Act.5 登場人物紹介 part.Ⅷ
◆緑霊の森
・エイミーン=メグメル
エルフ族長のハイエルフ。十代の少女のような見た目だが実年齢は千歳を超える。胸が大きい。
ふわふわとした掴み所のない性格で、ブライトネス王国やフォルトナ王国の国王のような破天荒で遊び心が行き過ぎている者達にも対応できる策士。人に使われる側ではなく、人の上に立つ性質を持っている、上に立つために生まれてきたような人物。容姿端麗で頭脳明晰、合理主義者。ただし、酔うと幼児退行する。
プライドが高いエルフの中では珍しく排他的ではない性格で、商人のように理に目敏いところもある。とはいえ、損得勘定だけで動く訳ではなく、その結果エルフが蔑ろにされる事態は絶対に避けたいと考えている。魔法の実力が高く八種類の魔法を同時に発動できる八重術者。
ミーフィリアの母であるクリゾンテムをかつて可愛がっており、壮絶な人生を送ってきたミーフィリアの心の傷を癒そうと目一杯可愛がっている。
クリゾンテムの忘形見であるミーフィリアのために、そしてエルフの利益のために人間と国交を結ぶために尽力した。
人間も亜人族も魔族も同じ知的生命体として一纏まりとして捉え、全ての種族と対等な立場で接しようとするローザのことを面白い人間と評し、好意的に受け取っている。また、人間の持つ文化にも興味を持っており、ローザ達ビオラ商会との交易も望んでいた。
【生命の巨大樹の大集落】に攻撃を仕掛けてきた【エルフの栄光を掴む者】のリーダーがミスルトウであったことを知った際には衝撃を隠せなかった。
エルフの総意を問う国民投票では鎖国を続けることになると早々から悟っており、半ば諦めムードで裏取引を持ち掛けており、ローザとラインヴェルドの決定の裏の意図を読んだ上で裏ルートで庇護を得る方法を模索したが頑ななローザに呆気なく却下された。最悪の場合でもローザと友人になった娘のことだけは助けてほしいとローザに懇願する。
ミスルトウの演説によって風向きが変わっていい雰囲気になったにも拘らず、炊き出しという悪どい手段に出たため、ローザからジト目を向けられた。
紙幣作成のための会議に参加し、ローザが紙幣のために書き下ろした「精霊とエルフが楽しそうに遊んでいる構図のイラスト」に感動し、紙幣への採用を推した。その後の地下秘密基地の案内の過程でローザが真の仲間の存在を求めていることを知り、族長ではなくただのエイミーンとして半ば強制的に仲間に加わった。
エイミーンとミスルトウ、そして多くのエルフの期待を踏み躙り、再びエルフ至上主義を掲げた【新生・エルフ至上主義】とイーレクスには殺意にも等しい怒りを見せており、エルフと最も相性の悪い鉄の鎖で雁字搦めにして土に埋めようというとんでもない罰すら大真面目に検討していた。娘共々ドSっ気がある。
ナトゥーフが王宮に来たチャンスを利用して、ラインヴェルドと共に獣王決定戦の会場に転移して屋台巡りを堪能した。
国家同盟参加国の会議でラインヴェルドがローザに行った国家の軍事組織の再編という無茶振りが発端となり、魔法戦士団と精霊術法師団の設立を目指すことになる。
・ミスルトウ=オミェーラ
理知的な光を湛えた長身痩躯のエルフの男。五百歳程度。弓の名手で六種類の魔法を同時に発動できる六重術者。
表向きはエイミーンの秘書の役割を果たしているが、実際はエルフ至上主義者。プライドが高く人間や魔族、他の亜人族を嫌っている。他種族排斥を掲げる若いエルフ達によって構成された【エルフの栄光を掴む者】の真のリーダー〈精霊の仮面〉であり、エルフの若者達を煽って人間の排斥と領土の略奪、森のエルフの領土の範囲拡大を狙っていた。
口だけの【エルフの栄光を掴む者】の若者達を内心嘲っている。
圧倒的な力を持つローザを前に革命を成すことは不可能だと考え、ローザを倒せるほどの力を求めていたところ、現れたノインの三女神に劣化版の『管理者権限』と妖精王翠妖精としての力を半ば強制的に押し付けられる。
