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百合好き悪役令嬢の異世界激闘記 〜前世で作った乙女ゲームの世界に転生した悪役令嬢が前世の因縁と今世の仲間達に振り回されながら世界の命運を懸けた戦いに巻き込まれるって一体どういうことなんだろうねぇ?〜  作者: 逢魔時 夕
Chapter 5. ブライトネス王国ラピスラズリ公爵領発フォルトナ王国着の弾丸ツアー〜他種族との国交樹立とフォルトナ王国諸問題の解決という名の無理難題を七年以内に達成せよ〜

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Act.5-30 使節団の再始動〜ブライトネス王国発、ユミル自由同盟行き〜 scene.1

<一人称視点・ローザ=ラピスラズリ>


 使節団出発当日、ボクとアクア、ディランの三人はラピスラズリ邸でプリムヴェールとマグノーリエと合流し、『精霊の加護持つ馬車』に乗ってユミル自由同盟に向けて出発した。

 今回は精霊が馭者を務めてくれているので、ボク一人だけボードゲームで遊べないとかそういう理不尽な展開になることはない……まあ、ずっとボードゲームをし続けるって訳でもないんだけど。


「アクアさん、服装変えたんですね!」


 流石はお洒落に敏感な女の子。マグノーリエはアクアの姿を見て一発で気づいたみたいだねぇ。……えっ? その隣で全く気づいていなかったプリムヴェールは女の子じゃないのかって……語弊があったねぇ。まあ、お姫様然としたマグノーリエと違ってプリムヴェールは女騎士のイメージ……お洒落とは無縁そうに思えるからねぇ。可愛さより実利で選びそうだし。


「気づいてくれましたか! これ、ローザお嬢様が作ってくれた(・・・・・・)んですよ! バトルロイヤルで相性のいいユニークシリーズが手に入らなかったので、交換という形でもらいました」


「ん? ユニークシリーズ……なのか? だが、作ったとはどういうことだ?」


「……まあ、そりゃ疑問に思うよなぁ。まあ、俺もできるんじゃないかって考えてはいたんだが…………。合成したんだよ、ユニークシリーズとラピスラズリ公爵家のメイド服……まあ、それだけじゃ済まなかったんだけどな」



<三人称全知視点>


 ディランは思い出して苦笑を浮かべた。「まさか、あのローザがあそこまで取り乱すとは……」と心の中で続ける。


 事の発端はローザごユニークシリーズの交換をするためにアクアとディランが暮らす別邸に来た時だった。


『えっ…………アクアって鋼鉄の銃巨人を一人で撃破したのッ!? しかも、相性の悪い剣でッ!? えっ、本当に本当!? ディランさんと二人でとかじゃなくてッ!!』


『おいおい、どうしたんだ? そんなに凄いことなのか? それ』


『正直アクアとの相性は最悪。しかも、一つ一つの攻撃が即死級……魔法を駆使して勝てるか勝てないかって相手だよ。凄い、凄いよ! まさか、バトルロイヤル最強のボスを倒していたなんて!! アクア! 一つだけ望む願いを叶えてあげるよ! それくらいアクアは凄いことを成し遂げたんだよ!!』


『おっ、おい! 落ち着け親友(ローザ)!!』


『えっ、ええ!? 本当にいいんですか!! でしたら、今夜一緒に寝て下さい!! ローザ様をいっぱい堪能させてください!!』


『親友、お前まで……これ、本当に大丈夫なのか!?』


『えっ、そんなことでいいの? 欲がないねぇ。いいよ? いっぱい甘やかしていいからねぇ、アクアお姉ちゃん』


『あっ……色々な意味でまずい気がする。まあ、親友がどれだけ凄いことを成し遂げたのかはよく分かったわ』


 というやり取りを終え、その後アクアに相応しいユニークシリーズ選びが行われるようになった。

 ちなみに、何故ローザが突然そんなことを言い出したかというと、ローザがバトルロイヤルの録画を見ていたからである。何故、ラインヴェルドの無茶振りな提案に嫌な顔をしながらも応じて次の日までにきっちりバトルロイヤルのシステムを作り上げたかというと、ラインヴェルド達の戦いのデータを収集するという裏の目的があったからである。ローザは悪役令嬢というより、どう考えても健かな敏腕商人だと感じたアクアとディランであった。


