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百合好き悪役令嬢の異世界激闘記 〜前世で作った乙女ゲームの世界に転生した悪役令嬢が前世の因縁と今世の仲間達に振り回されながら世界の命運を懸けた戦いに巻き込まれるって一体どういうことなんだろうねぇ?〜  作者: 逢魔時 夕
Chapter 5. ブライトネス王国ラピスラズリ公爵領発フォルトナ王国着の弾丸ツアー〜他種族との国交樹立とフォルトナ王国諸問題の解決という名の無理難題を七年以内に達成せよ〜

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Act.5 登場人物紹介 part.Ⅲ

◆財閥七家

桃郷(とうごう)清之丞(せいのすけ)

 大倭秋津洲帝国連邦で強大な力を持つ財閥の一つ桃郷財閥の創業者一族の当主。大昔に鬼ヶ島に渡って鬼を討伐したという桃太郎(桃郷(とうごうの)太郎(たろう))を祖先に持つ男。

 旧・《鬼部》、現《鬼斬機関》の創設にも関わった桃郷一族出身だが、祖父の代で「鬼にもいい奴がいる」という理由で「鬼とは徹底抗戦」という方針の《鬼斬機関》と対立。《鬼斬機関》を抜けている。

 清之丞は鬼斬りの技を継承する傍ら、数多くの事業を展開してきた桃郷一族の家業を継ぎ、発展に大きく尽力。また鬼斬りとしての実力も全盛期の桃太郎に匹敵すると言われており、先祖返りを引き起こしている。

 かつて小豆蔲に救われたこともあり、彼女が邸を訪れた際には客人としてもてなしている。小豆蔲を通して圓のことを知った際には「この大倭で一番恐ろしい男」と評した。ちなみに、桃が苦手だそう。


光竹(こうちく)赫映(かぐや)

 大倭秋津洲帝国連邦で強大な力を持つ財閥の一つ光竹財閥の創業者一族の当主。五人の貴公子を難題で退け、神帝の求婚を拒絶した絶世の美女として歴史の表舞台に登場する。

 側仕えの天女から豊かな地球の存在を聞かされており、穢れた地上に興味を持ってしまったという罪で地球に流される。

 ここまでは大筋通りだが、月の使者が地球に来た際に月の科学を駆使した兵器で奇襲と追撃を仕掛けて月の使者達を惨殺。生き残った月の民を支配して強大な権力を手に入れる。

 極めて好戦的な性格で圓曰く「関わりたくない武闘派お姉さん」。しかし、重度のショタコンなのでショタを召喚すれば鎮められる。

 月の民は神仙のうち、天に昇った天仙である。同じ仙人である島子の仲は険悪。会った瞬間に戦争が始まる。


(うら)島子(しまこ)

 常に自作の釣竿を持ち歩く、糸のような細い目をした道服の男。若い頃に蓬莱山に渡り、修行して地仙に至っている。

 現在は浦島財閥の持株会社の会長。常に丁寧語で穏やかに話す男だが、赫映と相対すると殺気を迸らせる。二人の間に何があったのかは謎。


邪馬(やま)凉華(りょうか)

 大倭秋津洲帝国連邦で強大な力を持つ財閥の一つ邪馬財閥の創業者一族の現当主。かつて九州地方に拠点を置き弧状列島を支配しようとした邪馬台国の女王卑弥呼の末裔。東洋呪術という力を継承しており、中でも呪いが付与された蟲を操り災いをもたらす蠱毒が十八番。

 大倭朝廷に敗北しながらも現代まで強大な力を有している。古代の巫女のような衣装を身に纏い、胸元には勾玉を下げている。

 陰険でインドア派かと思いきや、実はスポーツ好きのアウトドア派で、特にバトミントンやスカッシュが得意とのこと。


海宮(わだつみのみや)浅姫(あさぎ)

 大倭秋津洲帝国連邦で強大な力を持つ財閥の一つ海宮財閥の創業者一族の現当主。現在はホテル業を中心に様々な事業を展開している弘原海(わだつみ)グループの会長。

 海底に存在し、月に到達した月の民と源流を同じにする海仙(天仙と同じもの)が住まう龍宮城の乙姫の直系の子孫である。


蘆屋(あしや)祓齋(はらいつき)

 大倭秋津洲帝国連邦で強大な力を持つ財閥の一つ蘆屋財閥の創業者一族の現当主。安倍晴明とライバル関係にあった蘆屋道満の子孫。蘆屋家は安倍晴明との対立以降も陰陽寮に籍を置いていたが、第二次世界大戦後に国家に不審を抱き陰陽寮を抜け、蘆屋財閥を創設した蘆屋(あしや)清春(きよはる)から数えて三代目。祓屋として活動しながら数多くの事業を展開している。


三門(みかど)弥右衛門(やえもん)

 大倭秋津洲帝国連邦で強大な力を持つ財閥の一つ三門財閥の創業者一族の現当主。

 元々は鴻池財閥、三井財閥、三菱財閥、住友財閥、安田財閥の五大財閥と同じく通常の定義の一財閥だったが、1945年の財閥再編の際に『財力の他に特定の軍事力を保有する富豪又は家族又は同族によって出資された親会社(持株会社)が中核となり、それが支配している諸企業(子会社)に多種の産業を経営させている企業集団』という定義が制定された際に桃郷財閥、光竹財閥、浦島財閥、邪馬財閥、海宮財閥、芦屋財閥の六つが新たに財閥として認定され、ただの富豪に戻った。

 その後、AIなどのITで才覚を発揮し、AI騎士と呼ばれる特定の軍事力を持ったため、財閥としての条件を満たす。また、悪質なクラッカーを打ち負かして社員にするという趣味を弥右衛門が持っているため、ハッキング/クラッキング分野では高い技術を持っている。

 七三分けの神経質そうな眼鏡。本人はメイドロボを愛しており、完璧なメイドロボを完成させるために仕事をするという完全な趣味に生きる人間。

 またサブカルチャーにもかなり傾倒しており、「クールヤマト政策」を掲げる大倭政府に対しては「サブカルチャーに政治が絡むと往々にして失敗して腐る」と露骨に嫌悪感を示している。


◆鬼斬機関/旧・鬼部

 大江山で酒呑童子を討伐した源頼光、京都の一条戻橋の上で橋姫を討伐した渡辺綱、鬼ヶ島に渡って鬼を討伐したら桃太郎の子孫によって設立された対鬼機関。

 碓井貞光、卜部季武、坂田金時ら他の頼光四天王の名もあるが、最終的には源家、渡辺家、桃郷家の三派に権力が集中した。

 精霊や妖精、種族的な鬼も含めたものを生まれついての鬼、人から堕ちた存在や転化した存在、亡霊などを人から成った鬼とし、その両方の討伐を担った。

 元々は《鬼部》と名乗っていたが、明治時代の新政府改革の際に《鬼斬機関》と名を変える。

 清之丞の祖父の代で「鬼にもいい奴がいる」という理由で「鬼とは徹底抗戦」という方針の《鬼斬機関》から独立。以後、渡辺一族が代々鬼斬の棟梁となっている。

 小豆蔲を匿った圓を小豆蔲諸共討伐する目的で派兵し、更に清之丞の乱入に遭う。二対一の戦いで《鬼斬機関》は多くの血を流し、敗北。更に圓によって《鬼斬機関》そのものを買い取られ、完全に指揮下に置かれた。

