子シード・オブ・アザトホートを生み出す力を持つアザトホートのコケラ。

 アザトホートの体表から剥がれ落ちた体片が意思を持って動き出した存在、変化した存在とされている。

 核による攻撃、消滅属性、時空属性の攻撃の三種類を使いこなす。名称はヘブライ語が当てられており、アレフ、ヴェート、ギメル、ダレット、へー、ヴァヴ、ザイン、ヘット、テット、アレフ、カフ、ラメッド、メム、ヌン、サメフ、アイン、フェー、ツァディク、クフ、レーシュ、スィン、タヴが存在。


・ルヴェリオス帝国皇帝カエサル

 詳細は「Act.7 登場人物紹介 part.ⅩⅣ」をご覧ください。


・紫の女神アメジスタ

 異世界コランダムの女神。『不思議のダンジョン;ゲートウェイフロンティア』のラスボスであり、赤の女神ルービィと青の女神サファイアの二つの顔を持ち合わせるが故に『管理者権限Level.Ⅱ』を保有し、同時に『不思議のダンジョン;ゲートウェイフロンティア』の『唯一神』の称号を手に入れている。

 青の女神サファイアは赤の女神ルービィの狂気から世界を救うために勇者として主人公を召喚し、赤の女神ルービィは不思議のダンジョンを生み出して、そこから出現する魔物により世界を恐怖のどん底に落とそうとしている。

 『不思議のダンジョン;ゲートウェイフロンティア』では不思議のダンジョンを作り出すことで世界を恐怖で支配し、その光景を楽しんでいたが、次第に刺激が少なくなってきたため勇者として主人公を召喚して新たな刺激を求めたということになっている。

 異世界ユーニファイドにおいて、他の神達と結託してハーモナイアから管理者権限を奪う。が、ハーモナイアは最後の力を振り絞って姿を隠したことで最後のピースを得られなくなった。そこで、抜け駆けしたシャマシュは異世界召喚を行って百合薗圓を呼び寄せ、彼を危険に晒すことでハーモナイアを呼び出し、膠着した現状を打破しようと目論んだ。一方で、神々もユーニファイドの支配権を獲得するために一時休戦を提案。全ての管理者権限を持つ神で真神智会議(グノーシス)を結成し、ハーモナイアが百合薗圓に託すであろう最後の管理者権限=ハーモナイアそのものを手に入れた後、世界の覇権を賭けた最終神争ファイナル・ラグナロクで世界の支配者たる真なる神を決めることが決まった。

 以降はミーミルと組んでいる行動しているものの、自分が利用される側であることを理解している。

 「他の神よりも圧倒的に弱く設定されるという自分に科せられた理不尽な運命の理由を知る」という他の神々とは違う秘密の願いを心の裡に隠している。


・ローザ=ラピスラズリ

 『スターチス・レコード』の『管理者権限』を持つ神。乙女ゲーム『スターチス・レコード』の悪役令嬢ローザその人である。

 圓が転生したローザは『スターチス・レコード』の世界観を成立させる悪役令嬢という因子(ファクター)が必要だと世界が判断し、『スターチス・レコード外伝〜Côté obscur de Statice』のデータから構築した魂のない人形だと考えており、ローザが神として乙女ゲーム世界を超越した結果生まれた存在をハーモナイアが圓転生のための器として調整を加えて利用したのではないかと推測している。

 世界理論には同一の世界線に同一人物に分類される人物二人を同一世界線の同一時間に存在させることができないという制約が課されているが、アクアとディランはオニキスとファントとは完全に別の人物になっており、圓の転生したローザに関してもローザ=ラピスラズリが神として超越存在に至っており、またハーモナイアの調整によって完全に別存在となっているため、世界的には『唯一神』ローザ=ラピスラズリ、ローザ・ラピスラズリ・ドゥンケルヴァルトと完全に別人分として扱われている。余談だが、この理論によりローザ・ラピスラズリ・ドゥンケルヴァルトと百合薗圓も同一世界線・同一時間に同時に存在できる。


・メランコリー

 『スターチス・レコード外伝〜Côté obscur de Statice』の『管理者権限』を持つ神。半分が焦げ茶色、半分が長く透き通る白金の髪を頭の後ろで縛った、黒縁眼鏡を掛けた黒スーツ姿の男。銀色の虹彩と強膜の境目のない波紋のような模様の銀の瞳を持つ。

 表向きは『魔界教』の枢機司教メランコリーと名乗っているが、実際は『枢機大罪の魔モノ』の一体で人間を模した『憂鬱の大罪(メランコリー・シン)』そのもので粘液質の混沌とした魔力を自由自在に操る。『魔界教』の七つの玉座に囲まれた中心にある空の玉座の主人でもある。

 アイオーン、シャマシュ、皇帝カエサルと同盟を組み情報交換を行っている。ローザ達によるルヴェリオス帝国の際には『強欲』を派遣した。

 世界が憂鬱だと感じていると信じ、世界の憂鬱の要因そのものである人間の排除を冀う狂人。存在するだけで世界を汚し、自然を、生態系を破壊し、資源を空費し、無尽蔵に増殖する人間こそが悪そのものであると考え、人間を皆殺しにすることで世界を憂鬱から解放することができると考えている。

 『真の唯一神』に至った時に叶えたい願いは『人間のいない世界の創造』。

 引力と斥力を支配する権能を持つ。


・スロウス

 『スターチス・レコード外伝〜Côté obscur de Statice』の『管理者権限』を持つ神。容姿はボロボロの魔界教徒のローブに、ボサボサの地面に届くほどのボサボサな深緑色の髪。感情の欠片もない精気を微塵も感じさせないゴマ粒のような黒目。『魔界教』の枢機司教で『怠惰』を担当しており、『枢機大罪の魔モノ』である『鈍足の大罪(スローリー・シン)』と行動を共にしている。他力本願で怠惰な性格。