ローザのいない隙を突く形で使節団が止まっている族長の屋敷に襲撃を仕掛け、『GM権限』を限定発動させて顕現した『Ancient Faerys On-line』の『唯一神』が持つ『管理者権限』、又はそれを一部複製したものによってGM武器の一つで神を殺せるほどの破壊不能強力無比な焔で、様々な形状へと姿を変えることができる『神殺しの焔』を顕現し、その力でローザ不在の使節団とエイミーンを圧倒した。
ローザに敗北後、ローザに『管理者権限』を返還することと、事情を説明することを約束した。
幼少の頃、父と母がエルフを狙った奴隷商の雇った冒険者崩れに襲われ、冒険者崩れ達は父を殺し、見目麗しい母を連れて行かれたという経験があり、その場に偶然居合わせてしまったミスルトウは連れ去られていく母をただ見ていることしかできなかった。
その日からミスルトウはいかにして人間を倒して母を救うかを考えるようになった。その時は母を救うことができると本気で考えていたが、その数年後、連れ去られたエルフの末路を知り、母がもう生きていないのを悟る。
エイミーンの母は【生命の巨大樹の大集落】に隠れ住み、人間から身を守ることを提案し、現在長老のと言われている者達が親達が賛同し、【生命の巨大樹の大集落】に移り住むことが決まったが、ミスルトウは「何故、自分たちが隠れなければならないのだ」とその対応に怒りを持っていた。
その怒りを心の裡にミスルトウは大人しく【生命の巨大樹の大集落】に移り住み、臥薪嘗胆を心に留めて、こつこつと、着々と努力を続けたミスルトウはいつしかエイミーンの母にも認められるようになり、族長の座を退いてエイミーンを族長の座に着かせることが決まった時、ミスルトウにその側近になることを願った。
こうして権力を手に入れたミスルトウは裏でエルフの若者達を扇動しながら人間達を滅ぼしてエルフの帝国を作り出すために動き続け、いつしか〈精霊の仮面〉として【エルフの栄光を掴む者】の中心核となった。
ローザとの戦いの後、人間にも様々な人間がいると考えるようになり、感情論ではなく純粋にエルフにとって利益になるものは何なのかを模索するようになる。
そして、最愛の娘と未来ある子孫達のために最後の悪足掻きをする決意をし、その結果エルフの運命が大きく変わることになる。最悪の場合でもローザと友人になった娘のことだけは助けてほしいとローザに懇願する。
バトルロイヤルではプリムヴェールと対峙し、彼女がこれまで自分が強いてきた「正しい騎士」としての生き方を捨て、マグノーリエと共にあり続けるために本当の意味で強くなろうとしているプリムヴェールの強さを目の当たりにし、「強くなったな」と声を掛けて優しく微笑んだ。
装備新調後の紙幣作成のための会議にはエルフ側の文官代表として参加した。その後の地下秘密基地の案内の過程でローザが真の仲間の存在を求めていることを知り、恩を返すために仲間に加わった。
長らく同盟を結ぶために必要な仕事に追われていたが、ローザの協力で大幅に仕事が楽になり、なんとか同盟締結に漕ぎ着けた。
国家同盟参加国の会議でラインヴェルドがローザに行った国家の軍事組織の再編という無茶振りが発端となり、魔法戦士団と精霊術法師団の設立を目指すことになる。
・マグノーリエ=メグメル
エルフの少女で、年齢は十八歳。どちらかといえばトランジスタグラマーな体型。常にフードを被って顔を隠している。ローザに助けられた縁で【生命の巨大樹の大集落】まで案内する。六重術者。
出会った当初は、マグノーリエ=クインクエペタと名乗っていた。ローザが出会ったのは、人間の世界に憧れて家を飛び出し、護衛のプリムヴェールに見つかったところだった。意外とちゃっかりとした性格で、母親譲りなのか腹黒い面も持ち合わせる。
ローザにプリムヴェールを守れるほどの強さを求め、原初魔法、瀬島新代魔法、『SWORD & MAJIK ON-LINE』のマジックスキル、各種闘気の使い方を習う。
