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百合好き悪役令嬢の異世界激闘記 〜前世で作った乙女ゲームの世界に転生した悪役令嬢が前世の因縁と今世の仲間達に振り回されながら世界の命運を懸けた戦いに巻き込まれるって一体どういうことなんだろうねぇ?〜  作者: 逢魔時 夕
Chapter 6. フォルトナ王国擾乱〜戦闘メイドと逃亡癖のある大臣に転職した最強の漆黒騎士と副団長、自らの死の真相に挑みます〜

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Act.6 登場人物紹介 part.Ⅱ

★虚像の地球組

◆百合薗邸

百合薗(ゆりぞの)(まどか)園村(そのむら)白翔(あきと)

 詳細は「Act.6 登場人物紹介 part.Ⅰ」をご覧ください。


常夜(とこよ)月紫(つくし)

 百合薗家の忍者を統括する忍統括の役職を与えられているメイド服姿の女性。長い黒髪を苦無型の髪留めで止めている。統括を任されている側近の中でも最初期のメンバー。与えられている区画は別邸の一角にある隠密本部だが、活動範囲は屋敷全域、更には国内にまで広がる。

 鎌倉時代に常夜(とこよ)(まぼろ)が創設した常夜流忍者の現当主。当初は敵対する隠影(いんかげ)流忍者一派に追われていたところを圓に匿われ、一宿一飯の恩義に報いるため圓の剣となると伝えた。

 しかし、圓の側で生活する中で恩義や借りなど関係なしに圓の側で仕えたいと思うようになり、常夜流忍者の配下達と共に正式に圓の配下に加わる。

 圓のことが好き過ぎる、ヤンデレに近い愛を持っているが、あくまで圓は主君であり、自分では圓に釣り合わないと思っているので(※月紫は美女である)、男女の仲にはなっていない。

 一方、圓の方はというと月紫のことを最も信用できる仲間として認識していると同時に、彼女に変な虫がつくならば全力で排除する予定と、月紫のことを大切に想っているが、彼女の意志を尊重してか恋愛関係になることを求めてはいない。ただ、「彼女? ……そうだね、もし、仮に誰かを選ばないといけないのなら、月紫さんがいいかな?」と恋仲になってもいいと思うくらい好意を持っている。

 暗器の扱いと影分身などの特殊な体術と自然エネルギーを取り込むことで超自然的な力を発現させる技を組み合わせた忍術に長けている。武器は刀で、暗殺剣士としても一流。ただし、あくまで忍者の剣術のため正統派の剣術ではない。

 メイド服を着ているが家事は壊滅。料理に至ってはこの世ならざるものが誕生してしまうため、メイドの仕事から外されている。初期の頃は圓が一人で屋敷の仕事全般をしていた。

 圓から与えられたイラストの力でイラストの容姿と設定をその身に宿すことができる。イラストは「くノ一メイド・常夜月紫」で、帯刀していた刀とメイド服のデザインが変わり、苦無型の髪留めの代わりに手裏剣型の髪留めで濡羽色の髪を留めるという形になるという程度の変化。斬りたいものだけを斬ることができる「ジェノサイド」を使うことができる。


化野(あだしの)(まなぶ)門無(もんない)平和(ひろかず)

 百合薗家の科学者を統括している科学統括の役職を与えられている男性。執事服の上から白衣を羽織っている。I.Q230を持っている天才。与えられている区画は病院と研究所。

 『動物について実験をする場合は、いかに動物にとって苦痛であり、また危険であろうと、人間にとって有益である限り、あくまで道徳にかなっているのである』というクロード・ベルナールの主張に真っ向から対立しており、「人間の害にのみなる実験を動物にしていい通りがない。どうせゴキブリ並みの生命力で大量増殖する上に、最終的には人間で臨床試験するのだから最初から人間で実験すればいい」と反論するマッドサイエンティスト。極度の人間嫌いかと言われればそうでもなく、動物愛護者かと言われればそうでもなく、あくまで効率を重視した上での彼なりの答えである。

