表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百合好き悪役令嬢の異世界激闘記 〜前世で作った乙女ゲームの世界に転生した悪役令嬢が前世の因縁と今世の仲間達に振り回されながら世界の命運を懸けた戦いに巻き込まれるって一体どういうことなんだろうねぇ?〜  作者: 逢魔時 夕
Chapter 5. ブライトネス王国ラピスラズリ公爵領発フォルトナ王国着の弾丸ツアー〜他種族との国交樹立とフォルトナ王国諸問題の解決という名の無理難題を七年以内に達成せよ〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

275/1357

Act.5 登場人物紹介 part.Ⅶ

◆ブライトネス王国

◇ブライトネス王家

*王宮……王の住まい。謁見の間の他には王のプライベート空間が存在。使用人のトップは統括侍女。

・ラインヴェルド=ブライトネス

 ブライトネス王国の国王。破天荒な性格で、相手の秘密を暴き、青白く震えていく様を目にして楽しむような腹黒な男。【ブライトネス王家の裏の剣】の筆頭であるカノープスやフォルトナ国王のオルパタータダとは悪友の関係にある。

 ローザからもたらされた「この世界の真実」と「これから訪れるかもしれない世界の危機」に関する情報を得て、オルパタータダと共有し、来たる嵐に備えている。内心ではこれから起こるであろう「面白いこと」を楽しみにしており、その中心にいるであろうローザに注目している。

 ローザの手腕をこれまでの経歴と王城での仕事から「自分に匹敵する、あるいは凌駕する政治家」の素質があると考え、そんな彼女が一国の王女の侍女として働いているという状況を面白く捉えている。その一方で、「ローザが敵に回った場合、確実にブライトネス王国は半壊する」というカノープスの報告を大袈裟だと考えず、ローザとは敵対しない塩梅を狙って立ち回っている。

 カノープスから上がってきた新しい農法を導入する改革を進めており、現在の農法に固執し利権を求める既存の魔法師達については継続的な交渉を続け、それでも利益に固執する者達についてはバッサリ切り捨てて全て裏で暗殺者を使って処分している。

 ローザが香辛料貿易を計画していると知った際にはかねてから計画していた亜人種との和解のための使節派遣計画に彼女を巻き込む決断をする。

 国王陛下御前の模擬戦以降は、ローザからプレゼントされた幻想級装備『ノートゥンク』を、ローザから『真なる王の剣ソード・オブ・ジェニュインレガリア』が献上された際には新たな王権の象徴(レガリア)を加えた二刀を得物としている。

 エルフとの交渉を進めるため、そして全ての種族が差別なく自由に暮らせる世界を作るという夢のために、ローザと二人で天上光聖女教の総本山に乗り込む。

 その後、つまらない公務から逃げ……エルフとの交渉にはやはり国王が必要だろうという理由で、ローザ、アレッサンドロスと共に緑霊の森に向かう。

 【エルフの栄光を掴む者グローリー・オブ・ザ・フォレスト】との戦いの後、エルフの総意を問う鎖国か開国かを選ぶ投票ではローザと相談した上で「国交を樹立しない決定を下した場合は、今後ブライトネス王国からちょっかいを掛けないし、ルールを破って掛けた者は徹底的に処罰する」ということを約束したが、その裏にはエルフが困っている場合にも不干渉を貫くという意図が込められていた。

 奴隷否定派で、奴隷制を公認させようとしていた貴族のリストをあらかじめ作成させているなど奴隷肯定派の貴族を潰す準備は以前からしていた。ローザの提案に乗り「亜人族に対する差別の禁止と奴隷制の再度否定を公の場で正式に宣言して、その時の態度で奴隷制容認派と否定派を見極め、その上でクソつまんねえ奴(・・・・・・・・)を潰す」ことにする。

 結果としてエルフは開国することになるブライトネス王国はエルフと国交を結ぶために各種調整に尽力することになった。

 奴隷商に関わった貴族や商人のリストが完成した後、謁見の間で「自己申告と今後は奴隷の扱いを一切しないと約束する者には情状酌量をする」ことを条件に出し、奴隷商に関わった者達の大掃除を開始した。

 一方で、亜人族との交流のために解決しなければならない諸問題の一つである硬貨問題の解決のためにアネモネを呼び出し、印刷技術を手に入れる代わりに王宮に出入り可能な立場を与える…….という茶番劇を行い、アネモネが正当な形で応急に入れるよう調整した。

 反乱を計画中の貴族に【ブライトネス王家の裏の杖】をぶつける決定を下す。

 ローザに新しい仕事として「エルフ以外との亜人族との国交締結の話を国の代表としてしてくる」ことと「フォルトナ王国で起こるクーデターについても未然に防ぐ」ことの二つを決定事項のように依頼し、行儀見習いを入り口にプリムラの専属侍女として働くことも依頼した。その際に親としての顔も見せている。

 バトルロイヤルでは三位に入賞し、エリアボスを討伐したことで『灼熱のローブ』、『灼熱のスリーピース』、『灼熱のグローブ』、『灼熱のシューズ』からなる【ユニークシリーズ】を獲得した。

 五章の時点でSS-ランクに到達していることが判明している。

 ディラン達の装備新調を羨ましがったラインヴェルドがきっかけで始まった装備調整では装備を独創級の『国王陛下の燦煌双剣サンクトゥス・レガリア』、『熾天煉獄の国王陛下エンピレオ・アンド・ゲヘナ』に作り替えてもらった。

 その後の紙幣作成のための会議にも参加し、ローザが紙幣のために書き下ろした「現像していない初代国王テオノアと、その伴侶となったシェルカの肖像」に感動し、紙幣への採用を推した。その後、ローザの地下秘密基地の存在を暴き、ローザに案内してもらう。ローザが真の仲間の存在を求めていることを知り、国王ではなくラインヴェルドという一人の人間として半ば強制的に仲間に加わった。

 ナトゥーフが王宮に来たチャンスを利用して、エイミーンと共に獣王決定戦の会場に転移してラインヴェルドは獣王決定戦の乱入をを企むが失敗、エイミーン達と共に屋台巡りをすることになった。

 国家同盟参加国の会議ではローザに国家の軍事組織の再編という無茶振りを行った。


・ノクト=エスハイム

 王城の全ての侍女を統括する統括侍女の立場にあり、ローザの正体を知る数少ない人物の一人。

 白髪の老婆のような見た目の威厳たっぷりな人物。厳しい人物で、実力主義者。努力をしっかりと見て評価してくれる理想の上司ともいえる人物である。感情を上手く隠すことに長けているため、見気を使わなければその心のうちに分け入ることはできない。几帳面な性格で執務室はきっちりと整理されていて埃一つ落ちていない。

 ローザの初登城の際に登場し、ローザが只者ではないことを自らの目で確認した。

 メイド姿でアネモネが王宮に潜入した際、「美し過ぎる花は他のものに紛れていても目立ってしまうものですよ」と遠回しに却ってバレバレだと指摘している。


*内宮……内務を担当する区画。使用人のトップは内宮筆頭侍女。

・ディラン=ヴァルグファウトス

 白髪の混ざった銀色の短髪、痩せ型ではあるものの引き締まった長身の上品なローブを纏った男。国王の下で国を支える宰相に匹敵する権力を持つ大臣で、ヴァルグファウトス公爵家の次男。ローザの正体を知る数少ない人物の一人。