-----------------------------------------------

【ユニークシリーズ】(『World Sphere on-line』)

 単独でかつボスを初回戦闘で撃破し、ダンジョンを攻略した者に贈られる攻略者の為だけの唯一無二の固有装備。

 一ダンジョンに一つしか存在しない。

 譲渡は可能だが、譲渡した場合は装備に施されたあらゆる強化が消去されて初期の状態に戻る。


『至高奉仕者のヘッドドレス』

【HP+60】

【MP+60】

【STR+50】

【VIT+100】

【AGI+120】

【DEX+60】

【INT+60】

スキル:【ー】、【破壊成長】


『至高奉仕者のメイドドレス』

【HP+150】

【MP+120】

【STR+200】

【VIT+150】

【AGI+220】

【DEX+100】

【INT+100】

スキル:【ー】、【破壊成長】


『至高奉仕者のブーツ』

【HP+100】

【MP+100】

【STR+200】

【VIT+100】

【AGI+600】

【DEX+50】

【INT+50】

スキル:【ー】、【破壊成長】


『至高奉仕者のダークネスダブル』

【HP+5】

【MP+5】

【STR+999】

【VIT+5】

【AGI+999】

【DEX+5】

【INT+5】

スキル:【ー】、【破壊成長】

-----------------------------------------------


 アクアに相応しいとローザが選んだのはメイド服型の装備だった。


-----------------------------------------------

【ユニークシリーズ】(『World Sphere on-line』)

 単独でかつボスを初回戦闘で撃破し、ダンジョンを攻略した者に贈られる攻略者の為だけの唯一無二の固有装備。

 一ダンジョンに一つしか存在しない。

 譲渡は可能だが、譲渡した場合は装備に施されたあらゆる強化が消去されて初期の状態に戻る。


『至高奉仕者のヘッドドレス』

【HP+60】

【MP+60】

【STR+50】

【VIT+100】

【AGI+120】

【DEX+60】

【INT+60】

スキル:【治癒陣】、【破壊成長】


『至高奉仕者のメイドドレス』

【HP+150】

【MP+120】

【STR+200】

【VIT+150】

【AGI+220】

【DEX+100】

【INT+100】

スキル:【透明化】、【破壊成長】


『至高奉仕者のブーツ』

【HP+100】

【MP+100】

【STR+200】

【VIT+100】

【AGI+600】

【DEX+50】

【INT+50】

スキル:【超加速】、【破壊成長】


『至高奉仕者のダークネスダブル』

【HP+5】

【MP+5】

【STR+999】

【VIT+5】

【AGI+999】

【DEX+5】

【INT+5】

スキル:【劇毒之王】、【破壊成長】

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 そこにアクアが選んだ各種スキルを嵌め込んでから、幻想級装備や普段使いの服との掛け合わせが行われた。

 お気に入りのリボンまで外し、ローザが統合アイテムストレージから取り出した青いワンピースを着たという姿のアクアはローザとディランにとって少し新鮮だった。


 『至高奉仕者のダークネスダブル』に組み合わせるのは幻想級装備『カレトヴルッフ』、『至高奉仕者のメイドドレス』に組み合わせるのは『オーバーハンドレッドレイド:天軍降臨』で固有名を持つ天使のいずれかから低確率でドロップする熾天織シリーズの幻想級装備『熾天織のエプロンドレス』とラピスラズリ公爵家使用人用のメイド服、『至高奉仕者のヘッドドレス』と組み合わせるのは幻想級装備『熾天織のホワイトブリム』とアクアの青いリボン、『至高奉仕者のブーツ』と組み合わせるのは『オーバーハンドレッドレイド:オーバーハンドレッドレイド:オリュンポス十二神』でヘルメースから低確率でドロップする幻想級装備『タラリア』と普段使いのブーツ。


