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百合好き悪役令嬢の異世界激闘記 〜前世で作った乙女ゲームの世界に転生した悪役令嬢が前世の因縁と今世の仲間達に振り回されながら世界の命運を懸けた戦いに巻き込まれるって一体どういうことなんだろうねぇ?〜  作者: 逢魔時 夕
Chapter 6. フォルトナ王国擾乱〜戦闘メイドと逃亡癖のある大臣に転職した最強の漆黒騎士と副団長、自らの死の真相に挑みます〜

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Act.6 登場人物紹介 part.ⅩⅡ

◆フォルトナ王国

◇国王

・オルパタータダ=フォルトナ

 ブライトネス王国の隣国であるフォルトナ王国の王。淡く輝くような金糸の如き髪と、宝石のような金緑色の瞳を持つ。

 聡明な王で、ブライトネス王国の国王ラインヴェルドや【ブライトネス王家の裏の剣】の筆頭であるカノープスと仲が良い。類は友を呼ぶということて難儀な性格であり、人を振り回して楽しむような腹黒で破天荒。

 ローザからもたらされた「この世界の真実」と「これから訪れるかもしれない世界の危機」に関する情報を得て、来たる嵐に備えている。

 アクア達の知る未来ではサレムの策略で毒殺されている。

 五章の時点でSランクに到達していることが判明している。

 六章で正式に登場。性格はラインヴェルドと全く同じで類似点も多数存在する。王子時代にはラインヴェルド、レジーナの二人と冒険者パーティを組んでいた。

 ローザからは差別化を図るため専らクソ陛下二号と呼ばれている。

 友情センサーと友情レーダーを持っているファントが面倒ごとを起こす危険性を考え、事前にファントにアクアとドネーリーの存在を教えていた。

 フォルトナ王国崩壊事件の謎解きによって、シヘラザードとアルマンの罪が暴かれた際にはローザの意図を汲み取り、事件そのものを揉み消した。

 フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦した。擾乱終結後、フォルトナ王国の危機を二度救ったアクアとディランにテネーブルの家名を名乗ることを正式に認め、ローザをドゥンケルヴァルトの領主に任命してドゥンケルヴァルト公爵の称号を与えた。その後、正式に多種族同盟への参加を宣言する。

 三人の王子達がローザを好いていること知っており、彼女を国に繋ぎ止めようと画策している。


◇三王子

・ルーネス=フォルトナ

 ブライトネス王国の隣国であるフォルトナ王国の第一王子。正室の子であり、弟のサレムとアインスとは異母兄弟の関係にある。父親譲りの淡く輝くような金糸の如き髪と、宝石のような金緑色の瞳を持つ七歳の少年で、その容貌は天使の如く愛らしい。

 乙女ゲームにおいてはサレムに暗殺され、サレムとアインスが王位を巡る争いを繰り広げるきっかけとなる。

 アインスルートではサレムによって暗殺され、それがアインス帰国に繋がる。

 異世界ユーニファイドではアネモネによってサレムとの溝が解消されており、兄弟三人で行動することも増えた。家庭教師のアネモネを慕っている。

 フォルトナ王国に現れた未知の魔物の群勢を倒しに向かおうとするアネモネを引き止めようとした際にアネモネから正体がローザという令嬢であることと世界の真実を明かされる。ローザの「絶対にボクの大切な人の大事なものを奪い返して、帰ってくるから」という言葉を聞き、必ず勝利して帰ってきて欲しいという気持ちを込めて「行ってらっしゃい」と元気で送り出した。


・サレム=フォルトナ

 ブライトネス王国の隣国であるフォルトナ王国の第二王子。側室の子であり兄のルーネス、弟のアインスとは異母兄弟の関係にある。母親譲りの燃えるような赤毛と宝石のような金緑色の瞳を持つ五歳の少年。アネモネが初めて彼と出会った頃には顔に僅かに陰りがあった。大人しめな性格。