ローザから『聖天樹の大杖』を受け取り、得物としている。
緑霊の森の同盟加入以降は使節団のメンバーとして各国を巡ることになる。
プリムヴェールとは対等な関係であることを求めており、一方的に守られるのではなく互いに互いを支え合って戦えるような強さを理想としている。
ユミル自由同盟に向かう使節団の馬車の中で、ローザから完全な上書きではなく適宜形質を出せるように翠妖精の力を獲得するという方法を提案され、今後の戦力強化のためにローザの調整を受ける。その結果、エルフと翠妖精の二つの種族を有する存在となった。
五章の時点でSランクに到達していることが判明している。
ローザの地下秘密基地に案内された際に、自らの戦力を欲していることを打ち明けられ、ブライトネス王国と敵対することになってもローザ側につくことを約束した。
獣王決定戦の参加資格を得るため、【アラディール大迷宮】に挑戦する。
【アラディール大迷宮】攻略後、報酬の代わりとしてローザに装備を独創級の『妖精女王に捧ぐ聖天樹杖』、『妖精女王のドレスローブ』に作り替えてもらった。
エイミーンとミスルトウ、そして多くのエルフの期待を踏み躙り、再びエルフ至上主義を掲げた【新生・エルフ至上主義】とイーレクスにはどうしようもない愚か者という評価を下している。普段は優しい少女だが、本当に腹に据えかねた場合の辛辣さは母親譲り。
ド=ワンド大洞窟王国国王への謁見の準備ができるまでの間、フォトロズ大山脈地帯の最高峰の登山に参加し、「マナオーラ」の修行をしつつ、プリムヴェールに精霊術法を伝授した。
ド=ワンド大洞窟王国の謁見の間ディグランに不平等な条件を出され、更に謁見の間の全勢力を向けられる。覇王の霸気で撃破し、更に謁見の間の勢力をほとんど壊滅させた。
・プリムヴェール=オミェーラ
マグノーリエの親友のエルフの少女で、「彼女の美貌と渡り合える女性はまずいない」と言われるほどの絶世の長身美女。ミスリルの細剣を扱う魔法剣士。年齢は十九歳。三重術者。
エルフ族特有の高いプライドを持っていて最初は人間に敵意を持っていたが、ローザ達と関わる中で考え方を改めていき、ハーフエルフであるミーフィリアに対してもしっかりと向き合った上で彼女の話を聞き、彼女の苦労に共感するようになる。
普段は気を張っているが年相応の少女のような顔をすることもあり、ローザ曰く「笑うと可愛い」。
ローザに猪突猛進で周りが見えなくなる性格とマグノーリエのためならその身が傷つくことも厭わないという考え方を改善することを条件に原初魔法、瀬島新代魔法、『SWORD & MAJIK ON-LINE』のマジックスキル、千羽鬼殺流と『SWORD & MAJIK ON-LINE』のウェポンスキル、各種闘気の使い方を習う。
ローザから『銀光降星のエスパダ・ロペラ』を受け取り、得物としている。
【エルフの栄光を掴む者】の襲撃の際に父の本音を知り、全く父の気持ちが分かっていなかった自分に不甲斐なさを感じている。敵対したにも拘らず父を殺さないという選択肢を選んでくれたローザには感謝している。
緑霊の森の同盟加入以降は使節団のメンバーとして各国を巡ることになる。
マグノーリエの希望もあり徐々にだが、マグノーリエに仕える主人ではなく友人として接するようになっているが、今でも心の奥にはマグノーリエを守る騎士としての気持ちが残っている。
ミスルトウ戦ではこれまでの「正しい騎士」としてのあり方に固執する戦い方ではなく、柔軟な戦い方を披露した。そんな今の自分について「悪い娘になってしまった」と自嘲しているが、間違いなくローザと出会う以前の彼女よりも強くなっている。
ユミル自由同盟に向かう使節団の馬車の中で、ローザから完全な上書きではなく適宜形質を出せるように翠妖精の力を獲得するという方法を提案され、今後の戦力強化のためにローザの調整を受ける。その結果、エルフと翠妖精の二つの種族を有する存在となった。
