Act.7 登場人物紹介 part.ⅩⅣ
◆ルヴェリオス共和国
・イリーナ=シャルラッハ/ヴェガス=ジーグルード
ヴェガスは、伝説の騎士団「真紅騎士団」の騎士団長で蒼の長髪と血のような真紅の瞳を持つ騎士、転生したイリーナは燃えるような赤髪と紫紺の瞳を持つ少女という見た目。
女主人公そのままの姿で、武器は前世が吸血鬼の王の骨を隕鉄と混ぜて打った、血を吸うたびに切れ味を増し、吸収した血液を操作することができる流星刀の帝器血飢えた吸血剣で、イリーナ時代はオーダーメイドの剣を使う。ゲームでの専用帝器は血飢えた吸血剣で、ゲーム終盤で再入手していた。
裏切り者がトレディチだとは気付いておらず、ローザからその事実を聞かされた際にはトレディチの野望に気付けなかったこと、自分の部隊から裏切り者を出し、それが帝国の腐敗につながっていたことに責任を感じていた。
魂魄の霸気は《箱猫》。重ね合わせの事象から望んだ結果を選び取る、つまり一パーセントでも可能性があれば、その確率を百パーセントにすることが可能。
帝国崩し前の装備作成ではローザから『宵鋼-小烏丸打ち直し-』と『影の歩行者の暗殺外套』を贈られている。その後、ローザ達主催の強化プログラムに参加した。
帝国崩しではアクアと共に二人の暗黒騎士ガーナットと戦い、勝利した。
帝国崩壊後の装備新調・調整ではローザから『宵鋼双刃-吸血剣・小烏丸打ち直し-』を贈られている。
帝国の崩壊に伴い、建国されたルヴェリオス共和国では暗黒騎士ガーナットが騎士団長を務めていた「暗黒騎士団」のメンバーを核として「真紅騎士団」を再設し、団長となった。また、共和国軍の統帥権を首相から委ねられている、ルヴェリオス帝国の宰相から文武が分離して生まれた役職の一つである大参謀を兼任している。
・ピトフューイ=スクロペトゥム
暗殺集団シャドウウォーカーのリーダー。過去の戦いで右目と右腕を失い、右目に眼帯を嵌め、右腕の義手をつけている。美しい銀髪をショートカットにしたイケメンな女性。
最年少で帝国の将軍に上り詰めたが、帝国の腐敗を実感して帝国軍を抜け、革命軍に加わる。帝器は『裏切りと闇の帝国物語〜Assassins and reincarnator』時代から愛用しているレインボークリスタルの効果で七つの属性の弾丸を生成してランダムに放つことができる虹色拳銃の他に、遠視、暗視、透視、過去視、並列未来視、記憶視の六視の力を持つ六視天眼を保有し、六視天眼の上から眼帯をしている。
南の異民族討伐に参加した際にグランディネ率いる帝国軍の残虐な所業を目にし、帝国軍からの離反を決意した。右目と右腕はこの時、裏切り者を殺そうとしたグランディネによってつけられたもの。
プルウィアとリヴァスが連れてきたローザから世界の真実と皇帝の目的を聞き、正式に同盟を樹立する。また、自分の前世がヴェガスであったことを隠していたイリーナには「私達に前世の話を打ち明けなかったことを後ろめたく思う必要はないぞ。人間誰しも秘密の一つや二つある。それに、お前が仲間であることには変わらないのだからな」と、イリーナに事実を知っても仲間であることは変わらないと思っていることを伝えた。
帝国崩し前の装備作成ではローザから『カラクリ義手』と『影の歩行者の暗殺外套』を贈られている。その後、ローザ達主催の強化プログラムに参加した。
帝国崩しでは治安維持組織詰所を襲撃し、シェルロッタと共にグランディネと戦った。
帝国崩壊後の装備新調・調整ではローザから『絡繰式万能義手』を贈られている。
帝国の崩壊に伴い、建国されたルヴェリオス共和国では首相となり、多種族同盟への加盟を決める。
・プルウィア=ピオッジャ
暗殺集団シャドウウォーカーのメンバー。青みがかった銀髪の長髪に蒼玉色の瞳を持つ少女。肉好きの大食らいで、野生児がかったところがある。
基本的に寡黙で無表情なため取っ付きづらいが、感情の薄い立ち居振る舞いは上辺だけのものであり、決して冷徹な性格などではなく、実際は優しく仲間思いな暖かい心の持ち主。
帝国の暗殺部隊出身。幼少の頃から暗殺者として育てられてきており、実力が非常に高く圧倒的なスピードと華奢な見た目からは想像がつかない重い斬撃を誇る。
帝器は抜けば刀のつけ根から露を発生させ、人を斬るときに勢いよく流れ刃の鮮血を洗い落とし、斬った場所から呪毒を流し込んでその毒で相手を即死させる「妖刀・叢雨」。
「辺境の村々で何も知らずに乗った乗客を帝都のスラム街で奴隷として売り捌く馭者と、その馭者役の男に金を払って雇っている商人」の暗殺任務を受けてスラムを訪れたところでローザ達と出会い、アジトに不審な者達を連れ帰る訳にいかないため、ピトフューイへの取り次ぎを掛けてアクア、ディランと交戦した。その後、ローザ達をアジトに案内する。
アジトを訪れたローザから、世界の真実と皇帝の目的を聞き、その後ピトフューイの判断で同盟が樹立された。
アクアやディランと同じ燃費が悪いタイプで食べる量は多い。肉好きの大食らいで、野生児がかったところがある。