 乙女ゲームにおいては派閥の関係でルーネス、アインスと仲良く少年時代を過ごすことはできず、暖かい関係を築いているイリス、ルーネス、アインスに憧れを抱いていたが、後々それが嫉妬、殺意へと変わり、オルパタータダを毒殺して王位を求めるようになる悲しい人物。

 アインスルートのバッドエンドでは、サレム殿下がルーネス殿下を殺害し、イリスの座を奪い、王太后として実権を掌握するつもりだった側妃シヘラザードをも殺害して暗黒時代を築く王となる。トゥルーエンドではアインスによって倒される。

 異世界ユーニファイドではアネモネによってルーネス、アインスとの溝が解消されており、兄弟三人で行動することも増えた。家庭教師のアネモネの言葉がきっかけでルーネスとアインスと本当の意味で兄弟になることができたこともあり、感謝の気持ちを抱いている。

 兄弟関係が改善したことで、母シヘラザードとの関係が更に悪化し、見兼ねたイリスによって引き取られてルーネス、アインスと共に平等に愛情を注がれることになった。

 シヘラザードの心を入れ替えて本当の家族としてやり直したいという気持ちはサレムにも伝わっており、ぎこちないながらも家族の形を模索している。

 フォルトナ王国に現れた未知の魔物の群勢を倒しに向かおうとするアネモネを引き止めようとした際にアネモネから正体がローザという令嬢であることと世界の真実を明かされる。ローザの「絶対にボクの大切な人の大事なものを奪い返して、帰ってくるから」という言葉を聞き、必ず勝利して帰ってきて欲しいという気持ちを込めて「行ってらっしゃい」と元気で送り出した。


・アインス=フォルトナ

 ブライトネス王国の隣国であるフォルトナ王国の第三王子。ゲーム時代は攻略対象の一人だった。スフォルツァード侯爵家の令嬢ジャンヌとも共通する黒髪に宝石のような金緑色の瞳を持つ三歳の少年。親戚筋のジャンヌにとっては二ヶ月誕生日が早い従兄。アネモネが初めて会った際の第一印象は天真爛漫な笑顔が印象的でルーネスにべったりの甘えん坊で、その性質は二年後でも変わっていない。

 正室から生まれた第一王子ルーネス、側室から生まれた第二王子サレムと異母兄弟の関係にあり、第二王子とは別の側室を母に持つがアインスの母は若くして流行病で命を落としてしまう。第一王子の母であるイリスによって我が子のように育てられ、ルーネスとも仲が良い。しかし、その一方でサレムの派閥との関係は険悪。

 乙女ゲームでは第三王子である自分を神輿にする者達が出ることを危惧してルーネスのために国を出る決意をし、親戚筋のスフォルツァード侯爵家を頼ってブライトネス王国に避難してくることになる。

 トゥルーエンドではアインスがサレムを倒してフォルトナ王国の国王となる。

 異世界ユーニファイドではアネモネによってサレムとの溝が解消されており、兄弟三人で行動することも増えた。家庭教師のアネモネを慕っている。

 フォルトナ王国に現れた未知の魔物の群勢を倒しに向かおうとするアネモネを引き止めようとした際にアネモネから正体がローザという令嬢であることと世界の真実を明かされる。ローザの「絶対にボクの大切な人の大事なものを奪い返して、帰ってくるから」という言葉を聞き、必ず勝利して帰ってきて欲しいという気持ちを込めて「行ってらっしゃい」と元気で送り出した。


◇正妃・側妃

・イリス=フォルトナ

 ルーネスの母。側室から生まれたアインスを我が子のように育てあげた。イリス本人は望んでいないが、サレムとその母とは敵対関係にある。フォルトナ王国の古くからある名家でバニシング公爵家とライバル関係にあるシルファー公爵家出身。