 これらをローザは『古代帝国(ロスト・インペリアル)の錬金術鍋』、『古代帝国(ロスト・インペリアル)の錬金術盤』、『古代帝国(ロスト・インペリアル)の性質改変台座』、『古代帝国(ロスト・インペリアル)の属性付与台座』、『古代帝国(ロスト・インペリアル)の硝子器具』に『アトランタルの天秤』、『アトランタルの合成釜/ユグドラシルの錬成棒』、『アトランタルの分離盤』を物理的に合成、強引に小型化した『古代アトランティスの錬金術天秤』、『古代アトランティスの錬金合成釜/ユグドラシルの錬成棒』、『古代アトランティスの錬金分離盤』、『古代アトランティスの性質改変台座』、『古代アトランティスの属性付与台座』、『古代アトランティスの硝子器具』を駆使して合成していく。


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・至高奉仕者のダークネスダブル

+

・カレトヴルッフ

+

・虹結晶・改+堅10×60

+

・神水晶・改+剛10×60

+

・闇結晶・改+魔10×60

+

・妖精の粉・闇属性改×99

+

・玉鋼・改+堅10×60

+

・アトランタイト・改+堅10×60

光を斬り裂く双魔剣(カレドヴールッハ)

-----------------------------------------------


-----------------------------------------------

・至高奉仕者のメイドドレス

+

・熾天織のエプロンドレス

+

・戦闘使用人のメイド服

+

・ディアマンテスパイダーの絲×5

+

・闇結晶・改+魔10×60

+

・妖精の粉・闇属性改×99

+

・『飛踊の輪舞曲(ロンド)』の布切れ

+

・月下の絹布地×10

・天空侍女のエプロンドレス

-----------------------------------------------


-----------------------------------------------

・至高奉仕者のヘッドドレス

+

・熾天織のホワイトブリム

+

・青いリボン

+

・ディアマンテスパイダーの絲×99

+

・聖結晶・改+魔10×99

+

・妖精の粉・陽属性改×99

+

・『飛踊の輪舞曲(ロンド)』の布切れ×99

+

・月下の絹布地×99

・天空侍女のブルーリボン

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-----------------------------------------------

・至高奉仕者のブーツ

+

・タラリア

+

・戦闘使用人のブーツ

+

・フェンリルの外皮・改+魔10×60

+

・闇結晶・改+魔10×60

+

・妖精の粉・闇属性改×99

+

・ワイバーンの鱗+堅10×60

+

古代竜エンシェント・ドラゴンの爪+堅10

・闇を征く使用人の飛翔ブーツ

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光を斬り裂く双魔剣(カレドヴールッハ)

▶︎魔法の力が宿るブリテン島の正当な統治者の象徴の剣が戦いに身を投じた使用人の魂と合わさったことで生まれた光を切り裂く二振りの魔剣。


スキル:【劇毒之王】、【ー】、【ー】、【破壊成長】


【管理者鑑定】

分類:『異世界ユーニファイド』アイテム

レアリティ:独創級

付喪神度:30,600/99,999,999,999【該当者:アクア/神話級(ゴッズ)化条件、付喪神度の最大化+武器に認められる+主君のために百以上の命を奪う】

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・天空侍女のエプロンドレス

▶︎ラピスラズリ公爵家に仕える戦闘使用人のメイド服が幻想級のメイド服とユニークシリーズのメイド服の力を得て生まれ変わった究極のメイドに相応しいお仕着せ。


スキル:【透明化】、【ー】、【ー】、【破壊成長】


【管理者鑑定】

分類:『異世界ユーニファイド』アイテム

レアリティ:独創級

付喪神度: 56,900/99,999,999,999【該当者:アクア/神話級(ゴッズ)化条件、付喪神度の最大化+装備に認められる+主君のために百以上の命を奪う】

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・天空侍女のブルーリボン

▶︎ラピスラズリ公爵家に仕える戦闘使用人のお気に入りの青いリボンが幻想級のメイド服とユニークシリーズのメイド服の力を得て生まれ変わった究極のメイドに相応しいリボン。