 科学全般に通じているが、中でもNBC兵器に強い興味を示している。また、ニャルラトホテプとアザトホースを信仰しており、怪しげな宗教の勧誘が以前拠点としていたボロアパートに来た際には大いなる邪神の素晴らしさと矮小なる人間の無価値さを熱狂的に語り、宗教勧誘を撃退したこともある。

 勿論、「ゴキブリ並みの生命力で大量増殖する、環境を破壊する愚かなる生き物」の中には自分も含まれており、様々な危険な薬品を自身に投薬している。その結果、あらゆる薬物に対する耐性が完成しており、塩酸をぶっかけられても皮膚は全く爛れず、イソプロピルメチルフルオロホスホネートやメチルフルオロホスフィン酸イソプロピルが充満している部屋でも平気な顔で生活することができ、当然サルファマスタードも通用しないなど、人間から進化した全く別の生物になっている説がある。流石に原爆に巻き込まれたら灼熱に身体を焼かれて死ぬ(放射線は効かない)。後、剣で突き刺すなど物理にも弱い。

 かつては星の智慧派を名乗り、とある新興宗教が引き起こした毒ガス散布事件など、数々の凶悪犯罪の裏で暗躍し、カルト教団やテロリスト集団に化学兵器を流していた死の商人であり、その関係で圓と敵対する。圓に完全敗北した後、「やっていることはアウトだけど、それを差し引いても君は有用な人材だからねぇ。今後、罪のない人々を傷つけるような犯罪行為をしないのであればうちで働かないかい?」と勧誘され、圓の配下に加わる。

 その後は警察機関との司法取引のついでに死刑囚を人体実験に使わせてもらうための取り決めをし、難病に効き目のある薬を製作し販売した利益の一部を警察機関に流すという密約を結び、安心安全? な(倫理的にはそれでもアウトだが)、研究環境整えている。

 大学で科学系教科の教員免許を取得しており、圓が取材のために高校に入学した際は自らも理系科目の教員として高校に所属、圓のクラスの副担任として潜入している。

 かなりのイケメンで実際に何度も交際を求められたことがあるが、呪われているのか大抵寝取られて終わる。罪無き人に対しては手を出さないという契約を結んでいるが、圓は流石に寝取られた相手を見逃せという酷なことは言わないので、大抵寝取られた婚約者と寝取り男は揃って人体実験のモルモットとなる。

 過去に難病を患っていた母親を病院に通院させるために家を出た父親を母親と同時に喪っている。かつて、學は「母親の難病を治すために医者になる!」と夢を持っている少年であり、大好きな家族と三人で普通の生活が送ることを夢見ていた。しかし、両親が高齢者ドライバーの運転する車に跳ねられて死亡。更に政治家の立場で警察に圧力をかけて事件そのものを揉み消したことで學側は泣き寝入りをする羽目になった。その後は親戚家族に預けられることになったが、人間全般……特に政治家に対する怒りは消えるどころか益々燃え上がり、それが後のマッドサイエンティストの思想へと繋がっていく。

 何故マッドサイエンティストになったのかを學に聞くと「はてさて……元から私はこう行った性格ですよ」、「人間が嫌いなのは昔からです。ゴキブリ並みの生命力で大量増殖する、環境を破壊する愚かなる生き物ですからね……人間は、私も含めて」とはぐらかす。しかし、実際は家族を救うことができなかった無力な自分に対する怒りと殺人そのものを握り潰した政治家、そんな政治家に忖度する正義を謳う警察、無知という名の罪を重ねる一般人達に対する怒りを今も引き摺っている。

 圓にかつての自分の姿を重ねており、親近感を覚えている。一方、圓もまた學の中の少年の姿になんとなく気づいており、それが學を仲間に引き込むきっかけとなる。


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門無平和 32歳 男 レベル:3

天職:薬師 職業:ー 副職業:教師

筋力:15

体力:12

器用:100

耐久:12

敏捷:12

知力:2300000

精神:100

魔力:100

魔耐:100

運:20

魅力:290

戦闘系技能:ー

魔法系技能:ー

耐性技能:ー

感知技能:ー

職業系技能:調合…高速調合+連続調合+魔法薬調合・薬系鑑定…高速鑑定+複数鑑定+精密鑑定・薬草鑑定…高速鑑定+複数鑑定+精密鑑定・教導

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(やなぎ)影時(かげとき)

