Act.3 登場人物紹介 part.Ⅱ
◆ブライトネス王国
◇ブライトネス王家
*王宮……王の住まい。謁見の間の他には王のプライベート空間が存在。使用人のトップは統括侍女。
・ラインヴェルド=ブライトネス
ブライトネス王国の国王。破天荒な性格で、相手の秘密を暴き、青白く震えていく様を目にして楽しむような腹黒な男。【ブライトネス王家の裏の剣】の筆頭であるカノープスやフォルトナ国王のオルパタータダとは悪友の関係にある。
ローザからもたらされた「この世界の真実」と「これから訪れるかもしれない世界の危機」に関する情報を得て、オルパタータダと共有し、来たる嵐に備えている。内心ではこれから起こるであろう「面白いこと」を楽しみにしており、その中心にいるであろうローザに注目している。
ローザの手腕をこれまでの経歴と王城での仕事から「自分に匹敵する、あるいは凌駕する政治家」の素質があると考え、そんな彼女が一国の王女の侍女として働いているという状況を面白く捉えている。その一方で、「ローザが敵に回った場合、確実にブライトネス王国は半壊する」というカノープスの報告を大袈裟だと考えず、ローザとは敵対しない塩梅を狙って立ち回っている。
カノープスから上がってきた新しい農法を導入する改革を進めており、現在の農法に固執し利権を求める既存の魔法師達については継続的な交渉を続け、それでも利益に固執する者達についてはバッサリ切り捨てて全て裏で暗殺者を使って処分している。
ローザが香辛料貿易を計画していると知った際にはかねてから計画していた亜人種との和解のための使節派遣計画に彼女を巻き込む決断をする。
国王陛下御前の模擬戦以降は、ローザからプレゼントされた幻想級装備『ノートゥンク』を、ローザから『真なる王の剣』が献上された際には新たな王権の象徴を加えた二刀を得物としている。
・ノクト=エスハイム
王城の全ての侍女を統括する統括侍女の立場にあり、ローザの正体を知る数少ない人物の一人。
白髪の老婆のような見た目の威厳たっぷりな人物。厳しい人物で、実力主義者。努力をしっかりと見て評価してくれる理想の上司ともいえる人物である。感情を上手く隠すことに長けているため、見気を使わなければその心のうちに分け入ることはできない。
ローザの初登城の際に登場し、ローザが只者ではないことを自らの目で確認した。
*内宮……内務を担当する区画。使用人のトップは内宮筆頭侍女。
・ディラン=ヴァルグファウトス
白髪の混ざった銀色の短髪、痩せ型ではあるものの引き締まった長身の上品なローブを纏った男。国王の下で国を支える宰相に匹敵する権力を持つ大臣で、ヴァルグファウトス公爵家の次男。ローザの正体を知る数少ない人物の一人。
自由奔放な男で、剣を振り回して白か黒を付けることを好んでいる。逃亡癖がある。宰相の胃痛の種の一人。
その正体はアクアの転生前の姿オニキス共に漆黒騎士団を支えた副団長にして参謀。その事実をオルパタータダの親友だったラインヴェルドにだけは伝えている。
ラインヴェルドの計らいでオニキスの転生帯であるアクアと再会する。
前世と同じく友情センサーとレーダーを持ち、親友や魂を見分けることができる。
・アーネスト=アクアマリン
ブライトネス王国の宰相でアクアマリン伯爵家当主。甘味をこよなく愛するナイスミドル。宰相としてはとても公明正大だが、政治家らしく相当タヌキな内面を持っている。……しかし、どこかの王様と第一王子のせいで胃痛を拗らせていることが多く、タヌキというよりは可哀想な人と見られることが多い。氷のような冷たい双眸を持ち、実務的で冷たい印象を受けるが甘味を食べた際には雪解けしたような蕩けた表情を見せる。
ローザの正体を知る数少ない人物の一人。ラインヴェルドの提案で、ローザと自身の息子と娘をお茶会という形で引き合わせる。
お茶会の際にローザの手土産の手製お菓子に興味を示し、レシピをもらった。
*外宮……外務を担当する区画。使用人のトップは外宮筆頭侍女。
・バルトロメオ=ブライトネス
ブライトネス王国の王弟。軍務省の長官を務めているやや脳筋よりの人物。実は乙女ゲーム『スターチス・レコード』の隠しキャラにする予定があったが高槻に悉くボツにされている。