帝国崩し前の装備作成ではローザから『小太刀-霧雨-』と『影の歩行者の暗殺外套』を贈られている。その後、ローザ達主催の強化プログラムに参加した。
ネーラ=スペッサルティンとは同じ孤児院で仲良い義姉妹として育ち、暗殺部隊にも二人して合格した。ピトフューイから革命軍に勧誘された際に、ネーラにも一緒に離反しようと声を掛けたが否定され、袂を分かつこととなる。
最愛の妹を救済してやりたいと思っているが、実際は妹と戦うことに心を痛めている。
帝国崩しでは治安維持組織詰所を襲撃し、プリムヴェールと樒と共にネーラとヴァルナーと戦った。
帝国崩壊後の装備新調・調整ではローザから『妖刀双刃-叢雨・霧雨-』を贈られている。
帝国の崩壊に伴い、建国されたルヴェリオス共和国では「真紅騎士団」の副団長となった。
・ホーリィ=グリムリッパー
暗殺集団シャドウウォーカーのメンバー。ピンク色の髪をツインテールにした桃色の瞳が印象的な桃色のドレスを纏った少女……ではなく、男の娘。
合法ロリな外見や可愛いモノ好きな趣味とは裏腹に、酒やタバコを好んでいる。
帝器は蒼焔と呼ばれる通常の炎よりも安定していて温度の高い炎を纏わせることができる蒼焔大鎌。
アジトを訪れたローザから、世界の真実と皇帝の目的を聞き、その後ピトフューイの判断で同盟が樹立された。
帝国崩し前の装備作成ではローザから『影の歩行者の暗殺外套』を贈られている。その後、ローザ達主催の強化プログラムに参加した。
帝国崩しでは治安維持組織詰所を襲撃し、フレデリカとジャスティーナと共にカルマとアルゴンと戦い、勝利した。
帝国崩壊後の装備新調・調整ではローザから『蒼焔大鎌-焔獄-』を贈られている。
帝国の崩壊に伴い、建国されたルヴェリオス共和国では文官の要職についた。
・リヴァス=ライトレッド
暗殺集団シャドウウォーカーのメンバー。銀髪のナイスミドルで鍛え上げられた筋骨隆々な体を持っている。
ピトフューイの元部下で、彼女と共に革命軍に加わった。
熱いハートを持つ熱血漢で実直な性格。純粋な戦闘力だけでも洞察力や判断力にも優れており、脳筋タイプではない。
帝器は刀身の表面でサメの歯のような極小のトゲが刃を光り輝かせるほど高速で動き回る光刃細剣。
「辺境の村々で何も知らずに乗った乗客を帝都のスラム街で奴隷として売り捌く馭者と、その馭者役の男に金を払って雇っている商人」の暗殺任務を受けてスラムを訪れたところでローザ達と出会い、アジトに不審な者達を連れ帰る訳にいかないため、ピトフューイへの取り次ぎを掛けてアクア、ディランと交戦した。その後、ローザ達をアジトに案内する。
アジトを訪れたローザから、世界の真実と皇帝の目的を聞き、その後ピトフューイの判断で同盟が樹立された。
帝国崩し前の装備作成ではローザから『神竜の鱗鎧』と『影の歩行者の暗殺外套』を贈られている。その後、ローザ達主催の強化プログラムに参加した。
帝国崩しではメネラオス、スピネル、チャールズ、カルメナと共にハーメルンとヴェーパチッティと戦い、勝利した。
帝国崩壊後の装備新調・調整ではローザから『光刃細剣-瞬光-』を贈られている。
帝国の崩壊に伴い、建国されたルヴェリオス共和国では新しい騎士団の団長に就任した。
・クラリス=チェルシー
暗殺集団シャドウウォーカーのメンバー。薄い赤色のロングヘアに橙色の瞳を持つ。変装の名人で、メイクで容貌を変えることができる。お洒落が好きな普通の女の子という印象を持たれることが多く、彼女の正体が暗殺者だと見抜ける者は滅多にいない。
地方の一般家庭出身で、要領が良かったために地方の役所勤めの地位を獲得したが、安定した立場に満足せず玉の輿を狙っていたが、仕事をしていくうちに帝国の腐り具合を知ることになり、腐った上層部を酒の席を利用して暗殺し、そのまま革命軍に合流した。
帝器は他人や動物等、様々なモノに変身できる能力を持つ魔法の手鏡だが、前述の通りメイクだけでも別人に変身できる。
アジトを訪れたローザから、世界の真実と皇帝の目的を聞き、その後ピトフューイの判断で同盟が樹立された。
帝国崩し前の装備作成ではローザから『シルバーバングル』と『影の歩行者の暗殺外套』を贈られている。その後、ローザ達主催の強化プログラムに参加した。
帝国崩しではマグノーリエと共にジェスター=ヴェクトゥルと戦い、勝利を収めている。
帝国の崩壊に伴い、建国されたルヴェリオス共和国ではルヴェリオス帝国の宰相から文武が分離して生まれた役職の一つである大官吏に就任した。
・【雷将】トネール=フードゥル
帝国の最高戦力、大将軍の一人。大将軍の家系で生まれ、代々武官は政治に口出すべからずと言う教えを守り、国家の安泰のみを願う武人。厳格な性格で、帝都を守る要として敵を殲滅する強い意志を持つ一方、宰相に対しては明確な嫌悪感を抱いていた。革命軍を狩り終わったら国を腐らせている官僚や宰相を狩ると豪語している。
帝国崩しの日に屋敷を訪れた椛、槭、楪、櫻の四人と対峙する。最初は敵と認識して戦っていたが、後に「殺さないように手加減することを、戦いに向かう姿勢には相応しくない、甘い考えであると分かっていてもお姉様の命令とあれば遂行する」という椛達の話を聞いて興味を持ち、椛達の話を聞くことにした。椛達から世界の真実と皇帝の目論見を聞き、自分の目で真実を確認するために一時休戦する。