 百合薗家の全男性使用人を統括している執事統括の役職を与えられている男性。服の上からでも分かる筋骨隆々な白髪の老人。与えられている区画は別邸の一角にある執事本部だが、活動範囲は屋敷全域に及ぶ。

 本邸と別邸の管理をしながら使用人の教育を全て受け持ち、執事としての仕事も完璧にこなす優秀な男。退役軍人で、拳銃の腕は一流だが、鍛え抜かれた身体を駆使したCQBやCQC、他様々な格闘術を組み込んだ白兵戦を得意としている。『戦場で 決して揺れぬは 柳かな』という川柳が読まれるほど、恐怖の存在として捉えられていた。

 大倭陸軍に所属していたが、次第に方針に違和感を覚えるようになり、引退。これまでの腕を生かして生計を立てていこうと考えていたところで圓に拾われる。


陽夏木(ひなつき)(あかり)

 百合薗家の全女性使用人を統括しているメイド統括の役職を与えられている女性。普段は陽だまりのような性格だが、仕事中は喜怒哀楽を滅多に出さず、淑女の鑑のような凛とした姿で淡々と仕事をこなすオンオフの切り替えがしっかりとしている。与えられている区画は別邸の一角にあるメイド本部だが、活動範囲は屋敷全域に及ぶ。

 元々は新政府の樹立に伴い設定された華族制度の中で子爵を叙爵するほどの名家の生まれだが、彼女の父の代で没落。路頭に迷っていたところを圓に拾われる。

 屋敷のほとんどの者達と同じく戦闘能力を有していない。可愛いものが好きで特にペンギンがお気に入り。

 一般人の非戦闘員ではあるが、ヘリの免許を取得しており、斎羽と組んで暗殺任務に当たることも多い。


斎羽(さいば)勇人(ゆうと)

 百合薗家の全庭師を統括している庭師統括の役職を与えられている男性。与えられている区画と主な活動範囲は農園、植物園。

 普段の姿は怠惰で無気力なサボリ魔。しかし、狙撃手としての腕は超一流で、スコープの補正なく片手で、安定しない揺れるヘリコプターから三キロ先にいる揺れる船に他の乗客に混じっている標的を完璧に撃ち抜くという意味不明なレベルの技術を持つ。

 狙撃の仕事よりも花を愛でて穏やかに過ごせる庭師の仕事が気に入っているが、ことあるごとにサボろうとする。全く体力がない。


高遠(たかとう)(あつし)

 百合薗家の全料理人を統括している料理統括の役職を与えられている男性。与えられている区画と主な活動範囲は調理塔。

 衛生的には微妙なシワの入ったコック帽と袖を捲ったスタイルの健康的な中年男。酒とタバコと賭博を愛するダメ人間だが、料理には一切妥協せず繊細な技と豪快な調理法を使い分け、菓子から高級料理に至るまで調理するものなら何でも作れる。

 元は三つ星レストランの副料理長だったが、勤めていたレストランと方針が異なったことで関係が悪化し、料理人をやめ、再就職先を探していたところで圓に拾われる。


蛍雪(けいせつ)(しおり)

 百合薗家の全図書館司書を統括している司書統括の役職を与えられている女性。与えられている区画と主な活動範囲は図書館。

 本が好きで以前は図書館の司書として働いていたが、電子化の波により図書館が減らされることになり、職場を失って彷徨っていたところを圓に拾われる。

 図書司書だが薙刀と槍の扱いは一流。幼少の頃から武芸を習っており、才覚があったが本が好きなため武芸者ではなく司書の道を選んだ。

 現在はその武芸の才覚が発揮され、貴重な戦力・戦う司書として重宝されている。


◆圓が援助している会社の関係者・個人

◇ノーブル・フェニックス

 圓の援助により有名ゲーム会社となった元零細ゲーム製作会社。

 代表的なゲームはMMORPG『Eternal Fairytale On-line』、Console Gameに分類される乙女ゲーム『スターチス・レコード』など三十種以上が挙げられる。