 自由奔放な男で、剣を振り回して白か黒を付けることを好んでいる。逃亡癖がある。宰相の胃痛の種の一人。

 その正体はアクアの転生前の姿オニキス共に漆黒騎士団を支えた副団長にして参謀。その事実をオルパタータダの親友だったラインヴェルドにだけは伝えている。

 ラインヴェルドの計らいでオニキスの転生帯であるアクアと再会する。

 前世と同じく友情センサーとレーダーを持ち、親友や魂を見分けることができる。

 四章では緑霊の森への使節団メンバーとして同行した。

 ローザから幻想級装備『闇を斬り裂くものエリュシデータ・オブ・ザ・ダークネス』を受け取り、得物としている。

 シルフスの街でかつての仲間バチストと再会する。彼に事情を説明することはなく、あくまで今世は今世という態度を貫いたが、バチストに「いい街だよ……だから、何があってもこの街を守れ。……お前が大切だと思うものを守れ」という気持ちを伝え、かつての仲間の背中を押した。

 使節団では大臣として政治面、外交の交渉で重要な役割を担った。

 ブライトネス王国に帰国後、ローザ、ディランと三人で第二次使節団として派遣されることが決定する。

 バトルロイヤルでエリアボスを討伐したことで『群雲のコート』、『群雲のスリーピース』、『群雲のシューズ』、『群雲の打刀』からなる【ユニークシリーズ】を獲得した。

 五章の時点でS+ランクに到達していることが判明している。

 ローザの地下秘密基地に案内された際に、自らの戦力を欲していることを打ち明けられ、ブライトネス王国と敵対することになってもローザ側につくことを約束した。

 獣王決定戦の参加資格を得るため、【アラディール大迷宮】に挑戦する。

 【アラディール大迷宮】攻略後、報酬の代わりとしてローザに装備を独創級の『闇を斬り裂く真魔剣フェイタル・エリュシデータ』、『雲外大臣のスリーピース・アンド・ローブ』、『雲外大臣のシューズ』に作り替えてもらった。

 ド=ワンド大洞窟王国国王への謁見の準備ができるまでの間、フォトロズ大山脈地帯の最高峰の登山に参加し、アクアと共に競うように石像を破壊した。

 ド=ワンド大洞窟王国の謁見の間ディグランに不平等な条件を出され、更に謁見の間の全勢力を向けられる。覇王の霸気で撃破し、更に謁見の間の勢力をほとんど壊滅させた。

 海上都市エナリオスへの使節団派遣では、プリムヴェールとマグノーリエが緑霊の森に一時帰国したため、ローザ、アクア、ディランの三人と欅達で向こうことになった。

 深淵魚魎(サファギン)大海の主の尖兵(マローソアタン)の討伐に参加し、海上都市エナリオスを危機から救っている。

 ローザの提案で『分身再生成の水薬リ・キャラメイク・ポーション』で別人になってフォルトナ王国に潜入することとなった。


・アーネスト=アクアマリン

 ブライトネス王国の宰相でアクアマリン伯爵家当主。甘味(ドルチェ)をこよなく愛するナイスミドル。宰相としてはとても公明正大だが、政治家らしく相当タヌキな内面を持っている。……しかし、どこかの王様と第一王子のせいで胃痛を拗らせていることが多く、タヌキというよりは可哀想な人と見られることが多い。氷のような冷たい双眸を持ち、実務的で冷たい印象を受けるが甘味(ドルチェ)を食べた際には雪解けしたような蕩けた表情を見せる。

 ローザの正体を知る数少ない人物の一人。ラインヴェルドの提案で、ローザと自身の息子と娘をお茶会という形で引き合わせる。

 お茶会の際にローザの手土産の手製お菓子に興味を示し、レシピをもらった。

 奴隷商に関わった貴族や商人のリストが完成した後、謁見の間で奴隷商に関わった者達の大掃除にラインヴェルドに巻き込まれる形で半ば強制的に協力させられた。

 装備新調後の紙幣作成のための会議に宰相として参加した。その後のローザの地下秘密基地に関しては厄介ごとに関わりたくないからと早々に離脱した。

 長らく同盟を結ぶために必要な仕事に追われていたが、ローザの協力で大幅に仕事が楽になり、なんとか同盟締結に漕ぎ着けた。


*外宮……外務を担当する区画。使用人のトップは外宮筆頭侍女。

・バルトロメオ=ブライトネス

 ブライトネス王国の王弟。王族の分家の家系である五摂家の一家の当主でもある。軍務省の長官を務めているやや脳筋よりの人物。実は乙女ゲーム『スターチス・レコード』の隠しキャラにする予定があったが高槻に悉くボツにされている。

 先王の側室の子で、王位継承権は既に放棄している。ローザの正体を知る数少ない人物の一人。

 『英雄色を好む』を地で行くような人物で、城内でもセクハラ紛いのことを多々している。いつも恋の噂が絶えない人物で隠し子や婚外子がいつ現れたっておかしくないと言われているのだが、今のところ殺傷沙汰は起きていない。それだけ恋愛上手なのだろう。

 ローザに婚約めいたものを提案したが、呆気なくいなされている。

 四章では緑霊の森への使節団メンバーとして同行した。

 ローザから幻想級装備『コールブランド』を受け取り、得物としている。

 使節団では軍務省の長官として軍事交渉の部分の重要な役割を担った。

 バトルロイヤルでは三位に入賞し、エリアボスを討伐したことで『溟渤のマフラー』、『溟渤のコート』、『溟渤のスリーピース』、『溟渤のシューズ』、『深海のダガー』からなる【ユニークシリーズ】を獲得した。

 五章の時点で冒険者としてはSランクに、実際はS+ランク程度の実力を得ていることが判明している。

 ディラン達の装備新調を羨ましがったラインヴェルドがきっかけで始まった装備調整では装備を独創級の『深海の主の聖剣アビサル・コールブランド』、『溟渤貴公子の軍務長官アビサル・ディレクタージェネラル』に作り替えてもらった。


*王女宮……王女の住まい。使用人のトップは王女宮筆頭侍女。

・プリムラ=ブライトネス

 ブライトネス王国の第一王女。乙女ゲーム『スターチス・レコード』においてはライバルキャラで最も高い地位にいるた。火・水・風・土の四属性全てを扱えることは異世界化後も共通している。

 聡明で、溺愛する父に対し「いずれ嫁がせるための姫」、愛玩道具として見ているのではないかと考え、「真実の愛」に飢えている。シャルロッテとカルナに冷遇されており、王城で孤立無援で孤独な日々を送っていた。


*王子宮……王子の住まい。使用人のトップは王子宮筆頭侍女。

・ヴェモンハルト=ブライトネス

 ブライトネス王国の第一王子。父親に似て家族には激甘、特にプリムラを「私の天使」と言って溺愛しているのは父である王と同じ。ローザの正体を知る数少ない人物の一人。

 表向きは第二王子であるジェフリーとの間に王位争いを繰り広げているが、王位を継ぐ気は無く、問題のある貴族は自分の派閥へ入れて泳がせ、弟や妹達が利用されないようにしている。

 父親からは「この世界の真実」と「これから訪れるかもしれない世界の危機」に関する情報を全て聞いており、当初はローザを「危険な存在」と認識していたが、プリムラとの間に「何かしらの目論見がないこと」、「例えゲームが元になっていても、この世界とゲームは別物であると理解して、対等に接する態度」を見て認識を改めたことが後に彼の口から語られることになる。

 婚約者で魔法省内部でも一部の者しか知らない魔法省特務研究室所長であるスザンナと共に国にとって害をもたらす存在を駆逐する【ブライトネス王家の裏の杖】の役割を担っている。

 自由に動ける立場を維持するためにスザンナとは結婚しないでいるつもりである。

 ローザから受け取った幻想級二刀流装備『モラルタ・アンド・ベガルタ』を得物としている。

 裏世界では【血塗れた王子(クリムゾン・プリンス)】の異名で知られている。

 ラピスラズリ公爵家の夕餉の場ではローザから聞いた『光属性と闇属性の対消滅による莫大なエネルギーの生成に関する仮説』に興味を持ちつつも、エネルギーを保存する方法がなければ無駄になる点を見抜き、その後のローザ、スザンナとの実質三者による議論にも参加した。