 その後は小豆蔲とも交流を行っており、鬼斬としての仕事はするものの、会った瞬間に問答無用で殺すといったことは無くなった。


渡辺(わたなべの)満剣(みつるぎ)

 現《鬼斬機関》のトップで鬼斬の棟梁。以前は鬼を見ればぶった斬るという容赦のない人物だったが、現在は丸くなっている。

 ゲテモノ料理付きで、小豆蔲のお土産を嬉々としてあげようとするため、部下からは小豆蔲共々危険な存在として認識されており、「頼むから二人揃わないでくれ」と切に願われている。

 鬼を視る浄眼と代々継承してきた髭切りの太刀を武器としている。

 圓に鬼斬の素質があると見ており「あれならそこそこのレベルまではいけるな」と評する一方、「天が二物を与えた……なんてレベルじゃねえな。あれは」と敵に回ったら恐ろしい存在だと考えている。

 また、最近の政治家にも否定的な視線を向けており「鬼よりもタチが悪いな、ああいう生物は」と跋扈する魑魅魍魎達に危機感を募らせている。


千羽(せんば)雪風(ゆきかぜ)

 《鬼斬機関》所属の鬼斬で、満剣の直属の部下である女性。圓との同盟以降、満剣からお使いがあるたびに派遣される立場になっており、人使いの荒い棟梁には内心怒りを覚えている……まあ、それを決して口にはしないし、圓達からの待遇はいいし、お茶も美味しいのでいいのだが。と内心思っているのは秘密。

 大倭秋津洲という国を影から護る裏の武士(モノノフ)としてかつては強い自負があり、「剣姫」や「冷血の鬼斬姫」の異名で呼ばれるほど鬼に対しても一切容赦をしない剣士だったが、圓達との戦いを経て、世界がそんなに単純じゃないことを理解させられ、その後は自分の信じた道を突き進もうと心に決めている。

 ゲテモノ料理は本当に嫌いなので、頼むから《鬼斬機関》の本部で解放しないでくれと切に願っているのは他の鬼斬達と同じ。

 圓の求めから鬼斬の技を教えた人物。その一方で、鬼斬の技の実力こそまだまだ未熟だが、本来の強さは雪風では到底及ばないということを理解させられ、強大な力を持つ圓に強い安心感を抱く一方で、見捨てられたら、あるいは再び敵対したら……と強い恐怖を抱くようになる。


◆陰陽寮

土御門(つちみかど)(はるか)

 平安時代の陰陽師で源平動乱時代(こちらの世界における平安時代末期から室町時代末期)から陰陽寮を統括している安倍氏流土御門家の祖、安倍晴明の直系の子孫。

 レディーススーツを着た赤縁眼鏡の女性で、清明桔梗が描かれた黒い扇を携帯している。陰陽師の正装を身につけることはほとんどないが特別に重要な儀式の際には狩衣を改良したような衣装を身に纏う。

 大倭秋津洲帝国連邦政府のやり方に内心嫌悪感を抱いていたが、公務員の立場で政府に不服申し立てをすることはできなかった。

 政府の命令で圓と衝突する(しかも、尻尾切りで使い捨ての駒くらいにしか考えていない最悪の命令だった)。圓に敗北した後、責任者として命を差し出す代わりに部下達の身の安全の保証を求めるが、あっさり却下され、圓から政府を裏切って圓側につくという案を出される。

 その後、政府は陰陽寮をあっさりと手放し、莫大な金と引き換えに圓の配下に加わる。

 誰一人の命も奪わず、「君は戦いたくない、ボクも戦いたくない……なら、戦う必要はないよねぇ。ボク、お姉さんみたいな真面目な人好きだし」と、圓達と戦わざるを得なかった自分達を助けてくれた圓に感謝し、忠誠を誓っている。

 彼に陰陽師を教えた人物。


◆魔女

 元々は原初魔法と原初呪術を扱う者達のことで、魔女のコミュニティでは女尊男卑の傾向があったことと、女性の方が適正が高かったことの二点から魔法を扱う者達の総称として呼ばれるようになった。男の魔女という矛盾した言葉も使われており、基本的に原初魔法や原初呪術を使う者達は全て魔女に該当する。

 基本的には悪魔と契約を交わし、対価を支払う代わりにその力の一部を行使する術を指す原初呪術、元々は精霊と契約を交わし霊輝(マナ)と呼ばれるエネルギーを精霊に手渡して発動する術である原初魔法の二つを使うことができる。原初魔法は更に分解でき、攻撃的なものを魔術、防御的なものを法術と呼ぶのが正確である。この法術は対魔女法術機関《聖法庁(ホーリー)》が定義する法術(聖法)とは別物。


◆対魔女法術機関《聖法庁(ホーリー)

 選民救世教、三位聖霊教、最終予言教の地下組織がいつしか統合され、宗教から独立したことで誕生した組織。

 対魔女の最高機関であり、魔女と戦うための法術や聖術の使い手が集まっている。上位の存在は天使を召喚することができる。

 法術や白魔法と呼ばれる力(魔女を倒すためには同じ魔女の技を手に入れる必要があるというところから出発したが、魔女と同列にならないためにこちらは正義の技であると定義しただけであって、原初魔法となんら変わらない)と神界の天使と契約を交わし、或いは融合し、その力を発動する聖術の二つを使うことができる。

 原初魔法、法術、白魔法などと呼ばれている技術の最上位能力の一つ精霊顕在化を使えるのは、選民救世教の実質トップである選民救世正統派党党首、三位聖霊教のトップである教皇、最終予言教の宗教指導者と同等の発言権を持つ聖皇、三人の大幹部、主要な国家十六ヶ国に一人ずつの二十人。


◇大倭支部

九重(ここのえ)勇悟(ゆうご)

 《聖法庁(ホーリー)》の大倭支部の支部長を務める夏でもマフラーを巻いた男。

 瀬島香澄を巡り、圓達との抗争を引き起こしたことがある。その後、圓に大倭支部を丸ごと購入された結果、圓の傘下に下り、瀬島香澄を見逃すことを約束する。

 香澄、圓とは共通の敵として奈留美の存在があり、共闘して倒すことを約束している。

 圓に聖術を教えた師匠であり、「いい線を言っているが、とても一流にはなれないレベル」と評したのも彼。その一方で「その全てが一流であれば勝ち目はない」とも評しており、様々な技術を組み合わせた戦法を厄介なものであると評価している。

 九重の精霊顕在化は火が狐、水が蛟、風が鼬鼠の三つが現状判明している。


◆常夜流忍者

常夜(とこよ)(まぼろ)

 鎌倉時代の人物で、常夜流忍者の礎を築いた初代。


◆隠影流忍者

隠影(いんかげ)音羽(おとは)

 隠影流忍者棟梁で月紫のライバルの立ち位置にいる人物。圓に月紫が匿われていた頃に、父親で前棟梁から月紫を抹殺するために密命を帯びて暗躍していたことがあり、圓とはその頃から敵対している。

 現在は【経済界のナポレオン】の異名を持つ龍蔵の配下となっている。


◆五十嵐流

五十嵐(いがらし)(いつき)