 混沌の魔力を持つ者だけに見える不可侵の黒手を顕現する権能《神の見えざる手インビジブル・ハンズ・オブ・ジュピター》と触れた瞬間に生物・無生物・エネルギー問わず塵へと変える《万象劣化の魔手プロビデンス・オブ・オール・ディッケー》を持ち、混沌の魔力を使った虚反属性(イマジナリー)魔法を使用することができる。これら三つはローザに敗北した際にローザに引き継がれた。また、『鈍足の大罪(スローリー・シン)』と融合する神人習合という切り札を持つ。


・グリード

 『スターチス・レコード外伝〜Côté obscur de Statice』の『管理者権限』を持つ神。容姿は九つの尻尾と狐耳を持っている、白い髪の特徴のない青年。『魔界教』の枢機司教で『強欲』を担当しており、『枢機大罪の魔モノ』である『狐疑の大罪(フォックス・シン)』と行動を共にしている。作中では神人習合した状態で登場した。

 魂を操作する権能と妖狐の尻尾が持つ火・水・風・土・雷・木・金・光・闇を象徴する権能を持ち、それぞれの属性に対応する魂魄の分身(分魂魄)を生成することが可能。更に己の心臓も止まる不完全な時間停止を分魂魄を擬似心臓代わりに利用することによって一方的な攻撃が可能になる権能コンボを得意としている。また、この分魂魄はグリードの魂そのもののため、器となる肉体さえあれば分魂魄による蘇生も可能になる。妖術の権能には混沌の魔力を使用する他、分魂魄として分離した属性の妖術は使用が不可能になる。

 肉体の時間を停止させるとその肉体は空間の歪みそのものとなり、物理世界のあらゆるものから拒絶された存在となり、何であろうと一切攻撃が通らなくなる。また、彼の攻撃はあらゆる物理法則を無視した即死級のものとなる。

 皇帝の助っ人として、『憂鬱』によって派遣され、真の謁見の間でローザと戦うが敗北し、その『管理者権限』と権能と自らの命を失ったが、分魂魄は現在も全て残っている。


・ミーミル=ギャッラルホルン

 『Ancient Faerys On-line』の登場人物。妖精の国(アールヴ・ヘイム)宇宙樹(イグドラシル)が根を張る地下世界ヨトゥンヘイムの湖畔に住んでいた水の巨神。巨神と言われるものの実際は水の神であり、その大きさは変幻自在である。

 『北欧神話』準拠の過去世界において、ホッドミーミルに残った存在であり、九つの世界崩壊後の世界で同じ生き残りである運命の女神ノルンの三神(長女ウルズ、次女ヴェルザンディ、三女スクルド)と世界の覇権をかけて争ったが九妖精の共通の祖先である(ディーウァ=)妖精クァエダムのリーヴとリーヴスラシル、そして女神ノルンによって封印された……かに見えたが、実は封印を逃れており、地下深くに潜伏していた。『Ancient Faerys On-line』の最終イベントでプレイヤー達の前に巨神ミーミルとして姿を現し、ノルンの加護を受けたプレイヤー達と壮絶な戦いの末に消滅した。

 異世界ユーニファイドにおいて、他の神達と結託してハーモナイアから管理者権限を奪う。が、ハーモナイアは最後の力を振り絞って姿を隠したことで最後のピースを得られなくなった。そこで、抜け駆けしたシャマシュは異世界召喚を行って百合薗圓を呼び寄せ、彼を危険に晒すことでハーモナイアを呼び出し、膠着した現状を打破しようと目論んだ。一方で、神々もユーニファイドの支配権を獲得するために一時休戦を提案。全ての管理者権限を持つ神で真神智会議(グノーシス)を結成し、ハーモナイアが百合薗圓に託すであろう最後の管理者権限=ハーモナイアそのものを手に入れた後、世界の覇権を賭けた最終神争ファイナル・ラグナロクで世界の支配者たる真なる神を決めることが決まった。

 ハーモナイアから管理者権限を奪った後にミーミルは女神ノルンの三神を闇討ちして彼女達の持つ管理者権限を獲得しており、『管理者権限Level.Ⅳ』を獲得しているのと同時に『Ancient Faerys On-line』における全てのシステムを使用可能な『唯一神』の立場を得ている。現在は『不思議のダンジョン;ゲートウェイフロンティア』の『唯一神』紫の女神アメジスタと共に行動している。

 ミスルトウに妖精王(オベロン)としての力を付与することで妖精王(オベロン)翠妖精(エルフ)へと進化させた。

 見た目は青いタキシードを身に纏った水色掛かった銀髪の氷のような双眸を持つインテリ風眼鏡。


・ノインの三女神

 故柱。長女ウルズ、次女ヴェルザンディ、三女スクルドからなる運命の三女神。

 『北欧神話』準拠の過去世界において、ホッドミーミルに残った存在であり、九つの世界崩壊後の世界で(ディーウァ=)妖精(クァエダム)のリーヴとリーヴスラシルと共にミーミルを封印した。その後、実は封印から逃れて地下深くに潜伏していたミーミルをプレイヤーと共に封印する。

 異世界ユーニファイドにおいて、他の神達と結託してハーモナイアから管理者権限を奪った後ミーミルの闇討ちにあって消滅し、『管理者権限』を奪われる。


・シャマシュ

 詳細は「Act.7 登場人物紹介 part.ⅩⅤ」をご覧ください。

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 それでは、改めまして。カオスファンタジーシリーズ第二弾を今後ともよろしくお願い致します。


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