 ディラン達の装備新調を羨ましがったラインヴェルドがきっかけで始まった装備調整では独創級の『激情を覆い隠す者ハイディング・パッション』、『血塗れ王子の魔導外套(クリムゾン・プリンス)』を受け取った。

 ローザから提供された擬似魔力炉、擬似魔力回路、魔力変換器からなる装置『E・M・A・S(エマーズ)』を基に、宮廷魔法師団に代わる国防の力、宮廷魔導騎士団の設立を目指している。


・ルクシア=ブライトネス

 ブライトネス王国の第二王子。

 戦略学、政治学にも長けており、学園を卒業後に通うことができる学院で優秀な成績を収めた後、国王の公務にも協力している賢王子。

 銀縁の丸眼鏡をかけ、少し背は低めで床に擦れてしまいそうな大きな白衣を身に纏っている。

 最も精通しているのは薬学で、若くして薬学研究棟の所長となり、普段は薬学研究棟に篭って研究をしている。最低二十年はかかると言われている薬学博士の免許と、医師免許なども取得している。主に第一王子派閥からは毒薬学博士の狂人王子と呼ばれている。

 現在は王位を巡って第一王子と競っていることになっているが、実際は悪徳貴族達にボロを出させるためであり、本人は王位継承権には興味がなく「ヘンリー辺りが継げばいいんじゃない?」と考えている。

 ディランによればメリエーナの死因が毒殺ではないかと疑っていた。本人は興味があったからと言っているが、薬学の研究を始めたのはこの事件が関係しているのかもしれない。

 ディラン達の装備新調を羨ましがったラインヴェルドがきっかけで始まった装備調整では独創級の『魔導科学者の白衣マジックサイエンティスト・ローブ』を受け取った。


・ヘンリー=ブライトネス

 ブライトネス王国の第三王子でゲーム時代はローザと婚約を結んでいた人物。ゲーム時代には攻略対象の一人だった。火・水・風・土の四属性全てを扱えることは異世界変化後も共通している。典型的な美形の完璧に見える金髪の王子様だが、父の影響を受けてからところどころ腹黒な性格が見え隠れする。

 ゲームにおいてはローザの横暴に耐えかね、最終的には国外追放にするか、主人公が正式に聖女に認定された際に暗殺者を差し向けた聖女暗殺未遂の罪で処刑するか、主人公をナイフで殺しにかかるローザから守るためにローザを剣で刺し殺して国を出るかの三択だが、ローザと婚約を結んでいないため前提が成立しなくなっている。

 母は王の寵愛を最も受けていた? 側室に嫉妬しており、その娘で優秀で亡き側室の面影を感じさせるプリムラを恐れている……まあ、王や第一王子はプリムラが天使だから溺愛しているだけなのだが……。

 完璧な子供でありすぎたため、自分の感情を出すのが苦手で、また母の思いに応えようとしていたので妹と親しく接することができなかった。プリムラに母に気づかれないように「気にするな」と言葉を掛けてはいたものの何の慰めにもならなかった。


・ヴァン=ブライトネス

 ブライトネス王国の第四王子で俺様系キャラ。側室の子であるヴァンは正室の子で年も近く、優秀なヘンリーに対して劣等感を抱いている。ゲーム時代には攻略対象の一人だった。火・水・風・土の四属性全てを扱えることは異世界変化後も共通している。銀髪の野性味溢れる王子とヘンリーとは対極に位置する形で設定されている。

 兄に対する強い劣等感と、スカーレットの姉二人に対する劣等感を重ね、幼い頃にスカーレットを勇気付けたことがある。


・レイン=ローゼルハウト

 王子宮の侍女の筆頭。筆頭侍女の中では最年少。

 ローゼルハウト子爵家の六女で、良い縁を結ぶことを目的に行儀見習いを終えた後に侍女として王宮で働くことになった。しかし、仕事の効率も良く教養もあったため恋愛をする暇もなく瞬く間に出世していき、遂には王子宮筆頭侍女に抜擢されることになる。

 更に王子宮筆頭侍女に抜擢されたその日の夜、陛下の執務室に呼ばれたレインは、質の悪い笑みを浮かべた陛下からブライトネス王国の裏側を教えられ、『聞いた以上はこちら側の人間になってもらわないとな。ああ、今の話誰かにしたら秒で首が飛ぶからな、アハハハ、クソ笑える』という傍迷惑極まりない命令の結果、王子宮筆頭侍女を務めながら【ブライトネス王家の裏の杖】のサポート役を務めることになった。結果として仕事量が増え、今まで以上に仕事量が増えた。

 その後様々な裏の仕事に巻き込まれ、一流の暗殺者に匹敵する暗殺術を習得するに至った。

 【ブライトネス王家の裏の剣】と共闘した際にその実力を見せつけられ、「いつでも私程度なら殺せる戦力がいる」という事実を突き付けたため、実力を過信することはない。

 レインに対して好意を持つ者の数は意外に多く、騎士や貴族の中にもクールビューティなレインに興味を持つ者もいる……が、あまりにも高嶺の花なイメージが強過ぎることと、普段から忙しくしているためなかなか騎士や貴族から声を掛けることができないという状態になっている。

 侍女だけが着ることを許されるお仕着せの純白のエプロンを外した闇に溶ける姿で【ブライトネス王家の裏の杖】の任務のサポートを続けている。

 ヴェモンハルトに重用されるだけあってただやられてばかりという訳ではなく、王子相手に反撃するようないい性格をしている。


*後宮……王妃や側室の住まい。使用人のトップは後宮筆頭侍女。

・シャルロッテ=ブライトネス

 ブライトネス王国の王妃で正室。ヴェモンハルト、ルクシア、ヘンリーの母。最も寵愛を受けた側室とされているメリエーナに嫉妬しており、その娘で優秀で亡き側室の面影を感じさせるプリムラを恐れている。三人の息子の中では第三王子が王に相応しいと考えている模様。

 メリエーナの連れていた家人は彼女亡き後、プリムラに仕えることを身分が低いからという理由で良しとせず、祖父母がいる筈なのに会えなくした、家族の仲を引き裂いた元凶。


・カルナ=ブライトネス

 ラインヴェルドの側室でヴァンの母。メリエーナとは異なり強かな側室で、シャルロッテの正室の座を狙っている。

 その余波はヘンリーとヴァンな関係にも大きな影響を及ぼしており、ヴァンがヘンリーに対抗心を燃やす大きな理由となっている。

 シャルロッテと同じくプリムラを冷遇しており、肩身の狭い思いをさせている要因である。


・メリエーナ=ブライトネス

 ラインヴェルドの側室でモルヴォルとバタフリアの娘。プリムラの母。明るい金の髪に白い肌、空色の瞳を持つ見目麗しい女性だったらしい。

 平民の生まれの薄幸そうな女性。ラインヴェルドが人目惚れして側室に迎えたということもあり、王の寵愛を集めていたと思われ、主にシャルロッテに嫉妬されていた。

 プリムラを産んだ直後に亡くなっている。カルロスとルクシアの二人は彼女が毒殺されたのではないかと疑っているが……。


*離宮……王太后の住まい。使用人のトップは離宮筆頭侍女。

・ビアンカ=ブライトネス

 ブライトネス王国の王太后。現在は隠居して離宮で生活をしている。ローザの正体を知る数少ない人物の一人。

 貴賓のある老婦人だが、悪戯好きで地獄耳の如き情報網を持つ。その情報源の一つは王弟。

 ローザからもたらされた「この世界の真実」と「これから訪れるかもしれない世界の危機」に関する情報を得ている。


◇第一騎士団

・ジルイグス=パルムドーハ

 ブライトネス王国の第一騎士団の騎士団長。豪快そうな大男という見た目に反し、繊細で常に奥の手を隠し、最小の手で最大の利益を得られることを狙うような策士の顔も持ち合わせる。