 巴の父で五十嵐流の継承者。自分の代で道場を閉じようと考えていたが巴という先祖返りというべき強さの娘によって注目されて喜び、自分の代でかつての五十嵐流十四芸を蘇らせるという夢を叶えるために投資家の圓に助力を求める。


五十嵐(いがらし)蒼兵衛(そうべえ)

 五十嵐流初代。(しじま)彝教(つねのり)と共に同じ道場で修行した。


静寂(しじま)

(しじま)彝教(つねのり)

 静寂(しじま)流初代。五十嵐いがらし蒼兵衛(そうべえ)と共に同じ道場で修行した。


迦陵(かりょう)大蔵(だいぞう)

 武蔵国府中にある密教系の寺、照慈寺の住職。現代に僧兵という概念を残す人物。

 栞の師匠であり、圓とは「ちょっとだけ照慈寺の方に融資をしたっていう程度の関係」にある。

 【情報に巣食う大妖怪】と呼ばれている。


◆神帝

 邪馬台国を滅ぼし、弧状列島を大倭秋津洲として支配した一族。当初は大倭朝廷が弧状列島を支配していたが、次第に豪族によって支配圏を奪われていく。

 現在も神と同一視され、大きな権利を持っているように見えるが、国を実質支配しているのは大倭政府であり、半ばお飾り状態となっている。


◆大倭政府

 江戸時代の武家政権であった徳川幕府を取り込む形で発足した新政権。ほとんどの武士の権力を剥奪したが、一部の武士を特権階級として残し、徳川家をその棟梁として侍局として再編した。

 新たに陸軍、海軍、(第二次世界大戦後は空軍)を編成し(陸軍は陸軍省、海軍は海軍省。第二次世界大戦は軍部の全管轄を防衛省が担当し、政治家の下に置かれた)、内務省が管轄する警察(首都警察と地方警察)、と共に非常時の表向きの戦力として侍局を採用している。

 神祇省、外務省、内務省、大蔵省、文部省、工部省、司法省(後に裁判所は独立。表向きは三権分立を装っている)、宮内省、陸軍省、海軍省、侍局、陰陽寮(非公開)、鬼斬機関(非公開)といった各省庁と、内閣によって政治が実行され(行政機関)、内閣は国会(立法機関)に所属する政党の議員から選ばれる。

 第一次世界大戦から第二次世界大戦の間に軍部が着々と力を力を蓄え、更に第二次世界大戦に向けて全ての政党が統合され大政翼賛会となるが、大倭政府が大東亜共栄圏として掲げた各国を取り込み、大倭秋津洲帝国連邦が成立するという形で第二次世界大戦は幕引きし、米加合衆連邦共和国とは引き分けという形で条約を結んだ際に、不要と判断して解散し、以降は複数の政党が乱立する形に戻った。

 現在は軍部の力も低下し、政治家が大きな力を持っている。

 財閥の力が無ければ到底第二次世界大戦で勝利できなかったにも拘らず、財閥を「金を持っている奴隷」と認識し、「国家総動員法」を改正した「財閥総動員法」を利用して圧力をかけている。一方、財閥側は大倭政府のやり方に対して腹に据えかねているものの、政府を仮に殲滅したとして自分達が政治をしたいとは思わないので現状はやられるがままになっており、そこで更に政治家が調子に乗るという悪循環に陥っている。

 政治家のほとんどは瀬島奈留美に籠絡されており、彼女の思うがまま。

 陰陽寮と鬼斬機関は既に圓によって買収されてしまっているが、危機感を覚えている政治家は全くと言っていいほどいない。


蓮村(はすむら)達弥(たつや)

 与党、自由政友党の総裁で現職の内閣総理大臣。瀬島奈留美の傀儡の一人。


小野田(おのだ)進歩(すすむ)

 与党の衆議院議員。大倭政府から「財閥総動員法」を理由に政治家が派遣され、圓様の全財産の国への返還(・・)を要求した。屋敷に残っている全統括の合議で方針が決定した後に暗殺され、これが大倭秋津洲帝国連邦と百合薗グループ、財閥七家や《鬼斬機関》と陰陽寮、《聖法庁(ホーリー)》の大倭支部をも巻き込んだ戦争の引き金を引くことになる。


◆ 『Eternal Fairytale On-line』プレイヤーのリアル

影澤(かげさわ)照夫(てるお)

 陣内ヒロトの高校時代の一学年上の先輩。三大難関と言われる江戸帝国大学、京都帝国大学、大阪帝国大学の全てを一次、二次共に満点で入学し、首席で卒業したという謎の経歴を持つ天才投資家。経歴はそれぞれ江戸帝国大学法学部、京都帝国大学経済学部、大阪帝国大学文学部卒。

 大阪出身で一度も定職に就いたことはなく、バイトで溜めたお金を元手に株式投資を始めてその資産は数百億を超える。超共感覚(ミューテスタジア)を持たないため新世代の成金達には数えられていないが、大倭秋津洲帝国連邦で三桁の内に入る大金持ち。

 高校時代に同じスカッシュ部でダブルスのパートナーを組んでいた陣内のことを可愛がっており、現在も陣内の相談事に乗っては、様々な事件に巻き込まれている。

 胸元に「清潔な香りの全愉快フェーズ」と意味不明なコピーが入った三百万円 Tシャツを身につけるなど美的センスが相当ズレている。

 学業優秀なだけでなく喧嘩も強く、阿波踊りのような独特な拳法を編み出している。

 過去に二度――ノストラダムスの予言、マヤの終末論で示された人類滅亡の窮地から人類を救った経験があり、圓の近辺や世界の裏側などにも精通している。『urban légend』とは別件で神聖三百人委員会セイント・オリンピアンズや「(タワー)」の調査を依頼されており、大倭政府と神聖三百人委員会セイント・オリンピアンズの背後で瀬島奈留美が手を引いていることも知っている。

 阿波踊りみたいな拳法を習得している。また、糸の扱いにも長けており、張り巡らせた糸で鋼鉄を切り裂く程度は造作もない。また、人に見られる力をゼロにする技術も心得ており、戦闘スタイルはウンブラと同じ暗殺者をタイプ。

 百合薗グループと協力関係にあり、「サーチアンドデストロイ・オートマトンプログラム」の使用権限を得ている。

 『Eternal Fairytale On-line』では五大戦闘ギルドの一つ『厨二魔導大隊』のギルドマスター、ウンブラ。


木天蓼(またたび)猫美(ねこみ)

 影澤と行動しているセーラー服姿の女子中学生。愛用の白い猫耳を携帯している。

 お金が大好きで楽して稼ぐために家出して影澤が拠点にしていたネカフェに転がり込んで無理矢理弟子入りした。玉の輿を狙っているちゃっかりとした娘で、用心深く逃げ足が早いため水商売をせざるを得なくなるような自分の身を危険に晒すことはしない。例え取引している相手が危険になっても真っ先にお金だけ持って逃走して知らぬ存ぜぬを決め込むタイプ。

 立場が危なくなれば影澤すら切り捨てると確信されているが、なんだかんだで影澤からは頼りにされており、よく陣内の持ち込む依頼を手伝わされて散々な目に遭っている。最低でも闘気は習得している模様。

 『Eternal Fairytale On-line』ではchatonというアカウントを持ち、『厨二魔導大隊』に所属している。


翠山(みどりやま)(あかね)