 シヘラザードのサレムに対する仕打ちを見かねてサレムを保護した。


・シヘラザード=フォルトナ

 ブライトネス王国の隣国であるフォルトナ王国の王の側室。かなりの野心家でイリスの座を奪い、王太后として実権を掌握するつもりである。サレムに対して王になれるように教育を行っているが、子供を道具としてしか見ていないことにサレムは気づいており、それでも母のためにとサレムはイリス達に憧れながらも孤独に戦っている。

 フォルトナ王国の古くからある名家でシルファー公爵家とライバル関係にあるバニシング公爵家出身。

 サレムとルーネス、アインスの関係を改善する切っ掛けとなったアネモネに嫌がらせを度々行い、暗殺者を幾度も放ったが尽く躱されている。また、アネモネが「自分が産んだ子供を王に就かせて権力を振るうつもりなのではないか」と勝手に錯覚し、一刻も早くアネモネを殺さなければと恐怖に駆られている。

 昔から癇癪持ちで、自分が望めば何でも思い通りになると錯覚している女王様気取りでその頃からアルマンを振り回していた。

 ちなみに、彼女の生家であるバニシング公爵家は、表向きは清廉潔白な由緒正しい公爵家として知られていたが、実際は違法な薬物や奴隷商などを牛耳る大悪党の一族である。

 フォルトナ王国崩壊事件の謎解きの後に、自分達の起こした事件のその先をローザから聞かされ、今更ながらその罪の大きさを自覚する。

 その後、サレムに謝罪して親子の関係を再構築しようと努力しているようで、イリスによるサレムの保護も解かれた。


・アーネェナリア=フォルトナ

 ブライトネス王国の隣国であるフォルトナ王国の王の側室。故人。絶世の美女だったが、生まれつき病弱でアインスを産み落として死んでしまった。


◇宰相

・アルマン=フロンサック

 フォルトナ王国の宰相を務めるフロンサック公爵家の当主。シヘラザードと結託してサレムを王位につかせることを目論んでいる。

 バニシング公爵家と彼の生家であるフロンサック公爵家は古くから親密な関係にある。二つの家は表向き同格だが、シヘラザードがオルパタータダ王子の婚約者の一人に選ばれたことが二つの家の力関係の天秤を傾けることに繋がり、幼少の頃からアルマンはシヘラザードに振り回され、小間使いのように使われ、散々な目に遭ってきた。

 フロンサック公爵家は表向きは清廉潔白な由緒正しい公爵家として知られていたが、そのどちらも違法な薬物や奴隷商などを牛耳る大悪党の一族であり、バニシング公爵家ともズブズブの関係にあったが、アルマン自身は純粋な子供だった。しかし、最悪の少年時代を送るうちに、「これだけ頑張っているんだから、僕だって得をしてもいいよね?」という気持ちを抱くようになり、サレムを王位につかせた上で自身の保有する戦力でサレムに叛逆、その後王位を簒奪するという計画を立てる。

 フロンサック公爵家の持つコネクションを少しずつ手中に収め、父ですら簡単に殺してしまえるほどの裏の権力を手にした一方で、子供の頃から目指していた宰相には汚い手を使うことなく努力だけで到達するなど本人の真面目な性格が消えた訳ではない。

 シヘラザードから許可を取った上で、自分にとっても厄介なアネモネを排除するために裏の業界で【濡羽】と呼ばれている伝説の暗殺者にアネモネの依頼する。

 フォルトナ王国崩壊事件の謎解きの後に、自分達の起こした事件のその先をローザから聞かされ、今更ながらその罪の大きさを自覚する。

 責任を取って宰相の辞任を申し出たが、オルパタータダは宰相として国に仕えることが罪滅ぼしだという考えを貫き、有能なアルマンの宰相辞任を認めなかった。


◇侍女

・ミナーヴァ=スドォールト

 フォルトナ王国の統括侍女。


◇漆黒騎士団

・オニキス=コールサック

 隣国のフォルトナ王国で【漆黒騎士】の称号を与えられた漆黒騎士団団長。

 十年前、フォルトナ王国が内乱で荒れていた頃に異例の速さで頭角を現して国王から新設された漆黒騎士団の騎士団長を任された人物。世界で共通して不吉とされる濁った赤の瞳を持つ。貧民街の生まれで、生まれた時から身を守るために剣を使っており、変則的で型破りな剣技は貧民街での生活の中で独自の技術が洗練されたからである。