 片目を魔物との戦闘で失い、隻眼となっている壮年の男性。

 四章では緑霊の森への使節団メンバーとして同行した。

 ローザから幻想級装備『ソニックブリンガー』を受け取り、得物としている。

 ディラン達の装備新調を羨ましがったラインヴェルドがきっかけで始まった装備調整では独創級の『ハイ・ソニックブリンガー』を受け取り、鎧を『騎士団長の鎧』に作り替えてもらった。


◇第二騎士団

・ディーエル=ノッディルク

 ブライトネス王国の第二騎士団の騎士団長。実は性別を偽って騎士団に入団した女性であり、かつてはゲイル=ルディノックを名乗っていた。代々騎士を輩出してきたノッディルク男爵家の出身で、騎士として立派に活躍する父や二人の兄に憧れていたが、過保護な父と二人の兄はディーエルが騎士になることを頑なに認めなかったため、家を出奔、冒険者として腕を磨き、入団試験に性別と名前を偽って参加してトップ通過したという経歴がある。かつては髪を短くしていたが、正体を明かした後は長い金髪を背中まで伸ばしている。かつては男物の無骨な鎧を使っていたが、現在は戦乙女のような鎧を着用している。

 ディラン達の装備新調を羨ましがったラインヴェルドがきっかけで始まった装備調整では独創級の『ハイ・ソニックブリンガー』、『騎士団長の鎧』を受け取った。


◇第三騎士団

・モーランジュ=サルヴァトーレ

 ブライトネス王国の第三騎士団の騎士団長。軽装備の騎士でやや暗殺剣技寄りの変幻自在な剣技を使う。無性髭を生やしたワイルドな雰囲気を感じさせる。

 ディラン達の装備新調を羨ましがったラインヴェルドがきっかけで始まった装備調整では独創級の『ハイ・ソニックブリンガー』、『騎士団長の鎧』を受け取った。


◇第一騎馬隊→天馬騎士団

・イスタルティ=ジェルエスネ

 ブライトネス王国の第一騎馬隊長→天馬騎士団騎士団長。赤毛に赤髭の粗野な男で馬上槍術を得意とする豪快な人物。

 四章では緑霊の森への使節団メンバーとして同行した。

 ローザから幻想級装備『神槍・天逆鉾』を受け取り、得物としている。また、それとは別に伝説級の『空翔ける天馬の召喚笛(ペガサス・ホイッスル)』を受け取り、後に『天翔ける騎士』という異名で呼ばれることになる。

 ディラン達の装備新調を羨ましがったラインヴェルドがきっかけで始まった装備調整では槍を独創級の『天津神之金剛宝杵』に作り替えてもらい、鎧を『騎馬隊長の鎧』を受け取った。


◇第二騎馬隊→陸上騎兵団

・ペルミタージュ=レストレイ

 ブライトネス王国の第二騎馬隊長→陸上騎兵団騎兵長。青髪の巨大な体躯を持つ眼鏡をかけた青年で大薙刀を扱う。『蒼騎士』の異名を持ち、青い鎧を身に纏っている。

 ディラン達の装備新調を羨ましがったラインヴェルドがきっかけで始まった装備調整では独創級の『天津神之金剛宝杵』、『騎馬隊長の鎧』を受け取った。


◇近衛隊→王国宮廷近衛騎士団 

・シモン=グスタフ

 近衛隊の隊長→王国宮廷近衛騎士団騎士団長。ダークブロンドの髪を持つ攻略対象に選ばれてもおかしくない美形の貴公子。【献身の近衛団長】の異名を持つ。レイピアとマン=ゴーシュを組み合わせた突きをメインにした騎士剣術を得意とする。

 ディラン達の装備新調を羨ましがったラインヴェルドがきっかけで始まった装備調整では細剣と短剣を『近衛守護騎士の両装備レイピア・アンド・マインゴーシュ』に、鎧を『騎士団長の鎧』に作り替えてもらった。


◇宮廷魔法師団

・メリダ=キラウェア

 宮廷魔法師団団長。過激苛烈極まりないとんでもない女傑。魔法より先に手が出る、魔法師は体力勝負だから身体を鍛えるべきという型破りな性格と方針を持つ。

 基本的に暴走列車のため、ホネストが必死にフォローしているが、唐突に「火山に修行に行くぞ」など過酷な場所への遠征や過酷極まる訓練メニューを強制的にやらせようとするため、他国からは奇異な目を向けられつつも強者の集団と認識されているが、国内の事情に精通している者達からは「名誉なことだけど……あそこには行きたくないな」と思われる原因となっている。その火山はカリエンテのお気に入りの場所で、温泉を巡った度々死闘を繰り広げた。

 バトルロイヤル以降も魔法省の要求を受け入れず独自路線を貫いているため、徐々に立場が悪くなっている。

 ミーフィリアが宮廷魔法師団団長を務めている頃に入隊し、「ミーフィリアのやり方は生温い!」と苛烈で傍若無人なやり方を突き通した結果、嫌気が差したミーフィリアが宮廷魔法師団を辞めたという過去があり、これが大きな切っ掛けとなり、宮廷魔法師団と魔法省の大きな確執を生むこととなる。


・ホネスト=ブラックストーン

 宮廷魔法師団副団長。ゲーム時代は攻略対象の一人であるジュード=ブラックストーンの実父。お堅い雰囲気を感じさせる文官風。メリダの暴走によるストレスにより、かなりの頻度で円形脱毛症を発症している。

 高い魔力と火・水・風・土の四属性を使いこなす猛者。思慮深く、几帳面な性格は手紙からも読み取れる。

 奥の手は特殊属性である宝石属性の魔法。耐酸性、耐塩基性、耐毒性、耐熱性、ダイアモンドを超える硬度と、ダイアモンドが持ち得ない高い靭性を兼ね備えたオリジナルの組成の究極金属ブラックストーンを主に使用する。


◇元宮廷魔法師

・ミーフィリア=ナノーグ

 「落葉の魔女(フォール・リーフィー)」の異名を持つ先祖返りのハイエルフと人間のハーフという特殊なハーフエルフの女性。ローザの正体を知る数少ない人物の一人。

 元宮廷魔法師団団長でスザンナ=アンブローズと共に強さを測る水晶玉を作成した。

 エルフ族族長の分家筋のナノーグ家の一人娘とフィレンツ男爵家の出身の男が駆け落ちして生まれた子供であり、緑霊の森への使節派遣には、エルフとミーフィリアの蟠りの解消も目的の一つとして組み込まれている。

 父親がフィレンツ男爵家から勘当されていたため、フィレンツを名乗れなくなり、母の旧姓であるナノーグを名乗るようになった。

 人間でもエルフでもない存在として奇異な目で見られ、差別され、そういった環境から脱出しようと人一倍実力があることを証明するために努力した結果「落葉の魔女(フォール・リーフィー)」の異名を得て、宮廷魔法師にも抜擢されるほどになるが、今度は妬み嫉みも向けられ、陰口を叩かれたことや嫌がらせをされたことも増えた。彼女の精神的な成熟度や達観したような視点は、壮絶な半生を送ってきた結果と言える。

 ミーフィリアが宮廷魔法師団団長を務めている頃に入隊し、「ミーフィリアのやり方は生温い!」と苛烈で傍若無人なやり方を突き通した結果、嫌気が差した過去があり、これが宮廷魔法師団と魔法省の大きな確執を生む切っ掛けとなった。