 「Kaffeebrise」のマスターをしながら女流作家をしている女性。山奥の客がほとんどこない喫茶店を経営しつつ、ダリエラという名前で作家活動をしている。人気作家でアニメ化や映画化もされたことがあるようだが、何故山奥に引きこもっているのかは謎。多芸多才で小説を描きながら挿絵、漫画なども手がける。落ち着いた性格で、おっとりとしているが、やや人見知り。観察と称してスカートの中を覗き込もうとするなどのセクハラ行為に及ぶことがあり、また気付いたらすぐ近くにいたりするなどの自然に溶け込めるような面もある。

 京都帝国大学文学部を卒業しており、影澤とはその頃から交流を持っている。『Eternal Fairytale On-line』では『厨二魔導大隊』に所属し、防御極振りの二盾持ちの施療帝という凶悪な回復職エメラルドマウンテンとして知られている。称号は『治癒要塞』。

 先代マスターから教わった珈琲の美味しい淹れ方を実践しており、政財界などにも多くのファンがいる。結果として「Kaffeebrise」には様々な情報が集まることになり、その情報を受け継いだ喫茶店の維持のために費用を出してくれた圓や、ギルマスの影澤に伝えている。


院瀬見(いせみ)花奏(かなで)

 背中まで届く黒髪の女性と見紛う男性で、中性的な顔をしている。丸眼鏡を愛用しており、眼鏡の奥には怜悧な光を宿した双眸が垣間見える。雪のような白肌を持ち、その美貌は美少女から嫉妬されるほど。「Abroad Merchandises」という小さな貿易会社の社長を務めている。

 絶対記憶を保有し、落下するパズルから全体像を把握することすら可能な洞察力を持ち、また地頭もいい。また、閃きや突飛な発想も可能で、秀才と天才を兼ね備えたような化け物。

 『Eternal Fairytale On-line』では『厨二魔導大隊』に所属し、ルービックキューブ型のオーブを武器とする大魔導帝として活動する一方、リアルタイムに綿密な予測を立てながら、戦闘に参加しているプレイヤー全員のステータス管理と、戦場哨戒を同時にこなす参謀格として活動している。称号は『六面魔導』。

 また、『Clans in the wilderness』もプレイしており、様々な計算に基づきつつ閃きや突飛な発想も加えてエゲツない極振りビルドを完成させている。

 アカウント名は両者ともカナエ=カナデ(鼎奏)。


少乙女(さおとめ)紫恵奈(しえな)

 特定の神社に属せずに各地を渡り歩いて託宣や呪術を行う梓巫女として各地を遍歴しているという自称ネカフェマイスター。巫女の衣装を着崩した女性で、梓巫女らしくいつも梓弓を持ち歩いている。

 あり得ないほどの幸運を持ち、購入した富籤は全て一等になるほどの化け物。総資産が影澤さんの半分くらいという噂もある。

 影澤の友人の一人でその縁で『Eternal Fairytale On-line』もプレイしていた。『厨二魔導大隊』に所属し、shénaというアカウントを保有している。賭博師と神子を組み合わせた独特のプレイスタイルで『賭博巫女』の称号を運営からもらっている。


坂場(さかば)零士(れいじ)

 有名証券会社に勤める証券マン。影澤とは『Eternal Fairytale On-line』で知り合った。

 ピシッとスーツを着た影澤曰くインテリヤクザ風で、髪を七三分けにしている。喧嘩にも強く、過去にはヤクザ組織を実質壊滅させた挙句、裏金で大量の株を買わせたこともあったため、裏社会からは「悪魔の証券マン」と恐れられている。普段は人の良い笑みを浮かべているが、その本質は非常に凶暴。

 『Eternal Fairytale On-line』のアカウントは侍系四次元職の征夷侍大将軍、暗殺系四次元職の暗殺帝、吟遊詩人系四次元職の吟遊帝という物理攻撃特化ビルドのレイジ。『独断先攻』の称号を与えられている。『厨二魔導大隊』所属。


島崎(しまさき)晶穂(あきほ)

 私立のお嬢様学校に通うコギャル風の女子高生。元大富豪の島崎家の出身だが、父の会社が倒産したため一時は安アパートで極貧生活を送っていた。しかし、その並外れた商才で父の作った借金を全て返済し、お嬢様に返り咲いている。読者モデルとしても活動し、借金を返済した元手はその読者モデルの仕事で得た給与と圓からの投資金だけだという。その圓からの投資金も本人は「返さなくても良いよ」と言っているのに律儀に返済している。

 そのチャラそうで頭の悪そうなイメージに反し、学年一位の成績、堅実な人生設計、お嬢様のような言葉遣いと見た目と中身が百八十度違う。内面ヤクザの零士との仲は険悪で『厨二魔導大隊』を崩壊させるのは専ら島崎と零士の二人の方向性の違いである。

 『Eternal Fairytale On-line』のアカウントはMorning Glory。ゴスロリ風の幻想級装備を身に纏ったお人形のような黒髪の美少女で、短剣系四次元職の短剣帝、盗剣士系四次元職の盗剣帝を組み合わせた堅実な回避盾ビルドを構築している。運営から『黒装躱盾』の称号を与えられている。


南河原(みなみがわら)壮司(そうじ)

 サングラスをよくかけているダンディなおじさん。葉巻を吸おうとするため、嫌煙家の晶穂から嫌われている。キザっぽく振る舞っているが影澤の仲間達からは小物だと思われている。

 元クラッカーでその腕を買われて影澤に雇われるようになった。過去に影澤のパソコンにクラッキングを仕掛けたが全く通用せず、逆に自分のパソコンをクラッキングされて情報を抜かれた末に住所を特定されるという失態を犯した。

 『Eternal Fairytale On-line』のアカウントはゴルゴタの死神。暗殺系四次元職の暗殺帝と、弓使系四次元職の弓使帝を組み合わせた暗殺特化ビルドを構築している。運営から『隠闇弓士』の称号を与えられている。


入嶋(いりしま)正一(しょういち)

 メガネをかけたオタク気質の男。三十代後半でサイバーセキュリティ企業勤務。電脳局にも出向しているが、実は影澤側のスパイとして潜り込んでいた。「蒼岩市某重大事件」の際には体調不良を理由に会社を休んでいる。

 影澤の友人で、実質的な地下アイドルのグループのリーダーゆなぽむ(南河原優菜)の追っかけをしている。趣味がズレているのか、人気アイドルの皐月凛花や『Eternal Fairytale On-line』のアイドル桜猫などには興味を示さない。自宅はゆなぽむグッズで溢れている。

 『Eternal Fairytale On-line』のアカウントは真島路。アイドルオタク風のネタ装備を愛用し、魔法系四次元職の大魔導帝と神官系四次元職の施療帝、イベント職の魔縫師を組み合わせた攻守隙のない魔法特化のビルドを組んでいる。また生産職でゆなぽむの人形を自作し(主に壮司に)引かれている。称号は『偶像崇拝』。


皐月(さつき)凛花(りんか)

 リアルは一世を風靡しているアイドル兼女優。清楚で可憐な清純派女優として老若男女問わず世間から絶大な支持を集め、好きな女性芸能人ランキングでは堂々の一位に輝き、国内トップスターの道を歩んでいる。