・高槻斉人

 ノーブル・フェニックスでゲームの企画担当ディレクター、キャラクターデザイナー、シナリオライターなどを兼任する今や知らない人のいない有名ゲームデザイナー。

 代表作は様々なファンタジー職のキャラクターが封印されたカードを集め、魔王討伐を目指すTCG風ソーシャルゲーム『FANTASY CARDs』。

 圓と双璧を成す存在で、彼の百合好きにより暴走するシナリオを止める常識人……と思いきや、彼もケモミミ好きでことあるごとにシナリオをケモミミに染めようとしたり、他にも無茶な展開を構想したりするので、圓と意見をぶつけながら様々な構想を練っていく。圓曰く「異世界に行ったら絶対ケモミミハーレム作っちゃうよ偏屈おじさん」。その性質は「ケモ耳のない者に可愛さなどはない! 中途半端な美少女を投入するくらいならケモ耳を投入しろ!」という彼の合言葉からもよく分かる。

 圓のことは認めており、内心では「彼が居てこそ素晴らしい作品になる」と考えているが、決して口に出したりはしない。

 圓が異世界に召喚された際には落ち込んでろくに仕事もできない状況となった。

 圓との議論は最後は取っ組み合いになるほど白熱する。大量の原案を紙に印刷したものをぶつけ合うため、社内ではスーツケースを二個持ちして臨戦態勢を取っている。

 フォトロズ大山脈地帯の最高峰のボスキャラとしてデフォルメされた高槻であるケモミミ・ヲ・モフモフが登場している。


◇鳳鸞醸造

 元々は醸造業で生計を立てる一歩で高利貸しも行っていたが、今代の社長がサブカルチャー好きということもあり、ゲーム会社などの株を購入するようになり、出資会社という側面も持ち合わせるようになった。しかし、醸造醸造の方で売り上げが低迷、困っていたところを圓の協力で持ち直したという経歴を持つ。そのため、基本的に圓に逆らえる立場にはない(本人は気にするなと言っているが……)。


雪城(ゆきしろ)真央(まお)

 ノーブル・フェニックスに出資している出資会社の鳳鸞醸造所属のプロデューサー。黒髪のいかにも仕事ができそうなレディーススーツのお姉さん。ノーブル・フェニックスの中では偉い人……ではあるが、バイト扱い? の圓には会社的に頭が上がらないため、企画会議では高槻、圓と共に三竦みを形成する。二人を唯一止められる人物として両社から強い信頼を寄せられている。

 本人は無類のショタ好きとBL好きだが、高槻がBL特化に否定的なことと(百合についても同様である)、圓がBL嫌いのため、あまり自分の趣味を出すことはない。

 胃薬を常備している。


飯島(いいじま)綸那(りんな)

 ゴシックロリィタを愛好して金髪縦ロールのお嬢様風の見た目にしている女性。『スターチス・レコード』でもキャラ班のメンバーの一人だった。とにかく筋肉と男×男を愛している。フォトロズ大山脈地帯の最高峰のマッスル勇者の石像という圓、プリムヴェール、マグノーリエにとっては最悪の代物を生み出した元凶。


◇映報アニメーション株式会社

 武蔵国の私立利根川高校の映報部のアニメーション班の同期五人が二年前に集まって設立された小さな会社。

 映報アニメーション株式会社の代表と監督を兼任している男爵がネットサーフィンで偶然知った投資家百合薗圓にコンタクトを取り、圓が指定した『夜ノ蝶』というナイトクラブで実際に面会し、事情を聞いた圓から「株式会社という方式を取って実際に起業してみたらいいんじゃないかな? ボクも力を貸すよ」と提案され、出資金として企業に必要な額の約九割の株式を圓に購入してもらい、残りの八パーセントを五人で出し合い、残り二パーセントを公開して一年の時間を経て圓の所有する三階建てのビルをオフィスとしてスタートを切った。