 ストレスが溜まると顳顬を丹念に揉み解す癖がある。基本的にはぼんやりとしているが、意外と苛烈なところもあり、無意識にドSを発揮することも多々ある。自分のことを常識人だと思っているが、どう考えても常識人ではない。圓と同じく恐怖という感覚が麻痺している。

 乙女ゲームの没設定では、漆黒騎士団は罠に嵌められて殺されたことになっているが、アクアの記憶によれば次々と倒れて気づいたら全滅していたらしい。

 転生後はアクアの項目を参照。

 第六章からは現行世界線のオニキスが登場し、転生後のアクアと転生前のオニキスが同一世界線で顔を合わせる状態になる。

 フォルトナ王国で初邂逅した以降も、そのぼんやりでうっかりな性格からか、アクアの正体が前世の自分だということに全く気づかなかった。その鈍感さはアクアが使う剣技が自分と同じものだということに全く気づかないほど。

 乙女ゲームでは漆黒騎士団の壊滅理由が不明だったが、異世界ユーニファイドではアクアの証言からメリエーナと同じ衰弱死の可能性が浮上する。アクア(別世界線オニキス)の仲間を守れなかった後悔は結果として、漆黒騎士団を壊滅から救うことに繋がった。

 フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦した。


・ファント=アトランタ

 白髪の混じった黄昏色の短髪、痩せ形だが肩幅が広く、背丈もかなり大きい男。

 公爵家の三男だが、柵を嫌って出奔して騎士になったという経歴を持つ。自由奔放な男で、剣を振り回して白か黒を付けることを好んでいる。友情センサーとレーダーを持ち、親友や魂を見分けることができる。

 漆黒騎士団の副団長にして参謀。元々は漆黒騎士団の団長だったが出会った瞬間にオニキスを親友と認定し、空白のままだった副隊長に喜々として就いた変わり者。

 魂から性格をなんとなく認識できる特殊な才能があり、ドロドロとした関係や強欲さを嫌というほど理解させられ、嫌ったことも公爵家を出奔した理由の一つといえる。複雑なことよりも単純なことが好きで、剣一つで道を開ける騎士という立場を好いている。

 乙女ゲームの没設定では、漆黒騎士団は罠に嵌められて殺されたことになっているが、アクアの記憶によれば次々と倒れて気づいたら全滅していたらしい。

 転生後はディランの項目を参照。

 第六章からは現行世界線のファントが登場し、転生後のディランと転生前のファントが同一世界線で顔を合わせる状態になる。友情センサーと友情レーダーを持っているファントが面倒ごとを起こす危険性を考えたオルパタータダによって、事前にアクアとドネーリーの存在を教えられていた。

 フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦した。


・ウォスカー=アルヴァレス

 漆黒騎士団の騎士団員。ランデスに匹敵する物事の本質を見抜く獣的直感を持つ一方、猪突猛進型の筋肉馬鹿で思考回路がぶっ壊れた、もはや脳筋とすら呼べない存在。常に行動が予想の斜め上をいく、集中力も記憶力もない、すぐに迷子になる。問題児その一。見事に型のとれた見慣れた正統剣術を使う。

 圓はランデスこそがウォスカーの転生者であると確信している。

 フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦した。


・ファイス=シュテルツキン

 漆黒騎士団の騎士団員。臆病で、女好きで、逃げることばかり考えている男。手先ばかり器用なので死体のフリや、卑怯な技ばかり得意になった二十歳。また、その技をスカート捲りや覗きなどのしょうもないことに使う最低な男。