 その本性はぐうたらな重度のオタクであり、MMORPG『Eternal Fairytale On-line』のサービス開始からプレイしている。

 初めて圓とオフ会であった際にはその圧倒的な存在感と美貌に打ちのめされており、「本当の美少女とは私ではなくこの人のようなことを言うんだ」と悟った。

 圓から楽曲提供された曲のいくつかも代表曲となっており、百合薗グループと事務所はズブズブの関係にある(といっても百合薗グループにとっては小規模な顧客の一つに過ぎないが)。

 クリスマスイブのリアルイベント時点では朝ドラと全国ツアーを兼ねながら『Eternal Fairytale On-line』に一日もログインを欠かさないという化け物っぷりを見せつけ、影澤に呆れられていた。

 『Eternal Fairytale On-line』では五大戦闘ギルドの一つ『MilkyWay』のギルドマスター、✧Étoile✧。

 マジdeゴミ野郎という名義のSNSの裏アカウントで皐月凛花ファンの滄溟と知り合い、密かに想いを寄せるようになる。一方で、雛祭りイベントの際にサブアカウントのアッシュ君で滄溟と話す中で、父の夢を受け継ぎ、一人一人に寄り添いながら人を救う電脳治療ができる医者を目指す滄溟と仮初の幸せを与える自分とを比較して、自分が本当に滄溟に相応しい人間なのかと思い悩むようになる。


永井(ながい)光彦(みつひこ)

 東北地方の高校に通う高校生。口下手で友人を作ることができず、またオタクの性質があったために過去に何度も虐められた経験がある。アニメや漫画、ライトノベルを好み、自作の小説をネットに投稿した経験もある。一方でアニメ以外のテレビは見ないため時事ネタやアイドルなどに関する情報には疎く、一世を風靡しているアイドル兼女優の皐月凛花のことも知らなかった。

 MMORPG『Eternal Fairytale On-line』をサービス開始からプレイしている最古参の一人であり、周りがドン引きするほど熱を入れて、徐々にネットというもう一つの世界で自分の世界を広げていった。対人恐怖症であるが、面と向かって話す必要のない世界では雄弁で、ゲームの世界でだけは一人でコミュニティマッチングを作り上げるほどのカリスマ性を持つ。

 『Eternal Fairytale On-line』では五大戦闘ギルドの一つ『白嶺騎士団』のギルドマスター、忘却の河のレーテ。


輪島(わじま)晋太郎(しんたろう)

 小規模な輸入商社に務める会社員で、社長の悪口を言いつつも真面目に働いている。

 ゲーム内と変わらずイケメンではあるが、女性相手だと大概下心満載な顔をしていることと、中身が結構残念なため、彼女いない歴=年齢となっている。圓の見た目では「平気で百合ップルの中に割って入ろうとする類の男」。

 『Eternal Fairytale On-line』では五大戦闘ギルドの一つ『満天空賊団』のギルドマスター、モェビウス。


玉梨(たまり)滄溟(そうめい)

 蒼岩市立狭間高校の生徒。

 麻冬と交友関係があり、かつ人に嫌われないために当たり障りのないような態度を取ってきたことで女子達から男子扱いされなくなったこともあって、女子達から無害な存在として扱われているため唯一女子の着替えを覗いても咎められることなくスルーされていることから男子勢から絶望的なほどのヘイトを溜めており、これ以上自分の立場を悪くしない為と麻冬を避けている。

 周囲には隠しているが、皐月凛花の熱狂的なファンの一人。

 ヴィランという裏アカウントで三千人を超えるフォロワーを誇り、『Eternal Fairytale On-line』では新進気鋭の戦闘系ギルド「決闘倶楽部」で「総裁」を務めるニンバスというキャラを操る。

 普段は実力を隠しているが、医者を目指せるほどの卓越した頭脳を持ち、人並みならぬ努力を続けており、将来は父の夢だった電脳治療ができる医者になりたいと思っているが、本人の自己評価は低い。

 『Eternal Fairytale On-line』では普段の無害キャラを捨てており、彼本来のカリスマ性が発揮されているが、戦闘系ギルドの頂点には化け物ばかりなので辛うじて戦闘系の十本の指に入る程度に留まっている。


江摩(えま)結衣(ゆい)

 『Eternal Fairytale On-line』の古参プレイヤーでもある女性で羽瀬川大学の教育学部と文学部を掛け持ちして卒業した羽瀬川大学附属高校の国語教諭。眼鏡の女性。

 『Eternal Fairytale On-line』ではあざと可愛い猫耳の施療帝の可愛いキャラで姫プレイをしていた結果、親衛隊が結成されてしまった。ちなみに、chatonからは「猫耳でキャラが被っている」と露骨に嫌われている。『Eternal Fairytale On-line』では桜猫。

 『Eternal Fairytale On-line』で過去にゲーム内結婚を申し込まれ、ネカマだと偽って振った男子高校生とその仲間達に半ば強制的に「電脳遊戯部」の顧問にされてしまうが……。


美空(みそら)華菜(かな)

 歌舞伎町のナイトクラブでホステスをしている女性。源氏名は胡蝶。ナンバーワンに輝くほどの話術や美貌を持つ女性だが、実は百合好きであり美人のホステス目当てで働いている節がある。男嫌い……とまでは言わないものの苦手で、普段はおっさん相手に商売をしているせいでやさぐれている。

 『Eternal Fairytale On-line』では戦闘系八十七位で男子禁制という制約を持つ『四つ葉のクローバー』のギルドマスター、ポインセチアとして活動している。自分の師匠であるリーリエを男と知りながら唯一勧誘しようとしたことがあるが、その結果一部のプレイヤーからは「身の程知らずの百合廚」という否定的な評価を得ることになった。(元々女性プレイヤーを多く囲い込み、男子禁制にしていたということで否定的な見方をされていたが)。

 圓が美空伝いに務めているナイトクラブが経営難に陥っていることを聞き、融資したことを切っ掛けに圓の関係者の打ち上げに使われることが増えており、ナイトクラブにとっては稼ぎ頭であると同時に恩人の一人でもある。

 不思議な引力、影響力のようなものがあり、美空が入ってすぐの頃はギスギスした職場だったが、美空がホステスを始めるようになってからはホステス同士の仲も少しずつ良くなり、中には百合に目覚めた人もいたという。圓と美空は百合仲間で二人が揃うともれなく百合祭となる。


・柊木咲苗

 ヒロイン。三大女神の一角。天職は大聖女。勇者パーティのメンバー。三大女神の一角に数えられる腰まで届く長く艶やかな黒髪の美少女。

 実はオタクの気質があり、元々漫画やアニメ、ライトノベルが好きで楽しんでいた。過去には自作の小説を書き、それが理由でいじめられたこともある。その際には当時小学生の百合薗圓に救われている。

 後に園村と話題を共有するために、オタク知識を強化。

 小学生の頃に趣味で物語を書いていた咲苗を面白半分でいじめていた子供達から度々守ってくれた女の子(・・・)に雰囲気が似ている園村に事あるごとに構っている。その結果、園村が不良達に虐められ、咲苗に面倒をかけ、なおも生活態度を改善しないことから女子勢から不快感を示されるという意味不明な状況に陥っているのだが、無自覚で突撃系な咲苗は自分の行為の結果を理解せずただただ好意でやっているのだからなお悪い。