 四章では緑霊の森への使節団メンバーとして同行した。

 ローザから『世界樹の短杖(ユグドラシル・ロッド)』を受け取り、得物としている。

 幼少の頃から常に気を張って人に甘えることを知らないまま生きてきたため、自分のことを甘やかすエイミーンに戸惑っている。

 バトルロイヤル終了後、「魔力変換術式」の術式を持ち帰って庵で個人的に研究を開始した。

 庵での再開後、弟子のレミュアと組んでローザと模擬戦を行う。その後、ローザから魔法少女や魔法使いが住まう法儀賢國フォン・デ・シアコルの八賢人の一人と、神界の天使と悪魔が手を組んでも未だに答えが見つかっていない『光属性と闇属性の対消滅による莫大なエネルギーの生成に関する仮説』の存在を聞き、今後の研究のテーマとした。

 装備調整では装備を独創級の『賢者の石と(フィロソファーズ・)世界樹の短杖(ユグドラシルロッド)』に作り替えてもらった。


◇魔法省

・スザンナ=アンブローズ/リェッタ=クリムゾンスミス

 ヴェモンハルトの婚約者的立場にいるアンブローズ男爵家次女で、国で一番の才女と称えられた人物。魔法省特務研究室所長。ローザの正体を知る数少ない人物の一人。

 普段は自由に動くために姿と部署を偽っており、正体を知る者は魔法省の上層部の一部に限られている。 偽りの部署は魔法道具研究室という名の雑用係で偽名はリェッタ=クリムゾンスミスと名乗っている。リェッタとしての肩書は魔法道具研究室部署長。

 ヘンリーと同じ何でもできてしまう天才タイプ。しかし、その才能が全く通用しなかった魔法の深淵に興味を持つようになり、それからすぐに魔法オタクと化す。

 非常に有能で仕事量も優れているが、面白い魔法や珍しい魔法に目が無く、興味本位の行動も多いので仕事を部下に任せてしまうことが多い。 少ない部下からは厄介な上司と思われている。

 ヴェモンハルトに振り回されて婚期を逃しかけているレインに同情している一方、とても優秀なため手放したくないと思っている。

 ローザから受け取った幻想級装備『スタッフ・オブ・アロン』を得物としている。

 数多くの魔法の開発に携わっており、一部の魔法はヴェモンハルトにも教えている。

 夕餉の場でローザから聞いた『光属性と闇属性の対消滅による莫大なエネルギーの生成に関する仮説』に興味を持ち、今後の研究課題の一つにした。

 ディラン達の装備新調を羨ましがったラインヴェルドがきっかけで始まった装備調整では杖を独創級の『神罰の魔杖ネメシススタッフ・オブ・アロン』に作り替えてもらい、『大賢者の魔導外套アークパンデット・ローブ』を受け取った。

 ローザから提供された擬似魔力炉、擬似魔力回路、魔力変換器からなる装置『E・M・A・S(エマーズ)』を基に、宮廷魔法師団に代わる国防の力、宮廷魔導騎士団の設立を目指している。

 魔法門設置後はその一時的な管理を魔法道具研究室で引き受けた。


・アゴーギク=アンダースン

 魔法省特務研究室所属の魔法騎士、通称、特務騎士の一人。茶髪の青年で、魔法省の制服を大幅に改造し、耳ピアスにシルバーアクセサリーじゃらじゃらさせているというチャラ男風な見た目をしている。平民出身で学園に入学して特務研究室に入った逸材。


・リサーナ=ノーヴェンバー

 魔法省特務研究室所属の魔法騎士、通称、特務騎士の一人。縫い包みと戯れている女性職員。縫い包みを用いた腹話術で遣り取りをして、常に無表情で普通に会話しようとしない。ノーヴェンバー侯爵家の長女。


・ケプラー=ゲルン

 魔法省特務研究室所属の魔法騎士、通称、特務騎士の一人。青髭を薄っすらと生やしたムキムキの男性職員。フリルとリボンに覆われた制服や派手なメイクで女装している。アンジェリーヌと自称している。自称乙女で、仕草は乙女っぽいのだが見た目と噛み合っていない。ゲルン侯爵家の三男。


・ヒョッドル=コーニッシュ

 魔法省特務研究室所属の魔法騎士、通称、特務騎士の一人。社交ダンスの衣装のような胸元が大きく開いた派手な改造制服を着た男性職員。コーニッシュ伯爵家の三男。


・シュピーゲル=プラードン

 魔法省特務研究室所属の魔法騎士、通称、特務騎士の一人。存在感の全くない大きく分厚い眼鏡をしている前髪が長い男性職員。プラードン男爵家の次男。


・カトリーヌ=デーリアス

 魔法省特務研究室所属の魔法騎士、通称、特務騎士の一人。頭や制服に沢山のリボンを着け、可愛いネイルや愛されメイクも施した明らかに服装違反の格好をした女性職員。デーリアス子爵家の五女。


◇ヴァーミリオン侯爵家

・スカーレット=ヴァーミリオン

 ヴァーミリオン侯爵家令嬢でヴァンの婚約者。属性は火。蜂蜜色の髪を持つ美少女。ライバルキャラの一人だが「令嬢の中の令嬢」として正々堂々と主人公と対峙する。どっかの誰かさんとは大違い。

 スカーレットの母は後妻であり、更にヴァーミリオン家を象徴する燃えるような赤髪を継承しなかった。そのため、「その赤褐色の髪は身分の低い貴女に相応しいわ」と悪口を言われ続けるようになり、自信を無くしていたが、姉の誕生会にやって来ていたヴァンに壁際で一人寂しくしていたところを発見され、勇気付けられて自信を取り戻す。


◇ディルオンズ侯爵家

・ヴァドセトス=ディルオンズ

 非合法の奴隷制の中心核。ディルオンズ侯爵家の当主。奴隷商を禁止するラインヴェルドに黙認していたのだから同罪だと、矛先を国王に向けようとするも失敗し、頑なに罪を認めようとしなかったため、領地没収と爵位剥奪が決定する。

 謀反を起こそうとしたものの、【ブライトネス王家の裏の剣】に始末された。


◇アクアマリン伯爵家

・ミランダ=アクアマリン

 アクアマリン伯爵家夫人。夫と同じく甘味(ドルチェ)をこよなく愛する。

 とても気さくな人物だが、貴族らしく一筋縄ではいかない人物。情報戦術に長けており、噂の利点と恐ろしさの二面性を深く理解している。


・ニルヴァス=アクアマリン

 ブライトネス王国の宰相の息子で伯爵子息。クール系美青年。属性は水。優秀な宰相である父のようになりたいと努力を重ねている。青髪とアクアマリンを彷彿とさせる水色の瞳を持つ人形のような整った容姿をしている。青髪は父親である宰相譲り、アクアマリンを彷彿とさせる水色の瞳は母親譲り。四歳の時点で既に魔性の性質を有している。

 家族を大切にしており、「気の毒だ」、「不幸だ」と周囲から言われて「私は幸せなんだ」ということが理解してもらえないことに苦しんでいたが、ローザに理解されて少し気持ちが軽くなる。

 将来はアーネストの跡を継いで宰相になって国を支えたいと思っているが、王宮でのアーネストの立ち位置をローザから聞いて大変さを知り、本当に自分には荷が重いのではと思うようになった。

 使節団派遣前の最後のお茶会でローザから「E.DEVISE」をプレゼントされた。


・ソフィス=アクアマリン

 ブライトネス王国の宰相の娘で伯爵令嬢。父にも母にも見られない白髪と赤い瞳という形質が発現しており、「呪われた子」と呼ばれて気味悪がられたり嫌われている。属性は水。

 かつては人目につかないようにできる限り自分の部屋から出ず、メイド達使用人にも気味悪がられるため、誰とも関わろうとしなかったが、シスコンなニルヴァスが積極的に関わるうちに兄にだけは心を開くようになる。