 初めて作ったバトルもののアニメは、知名度のない零細企業が作ったからか、その売上は振るわず、行き詰まりを感じたい男爵が圓に助力を求めて作った『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』が大ヒットを記録し、零細アニメ製作会社から脱出し、大手アニメ製作会社の仲間入りを果たした。

 圓の手掛けたライトノベルや漫画、ゲームの映像化も数多く行っているが、圓に対する忖度ではなく(圓は特に忖度を嫌う)、会社が純粋にアニメ化したいと考えた上でのものである。


月見里(やまなし)男爵(だんしゃく)

 武蔵国の私立利根川高校の映報部のアニメーション班の同期の一人。いつか五人でアニメを、という夢を叶えるためにネットサーフィンで偶然知った投資家百合薗圓にコンタクトを取り、協力を求めた。『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』では製作デスク兼プロデューサー兼アニメーターという立場だった。

 当初は「中世ヨーロッパ風の世界で、同じ学園で知り合って紆余曲折を経て固い友情で結ばれた公爵家のお嬢様のマルセリーナ、商家の娘のセルスティス、平民出身のミラゼットの三人がお茶会をして過ごす」という日常もので、十二話全てに大きな山場のない、この三人の少女の日常(・・・・・・・・)を描いた物語が売れるとは思っておらず、あまり乗り気ではなかった。


本荘(ほんじょう)美玲(みれい)

 武蔵国の私立利根川高校の映報部のアニメーション班の同期の一人。アニメーター。


首藤(しゅとう)美沙(みさ)

 武蔵国の私立利根川高校の映報部のアニメーション班の同期の一人。 3Dクリエイター。


棕梠森(しゅろもり)寿樹(かずき)

 武蔵国の私立利根川高校の映報部のアニメーション班の同期の一人。アニメーター兼動画検査。


岡部(おかべ)一清(かずきよ)

 武蔵国の私立利根川高校の映報部のアニメーション班の同期の一人。 色指定・検査。


◇ 『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』の声優。

日向(ひゅうが)(あずさ)

 『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』の主人公マルセリーナ役の声優。どこのプロダクションにも所属していない本当の意味での新人という扱いだったが、実際は圓の個人プロダクションに所属する声優。

 梓の親友だった少女が大好きだった魔法少女もののアニメを否定され、徹底的にいじめられて不登校になったことをきっかけに家族もクラスメイトも教師も誰も信用しなくなり、自分の夢を語らなくなった。自分の本当に大切なものを心の中に隠し、女子中学生らしい女子中学生を、女子高校生らしい女子高校生を演じてきたが、孤立し、いじめの対象にならないようにと潜り込んだグループで「「村雨神社」の願いを叶えてくれる掲示板の噂」を耳にし、どうせ叶わないだろうという気持ちを持ちつつも、挑戦を重ね、結果として圓と出会い、声優になる夢を叶えるために契約を結ぶ。その後、圓の説得により両親の同意も得て尾張国に引っ越して声優になる夢を叶えるために努力を始めた。

 『魔法少女ブルーライト』シリーズファンで、梓の親友とはそのアニメをきっかけに友達になった。

 二年後、初めてのアニメで主役のマルセリーナ役の仕事を引き受けることになってしまう。新人の自分がマルセリーナに相応しくないと、アフレコを終えた後でも自信を持てずにいたが、上総国出身のS氏のファンレターと2000枚の人気投票応募葉書が彼女に自信を与えた。


中森(なかもり)麻衣奈(まいな)

  『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』のセルスティス役の声優。小さな声優プロダクションの新人だったが、『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』への出演がきっかけで人気声優の一人になる。


茅原(かやはら)(すず)