 しかし、その一方で本当に仲間に危機が及び、追い詰められた時には覚悟を決めて戦うことができる。そのことは、オニキスからも評価されており「やればできる子」だと思われている。

 【セクハラ男】、【騙し討ちの天才】、【狼少年】などの不名誉な異名を持っている。最年少で入隊し、その後一歳年下で入隊したウォスカーにはしばらく先輩面をしていた。問題児その二。自己流の荒々しい喧嘩剣術を使う。

 モネを天敵と認識して警戒している。

 フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦した。


・ドロォウィン=シュヴァルツーテ

 漆黒騎士団の騎士団員。筋骨隆々な騎士で筋肉を愛する男。一日に何十時間も筋トレに費やし、四六時中筋肉のことしか考えていない筋肉バカな脳筋。問題児その三。

 武器は矛を愛用し、巨体から繰り出される薙ぎ払い攻撃は一度に大量の敵兵を殲滅する。

 フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦した。


・フレデリカ=エーデヴァイズ

 漆黒騎士団の騎士団員。銀髪の女剣士で普段は分厚い本を読み漁っている。ジト目がデフォルトで感情の起伏に乏しく毒舌だが、文章での会話ではハートマークなどを多用する。また、可愛い物好きで私室はプリンセスの部屋のように全面ピンクで天蓋付きベッドが置かれ、沢山の縫い包みが置かれている。

 実はアクアの正体がオニキス、ドネーリーの正体がファントだということに気づいていた。

 二刀流使いで、圓の「比翼」と同じ鳥の翼を彷彿とされるもので相通じるところがある。

 フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦した。


◇白氷騎士団

・シューベルト=ダークネス

 白氷騎士団の騎士団長で、頭脳、剣術共に将来騎士のトップに立つ総大将軍の席に最も近いと言われている。独裁者に相応しい器の持ち主だが、気に食わないことがあるとすぐに剣を振り回し場内を破壊する真正のドSにして冗談の通じない鬼畜。【白の暴君】や【破壊神】、【白の魔王】の称号で呼ばれ、過去にその異名からシャマシュ教国に襲撃されたこともあるが全員を瞬殺している。未熟な筈の少年の時にすら刃を潰した剣で大理石を叩き割るほどの力を持ち、その剣の重さは尋常ではない。

 過去にオニキスに剣を受け止められて以来、ことあるごとに噛み付いている。その理由の根底に嫉妬心が理想の相棒としての執着なのか、はたまた別のものなのか、上手く理解していない。

 アネモネ達とのフォルトナ王国で初邂逅の際にアネモネとアクアに対してもオニキスに向ける感情と同質のものを持ち、事あるごとに二人にも喧嘩を売るようになる。

 フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦した。


・モネ=ロータス

 元漆黒騎士団の騎士団員で、その後、白氷騎士団に移籍し副団長となった人物。神経質そうな銀縁眼鏡をかけた美丈夫。性欲を除く趣向的な意味でのドMで、その性格故に危険極まりないシューベルトに仕えている変わり者。圧倒的な物理と魔法耐性を持つ。

 主に気に入った痛みを与えてくれるオニキスやシューベルトに迫っていたが、アネモネ達が現れて以降はアネモネやアクアにも苦痛を与えることを求めるようになる。

 実はアクアの正体がオニキス、ドネーリーの正体がファントだということになんとなく気づいていた。

 フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦した。


◇銀星騎士団

・ファンマン=ロィデンス

 銀星騎士団の騎士団長。燻んだ橙色の癖のある短髪の四十代後半ぐらいのベテラン騎士。喜怒哀楽の表現が激しく感情的になりやすい性格。愛に燃える男で、斜め上に想像力も豊か。一途に初恋の相手を愛しており、何度彼女に振られても諦めず、自身の記憶すらご都合主義で改変するタチの悪い男。既に百回くらいは振られている。