五章の時点でS+ランクに到達していることが判明している。
ローザの地下秘密基地に案内された際に、自らの戦力を欲していることを打ち明けられ、ブライトネス王国と敵対することになってもローザ側につくことを約束した。
獣王決定戦の参加資格を得るため、【アラディール大迷宮】に挑戦する。
【アラディール大迷宮】攻略後、報酬の代わりとしてローザに装備を独創級の『ムーンライト・フェアリーズ・エペ・ラピエル』、『ムーンライト・フェアリーズ・ガーディアン』に作り替えてもらった。
エイミーンとミスルトウ、そして多くのエルフの期待を踏み躙り、再びエルフ至上主義を掲げた【新生・エルフ至上主義】とイーレクスにはどうしようもない愚か者という評価を下している。
ド=ワンド大洞窟王国国王への謁見の準備ができるまでの間、フォトロズ大山脈地帯の最高峰の登山に参加し、「マナオーラ」の修行をしつつ、マグノーリエから精霊術法を伝授してもらった。
ド=ワンド大洞窟王国の謁見の間ディグランに不平等な条件を出され、更に謁見の間の全勢力を向けられる。覇王の霸気で撃破し、更に謁見の間の勢力をほとんど壊滅させた。
・クリゾンテム=ナノーグ
エルフ族族長の分家筋のナノーグ家の一人娘。フィレンツ男爵家の出身の男が駆け落ちした。その後、夫と共にひっそりと暮らしていたが幸せな時間は長く続かず、一人でいたところを奴隷商人によって捕らえられて散々辱めを受けた挙句死亡した。その事実をミーフィリアは知らない。
・キャプセラ=ジロフレ
メグメル家で長年メイドをしているエルフの女性。主人であるエイミーンに振り回されている。人間に対する差別意識を持ってはいるが、プロなので決して表には出さなかった。
エイミーンと共にローザ達と関わる中で人間の中にもいい人はいると考えるようになる。
エイミーンに仕えるだけあって、高い聡明さと対応力を持っており、イーレクスの件でローザが訪れた際には目的を一瞬で看破してエイミーン達を呼びに行った。
・ブランシュ=アルブル
【生命の巨大樹の大集落】の治安維持を司る神樹衛士の男。
◆ 【新生・エルフ至上主義】
・イーレクス=アクイフォリウム
エルフの中では比較的若いエルフの少年。年齢は六十三歳。エルフ族特有の高いプライドを持っており、他種族排斥を掲げる若いエルフ達によって構成された【エルフの栄光を掴む者】のメンバーの一人となっている。人間に対して明確と敵意を持っている。ローザの評価は青年将校みたいな無鉄砲。
他の【エルフの栄光を掴む者】と同様、自分達以外のエルフを古いエルフと呼び、自分達を新たなエルフと呼び、自分達こそがエルフを導く存在なのだと信じて疑わない。
ローザのいない隙を突く形で使節団が止まっている族長の屋敷に襲撃を仕掛けるも、実力を見誤り呆気なく捕縛された。
獣王決定戦では第一試合に登場。エルフ伝統の木製の横笛を吹き鳴らし、竹の編笠を被り、腰にはミスリル製の長剣と短剣を二本差しにして、麻製のフード付きマントを編笠の上から目深に被っている姿で登場。【新生・エルフ至上主義】の名を宣言し、獣人達を軽視する発言をして獣人達のヘイトを溜めた。新たなエルフの切り込み隊長を自負する。
勘違いのレベルが最早救いようのないレベルで「エルフに掛けられた洗脳は俺が解く!」と言いたげに視線を向けられたマグノーリエとプリムヴェールはゴミを見るような目を向けた。
エイミーンのことを売国奴の女狐と呼び、憎しみを抱いている。
エイミーンとミスルトウに信頼されて送り出されたのにも拘らず、その気持ちを踏み躙った行いはローザの逆鱗に触れ、スキルすら使わないジャブで一瞬にして沈められた。
ネメシアに負けた後、エイミーン達に身柄を預けられることとなり、処分はエルフの上層部によって決められることになっている。
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