 迷宮挑戦の最中、園村の正体が初恋の少女、百合薗圓であることを告げられる。死の運命を受け入れ、転生して今度こそ平和な人生を送りたいと願う圓に「今度こそ本当に圓さんを見つけて恋愛対象として見てもらうんだ!」と挑戦的な視線を向け、今度こそ圓と結ばれるべく巴と共に行動を開始した。

 圓を死に至らしめた間接的な原因であり、圓の家族(・・)達からは常に殺意を向けられている。

 『Eternal Fairytale On-line』ではスノウホワイトというアカウントを持ち、『四つ葉のクローバー』に所属している。


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柊木咲苗 17歳 女 レベル:10

天職:大聖女 職業:ー 副職業:ー

筋力:40

体力:40

器用:120

耐久:40

敏捷:30

知力:50

精神:40

魔力:230

魔耐:60

運:13

魅力:400

戦闘系技能:ー

魔法系技能:光属性適正…光属性効果上昇+光属性威力上昇+光属性範囲上昇+発動速度上昇+効果上昇+持続時間上昇+連続発動+複数同時発動+遅延発動・回復魔法…回復効果上昇+回復速度上昇+範囲回復効果上昇+発動速度上昇+効果上昇+持続時間上昇+付加発動・魔力回復…高速回復+瞑想+精神波

耐性技能:ー

感知技能:魔力感知…空間認識+正確認識

職業系技能:ー

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・五十嵐巴

 勇者パーティのメンバー。三大女神の一角に数えられるポニーテールにした長い黒髪がトレードマークの柔らかさを内包した鋭く見開かれた切れ長の眼が印象的な少女。咲苗の幼馴染。天職は刀剣術士。江戸時代から続くという五十嵐流道場の一人娘。現在は「剣道小町」、「美少女剣士」、かつては「剣の妖精」と言われていた美少女。雑誌の取材を受けるほどで剣道の大会では負けなしの実力者。

 実は巴の父五十嵐斎と圓には深い関わりがあり、圓の強力により五十嵐流十四芸の三割ほどが蘇っている。

 圓の評価は「表側では猛者だが、裏世界では通用しない程度の実力」であり、裏側に対抗できるほどではないと思われている。

 『Eternal Fairytale On-line』では凩雅奈恵というアカウントを持ち、『四つ葉のクローバー』に所属している。

 たった一人の咲苗の恋応援委員会の委員長兼参謀として咲苗の恋を応援している。


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五十嵐巴 17歳 女 レベル:10

天職:刀剣術士 職業:ー 副職業:ー

筋力:140

体力:100

器用:120

耐久:19

敏捷:200

知力:20

精神:200

魔力:10

魔耐:35

運:15

魅力:310

戦闘系技能:剣術…斬撃速度上昇+斬撃威力上昇+抜刀速度上昇+無拍子+明鏡止水・縮地…迅雷縮地+重縮地+震脚+抜き足+無拍子

魔法系技能:ー

耐性技能:ー

感知技能:気配感知…正確認識

職業系技能:ー

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◆ 『World Sphere on-line』プレイヤーのリアル

丘町(おかまち)星歌(せらら)

 『World Sphere on-line』において、非常識な女子中学生を筆頭とする人外に片足を突っ込んだ者達が組んだエンジョイ勢という名の人外魔境【流星の見える丘】のクランマスターを務める中学生の少女。ゲームのアカウント名はフォーリン。


◆蒼岩市立狭間高校

高峰(たかみね)麻冬(まふゆ)

 蒼岩市立狭間高校の生徒で泡松の幼馴染。女子バレー部のエースで、美少女でもあることからファンクラブもあるほどの人気を誇る。


◆ 『urban légend』関係者

陣内(じんない)ヒロト

 影澤照夫の高校時代の一学年上の後輩。現在は『urban légend』というオカルト雑誌に寄稿して食いつないでいる。現実主義ではあるものの、実際に影澤が二度人類滅亡の危機から救った場に立ち会っており、その時点でオカルト否定派ではなくなっている。そこそこのイケメン。

 編集長の鶯谷にクビ勧告をされ続けており、食い扶持を失わないために影澤から助力を得ながら南船北馬東奔西走の日々を送っている。

 オカルト以外にも過去に様々な記事を書いているが、アイドルや女優にインタビューする企画は経験したことがない。クリスマスイブのリアルイベントで皐月凛花と会う機会に恵まれたが挨拶する程度で終わってしまった。初対面で魅了されたのか、以降凛花の軽度なファンとなっており、たまにライブにも参加しているらしい。


◆新世代の成金達

才岳(さいがく)龍蔵(りゅうぞう)

 【経済界のナポレオン】の異名を持つ高校生くらいの男。金も名声も欲しいものは全て手に入れるという欲深く傲慢不遜な性格だが、実力は本当。圓と同じく超共感覚(ミューテスタジア)を持っているらしい。種類は金の匂いを嗅ぎ分けるというもの。

 圓に負けたショックから視覚障害に陥り、圓以外の存在が全て影に見えるようになる。龍蔵にとって、圓とは目を焼くほどの強い光であり、だからこそ勝利をもぎ取ろうと躍起になっている。

 瀬島とは共闘関係のように見られがちだが、龍蔵がウロチョロする鼠を放置しているだけであり、互いに利用し合っているだけとドライな姿勢を貫いている。


◆未来理科学コーポレーション

 黒澤大学オカルトサークルの瀬島世代が大きな影響を持つ科学技術企業。

 完全に瀬島奈留美に私物化されており、表向きの科学製品を開発しつつ、その裏で瀬島の目的を果たすための様々な非合法実験を行っている。


瀬島(せじま)奈留美(なるみ)

 黒澤大学オカルトサークルの元部長で未来理科学コーポレーションの中核を担いつつ、未来理科学コーポレーションを実質支配している開発部の部長。ミス黒澤を一年生から四年間受賞した美女であり、世界三大美女を凌駕する美貌を持つと政界の者達からは言われている。通称は「美魔女」。

 見た目二十歳くらいでショートカットがよく似合う事務的でクールな印象の女性。

 聖魔戦争に便乗して極東の大倭秋津洲に渡った瀬島一族出身。代々、魔女としての技術を代々徹底した秘密主義の元で研究を重ね、その成果を子孫へと伝えていくという作業を繰り返してきたが、せっかちな性格の奈留美は一気に研究を進めるために強引な手法を取っている。

 政界や財界の人々とも付き合いがあり、多大な影響を与えることが可能。持ち前の妖艶さを武器にして様々な男を落としてきたが、財閥七家や圓には通用せず、才岳とも利用し合う関係ということで肝心なところには色仕掛けが通用していない。

 財閥七家からは「大倭で一番恐ろしく、邪悪な女」と認識されている。

 瀬島家は過去にダスピルクエットを名乗っていた。

 原初魔法と原初呪術を元に異世界の技術を取り入れて完成した新時代の魔法であり、世界の壁を越えることすら可能とする瀬島新代魔法と陰陽術と掛け合わせることで生まれた符術をオリジナルの技術として持っている。


橋姫(はしひめ)紅葉(もみじ)

 黒澤大学オカルトサークルの元副部長で未来理科学コーポレーションの中核を担いつつ、未来理科学コーポレーションを実質支配している開発部の研究員。異世界の存在と魂を交換するD.D.D(Different Dimensional Diver)の実験中に落下した雷で命を落としている。