 初恋の人が絡むと火事場の馬鹿力が炸裂する。

 フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦した。


◇騎馬隊

・レオネイド=ウォッディズ

 騎馬隊を統べる騎馬総帥の男。ファンマンの親友。ゆるくウェーブを描く柔らかな髪と紫紺の瞳が印象的な落ち着いた雰囲気を纏っている。至って真面目な性格だが、親友のファンマンのせいで面倒ごとに巻き込まれる。

 フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦した。


◇蒼月騎士団

・ポラリス=ナヴィガトリア

 蒼月騎士団の騎士団長。建国を支えた『建国の青騎士』という歴史を持った、名高いナヴィガトリア伯爵家の嫡男。実力は本物で、騎士学校や訓練生時代から多くの支持を集め、師団長に就任した際はその師団への入隊希望が殺到した。突きを極めた剣士。【刺突の蒼騎士】の異名を持つ。

 第一王子ルーネスを『天使』と称し、ルーネスより目立たないために豪奢な銀髪をズラで隠している。規律に厳しく面倒くさい性格なため、漆黒騎士団とはよく対立している……というより、蒼月騎士団が一方的に絡んでいる。

 オニキスに一方的にライバルをしており、実は誰よりもオニキスを認めている人物で、アクアとの戦いではアクアの正体がオニキスであることを本能の部分では察知していた(本人がそんな訳がないと可能性を早々に切り捨てたが)。

 圓は五反田堀尾こそがポラリスの転生者であると確信している。

 フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦した。


◇司書

・ジャスティーナ=サンティエ

 王族と親密な関係にあるサンティエ公爵家の三つ子の長女。オニキスの友人達からは少女司書と呼ばれている。くすんだ金髪の端正な顔立ちに柔和な印象の新緑色の瞳を持つヨナタンやジョゼフによく似た少女。フレデリカとは親友の関係にある。完全にドS趣味に走っている弟達に見切りをつけており、マイペースに生きている。

 実はアクアの正体がオニキス、ドネーリーの正体がファントだということに気づいていた。

 フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦した。


・ヨナタン=サンティエ

 王族と親密な関係にあるサンティエ公爵家の三つ子の子息の兄。オニキスの友人達からは悪魔の少年司書の兄の方と呼ばれているドS。くすんだ金髪の端正な顔立ちに柔和な印象の新緑色の瞳を持つぱっと見優しげな少年。

 実はアクアの正体がオニキス、ドネーリーの正体がファントだということに気づいていた。

 フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦した。


・ジョゼフ=サンティエ

 王族と親密な関係にあるサンティエ公爵家の三つ子の子息の弟。オニキスの友人達からは悪魔の少年司書の弟の方と呼ばれているドS。くすんだ金髪の端正な顔立ちに柔和な印象の新緑色の瞳を持つぱっと見優しげな少年。

 実はアクアの正体がオニキス、ドネーリーの正体がファントだということに気づいていた。

 フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦した。


◇シルフスの街

・バチスト=シルフス

 シルフスの街の領主を務めるシルフス伯爵家の当主。ミーラン街道の盗賊を全て捕らえたローザ達に感謝し、お礼と歓迎の席を用意しようとした。

 実は元漆黒騎士団のメンバー。シルフス伯爵家は今時珍しい代官を立てずに代々直接領主である伯爵が領地経営をするという家で、三年ほど前に父親が流行病で急死してから家を継ぐために騎士団を抜けた。シルフスの街の話をする時は子供みたいに目を輝かせるほど自分の生まれ育った街に愛着を持っている。

 アクアとディランの中にかつての上司、オニキスとファントの存在を感じ取り、二人の発言で確信したが、二人の意図を察して初対面を装った。

 二人の「いい街だよ……だから、何があってもこの街を守れ。……お前が大切だと思うものを守れ」という強い気持ちを受け取り、改めて大切な街を守れるように尽力することを誓う。