帝器は自らの体を雷に変えることができる宝石霹靂宝石を二つに割り、籠手に改変した霹靂籠手。高い強度を誇り、地形に影響を与えるほどの高い威力の雷撃を放つことができる。
帝国崩壊後の装備新調・調整ではローザから『五色の籠手』を贈られている。
帝国の崩壊に伴い、建国されたルヴェリオス共和国では副首相についた。
・ネーラ=スペッサルティン
治安維持組織「ヴァナルガンド」のメンバーの一人。エナメル質の黒いセーラー服を着た、黒髪に真紅の瞳が特徴的な少女。
元暗殺部隊所属で両親のいなかったネーラは暗殺部隊と関係の深い辺境の孤児院で育ち、その後暗殺部隊の実力選定試験に合格し、その後は帝国の暗殺者として帝都に言われるままに仕事をこなし、暗躍してきた。
任務で多くの仲間を失った結果、仲間に対しては強く歪んだ執着心を持っており、いつまでも一緒にいるために帝器の刀で斬り殺し自分の人形とすることでずっと一緒にいようとする。
帝国崩壊まで使用していた帝器は斬り殺した相手を八人まで骸兵として操ることができる「死者冒涜の妖刀・玉梓」。
帝国崩しの治安維持組織詰所を襲撃され、プルウィア、樒、プリムヴェールと戦うも敗北する。薬物に強化されながらもプルウィアに敗北した。帝国を裏切ることができない暗示にかかっているため、帝国を抜けることに抵抗したが、樒がローザから預かった札によって「永遠の眠り」の呪いをかけられ、無力化された。
ローザによって帝国を裏切られない暗示を解かれたが、それでも死体への執着と、帝国のために戦わなければならないという気持ちを持っていた。ヴァルナーの一世一代の告白を聞き、純粋に人々のために戦ってきた、憧れの存在だったヴァルナーのことが好きになっていたことを改めて認識、ヴァルナーの気持ちに応え、二人は結ばれることになる。
帝国崩壊後の装備新調・調整ではローザから『黒刃天目刀-千鳥雷切-』、『宵闇のセーラー服』を贈られている。
帝国の崩壊に伴い、建国されたルヴェリオス共和国では共和国政府の動向の監視を行い、良い治世の維持を目指す外部政治評価機関の副会長に就任した。
・ヴァルナー=ファーフナ
治安維持組織「ヴァナルガンド」のメンバーの一人。義に厚く、仲間を大切にし、純粋に人々のために戦おうとする好青年。元帝国海軍所属。長らく海軍の本拠地である故郷の港で暮らしてきたが、配置換えにより帝都に来たため、田舎と都会の違いに戸惑いを覚えている。帝都に到着してすぐに帝都で迷子になったが、ネーラと出会い、無事に目的地である「ヴァナルガンド」の拠点に辿り着いたというエピソードもある。
配属初日から個性的な同僚たちに戸惑い、仲間達の言動ら帝都の雰囲気から帝都の異常さを感じているが、恩人に報いるために軍人としての役目を全うする決意を固めている。
使用する帝器は帝国海軍の大将だった祖父から受け継いだ「海魔化身」。剣型の鍵を使用して召喚することが可能で、翼による飛行能力と透明化能力、生成した水を渦状に操る能力を持つ。副武装として三叉槍型の「海鬼の槍」が存在する。
帝国崩しの治安維持組織詰所を襲撃され、プルウィア、樒、プリムヴェールと戦うも敗北する。樒から自分にとってネーラがどのような存在かを聞かれ、「大切な仲間」であると答えた。薬でボロボロとなったネーラを救うために、樒達と一時的に休戦した。ネーラの薬物によって蝕まれた身体を治すために神聖薬を使った。
ネーラと共に戦っている中で、彼女に仲間として以上の気持ちを抱いており、ローザに指摘されてようやく自分がネーラを愛していたことを知る。目を覚ましたネーラにその気持ちを伝え、晴れて恋人同士になった。
帝国崩壊後の装備新調・調整ではローザから『海鬼の聖槍』、『海魔と暴君の鎧』を贈られている。
帝国の崩壊に伴い、建国されたルヴェリオス共和国では共和国政府の動向の監視を行い、良い治世の維持を目指す外部政治評価機関の会長に就任した。
◆ルヴェリオス帝国
・皇帝/カエサル/トレディチ=イシュケリヨト
『裏切りと闇の帝国物語〜Assassins and reincarnator』においては、前皇帝である二代目皇帝を殺害して帝位についた三代目皇帝。「真紅騎士団」のメンバーの一人で十三席次だったトレディチ=イシュケリヨトが騎士団を裏切って隊長以下仲間の騎士全員を殺害し、その後皇帝を暗殺した。皇帝即位後はカエサルと名乗っている。蒼から赤へのグラデーションのある髪と翡翠色と紫水晶のオッドアイを持つ中性的なイケメン。
異世界化以前は、国を揺るがす存在として暗殺集団シャドウウォーカーを危険視して暗殺集団シャドウウォーカーの排除を目的に動いていたが、異世界化して『唯一神』として世界を超越した存在になった後は、他の神とは異なり皇帝の座に居続けている一方で、ローザやイリーナの存在を危険視し、暗黒騎士ガーナットを生み出すなど打てる手全てを打っている。
政治を宰相に一任しており、姿を見せないことで有名。