 ニルヴァスの攻略のためには先にソフィスと友人になる必要がある。攻略の鍵は引き篭もり中の心の支えであった本。物語に浸って空想する趣味がある。

 ボツ設定ではオタク気質があり、一度喋り出すと幻想的美少女な性格が崩壊する。これは異世界後に反映されている。

 ローザがラインヴェルドの策略で宰相家の茶会に呼ばれた際にローザと出会う。ローザに秘密(吸血姫)であることを明かされ、魔物憑きではないことを証明してもらった結果、それがきっかけとなり引きこもりをやめ、少しずつ外の世界に勇気を出して足を踏み入れていく。

 ブランシュ=リリウムの『エーデルワイスは斯く咲きけり』が愛読書。

 ローザがこの世界の本をあまり読めていないことを知り、最初の友人であるローザを初めて自室に招き、蔵書を見せた。

 最近ではローザの新作の原稿を本にする前に読ませてもらっている他、未発売の書き下ろし短編などもプレゼントされている。

 ローザに触発されて自身も小説を書き始め、そこから漫画などにもチャレンジしていくようになる。ローザはソフィスの書いた処女作を小学生の頃に出会った咲苗のものと比較して「小学二年生の咲苗が書いたものよりもずっと物語として成立していた」と評しており、彼女の物語の中に惹かれるナニカを感じ取っている。

 使節団派遣前の最後のお茶会でローザから「E.DEVISE」をプレゼントされた。

 ラピスラズリ公爵家を訪れた際にはローザに自作の漫画を読んでもらい、書肆『ビオラ堂』の編集の紹介を提案された。


・エリアル

 アクアマリン伯爵家の執事。


◇ライクライト伯爵家

・シヴリス=ライクライト

 ライクライト伯爵家の当主。ヴェモンハルトの派閥に属していた。謀反を起こそうとしたものの、【ブライトネス王家の裏の剣】に始末された。珍しい毒魔法の使い手である。


・グラムロウェル

 ライクライト伯爵家に仕える執事長。長年ライクライト伯爵家とズブズブの関係にある。ブライトネス王家のやり方に対し「独裁だ!」と叫びながら【ブライトネス王家の裏の杖】に始末された。


◇ブラックストーン子爵家

・ジュード=ブラックストーン

 ブラックストーン子爵家子息。宮廷魔法師を目指す真面目な魔法使い見習い。ゲーム時代は攻略対象の一人だった。ボツ設定では文献が古く使えるものがほとんどいない時空魔法の使い手だったが、ゲームバランスの都合で無属性の使い手に変更された。異世界化後は、無属性と時空属性の使い手としてボツ設定と採用された設定の両者の設定を受け継ぐことになる。

 宮廷魔法師を目指す寡黙な男で性別問わず惑わす魔性の魅力を持つ。魔法の腕が立ち、宮廷魔法師を目指しているが彼の魔法には属性が無く、それがコンプレックスになっている。

 父は宮廷魔法師のホネスト=ブラックストーン。父に憧れて宮廷魔法師を目指しているというのはゲームの設定にはなく、ボツ設定として認識すらされていない思いつきのメモに書かれていたレベルである。


◇シュティルノッツ男爵家

・アルダープ=シュティルノッツ

 シュティルノッツ男爵家の当主。奴隷の扱いを禁止したブライトネス王家を倒し、奴隷制のある国を目指すべく謀反を起こそうとしたものの、【ブライトネス王家の裏の剣】に始末された。


◇ファットマイズ男爵家

・アルマン=ファットマイズ

 ファットマイズ男爵家の当主。奴隷の扱いを禁止したブライトネス王家を倒し、奴隷制のある国を目指すべく謀反を起こそうとしたものの、【ブライトネス王家の裏の剣】に始末された。


◇ジリル商会

・モルヴォル=ジリル

 三大商会の一つであるジリル商会の会長。昔気質で少々気難しい人物。ローザ曰く「いけジジイ」。ジリル商会はログハウスのような建物で中で生鮮食品、駄菓子、衣料品など、とにかく色々なものを売っているため後述の金融業のスペシャリストだと一目で見抜くことはなかなか難しい。

 金融業のスペシャリストでマルゲータ商会の会頭も一目置いている。

 最近台頭した『ビオラ商会』とその正体不明の会頭アネモネを強敵と認知している一方、商売を始める前に挨拶に伺うなど礼儀を知っている人物として好感を持っている。

 ラピスラスリ公爵家も御用達にしている間柄で、ローザもたまに様々な種類のお手軽な価格の飴玉を買いに行っている。ローザはジリル夫妻に対し近所の駄菓子屋の老夫婦みたいな温かみがあるイメージを抱いている。

 三商会長会談に参加し、カレーのレシピから召集された理由を推測してみせるなど洞察力は高い。

 アネモネが自分達以上に広い視野で物事を考えているのではないかと薄々感じ取っている。

 バタフリアがアネモネの正体がローザだと見破った際にはアネモネがローザの姿になるまで全く信じていなかった。


・バタフリア=ジリル

 三大商会の一つであるジリル商会の会長夫人。気品溢れる老婦人。ローザはジリル夫妻に対し近所の駄菓子屋の老夫婦みたいな温かみがあるイメージを抱いている。ローザが気に入っている飴はバタフリアが自作したもの。

 ジリル商会を訪れたアネモネの正体を「飴を食べた時の蕩けたような表情」から見抜いたほどの高い洞察力を持つ。


・カルロス=ジリル

 モルヴォルとバタフリアの息子で、第一王女プリムラ=ブライトネスの母でラインヴェルドが最も愛した側室メリエーナとは姉弟の関係にあり、攻略対象の一人ジィード=ジリルの父親でもある人物。影の薄そうな番頭。

 モルヴォルとバタフリアも知らないが、ラピスラズリ公爵家の協力者の一人であり、【ブライトネス王家の裏の剣】の目となり耳となる情報屋の一人として、また武器などを下ろす闇の武器商人としても尽力している。

 カノープスとは魔法学園時代に知り合ったラピスラズリ公爵家の協力者ではまだまだ新参者。

 人一倍姉のことが好きで、姉のメリエーナが陛下に見染められて側室に選ばれ、王城に入城することが決まった時は大泣きして両親や姉を困らせたらしい。

 大好きだった姉がラインヴェルドの正室や側室達から虐められ、精神的苦痛を苛まれる中で体調を崩して亡くなったことを知った時、何を思ったのか。いつも微笑を湛えた仮面の裏に一体どんな感情が渦巻いているのか、カノープスやローザの目を持ってしても見抜けないほど。

 ディランによればカルロスはメリエーナの死因が毒殺だと疑っていたようだが……。


・ジィード=ジリル

 三大商会の一つであるジリル商会の会長の孫。ゲーム時代は攻略対象の一人。平民出身ということで親近感を持たれているため、元々好感度が高く、またライバルキャラもいないため最も攻略が簡単なルートと言われている。

 異世界においてもジリル商会の一人息子であることは変わらない。


◇マルゲッタ商会

・ルアグナーァ=マルゲッタ

 王族御用達のマルゲッタ商会の会頭。専門は宝石の目利きを得意とする宝石商だが、他にも様々な商品を扱っている。三大商会の一角。少しふっくりした体形で、なかなか愛嬌ある顔している、人が良さ印象だが、中身は相当大狸。

 最近台頭した『ビオラ商会』とその正体不明の会頭アネモネを強敵、得体の知れないと認知している一方、商売を始める前に挨拶に伺うなど礼儀を知っている人物として好感を持っている。しかし、あくまで新参者として考えており、国王がビオラ商会と組んだと知った際には内心衝撃を受けていた。