スキル:【治癒陣】、【ー】、【ー】、【破壊成長】


【管理者鑑定】

分類:『異世界ユーニファイド』アイテム

レアリティ:独創級

付喪神度:99,999,999,996/99,999,999,999【該当者:アクア/神話級(ゴッズ)化条件、付喪神度の最大化+装備に認められる+リボンを愛用し続ける】

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・闇を征く使用人の飛翔ブーツ

▶︎ラピスラズリ公爵家に仕える戦闘使用人のブーツがヘルメースのサンダルとユニークシリーズのブーツの力を得て生まれ変わった究極の戦闘メイドに相応しい空飛ぶブーツ。


スキル:【超加速】、【ー】、【ー】、【破壊成長】

フレイバーテキスト効果:飛行能力


【管理者鑑定】

分類:『異世界ユーニファイド』アイテム

レアリティ:独創級

付喪神度: 56,900/99,999,999,999【該当者:アクア/神話級(ゴッズ)化条件、付喪神度の最大化+装備に認められる+主君のために百以上の命を奪う】

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『……っと、これで完成かな? どうかな? アクアに似合うと思ってデザインしてみたんだけど!』


『ありがとうございます! あまりデザインが変わっていないので、使いやすそうです』


『確かにあんまり変わってねぇな……一刀流が二刀流になったくらいじゃねえか? 後は少し生地が良くなった? くらいでリボンも親友が好きなリボンそのままの見た目だし……こっちも少し綺麗になったってくらいか? 性能だけ上げて見た目そのままって凄い技術だよな』


『……それってあんまり代わり映えしないってディスられているみたいだねぇ。しかし、かなり大切にしてきたんだねぇ、そのリボン。もう少しで独創級(ユニーク)から神話級(ゴッツ)に進化できるみたいだよ』


『……本当ですか?』


『マジかよ……神話級(ゴッツ)に一番近いのは親友だったか。そのリボン、大切にしていたからなぁ。そりゃ当然と言っちゃ当然か』


 その後、「ちょっと武器を試し斬りをしてきますわ」といって屋敷を飛び出したアクアはその日のうちにリボンを神話級(ゴッツ)に進化させて帰ってきた。

 こうして、アクアは神話級(ゴッツ)一番乗りを果たしたのだ。


 ちなみにその日の晩、アクアはローザをもふもふして満喫し、これまでにないほどの上機嫌で起床して、「よっ、今日も貧乳だな」と朝の挨拶をしてきたヒースにテンションを一気に最低値まで下げられて「この阿保ヒースがッ!」と拳骨を喰らわせていた。

 その姿をアクアの隣にいたローザは「なんでもいうことを聞くって……そういう無理なことは言わない方がいいよねぇ。昨日のボクって、ほんとバカ」と呟きながらいつになく窶れた姿で、虚な目で見ていた。

 お読みくださり、ありがとうございます。

 よろしければ少しスクロールして頂き、『ブックマーク』をポチッと押して、広告下側にある『ポイント評価』【☆☆☆☆☆】で自由に応援いただけると幸いです! それが執筆の大きな大きな支えとなります。【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしてくれたら嬉しいなぁ……(チラッ)


 もし何かお読みになる中でふと感じたことがありましたら遠慮なく感想欄で呟いてください。私はできる限り返信させて頂きます。また、感想欄は覗くだけでも新たな発見があるかもしれない場所ですので、創作の種を探している方も是非一度お立ち寄りくださいませ。……本当は感想投稿者同士の絡みがあると面白いのですが、難しいですよね。


 それでは、改めまして。カオスファンタジーシリーズ第二弾を今後ともよろしくお願い致します。


※本作はコラボ企画対象のテクストとなります。もし、コラボしたい! という方がいらっしゃいましたら、メッセージか感想欄でお声掛けください。

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― 新着の感想 ―
[一言] >『えっ、ええ!? 本当にいいんですか!! でしたら、今夜一緒に寝て下さい!! ローザ様をいっぱい堪能させてください!!』 >『えっ、そんなことでいいの? 欲がないねぇ。いいよ? いっぱい甘…
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