帝器を破壊することができる反帝器と最強の帝器とされる巨大ロボット型武装機始皇帝、帝器と皇牙の研究のノウハウを全て注ぎ込んで作り出した時空すらも両断する皇帝器「煌帝剣・時空穿」を持つ。
謁見の間の奥の無数の世界の行き止まりでローザを待ち受け、『強欲』と共に最終決戦を行う。『強欲』が倒され、もう一つの奥の手である異世界を行ってノイシュタインの召喚に成功するも、ローザ によって倒され、呪いを解かれてしまった。
世界支配への執念と、『真の唯一神』、支配者になりたいという渇望が皇帝という枠を破って氾濫し、暗黒の六枚の翼を背に持ち、無数の背輪を背負った無貌の神へと変貌するが、それでもリーリエを超えることはできず、撃破された。
・暗黒騎士ガーナット
漆黒の甲冑を纏った騎士で、帝器血飢えた吸血剣を扱う。帝国に新設された「暗黒騎士団」の隊長。甲冑に隠れているが赤い髪と紫紺の瞳を持つ。帝国最強の騎士とされている……が。
その正体は二人の人間である。一人は皇帝が『管理者権限』によって生み出したヴェガスの転生体である男主人公であり、転生に使われず空だった身体を再利用して生み出された。魂は存在せず、何も言葉を発しない。ヴェガス=ジーグルードの体に染み付いた剣技を使って敵を殺すだけの兵器と化している。こちらが「暗黒騎士団」の隊長として表舞台に立っている。
もう一人がヴェガス=ジーグルードの死体から抽出したデータを使って作り出した影武者。甲冑に隠れているが蒼の長髪と血のような真紅の瞳を持つ。
国の英雄として造形された暗黒騎士ガーナットに何かがあった場合の影武者として作成されたという側面もあるが、実態はイリーナ=シャルラッハを絶対に殺さなければならないという皇帝の執念の象徴であり、前世ともう一つの可能性という二倍の力でイリーナを確実に殺すことを企んでいた。
二人の装備する漆黒の鎧はどちらも災禍級危険種のタイラントの変異種であるダークタイラントを使った皇牙「黒の暴君」。素材となった竜の強靭な生命力により装着者に合わせて進化するが、やがて使用者を取り込んでしまう。「海魔化身」を基に生み出された装備。
影武者であるヴェガスのデータを元にした方は、「黒の暴君」の副武装である「暴君の剣」を扱う。
「イリーナが現れた時に優先的に倒す」ことがプログラミングされており、帝城に現れたイリーナを倒すためにイリーナとアクアを討伐するために二人に剣を向けるも死闘の末に敗北する。
・ハーメルン=オーガスト
帝国の宰相。いつも何かを食べている巨漢。若い頃に壮絶な修行を行い、会得した自身の圧倒的な戦闘力と強靭なタフさを誇る武闘派宰相。帝国の裏の最強戦力「皇帝の魔剣」のメンバーの一人。
皇帝を傀儡にして国を支配している……と革命軍に思われているが、実際はトレディチに与えられた指示に忠実に従い、国の政治を行っていた。
グランディネに「帝国に蔓延る革命軍を始めるとする凶悪な輩の一掃」を依頼し、帝国の対革命軍の最高戦力となる治安維持組織「ヴァナルガンド」の誕生に貢献した。
同格の関係にあるダートムを、ニウェウス王国を裏切った存在であるからと全く信用していないが、皇帝の深謀遠慮の結果なのだと渋々受け入れている。
帝器は自らの体を光に変えることができる宝石煌光宝石。
皇牙は引力を持つ闇を自在に操作する宝石闇引宝石。
帝城の謁見の間でローザ達を迎え、三人の刺客が待ち受けていることを伝えた。ローザのローザが選んだマグノーリエとクラリスを謁見の間の先に通し、ヴェーパチッティと共にメネラオス、スピネル、チャールズ、カルメナ、リヴァスと戦うも敗北する。
・ヴェーパチッティ=オーガスト
ハーメルンの息子で帝国の裏の最強戦力「皇帝の魔剣」のメンバーの一人。
危険種狩りの命を受けて行動しており、長らく帝都を離れていた。
父親譲りの性格の悪さで、大臣の息子という立場を使って、罪のない人々を次々と殺してしていく。
戦闘能力は皇牙抜きでも高く、過去の修行の旅で体得した各地の格闘技を織り交ぜた独自の肉弾戦を展開する。
皇牙は一定範囲内の人間をあらかじめマーキングした場所に転送することが可能な「転移法陣」。
父のハーメルンのことは尊敬しているものの、父が皇帝に忠誠を誓っていることについては疑問を持っており、有能な父が皇帝の座を奪って仕舞えばいいのではないか、とすら思っていた。
謁見の間に現れたローザに目をつけ、可愛い顔を歪ませたいという欲望を抱いていたが、父であるハーメルンによって止められる。
父親が皇帝に心酔していたこと、自分の知らない皇帝と父親の関係に混乱する中、ローザ達を取り逃し、残ったメネラオス、スピネル、チャールズ、カルメナ、リヴァスの五人と戦うも敗北した。
・グローシィ=ナイトメアブラック
帝国に仕える暗殺者兼医療術師の女。帝国の裏の最強戦力「皇帝の魔剣」のメンバーの一人。普段は愛用している黒ロリィタのドレスを身に纏っているが、状況に応じて衣装やメイクを変えており、変装術も心得ている。