 ダイエットクッキーに興味を持っており、自分が痩せるついでにその製法を知ろうと企んで探りを入れている。

 アネモネから奴隷商人一掃のための三商会長会談に呼ばれ、利益を求めて参加した。

 利益を追いかけるタイプのためか、常に損得勘定で考え目先の利益に飛び付きやすい。アネモネが示したカレーのレシピを目にした際には「滅茶苦茶なことを書きよって。こんなもの絶対作れる訳がないだろうが! 馬鹿にしているのか!!」と内心で怒っており、アネモネの真意を読み取れるほどではないことが窺える。

 エルフとの交易の利益を独占されることなく、その恩恵に預かれるという破格の申し出をアネモネが未熟であるが故と考えているようで、自分が一杯食わされていることをモルヴォルに指摘されるまで全く気づかなかった。

 三商会長会談以降、アネモネは「商売に精通した女狐」であると認識を改め、自分達に匹敵する、或いは凌駕する商売のプロとして見るようになる。


◇冒険者ギルド

・イルワ=ゴローニャグ

 冒険者ギルドのマスター。金髪碧眼の目つきが鋭い男。

 「落葉の魔女(フォール・リーフィー)」の二つ名で知られるミーフィリア=ナノーグとヴェモンハルト様の婚約者的立場にいるアンブローズ男爵家次女で、国で一番の才女と称えられたスザンナ=アンブローズの共同研究で完成した冒険者の最高位に位置するSSランクまでの実力を判定することができる水晶玉でアネモネの実力を調べ、負荷に耐えきれずにヒビが入ったことからアネモネをSSランク以上の実力があると見做してSSランクを進呈する。

 アネモネが冒険者ギルドを破壊する度により強固で豪華なものへと改変されていくため、「本当に自分がいていいところなのかたまに分からなくなる」と感じている。

 アネモネの指名依頼を冒険者ギルドとして受理した。


・スコヴィル=レシニフェラト

 ブライトネス王国の最東端に位置するダヴァルットの街のギルドマスター。辛そうな名前の白髪の老人。王都のスカウト課所属のヴァケラーや王都の冒険者ギルドのギルドマスターのイルワのことを知っている。


・セリーナ=レヴィスダーツ

 ブライトネス王国の北東方向にあり、ダヴァルットの街と同程度の規模を誇るシグミの街の冒険者ギルドのギルドマスター。銀縁眼鏡を掛けたスーツ姿の女性。


・ヴァケラー

 モヒカンで片目にアイパッチをつけた世紀末風の男。Bランク冒険者で冒険者ギルドのスカウト課所属。女連れでギルドに来た有望そうな新人に絡みつつ実力を確認する仕事をしている。その事実をバラされて出鼻を挫かれるのはもはやお約束。

 チンピラではなく真っ当な性格。武器はトゲ付きバッドとブーメラン。

 冒険者活動はSSランク冒険者のアネモネ、Cランク冒険者チーム『疾風の爪』、Aランク冒険者のラルと組んだ即席チームで行動することが大半になっている。アネモネからは人格と実力が評価されている。

 アネモネからの指名依頼を受け、その後アネモネから自身の正体と世界の真実を告げられる。

 その後ローザの協力者となり、まずは緑霊の森の使節団に護衛として参加することが決まった。ローザから大倭伝説系の幻想級装備『鬼神温羅の金棒』を受け取り、以降得物とする。

 四章では緑霊の森への使節団メンバーとして同行した。

 五章の時点でS-ランクに到達していることが判明している。

 パーティで【メジュール大迷宮】に挑戦し、六十一層に到達した。

 装備調整では装備を独創級の『雷光鬼神の金砕棒(ライトニング・オーガ)』に作り替えてもらった。


・ジャンロー=ジャルー

 『疾風の爪』のメンバーでCランク冒険者。職業は剣士。アネモネからは「技倆はまだまだだけど、伸び代があることと連携がしっかり取れている」と評価されている。

 アネモネからの指名依頼を受け、その後アネモネから自身の正体と世界の真実を告げられる。

 その後ローザの協力者となり、まずは緑霊の森の使節団に護衛として参加することが決まった。ローザから幻想級装備『ブリザードブリンガー』を受け取り、以降得物とする。

 四章では緑霊の森への使節団メンバーとして同行した。

 五章の時点でS-ランクに到達していることが判明している。

 パーティで【メジュール大迷宮】に挑戦し、六十一層に到達した。

 装備調整では装備を独創級の『永久凍土の薔薇剣ブリザード・ローズブリンガー』に作り替えてもらった。


・ティルフィ=フィーフィル

 『疾風の爪』のメンバーでCランク冒険者。職業は魔法師。アネモネからは「技倆はまだまだだけど、伸び代があることと連携がしっかり取れている」と評価されている。

 アネモネからの指名依頼を受け、その後アネモネから自身の正体と世界の真実を告げられる。

 その後ローザの協力者となり、まずは緑霊の森の使節団に護衛として参加することが決まった。ローザから幻想級装備『接骨木の杖』を受け取り、以降得物とする。

 四章では緑霊の森への使節団メンバーとして同行した。

 五章の時点でS-ランクに到達していることが判明している。

 パーティで【メジュール大迷宮】に挑戦し、六十一層に到達した。

 装備調整では装備を独創級の『賢者の石と接骨木の杖フィロソファーズ・エルダーワンド』に作り替えてもらった。


・ハルト=シュナイパー

 『疾風の爪』のメンバーでCランク冒険者。職業は弓使い。アネモネからは「技倆はまだまだだけど、伸び代があることと連携がしっかり取れている」と評価されている。

 アネモネからの指名依頼を受け、その後アネモネから自身の正体と世界の真実を告げられる。

 その後ローザの協力者となり、まずは緑霊の森の使節団に護衛として参加することが決まった。ローザから北欧神話系の幻想級装備『オレルスの弓』と製作級武器の『神水晶の破魔矢(クリスタルアロー)』を受け取り、以降得物とする。

 四章では緑霊の森への使節団メンバーとして同行した。

 五章の時点でS-ランクに到達していることが判明している。

 パーティで【メジュール大迷宮】に挑戦し、六十一層に到達した。

 装備調整では装備を独創級の『天を穿つ櫟の弓(オレルス・ボウ)』に作り替えてもらった。


・ターニャ=シュミェット

 Aランクチーム『餓狼鬼士団』の元メンバー。職業は治癒師。アイゼン達に無理矢理従わせられていただけで、ギルド乗っ取りとは無関係だったが、彼らを止められなかったということから『疾風の爪』に謝罪する。当初の予定には無かったがアネモネに勧誘され、指名依頼を受けることになった。