◇ドゥンケルヴァルト

・ルイス=サヴォーノ

 ドゥンケルヴァルトの開拓村の青年。ドゥンケルヴァルトの領主就任に関しては快く思っていなかったが、国の決めたことには逆らえないことを理解していたため、反対する意思は見せなかった。

 アネモネ達ビオラ商会の全く新しい統治に不安を感じている。魔女であるレジーナのことを魔物除けの結界を管理してくださっている恩人と認識している。


魔女の森ウェネーフィカ・ネムス

・レジーナ=R(リーガル)=ニウェウス

 魔女の森ウェネーフィカ・ネムスに住む魔女。腐敗した自国と王族に見切りをつけたニウェウス王国の元第一王女で大魔導師の異名を持つ。ドゥンケルヴァルトでは【森の賢者様】と呼ばれている。節くれだった長杖を持った白銀色の髪の魔女風の女性。

 王子時代のラインヴェルド、オルパタータダと冒険者パーティを組んでいたことがある。魔法攻撃と回復を両立しながら杖でぶん殴りにいくバトルスタイルをとっていた。

 メリダとの関係は、噂を聞きつけたメリダが勝手に弟子入りしたいと押しかけ、勝手に幻滅し出て行ったというもので、メリダに頼まれて宮廷魔法師への推薦を書いたレジーナも、メリダが上手くやれるとは思っていなかった。メリダのことは既に破門にしたという認識を持っている。

 王女時代は公務や淑女のマナーの勉強に嫌気が差してよくユリアのもとに遊びに行っていた。邪魔をしていることは分かっていたけど、困り顔をしながらも迎えてくれた彼女の暖かさが嬉しく感じており、彼女をこれ以上巻き込まないために、自由に生きて欲しいと願いユリアを突き放した。冒険者時代に彼女の正体が性別不明、年齢不明、本名不詳の伝説の暗殺者『ジェーン=ドウ』だってことを知り、自分の唯一の理解者が自分に隠し事をしていたことが許せず、ジェーンのことを逆恨みするようになる。

 ローザの手によってジェーンと再会し、本音を語り、ジェーンとの関係を修復した。その後はジェーンとの同棲のための準備を進めている。


・ミーヤ

 名前の由来は深夜より。レジーナの使い魔で、『黒い虐殺者ブラックデストロイヤー』とも呼ばれるクァールの魔物。

 人間並みかそれ以上の高い知能を有する。巨大な猫型で体色は黒。耳の代わりに巻き髭の様な触角が生えており、あらゆる電磁波の送受信が可能である。肩から生えた二本の長い触手の先端は吸盤状になっており、人間の手と同様、細かい作業をすることができる。また、空間転移能力を有する。

 性格は本来残忍で狡猾だが、ミーヤはかなり世話焼きで常識をわきまえている。仔猫の頃にレジーナに拾われ、使い魔となったため人間に危害を加えることはほとんどない(敵に対しては容赦ない攻撃を仕掛けるが)。


・リィルティーナ=レイフォートン

 魔王軍との大戦で死亡したとされる伝説の聖女クラリッサ=オーランジェの子孫。実は聖女としての立場に押しつぶされそうになっていたクラリッサは聖女ではなく一人の少女として自分を認めてくれた青年と共に、当時の魔王軍幹部を討伐すると同時に戦場から逃亡し、彼と結婚、その後はクラエス=レイフォトウムと名を変えて戦いとは無関係のところで天寿を全うした。三年前、リィルティーナの村が魔物に襲われて壊滅した際、通り掛かったレジーナにたった一人の村の生き残りとして保護される。三年前の段階で前世が日本という国の平凡な男子高校生、綾瀬(あやせ)奏多(かなた)としての前世を思い出す。