二つの帝器を保有しており、一つは毒に侵された者に小さな黒い月のような痣が現れるこの毒は、夢を見ている間という局所的な時間に、人間の自己治癒能力を反転し、身体を蝕んでいく夢の毒、もう一つは細胞を自在に老化・若返らせることが可能な薬人魚と死神の毒薬。前者は暗殺実行のための毒薬として、後者は潜入を円滑に進めるための切り札として皇帝から下賜されている。
この薬の効果で様々な年齢での活動を可能にしており、普段好んでいる少女としての姿もこの薬で若返ったものである。実年齢は八十二歳の老婆だが、人魚と死神の毒薬には細胞が若返るのに合わせて寿命もそれに見合ったものにするという副作用があるため、擬似的な不老不死となっている。
過去にメリエーナ暗殺に関わり、別世界線では漆黒騎士団を含むオルパタータダ派の騎士団を一掃し、オルパタータダとルーネスの殺害にも関わったブライトネス王国とフォルトナ王国に悲劇の元凶とも言える人物(暗殺を依頼した人物に責任の大半はあるが)。
皇帝を現人神と崇拝し、彼のためならば自らの命が失われることも厭わない狂信者。アネモネが暗殺者の正体を見抜いて自身を捕らえることも計算に入れており、自爆することでローザ陣営と帝国の戦争の開戦を告げる花火となることを選んだ。ローザ好みの見た目と、その高い推理力をローザからも評価されており、できるなら鞍替えさせたかったと思っていたことをグローシィの死後に明かしている。
・オーレ=ルゲイエ
異世界化後に皇帝の命によって再編された帝国の裏の最強戦力「皇帝の魔剣」メンバー。『裏切りと闇の帝国物語〜Assassins and reincarnator』には登場しないため、異世界化後に見出されたと思われる。
強い外斜視で焦点の合っていないギョロ目に白髪の背の低い白衣の老人という見た目で、分厚いガラスの眼鏡を掛けている。皇帝直々に帝器改造を限定的に可能にする『管理者権限』の複製を与えられており、皇牙開発に携わっている。「皇帝の魔剣」に所属している理由は研究がしやすいからということであり、『管理者権限』の複製を与えられているにも拘らず皇帝に対する信仰は皆無。
趣味は改造。危険種と人間を融合した新型危険種の研究にも着手していた。偉大なる科学のためにはいかなる犠牲も許される典型的なマッドサイエンティスト。
メインで使用する皇牙は手先の精密動作性を大きく引き上げる手袋型の「創造者の御手」を参考にして開発された、無数の機械の義手からなる「創造者の千手」。
しかし、その能力によって様々な皇牙を自分用にも作成しており、ダメージを回復に、回復をダメージに変更する空間干渉能力を持つブレスレット型の「逆転領域」をはじめ、「蒼焔大鎌」と同じ蒼焔を放射できる火炎放射型の「蒼焔放射器」、治癒効果のある魔法陣を展開する指輪型の「治療方陣」、精神エネルギーを衝撃破として撃ち出す「精神銃砲」を基に開発された「精神砲腕」など多くの武装を保有する。また、身体をサイボーグに改造しており、実際は強い外斜視で焦点の合っていないギョロ目に白髪の背の低い白衣の老人という皮を被っているに過ぎない。その本性は、ガイコツ型のサイボーグであり、その身体は「修羅道《修羅の装甲》」を基にしたパワードスーツのシステムが組み込まれている。「修羅道《修羅の装甲》」と違って生身ではないため、リスクが一切存在しないため、本家より厄介な存在と化している。
謁見の間の奥の世界の一つ、機械的な空間でローザを待ち受けていた。皇帝をも倒し、科学帝国を建国する野望を抱いていたが、ローザとの戦いで敗北し、夢破れる。
・ジェスター=ヴェクトゥル
異世界化後に皇帝の命によって再編された帝国の裏の最強戦力「皇帝の魔剣」メンバー。
『裏切りと闇の帝国物語〜Assassins and reincarnator』には登場せず、異世界化後に皇帝によって見出された。
太った道化師メイクの男で、宮廷道化師のような衣装を身に纏っている。
実は人造魔導士の試作品であり、副作用で精神が崩壊してしまっている。
皇牙は選択したスートによって効果が変わる鎧「骨牌装甲。穂先がスペードの形をしている槍を扱う攻撃力の高いスペード、棍棒を武器にする隠密性に優れたクローバー、圧倒的防御力を誇る防御型のダイア、自己回復能力を上昇させる回復型のハートの四種類が存在する。
帝城の謁見の間の奥に存在する暗黒空間でローザ、マグノーリエ、クラリスの三人を待ち受け、マグノーリエとクラリスと死闘を繰り広げるも敗北した。
・ダートム=アマルガム
かつてはニウェウス王国で【錬成の魔術師】と呼び称されてきた元宮廷魔法師の男。戦いによる立身出世、武力による下克上を望み、クーデターを引き起こした。
国王の暗殺と武闘派の名門宮廷魔法師と第一王女の婚約を計画し、平和条約を結んだ国への侵攻も主導した。結果としてフォルトナ王国に侵攻の大義名分を与え、ニウェウス王国の壊滅を引き起こしてしまっている。
計画を知ったジェーン=ドゥによって暗殺され掛けたが、逃亡して行方を晦ませていた。
その後は帝国に亡命し、「皇帝の魔剣」のメンバーの一人にまで上り詰めている。オーレ=ルゲイエと共に人造魔導士計画を進め、試作品のジェスター=ヴェクトゥルを生み出した。