  『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』のミラゼット役の声優。小さな声優プロダクションの新人だったが、『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』への出演がきっかけで人気声優の一人になる。


東都(ひんがしのみや)放送株式会社

 圓が出資している民間放送。第一シリーズ『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』のために圓が深夜アニメ枠の一つを買い取って以来、『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』の放送は全てその時間帯枠で行われている。


◇音響監督

波来(なみき)昭四郎(しょうしろう)

 有名な音響監督で武蔵野アフレコスタジオの所有者。圓の投資により個人事業主として音響監督の仕事をすることができるようになった恩義から『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』の音響監督の仕事を引き受けた。

 圓のことを先生と呼び、尊敬しており、『ドリルお嬢様の優雅なお茶会』の不自然な配役も圓のキャスティングだと分かると「まだアフレコの様子を見ていないので分かりませんが、もしかしたら歴史に刻まれるほどの名キャスティングになるかもしれません!」と興奮を露わにした。


◇KARAMARU書房

 蔦屋重三郎の子孫にあたる人物が始めた零細出版社。圓の出資により潤沢な資金を得、それを元にライトノベルや漫画などを製作・販売している。ライトノベルや漫画以外にも多くの書籍の販売を行っており、辞書の作成にもかなりの熱意を注いでいる。また、近世読本の再現と販売も行っている模様。


編沢(あみさわ)結友奈(ゆうな)

 KARAMARU書房の圓の担当編集。


◇芸能事務所White Victoria

 皐月凛花ただ一人のために圓が九割以上の資金を出資して設立された芸能事務所。現在は皐月凛花以外にも数百人が在籍している。事務所の社長も圓に拾われており、多額の資金援助も受けていることから圓の意向に逆らった行動を事務所内で起こすのは極めて難しい。


木崎(きざき)紗都美(さとみ)

 皐月凛花のマネージャーを務める女性。恋愛禁止が原則のアイドル活動において、滄溟という凛花のファンとSNSアプリの裏アカウントで交流を持っていることに否定的だが、圓が何故か凛花と滄溟の恋を応援しているため二人の交流を断ち切るには至っていない。

 凛花を一人の少女としてではなく、人気アイドル皐月凛花として見ているため、皐月凛花という個人の夢を応援して投資した圓の本心を理解できていない。また、滄溟の本質を読み取れず、一介の冴えない高校生と評するなど裏世界でも通用する思慮深さは持ち得ていない。

 世間話をするような気楽さで紗都美や凛花の事務所に死刑宣告をしかねない圓に凛花を凌駕するほどのゾッとするほど美しい天使のような容姿が、時に紗都美の目には恐怖の象徴として映るほどの恐怖を感じている。

 圓自身は、今後凛花の幸せを邪魔するようなことがあれば木崎の解雇は勿論、事務所への出資の停止すらも視野に入れているが、それが泡沫の息子、滄溟のためなのか凛花自身のためなのかは現時点では不明。


◇推理倶楽部 Bengal

 大倭秋津洲中で話題となっている「警察が解決できなかった未解決事件を視聴者と共に解いていく遠隔参加イベント」を運営する倶楽部。とある高貴な身分の「旦那様」と呼ばれる人物が主宰しており、石澤という執事がその代理として取り仕切っている。圓が融資という形で援助している訳ではないが、何らかの形で関わっている。

 薄い蜜柑の木を背景にベンガル猫が描かれた紋章が使われている。


◇喫茶店premium

 圓が出資している喫茶店の一つ。下総国の駅前にあり、パフェが人気。梓の高校の女子グループの中でも話題に上がっている。

 梓が圓と面会する際には、この店のVIP向けの個室が使用された。


◇喫茶店Eine kleine Nachtmusik

 圓行きつけの遠江国にある喫茶店。百合薗邸の食客である悪魔の少女ヴィーネットもバイトしている。


梅田(うめだ)成幸(なりゆき)