 正真正銘の鬼という種族で旧《鬼部》の鬼斬に狙われていた過去を持つ。

 鬼斬にすら怯えなかった紅葉だが、唯一瀬島に対しては本能的な恐怖を抱いている。オカルトサークルを欲望と打算が渦巻く互いに相手を利用し合う場所と認識しており、瀬島支配下のオカルトサークルでも瀬島を盲信していたのは伊藤だけだと考えている。


伊藤(いとう)元宣(もとのぶ)

 黒澤大学オカルトサークルの元メンバーで未来理科学コーポレーションの中核を担いつつ、未来理科学コーポレーションを実質支配している開発部の研究員。異世界の存在と魂を交換するD.D.D(Different Dimensional Diver)の実験中に落下した雷で命を落としている。

 瀬島に対して気持ち悪いほどの執着を持つ根暗な男。実際は相当なナルシストで自慢話しかしない。瀬島の方は伊藤に全く興味がなく、体良く利用できる駒としてしか認識していない。


(ひらめき)(さぐる)

 黒澤大学オカルトサークルの元メンバー。未来理科学コーポレーションの中核を担いつつ、未来理科学コーポレーションを実質支配している開発部の研究員という裏の顔を持つ男。

 表向きは有名な私立探偵として知られ「現代のシャーロックホームズの如き男」、「瞬間探偵」などと評される。実際にその推理力は「事件が三十分で解決すると仮定した時、最初の二分で犯人を推理し終え、容疑者の証言を聞いただけで動機まで推理してしまう」ほどである。

 しかし、その一方で事件をエンターテイメントと考え、つまらない事件のシナリオを書き換えるという悪癖を持つ。最も彼が楽しいと考えるシナリオに事件を書き換え、最もシナリオに相応しい偽の犯人を定め、証拠を捏造する「犯罪シナリオライター」という裏の顔を持ち、大体の事件で冤罪のまま犯人でない人物が裁かれることになる。

 瀬島に警察組織も侵食されており、閃に積極的に捜査協力依頼が来る。その結果、積み上がった冤罪の数は図書館ができるほど。


新宮寺(しんぐうじ)愛望(まなみ)

 黒澤大学オカルトサークルの元メンバー。能因草子が異世界カオスで見たという「白衣を着た研究者っぽい男女五人の写真」に写っていた最後の人物。圓によれば、シャマシュ教国が行った召喚によって異世界ユーニファイドに招かれてしまった。未来理科学コーポレーションの中核を担いつつ、未来理科学コーポレーションを実質支配している開発部の研究員という裏の顔を持つ。

 表の顔は鳴沢高校二年三組の担任で担当教科は社会科。今年二十五歳になるものの百五十センチ程の低身長に童顔、ボブカットの髪というテンプレなちっこい系教師。生徒思いの教育者で、「愛ちゃん」、「愛ちゃん先生」、「愛望お母さん」などと呼ばれている。

 迫力が全くないので、怒っても可愛いとしか思われない。

 田井中曰く、「その本質は邪悪そのものだ。私立黒澤大学のオカルトサークルの出身者に相応しい性格破綻者――あの慈母や女神のような姿は仮面、あるいは第一形態のようなもので、後二つ形態を残しているのだから恐ろしい」ということであり、今後判明する裏の顔も安易に本性だと信じるのは早計である。


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新宮寺愛望 27歳 女 レベル:3

天職:鑑定士 職業:ー 副職業:教師

筋力:13

体力:13

器用:13

耐久:13

敏捷:12

知力:192

精神:290

魔力:200

魔耐:200

運:100

魅力:300

戦闘系技能:ー

魔法系技能:ー

耐性技能:ー

感知技能:ー

職業系技能:鑑定…高速鑑定+複数鑑定+精密鑑定・教導

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◆黒澤大学オカルトサークル関係者

石取(いしどる)寿一(としかず)

 首都警察を統括する警視庁に所属する警察官で、表向きは警部の階級にあるキャリア組で、凶悪犯罪を担当する九係の係長。

 黒澤大学の瀬島奈留美の一年後輩にあたり、黒澤大学オカルトサークルにも所属していた。

 実は警察内で無視できぬほどの発言権を持っている。かつて、化野の逮捕のために閃探を派遣した。

 閃探が警察内で重宝されているのもこの人が原因。

 早撃ちの達人である他に、極めた見気によって少し先の未来を見通す力を持つ。柳生新陰流門下。


芥河(あくたがわ)秀樹(ひでき)

 首都警察を統括する警視庁内に設置されたサイバー犯罪捜査兼対策室と内務省の情報流通行政局に合流する形で独立・再編された電脳局の局長が「蒼岩市某重大事件」で死亡したのに伴い新局長に抜擢された人物。

 黒澤大学出身で大学時代は電子工学科専攻だった。オカルトサークルにも所属していた経歴を持つ。


相摸(さがみ)蘩蔞(はこべら)

 奈留美の私物と化している秘密結社・呪ノ智慧研究会のトップのアルビノの青年。相互確証破壊の手段として政府からの多額の資金(裏金)を注ぎ込んだ呪殺兵器研究を主導し、奈良の山奥にある廃村で多くの死者を出した。コトリバコから出発し、最終的には相互確証破壊の手段にもなる即死兵器を開発することを目標にし、最終的にその研究は実を結んでいる。

 黒澤大学の現役学生でありながら秘密結社・呪ノ智慧研究会の会長に就任した逸材で、オカルトサークル所属。


(もり)舞華(まいか)

 代々津和野藩の典医を務めてきた森家の出身。黒澤大学医学部卒で、オカルトサークルの元メンバー。陸軍軍医だが、【白衣の悪魔】の異名を持つ戦闘が得意な軍医。戦争の際には人を助ける数よりも殺す数の方が多いというほどの戦闘狂で、銃火器の扱いに長ける。影時と同期で、何度も意見の相違から諍いが絶えなかったという。


田村(たむら)(いさお)

 暗殺者の狙撃手にして爆破のプロ、犯罪心理学者。若くして教授となり、母校の黒澤大学で教鞭を取っている。

 オカルトサークルの元メンバーで現在は顧問の立場にある。瀬島奈留美の一つしたの後輩。    

 彼の主導した「ホテル濱本爆破事件」によって勇人は実の妹の斎羽(さいば)朝陽(あさひ)を失っている。勇人曰く「現代に蘇ったモリアーティ」。


鶯谷(うぐいすだに)美郷(みさと)

 陣内ヒロトが出入りしている、「株式会社・學泉」の解体寸前の「urban légend編集部」の編集長。過去に数々の雑誌を手がけては廃刊に追い込んでいるが、何故か『urban légend』だけは廃刊にさせまいと謎の執着を持っている。

 自称、「敏腕美人編集長」。仕事に行き詰ると、「男はいねぇか」とナマハゲのように喚き始める。取材源や裏づけが明らかなものでないと認めないという、仕事に対する厳しさを持ち合わせているため、でっち上げの記事を捏造することはできず、その報酬の少なさと求められる記事作成の能力の高さが問題となり、次々と辞めていった結果、記者はヒロトを含めて三人しかいない。