皇牙は「真なる聖槍」。聖なる力を宿した伝説級の鉱石を使った世界に一振りしかない聖槍であり、高い浄化作用と敵の実体を捉える性質を持つ。作中でも数少ない、自らの身体の性質を変化させる宝石系の帝器を無力化してダメージを与えることが可能な皇牙。
謁見の間の奥にある世界の一つ、機械仕掛けの塔でローザを待ち受けた。ローザが呼び出したレジーナとユリアと死闘を繰り広げるも敗北する。
・アクルックス=サザンクロス
革命軍のリーダー。薄いグレイブラウンの髪をセットした、モノクルをかけた三白眼の男。
実は、異世界化後に皇帝の命によって再編された帝国の裏の最強戦力「皇帝の魔剣」メンバーに加わっており、革命軍の情報を皇帝に流していた。皇帝を現人神として崇拝している。
帝器は使用者の精神エネルギーを衝撃破として撃ち出す「精神銃砲」。皇牙は敏捷を上昇させる特殊な靴型の「韋駄天走」。
帝城に現れた帝城襲撃組に、最初から自身が帝国側の人間であることを告げる。この場で襲撃者達全員の殺害を目論んだが、襲撃者のほとんどを取り逃してしまい、残ったディランと戦ったが敗北した。
・【熔将】アルバ=パテラ
帝国の最高戦力、大将軍の一人。自らの体を熔岩に変えることができる帝器の宝石溶岩宝石をその身に埋め込んだマグマ人間であり、身体をマグマに変化させることができる他、マグマを自在に操ることができる。
S級危険種狩りを行った際に左目を負傷しており、痛々しい傷が残っている。赤い鎧を身に纏ったくすんだ赤髪の男。
初代から帝国に仕えてきた武人の家系出身で、帝国のために忠誠を捧げている。彼にとって帝国に仕えることが生きる意味であり、例え国が腐っていたとしてもそれを正そうとはしない。
帝国崩しの日に屋敷を訪れたスティーリアによって暗殺される。
・【凍将】グランディネ=サディスト
帝国の最高戦力、大将軍の一人。白く透き通った肌と青い髪と碧眼を持つ絶世の美女だが、趣味が拷問というドS精神の塊で、弱肉強食の理論を信条としており、弱者が淘汰されて滅ぶのは当然のことだと考えている。
最年少で大将軍の地位に立った女軍人であり、暗殺集団シャドウウォーカーの殲滅のために結成された治安維持組織「ヴァナルガンド」のリーダーを務める。宰相ハーメルンに「帝器使い」を求め、その対価としてハーメルンにとって邪魔だったトネール派の文官達を殺害した。
自らの体を氷に変えることができる帝器の宝石凍結宝石をその身に埋め込んだ凍結人間であり、身体を氷に変化させることや冷気を操ることができる。
帝国崩しでは治安維持組織詰所を襲撃され、ピトフューイとシェルロッタと戦った。南の異民族討伐を機にピトフューイが帝国を裏切った際にピトフューイに失望しており、彼女のこの手で殺害しようとしたが失敗する。ピトフューイ達が治安維持組織詰所を襲撃した際には、今度こそピトフューイを殺そうとするが、強くなっていたピトフューイと強大な力を持つシェルロッタに敵わず、敗北する。
◇治安維持組織「ヴァナルガンド」
・ネーラ=スペッサルティン
詳細は同ページの「ルヴェリオス共和国」をご覧ください。
・ヴァジェット=ナテリィエファ
ネーラが操る骸兵の一体。元はプルウィアとネーラと同じ暗殺部隊の人間。骸兵随一の戦闘力を持つ。伸縮自在の鎌を武器としている。接近戦や遠距離攻撃、広範囲への攻撃と隙がない。
・エスメラルダ=シークァ
ネーラが操る骸兵の一体。元はルヴェリオス帝国の隣国だった小国シュラディエ王国から送り込まれた女性の暗殺者。シュラディエ王国は【凍将】が主導した作戦によって壊滅している。
武器は二丁拳銃で高い実力を有し、巧みな銃捌きをする。
・デモネッシユ=ランヴェフェンダー
ネーラが操る骸兵の一体。元は帝国の南東を拠点とする南の異民族の生き残りで、トリッキーな大型のマシェットと呼ばれるナイフをそのままにしたような刃物を二本用いた攻撃で相手を翻弄して襲う。
・ヴァッケンザルト=プラシフドール
ネーラが操る骸兵の一体。元帝国の将軍の男性で、ピトフューイの師匠でもあった。生前は帝国内でも数少ない良識派の将軍でピトフューイが離反してから暫くして、反乱軍に寝返ろうとしていたが、ネーラに暗殺されてしまった。
武器は蛇腹剣を使用する。
・ラージス=フォセッケ
ネーラが操る骸兵の一体。隻眼隻腕のスキンヘッドの男。
生前は革命軍の初期メンバーの一人。帝国の腐敗を無くし、民が幸せに暮らせる国になることを願っていた。
武器は光をほとんど反射しない特殊な強化ガラスの剣と盾を扱う。
・ギガンテストピテクス
ネーラが操る骸兵の一体。身長四メートルに達する霊長類型A級危険種。ゴリラの様な姿をしたA級危険種で、個体の中でも特に能力が高く、ネーラからは脳筋だけど使いやすいと評されている。
・グニェーヴザウルス
ネーラが操る骸兵の一体。ティラノサウルスの骸骨の姿をしている。生前は帝器の材料にもなるほどのティラノサウルスのような姿のS級危険種で、生半可な攻撃では傷一つつかず、口からは破壊光線を放つなど強大な戦闘力を有する。
・カミーリャン