 喫茶店「Eine kleine Nachtmusik」のマスター。商社勤め時代に伯剌西爾(ブラズィル)で出会ったとびっきり美味しいコーヒー豆がきっかけでコーヒー好きになり、それが高じて会社員を辞め店を開店した。「Abroad Merchandises」という知る人ぞ知る貿易会社で圓と出会い、経営の危機に圓から融資を受けたこともある。


◇村雨神社

 圓が出資している小さな神社。ホームページも圓が作成しており、圓は趣味で作った「百鬼夜行ノ裏参道」というホラーバトルゲームのバナーを特定の時間にのみアクセスできる形で設置している。


◇元蒼岩電機製作所研究員

玉梨(たまり)泡松(ほうまつ)

 「電界接続用眼鏡型端末」の「脳に対してデータを送受信できるシステム」を開発した技師で滄溟の父。「脳に対してデータを送受信できるシステム」の危険性を誰よりも理解している人物だったが、当時共同研究をしていた研究グループのメンバーや「蒼岩電機製作所」の重役陣は泡松の進言を受け入れず、利益の追求のために彼を解雇した。

 その後は林檎農家に転職したが、「電界接続用眼鏡型端末」を掛けていた者達が意識不明になることが多発した事件が起きた際に過去の罪を改めて自覚し、過去の過ちの償いのために圓と交渉し、圓に「蒼岩電機製作所」の買収を決意させた。


◇学者

千葉(ちば)音鳴(おとなり)

 尾張国の大学に勤める国語学者。得意分野は音声学。昨今は基礎研究に対する国からの援助が少なくなっており、研究もままならなくなっている。

 音韻調査のために必要な出資者を募った際に圓と出会っており、彼に大口の出資者になってもらう代わりに彼の求めに応じて音声学の講義を行った。


◇外部協力者・食客

赤鬼(あかおに)小豆蔲(しょうずく)

 《鬼斬機関》が唯一その存在を認めている鬼。燃えるような赤髪を持ち、二本の小さな角を持つ少女のような見た目。

 争いを嫌い、世界中の紛争地域を巡っては調停のために尽力する調停者として活動する。その費用のほとんどは圓が負担している。

 圓の接近戦の師匠であり、二本のナイフを使った早業を得意とする。まあ、妖怪のみが使える妖気を利用した妖術と、気を纏わせることで身体強化を行う闘気を使うことができる。闘気の色は赤。

 世界を旅してはゲテモノ食材(シュールストロミングなど)を持ち帰ってくることでも有名。気圧の都合でそのまま乗せられないものもあるため、多くは船を利用する。その食材を《鬼斬機関》や圓のところに持ち込むこともあり(お土産的な意味で全く害意はない)、《鬼斬機関》からは困り果てられている。

 百合薗邸では食客という扱い。


瀬島(せじま)香澄(かすみ)

 瀬島奈留美の実の妹。魔術の才能がそこまでではなかったため瀬島家では冷遇されていた。姉の恐ろしさを理解しており、どうにかして姉を止めなければと瀬島家を飛び出し、出会った圓に泣きつく。

 圓にとっては魔法の師匠で圓達の陣営に様々な魔法技術を持ち込んだ。圓が瀬島の娘を匿っているという理由で対魔女法術機関《聖法庁(ホーリー)》の日本支部との戦いの火種になる。が、これが後に《聖法庁(ホーリー)》日本支部の買収に繋がる。


・ラツムニゥンエル=シュペツリエリ=フェルゲルテエ

 法儀賢國フォン・デ・シアコルの八賢人の一人。現在は他の八賢人と同じく魂のみの存在で、人造魔法少女の身体を依り代としている。

 最初の魔法使いによって作られ、弟子である八賢人により維持されていると言われる複数の世界に隣接する魔法の国とも呼ばれる異世界の出身。

 優れた身体能力と容姿を与える代わりに魔法を一つに限定する「魔法少女」という概念を発案した人物でもある。

 瀬島奈留美による八賢人のうちの七人の籠絡により窮地に立たされ、更に魔法の国内にあった魔法少女の戦闘サークル《魔皇會》が【魔皇】鳴皇(なるかみ)黎衣(れい)の消失により解散したという混乱もあり、追い詰められたラツムニゥンエルは最も信用できる魔法少女と共に魔法の国を脱出、圓に助けられ、食客の立場を得る。