 アネモネからの指名依頼を受け、その後アネモネから自身の正体と世界の真実を告げられる。

 その後ローザの協力者となり、まずは緑霊の森の使節団に護衛として参加することが決まった。ローザから幻想級装備『ヘリオトロープの聖樹杖』を受け取り、以降得物とする。

 四章では緑霊の森への使節団メンバーとして同行した。

 五章の時点でS-ランクに到達していることが判明している。

 パーティで【メジュール大迷宮】に挑戦し、六十一層に到達した。

 装備調整では装備を独創級の『大地を砕く勝利の剣(アース・カリバーン)』に作り替えてもらった。


・ディルグレン=プロドガンド

 Aランク冒険者チーム『聖精のロンド』のリーダー格で、大剣使い。もうすぐSランクと言われるほどの熟練冒険者。

 レミュアという人間を評価しており、彼女がエルフであることを知っても偏見を持たずにこれまで通り仲間として接している。

 アネモネからの指名依頼を受け、その後アネモネから自身の正体と世界の真実を告げられる。その後ローザの協力者となった。

 ローザから幻想級装備『ダーク・カリヴァーン』を受け取り、以降得物とする。

 装備調整では装備を独創級の『闇に染まりし勝利の剣(ダーク・カリヴァーン)』に作り替えてもらった。


・ダールムント=アンゼルム

 Aランク冒険者チーム『聖精のロンド』の参謀を務める筆頭魔術師の老人。

 レミュアという人間を評価しており、彼女がエルフであることを知っても偏見を持たずにこれまで通り仲間として接している。

 アネモネからの指名依頼を受け、その後アネモネから自身の正体と世界の真実を告げられる。その後ローザの協力者となった。

 ローザから幻想級装備『メトシェラの大杖』を受け取り、以降得物とする。

 装備調整では装備を独創級の『大賢人の魔導大杖スタッフ・オブ・メトシェラ』に作り替えてもらった。


・ジェシカ=ギィーリア

 Aランク冒険者チーム『聖精のロンド』の癒し手で水魔法の使い手。女性魔術師。ぺったん。ギィーリア男爵家の八女で実は貴族の娘。

 レミュアという人間を評価しており、彼女がエルフであることを知っても偏見を持たずにこれまで通り仲間として接している。

 アネモネからの指名依頼を受け、その後アネモネから自身の正体と世界の真実を告げられる。その後ローザの協力者となった。

 ローザから幻想級装備『エターナルアイス・スタッフ』を受け取り、以降得物とする。

 装備調整では装備を独創級の『永久凍土の竜杖スタッフ・オブ・エターナルアイス』に作り替えてもらった。


・レミュア=サンクタルク

 Aランク冒険者チーム『聖精のロンド』のメンバーで火と土と水属性の使い手であり、『白銀の剣士』の異名を持つ魔法剣士。銀髪の女性。

 元々はソロで活躍していたが『聖精のロンド』に引き抜かれた。実は水系の偽装魔法で姿を偽っており、本来は銀色の髪を持つエルフの少女。ミーフィリアの弟子。エルフだと知られれば居場所がなくなるか、迫害されるため、姿を偽って人間として活動していた。

 姿と種族をパーティメンバーに隠していたことに後ろめたさを感じていたが、仲間達はレミュアがエルフだと知っても仲間として受け入れてくれたため、ローザに正体を暴かれて以降も『聖精のロンド』のメンバーとして活動している。

 アネモネからの指名依頼を受け、その後アネモネから自身の正体と世界の真実を告げられる。その後ローザの協力者となった。

 ローザから幻想級装備『彗星細剣コメッツレイピア』を受け取り、以降得物とする。

 装備調整では装備を独創級の『妖精剣士の彗星細剣フェアリーズ・レイピア』に作り替えてもらった。


◇天上光聖女教→天上の薔薇聖女神教団

・アレッサンドロス=テオドール

 天上光聖女教の教皇→天上の薔薇聖女神教団の教皇。魔王を倒し、世界を平和にするのは聖女であるという天上光聖女教の教義に心酔している人物で、シャマシュ教を邪教として敵視していた。

 「魔族殺戮すべし、魔王滅するべし」を掲げており、一度魔族と知ればどんな事情があろうと、性格だろうと容赦なく殺す苛烈さを持っていた。

 天上光聖女教の総本山の聖堂を制圧したリーリエから世界の真実を告げられた際に自らの崇めるべき神とはリーリエのことだと確信し、これまでの亜人族や魔族差別の撤回を約束する。

 リーリエに見捨てられれば自分達の未来がないことを確信して必死に救いを求めている反面、リーリエの計り知れない美貌にも魅了されている。

 エルフへの謝罪のためにリーリエに同行して緑霊の森に向かった。

 【エルフの栄光を掴む者グローリー・オブ・ザ・フォレスト】との戦いの後、「エルフに対する謝罪とこれ以降、人間以外の種族に対する差別を行わない」ことを約束した。

 リーリエを世界創造の女神であり究極の聖女の体現者として崇拝し、正式に天上光聖女教を天上の薔薇聖女神教団に改名する。再び総本山を訪れたリーリエにロザリオのサンプルを提供し、それがその後巻き起こる一連の魔法革命の発端となった。

 兎人姫ネメシア教とは同じ神を信仰しながらも解釈の違いから犬猿の仲の関係にある。

 国家同盟参加国の会議でラインヴェルドがローザに行った国家の軍事組織の再編という無茶振りが発端となった軍事組織の再編ではローザの言葉に従い天上の薔薇治癒師修道会の設立を目指すことになる。


・コンラート=シラクサ

 天上光聖女教の筆頭枢機卿→天上の薔薇聖女神教団の筆頭枢機卿。魔王を倒し、世界を平和にするのは聖女であるという天上光聖女教の教義に心酔している人物で、シャマシュ教を邪教として敵視していた。

 天上光聖女教の総本山の聖堂を制圧したリーリエから世界の真実を告げられた際に自らの崇めるべき神とはリーリエのことだと確信し、アレッサンドロスの命令に従って人間至上主義と魔族や亜人族への差別と迫害の禁止、聖女候補の捜索の続行と時空属性の魔法の使い手の捜索を各教会に徹底させた。

 兎人姫ネメシア教とは同じ神を信仰しながらも解釈の違いから犬猿の仲の関係にある。


・ヴェルナルド=グロリアカンザス

 天上光聖女教の神聖護光騎士団団長→天上の薔薇聖女神教団の神聖護光騎士団団長→天上の薔薇聖女神教団の天上の薔薇騎士修道会騎士団長。リーリエとラインヴェルドが総本山に乗り込んだ時に敵軍を指揮していた人物。

 いつの間にかリーリエの狂信者になっていた。その強大な力には恐れを抱いているが、一方で自分の身を犠牲にしてもリーリエの願いを叶えるべきと考えており、時空属性の魔法の実験の際には死の恐怖を感じた一方でリーリエの実験の助力ができたことに大きな喜びを感じている。

 リーリエから天上の薔薇聖女神教団の神聖護光騎士団に『天上聖剣エンピレオ=レイ』が提供されてからは『天上聖剣エンピレオ=レイ』を得物にしている。

 兎人姫ネメシア教とは同じ神を信仰しながらも解釈の違いから犬猿の仲の関係にある。


・クラリッサ

 天上光聖女教の伝説の聖女。故人。「魔力変換術式」を編み出し、誰もが光魔法が扱えるシステムを構築した。


◇初代ブライトネス王家

・テオノア=ブライトネス

 ブライトネス王国初代国王。魔法使いシェルカに導かれて物理法則を乱しあり得ない事象を起こす混沌が蔓延った時代に全ての聖紋を統一し、諸王を纏めてブライトネス王国を建国した。生涯にシェルカ一人を愛した人物で、国王位を息子に譲ってからはシェルカと共に故郷に戻ったとされている。


・シェルカ=メルディス/シェルカ=ブライトネス

 魔法使いの女性。テオノアに混沌と聖紋の存在を教えた人物で、ただの一村人に過ぎなかった彼を導いた。統一後、テオノアと結婚して妻として国を支えた後、テオノアと共に故郷に隠遁したと言われている。

 お読みくださり、ありがとうございます。

 よろしければ少しスクロールして頂き、『ブックマーク』をポチッと押して、広告下側にある『ポイント評価』【☆☆☆☆☆】で自由に応援いただけると幸いです! それが執筆の大きな大きな支えとなります。【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしてくれたら嬉しいなぁ……(チラッ)


 もし何かお読みになる中でふと感じたことがありましたら遠慮なく感想欄で呟いてください。私はできる限り返信させて頂きます。また、感想欄は覗くだけでも新たな発見があるかもしれない場所ですので、創作の種を探している方も是非一度お立ち寄りくださいませ。……本当は感想投稿者同士の絡みがあると面白いのですが、難しいですよね。


 それでは、改めまして。カオスファンタジーシリーズ第二弾を今後ともよろしくお願い致します。


※本作はコラボ企画対象のテクストとなります。もし、コラボしたい! という方がいらっしゃいましたら、メッセージか感想欄でお声掛けください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