 過去の経歴の一切が謎に包まれている。本人は「女は秘密を着飾って美しくなる」と言ってはぐらかしているが、影澤からは警戒の視線を向けられている。

 新宮寺の言葉から彼女もオカルトサークルの元メンバーで奈留美一派の一人であることが判明した。


◆協力者

田井中(たいなか)朔夜(さくや)/「(タワー)

 正体不明の殺し屋と言われている「(タワー)」。正位置でも逆位置でも不吉な意味を持つタロットカードである「(タワー)」を殺し屋から送られてから一週間以内に必ず「不幸な事故」で死ぬと言われている。

 駆け落ちした両親との間に生まれ、順風満帆な生活を送っていたが、父の死を切っ掛けに母が壊れ、母が朔夜に当たり散らすようになる。母親が暴力を振るうのは父の死の原因になったからだと思い耐えていたが、母が男を連れてきた時から母との関係に亀裂が走り始める。

 性的な関係を迫ろうとする男と、その男の連れ子である義姉、母親との四人家族になり、母親からの暴力は無くなったが、今度は義姉から暴力を振るわれるようになる。

 父から自衛のために自分を()と呼び、髪を乱暴なショートカットにするようになった。

 また、義姉の気分を損ねないために義姉の求める「できた姉といまいちな妹」という組み合わせを維持するために内面を隠すスキルを獲得した。

 しかし、男が朔夜に手を出そうとしたことで警察沙汰になり、それが切っ掛けで男を朔夜に奪われそうになったと思い込んだ母親と自分の父を淫らに誘惑し、義姉との立場をひっくり返そうとしたと思った義姉から更に苛烈な虐めに晒される。物語の世界のように王子様も妖精もいないことが、縋れるものが何もないことを理解し、絶望。自分を自分で救うために母親と義姉をこの手で殺すことを決める。

 その後、偶然を装って義姉と母親を殺害。それが「(タワー)」の最初の殺しとなった。その事件の真相を看破した閃から持ちかけられた取引に応じたことで事件がもみ消され、田井中は政府お抱えの暗殺者となる。そのこともあって、田井中は奈留美一派には逆らえない立場にある。

 百合薗圓殺害のために、クラスメイトの一人として潜入してはいるものの、本心では化野や圓を恐れていて暗殺の仕事を降りたいと思っている。

 人間の心理を利用した誘導手法を得意としており、あくまで事故死に見せかけることに並々ならぬ拘りを持っている。


★神界・魔界

・能因草子

 前作『文学少年召喚』の主人公格。詳細はそちらの設定集を参照。

 数多くの影響を本作にも及ぼしており、彼が地球転生以前に書いた『転生に於ける肉体の束縛を離れた魂の時間的立ち位置から導き出される過去転生に関する一仮説』という論文は本作における過去転生の裏付けになっている。ちなみに、本作の百合薗圓は能因草子の存在を知っている。

 現在は能因草子が転生前に残した分身の一人がもう一人の能因草子(ドッペルノーウィン)としてウコンと行動を共にしている。


右近衛鬱金(ウコン=ウコノエ)

 能因草子の地球転生後、全ての天使と悪魔を統率する二代目元帥(ちなみに初代は勿論、能因草子)になった。つまり、ホワリエルとヴィーネットの最上級の上司に位置する存在。

 雷神にして武神。関西弁を話す浅黒い肌の剣士。令嬢方が卒倒しそうなナイスミドル(但し、口を開かなければ)とも描写されている。某西の高校生探偵を彷彿とさせるが、推理はできない。

 天雷霆劔アマノライテイノツルギと呼ばれる神界最強の神器を持つ。神気を《神雷》に変換させて戦うスタイルで、某雷切を彷彿とさせる戦い方をする。

 非常に好戦的な性格で、好敵手を求めて地上に降りることもしばしばある。青天の霹靂という言葉通り、突然現れ突然去っていく人物。

 かつての能因草子の姿を百合薗圓に重ねて見ている節がある。


・オレガノ

 転生を担当する情報を司る女神でミントの親友。ハッキングが得意。ミントに対して行き過ぎた愛情を抱いている。戦闘では情報を基に神気を変化させて創り出した物質を基に武装を構築する能力を駆使する。


・ミント

 前作に登場する宗教団体、ミント正教会の御神体。植物を司る力を持つ。ウコンやオレガノに比べれば明らかな常識人。


・ラファエル

 神界の熾天使(セラフィム)の一体でホワリエルの上司。

 天使らしく悪魔とは犬猿の仲だが、アスモデウスとは息がぴったりである。

 天魔対戦(ジハード)では《聖法庁(ホーリー)》に召喚されたことを口実に悪魔と全面戦争を繰り広げた。


・アスモデウス

 悪魔王の一体でヴィーネットの上司。悪魔らしく天使とは犬猿の仲だが、ラファエルとは息がぴったりだった。

 天魔対戦(ジハード)では魔女に召喚されたことを口実に天使と全面戦争を繰り広げた。


・ゼロ=ワン

 魔界を裏切った悪魔。異世界カオスに渡り、超越者(デスペラード)に至った後、自らの異理の力(イミュテーション)、《夢幻の開墾ヌースフィア・レクラメーション》によって超越者(デスペラード)の概念を拡張して超剋者(ネオ・デスペラード)という概念を生み出し、全てのオムニバースにこの概念を上書きした神界からも魔界からも追われる存在。

 超剋者(ネオ・デスペラード)となった存在は、超剋子(デスペラトン)という特殊な物質によって身体を構成されることになり、超剋子(デスペラトン)以外のあらゆる物質・法則による干渉が不可能になる。また、超剋子(デスペラトン)によって武器を生成することも可能となる。

 超剋子(デスペラトン)によって構成される武器の形は必ず魂の形と一致しており、かつては超越技と呼ばれていた(エゴ)の発露に似た部分がある。

 超剋者(ネオ・デスペラード)の領域に辿り着いたものは運命の輪から外れているため自ら運命を塗り替えていくことが可能になることは超越者(デスペラード)と同じだが、非超剋者(ネオ・デスペラード)超越者(デスペラード)に対する運命の強制力を持ち、超越者(デスペラード)超剋者(ネオ・デスペラード)に至らなければ乗り越えられない死の運命を相手に突きつけることが可能になる。

 また、超越者(デスペラード)の超越技に対応するような力――超剋技という力を獲得することができ、やはりこちらも(エゴ)の形と一致したものになる。

 全ての超越者(デスペラード)超剋者(ネオ・デスペラード)に至る訳ではなく、超剋者(ネオ・デスペラード)に至るためには超越者(デスペラード)に至るための条件よりも更に難しい条件をクリアする必要があり、「誰にも譲れない強いエゴ、自らの限界に至ってなおの弛まぬ研鑽、突きつけられてなお死を乗り越えようとする強い覚悟、そして超剋者(ネオ・デスペラード)化に耐え得る強い意志」が必要となり、前者三つがなければそもそも進化はできず、後者一つがなければ超剋者(ネオ・デスペラード)になった時点で超剋超過になってしまい、自我が崩壊して本物の化け物になってしまう。

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 それでは、改めまして。カオスファンタジーシリーズ第二弾を今後ともよろしくお願い致します。


※本作はコラボ企画対象のテクストとなります。もし、コラボしたい! という方がいらっしゃいましたら、メッセージか感想欄でお声掛けください。

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