 固有魔法は﴾属性の力で敵と戦うよ﴿。あらゆる属性攻撃を無効化する力とあらゆる属性攻撃を行える力を持つ。

 近年は光と闇の対立する力をぶつけることにより、埒外のエネルギーを生み出すことができないかと研究しており、ホワリエルやヴィーネットにも度々協力を得ているようだが、なかなか成果が上がらない。


三國(みくに)智花(ともか)/魔法少女ソフィアフラワー

 法儀賢國フォン・デ・シアコル産の魔法少女の一人。正体は23歳OL。

 13歳の時に魔法少女になってから十年近く活動を続けてきたベテラン魔法少女。

 法儀賢國フォン・デ・シアコルの分裂の際にラツムニゥンエルに協力することを決め、敵を撹乱するためにランダムワープをした結果、見知らぬ世界に飛ばされる。

 固有魔法は﴾可愛い桃色の杖で必殺のビームを撃てるよ﴿。

 

・ホワリエル

 神界の天使学校を首席で卒業した元品行方正な天使。初めて圓によって地上に召喚された。

 金髪碧眼のサラサラなロングヘアーの美少女で将来有望と期待されていたが、地上で生活する中でネトゲにハマり(まあ、環境がオタクの城なので……)、一気に「駄天使」に堕ちた。

 食客扱いをいいことに自堕落な生活を送っていたが、同時期に召喚された悪魔のヴィーネットに「いつまでも甘えていてはいけないわよ!」と一喝され、仕方なく圓のツテでノーブル・フェニックスに入社し、地獄のデバックの仕事を始める。

 直属上司であるラファエルはヴィーネットの上司であるアスモデウスと険悪の仲だが、二人は偏見を持たず友人の関係にある……が、少々小言が多いお母さんのようなヴィーネットをうざいと思っている節がある。

 ホワリエルとヴィーネットの百合関係は圓にとっての癒しである。


・ヴィーネット

 魔界出身の悪魔。初めて圓によって地上に召喚された。

 真面目で困っている人を見ると助けたり、怖いものが苦手だったりと一般的な悪魔のイメージからはほど遠い性格。家庭力があり、堕落しているホワリエルの身の回りのお世話をするなど圓にとっては「ふつくしい」関係にある。怒ると怖い。

 そんな彼女に食客として甘えることなどできる筈もなく、遠江国にある喫茶店「Eine kleine Nachtmusik」でアルバイトをして自分の食費や生活費は自分で賄っている。その真面目な性格と可愛らしい笑顔から彼女のファンを自称し、彼女目当てで店に来る客もいるらしい。

 裁縫から料理に至るまで家事の技術は高い。

 ホワリエルの生活を改善させるためにノーブル・フェニックスへの入社を提案する。

 上司であるアスモデウスはホワリエルの直属上司であるラファエルと険悪の仲だが、二人は偏見を持たず友人の関係にある。なんだかんだで結局ホワリエルを甘やかしてしまうので、堕落させる類のダメ女の資質があるのかもしれない。

 ヴィーネットとホワリエルの百合関係は圓にとっての癒しである。

 お読みくださり、ありがとうございます。

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 もし何かお読みになる中でふと感じたことがありましたら遠慮なく感想欄で呟いてください。私はできる限り返信させて頂きます。また、感想欄は覗くだけでも新たな発見があるかもしれない場所ですので、創作の種を探している方も是非一度お立ち寄りくださいませ。……本当は感想投稿者同士の絡みがあると面白いのですが、難しいですよね。


 それでは、改めまして。カオスファンタジーシリーズ第二弾を今後ともよろしくお願い致します。


※本作はコラボ企画対象のテクストとなります。もし、コラボしたい! という方がいらっしゃいましたら、メッセージか感想欄でお声掛けください。

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