ネーラが操る骸兵の一体。大きなカメレオンのような姿のA級危険種で、風景と同化する擬態能力を有する。攻撃手段は舌を主に使い、高速で伸ばして鞭のように扱う。
・ヴァルナー=ファーフナ
詳細は同ページの「ルヴェリオス共和国」をご覧ください。
・サンセール=ジュライ
帝国警備隊に所属している女性隊員で、笑顔が可愛らしい少女。 ドーガを正義の警備隊長として尊敬している。「警備隊は絶対の正義」と信じており、帝国を混乱の渦中に落とす革命軍や暗殺集団シャドウウォーカーを激しく憎悪している。
異常なほど「正義」に傾倒し、「悪を裁く」ことを無上の悦びとしている。情状酌量などという文字は彼女の辞書にはなく、自身が「悪」であると断定すれば、それが例え脅しによる加担だったとしても容赦なく正義を執行し処刑する。その歪んだ正義は表情にも現れており、正義を執行する際の彼女の表情は可憐な美貌を破壊するほど醜い。
グランティネが治安維持組織「ヴァナルガンド」を組織した際には、帝国警備隊から「ヴァナルガンド」に移籍している。
帝器は六道の名がつけられた六つの兵装からなる「六道兵装」。
師であるドーガの死を経験し、悪の跋扈する帝国で「正義の執行者」である自分以外に悪を断罪できるのはいないと考え、単独で警備を強化。シャドウウォーカーと繋がる他国の間者スピネルに辿り着くも、スピネルと櫻によって殺害され、治安維持組織「ヴァナルガンド」のメンバーでは最初の犠牲者となった。彼女の骸はドーガの隣に埋葬された。
*地獄道《閻魔の審判》
周囲のエネルギーを吸収、貯蔵することが可能な漆黒の鉱石《神力鉱》を核とした義手型兵器。吸収したエネルギーを光線として放つことができる。
*餓鬼道《餓鬼の飛翔体》
見た目は小型のミサイルの束を内蔵した義手型兵器だが、実際は貴重な《宝物庫》と呼ばれる様々な武器を保存することが可能な超科学のシステムが内蔵されており、内部には無数のミサイルが保存されている。弾切れの生じないほどの大火力兵器。
*畜生道《魔獣の支配者》
危険種を操作する力を持つ宝珠で、ネックレスの形をしている。危険種はセットになっていないので個別に入手が必要。一度に支配できるのは三体までだが、S級危険種は一体しか制御できない。
*修羅道《修羅の装甲》
身体能力を向上させるパワードスーツ。加速装置や筋力補助システムが内蔵されているが、身体を酷使するため長時間使用すると体が壊れる。
*人間道《人界の蛇鞭》
自動で敵を攻撃する機能が搭載された金属製の鞭型兵器。あり得ない軌道で敵を攻撃することが可能。持ち手に巻き揚げ機が搭載されている。
*天界道《天輪の白翼》
空を飛翔することが可能な翼型の兵器。背中に装備することで自在に飛び、羽を発射することで敵を攻撃することが可能。
なお、これらは元々別々の帝器として設計され、その後六道シリーズとして再編されたものである。
・カルマ=スパルダ
治安維持組織「ヴァナルガンド」のメンバーの一人。丈の長いボロボロなコートを着たボサボサの髪の男、中性的な美貌を持ち、身嗜みに気を配れば貴公子然とした姿となる。【壁狂】の異名を持つ。
物静かな人物で起きている大半の時間を読書に費やしている。元帝国の資料科の職員で書物を愛しているが、それと同じくらい壁を愛しており、常に壁際の席を選んで座っていた。実は無機物至上主義であり、壁や書物を愛するのはその片鱗に過ぎない。
帝器は縦二メートル掛ける横二メートル掛ける奥行き一メートルの岩の壁を出現させる力を持つ指輪「壁」。壁の範囲に巻き込まれたものは有機物・無機物問わず壁と融合してしまう。
帝国崩しでは治安維持組織詰所を襲撃され、アルゴンと共にホーリィ、フレデリカ、ジャスティーナと戦うが敗北した。最後は壁と同化して本懐を遂げる。
・アルゴン=レイリー
治安維持組織「ヴァナルガンド」のメンバーの一人。常にお腹を空かしている幼い容姿の雀斑だらけの垢抜けない麦藁帽子の赤毛の少年。元宮廷画家。【白墨】の異名を持つ。
天真爛漫な性格で善悪の判断がつかず、自分の芸術のためにはいかなる犠牲も許容されると思っている「芸術家」。
帝器は床や壁に描いたものを実体化させる真っ赤なチョーク「魔法の白墨」。日光を浴びると絵画に戻ってしまうという弱点があるため、日光が入らない室内や夜の任務のみに参加している。また、能力の相性のいいカルマとコンビを組んでいる。
帝国崩しでは治安維持組織詰所を襲撃され、カルマと共にホーリィ、フレデリカ、ジャスティーナと戦うが敗北した。
・セリュー=アンテン
治安維持組織「ヴァナルガンド」のメンバーの一人。常に白いドレス姿で、帽子と日傘で顔が隠れている令嬢風の女性。豪奢な黄昏の光が反射した稲穂に例えられる金髪を持つ。【影狸】の異名を持つ。
帝器は生物型で物体の影を切り取り、切り取った影を変形させることで逆説的に物質を変化させる力と影の操作能力を持つ狸のような危険種を素体とした、「塔の狸」。
実家は帝国の侯爵家。奴隷を拷問したり、薬漬けにして壊れていく姿を楽しむサディスト一族の長女で、人間が壊れていく姿を見るのが何よりの幸せという性格破綻者だった。「塔の狸」の力で姿を変えられて醜悪な姿になっていく人間に美を感じており、その美を正当な形で楽しむために治安維持組織「ヴァナルガンド」に所属している。