 桜色がかった金髪を腰まで伸ばし、翡翠色の瞳をした超絶美少女。

 火、水、光、空の四属性に高い適性を持つ。

 ローザが入学するタイミングでブライトネス王国の魔法学園に入学することが決まった。


・ジェーン=ドウ/ユリア=ウィリディス/エリオール=ジィルディー

 ラピスラズリ公爵家の庭師。金色の髪を結い上げた攻略対象にも匹敵するほどの凛々しい美形の青年。植物を育てる才能である緑の手を持ち、植物系の木魔法を得意とする。

 かつては性別不明、年齢不明、本名不詳の伝説の暗殺者として活動していた。当時は便宜上『ジェーン=ドウ』の名称で呼ばれていたが、当人はユリア=ウィリディスを名乗っていた。当時は長い金色の髪を持つゆるふわな女性として活動しており、どちらの性別かは不明。エリオールやユリアも偽名である。【血塗れた緑の手】という異名を持つ。

 ディラン達の装備新調を羨ましがったラインヴェルドがきっかけで始まった装備調整では装備を独創級の独創級の『黒刃天目刀-濡羽-』、『天空庭師の庭師服』、『闇を征く使用人の飛翔ブーツ』に作り替えてもらった。

 フォルトナ王国擾乱の最終局面である『怠惰』戦にはフォルトナ王国・多種族同盟軍の一員として参戦した。

 何も知らされずにドゥンケルヴァルトの視察にローザと共に同行し、魔女の森ウェネーフィカ・ネムスでかつて仕えていたレジーナと再会する。

 名も無き小国の貧しい家で生まれ、生きるために暗殺者として活動しており、ニウェウス王国への潜入も任務のためだった。ニウェウス王国でおてんばなお姫様レジーナと出会い、一緒に過ごしているうちに彼女に惹かれるようになる。一方で本当のことを打ち明けられなかった罪悪感を抱き続けており、レジーナの元を去ってからは気持ちを紛らわせるために仕事に没頭してきた。

 ローザの手によってレジーナと再会し、本音を語り、レジーナとの関係を修復した。その後はレジーナとの同棲のための準備を進めている。


・トビハリネズミ

 ジェーンの使い魔。弱い魔物ではあるが、増殖の性質と仲間同士が所有する微量な生体魔力を引き合って、群れの中であれば自由自在に空間を行き来することができる。

 増殖によって球状に膨らんで巨大化した針と巨体で攻撃したり、分裂するように増殖することで個体を増やすことができる。ジェーンは名付けをせず種族名で呼んでいる。


◇冒険者ギルド

・ダヴィッド=ファイフィス

 シルフスの街の冒険者ギルドのギルドマスターを務める男。がっしりとした体格の元Aランク冒険者。色々と規格外なアネモネに関わって常識をぶち壊された被害者の一人。


◇その他

・ナリーサ

 ファンマンの幼馴染で、ファンマンの力の源。噂によれば、幼馴染であるファンマンに優しくなく、甘い顔一つみせない女らしい。

 お読みくださり、ありがとうございます。

 よろしければ少しスクロールして頂き、『ブックマーク』をポチッと押して、広告下側にある『ポイント評価』【☆☆☆☆☆】で自由に応援いただけると幸いです! それが執筆の大きな大きな支えとなります。【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしてくれたら嬉しいなぁ……(チラッ)


 もし何かお読みになる中でふと感じたことがありましたら遠慮なく感想欄で呟いてください。私はできる限り返信させて頂きます。また、感想欄は覗くだけでも新たな発見があるかもしれない場所ですので、創作の種を探している方も是非一度お立ち寄りくださいませ。……本当は感想投稿者同士の絡みがあると面白いのですが、難しいですよね。


 それでは、改めまして。カオスファンタジーシリーズ第二弾を今後ともよろしくお願い致します。


※本作はコラボ企画対象のテクストとなります。もし、コラボしたい! という方がいらっしゃいましたら、メッセージか感想欄でお声掛けください。

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