帝国崩しでは治安維持組織詰所を襲撃され、リスティナと戦った。八歳の誕生日に父親と母親から誕生日プレゼントとして贈られ、それからずっと日々を共に過ごしてきた「塔の狸」を目の前で細切れにされ、人の悲しみを嘲笑い、ただ愉悦のために人を殺す自分以上の性格破綻者に切り刻まれて死亡した。
・フィーロ=トラモント
詳細は「Act.7 登場人物紹介 part.Ⅵ」をご覧ください。
・ブルーベル=ヒュミラティ
詳細は「Act.7 登場人物紹介 part.Ⅵ」をご覧ください。
・ローウィ=デュマガリエフ
治安維持組織「ヴァナルガンド」のメンバーの一人。キャソックを身に纏った男。特定の教会に属さないチャップレンでの司祭で、帝国地下刑務所の教誨師。専ら神父ローウィと呼ばれる。
表向きは心優しく敬虔な神父だが、一方で人体実験を好む狂人であり、元罪人を改造した凶禍兵を数多く引き連れている。帝国軍に所属する以前は鼠の持つ良質な蛋白質に注目し、筋肉成長酵素を含む生物を急速に成長させる水薬を含む多数の薬品からなる帝器「万種薬品」を使った肥大鼠の大量生産を行い、様々な食肉に加工する食肉加工の事業を行い、研究資金を貯めていた。
帝器は上記の「万種薬品」と装備した者の手先の精密動作性を大きく引き上げる手袋型の「創造者の御手」。
帝国崩しでは治安維持組織詰所を襲撃され、アンタレス、シュトルメルトと戦った。危険種化して異形の危険種と化したが二人に討ち取られる。
◇帝国警備隊
・ドーガ=ジークレッド
帝国警備隊隊長。表向きは誠実な警備隊長を演じていたが、裏では自らに与えられた権力を振りかざしてやりたい放題な人物で、遠征先で権力を振るって欲しくなった女を手に入れるために強制的に夫と子供から引き剥がしたり、逆らうようであれば家族を虐殺することもあった。過去には結婚の決まっていた少女に興味を持ち、金を使って縁談を破断させ、自分のものにするようなこともしている。
自分の思い通りになる女を侍らせることが理想だと考えており、徹底的に心を折って服従させる。人妻であろうと関係なく、自分の好みの容姿で、自分に無条件に服従することが妻の理想。逆らうことを決して許さず、逆らった場合には暴力も振るう。警備隊員のサンセールの師匠であり、彼女から正義の警備隊長として尊敬されている。
帝器は自身を中心として同心円状に複数の円を広げ、その円周上に光の刃を走らせる仕込み杖「光刃円杖」。
訪れた村で運命の女性ビクトリアと遭遇し、彼女を手に入れたいと強く思うようになる。彼女が自分の意のままにならないことが分かると力尽くで心を折り、従えようとするがビクトリアによって瞬殺された。
◇ナタクの村
・アトハ
ドーガに目をつけられた女性。夫と幼い息子を目の前で殺害された。
他のドーガの被害者の女性達と同じく、村人にも施された「言縛齎死」を掛けられ、その後ローザから話を聞いたアレッサンドロスの手配で修道院で生活することとなった。
・オリヴィアの実父
オリヴィアを捨てた外道の男。ドーガに気に入れられたいがために村の仲間の妻を売った。
元々村の中でも評判の悪い人物だったが、ここまでの外道だとは思っていなかった彼と友人関係にあり、共にオリヴィアを捨てた話を聞き、笑っていた友人達もその所業に恐れを成した。
その所業をローザが許す筈もなく、苦しめながら殺すつもりだったが、予想以上に脆かったため呆気なく死亡した。
◇その他の帝国民
・ジョン=ヴァルファレッド
ルヴェリオス帝国の伯爵。何も知らない帝都行きを希望する村人達を騙し、帝都のスラム街で奴隷として調教し、男は労働力に、女は慰み者として働かせる奴隷商売をしていた。
ビクトリアに目をつけ、自分のものにしようとしていた他、他の女性陣を上者の奴隷として売り払おうと考えていた。
ラナンキュラスを下卑た妄想で汚したことで殺意を抱いたビクトリアによって惨たらしく殺害される。
元々はシャドウウォーカーの討伐対象であり、ローザ達が現れずとも殺害されていたと思われる。
・ヴェッキオ
馭者役の男でジョンの部下。女は須く男に奉仕するためだけに存在しているという思想を持つ。
何も知らない帝都行きを希望する村人達を騙し、帝都のスラム街で奴隷として調教し、男は労働力に、女は慰み者として働かせる奴隷商売をしていた。
奴隷の何人かを自分のものにできると下卑た妄想を抱いていたが、ジョンからは「元々この奴隷は商品だ。お前には安くない賃金を払っているのだから、これ以上に何を望むというのか? まさか、この奴隷を誰か一人でも自分のものにしようと思ったのか? 愚かな考えを抱くな、お前はお前の仕事を全うしろ」と一蹴された。
ラナンキュラスを下卑た妄想で汚したことで殺意を抱いたビクトリアによって惨たらしく殺害される。
元々はシャドウウォーカーの討伐対象であり、ローザ達が現れずとも殺害されていたと思われる。
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