先王の側室の子で、王位継承権は既に放棄している。ローザの正体を知る数少ない人物の一人。
『英雄色を好む』を地で行くような人物で、城内でもセクハラ紛いのことを多々している。いつも恋の噂が絶えない人物で隠し子や婚外子がいつ現れたっておかしくないと言われているのだが、今のところ殺傷沙汰は起きていない。それだけ恋愛上手なのだろう。
ローザに婚約めいたものを提案したが、呆気なくいなされている。
*王女宮……王女の住まい。使用人のトップは王女宮筆頭侍女。
*王子宮……王子の住まい。使用人のトップは王子宮筆頭侍女。
・ヴェモンハルト=ブライトネス
ブライトネス王国の第一王子。父親に似て家族には激甘、特にプリムラを「私の天使」と言って溺愛しているのは父である王と同じ。ローザの正体を知る数少ない人物の一人。
表向きは第二王子であるジェフリーとの間に王位争いを繰り広げているが、王位を継ぐ気は無く、問題のある貴族は自分の派閥へ入れて泳がせ、弟や妹達が利用されないようにしている。
父親からは「この世界の真実」と「これから訪れるかもしれない世界の危機」に関する情報を全て聞いており、当初はローザを「危険な存在」と認識していたが、プリムラとの間に「何かしらの目論見がないこと」、「例えゲームが元になっていても、この世界とゲームは別物であると理解して、対等に接する態度」を見て認識を改めたことが後に彼の口から語られることになる。
婚約者で魔法省内部でも一部の者しか知らない魔法省特務研究室所長であるスザンナと共に国にとって害をもたらす存在を駆逐する【ブライトネス王家の裏の杖】の役割を担っている。
自由に動ける立場を維持するためにスザンナとは結婚しないでいるつもりである。
・ヘンリー=ブライトネス
ブライトネス王国の第三王子でゲーム時代はローザと婚約を結んでいた人物。ゲーム時代には攻略対象の一人だった。火・水・風・土の四属性全てを扱えることは異世界変化後も共通している。典型的な美形の完璧に見える金髪の王子様だが、父の影響を受けてからところどころ腹黒な性格が見え隠れする。
ゲームにおいてはローザの横暴に耐えかね、最終的には国外追放にするか、主人公が正式に聖女に認定された際に暗殺者を差し向けた聖女暗殺未遂の罪で処刑するか、主人公をナイフで殺しにかかるローザから守るためにローザを剣で刺し殺して国を出るかの三択だが、ローザと婚約を結んでいないため前提が成立しなくなっている。
*後宮……王妃や側室の住まい。使用人のトップは後宮筆頭侍女。
*離宮……王太后の住まい。使用人のトップは離宮筆頭侍女。
・ビアンカ=ブライトネス
ブライトネス王国の王太后。現在は隠居して離宮で生活をしている。ローザの正体を知る数少ない人物の一人。
貴賓のある老婦人だが、悪戯好きで地獄耳の如き情報網を持つ。その情報源の一つは王弟。
ローザからもたらされた「この世界の真実」と「これから訪れるかもしれない世界の危機」に関する情報を得ている。
◇魔法省
・スザンナ=アンブローズ
ヴェモンハルトの婚約者的立場にいるアンブローズ男爵家次女で、国で一番の才女と称えられた人物。魔法省特務研究室所長。ローザの正体を知る数少ない人物の一人。
普段は自由に動くために姿と部署を偽っており、正体を知る者は魔法省の上層部の一部に限られている。
ヘンリーと同じ何でもできてしまう天才タイプ。しかし、その才能が全く通用しなかった魔法の深淵に興味を持つようになり、それからすぐに魔法オタクと化す。
非常に有能で仕事量も優れているが、面白い魔法や珍しい魔法に目が無く、興味本位の行動も多いので仕事を部下に任せてしまうことが多い。 少ない部下からは厄介な上司と思われている。
◇元宮廷魔法師
・ミーフィリア=ナノーグ
「落葉の魔女」の異名を持つハーフエルフの女性。ローザの正体を知る数少ない人物の一人。
元宮廷魔法師団団長でスザンナ=アンブローズと共に強さを測る水晶玉を作成した。
エルフ族族長の分家筋のナノーグ家の一人娘が忌々しい人間と駆け落ちして生まれた子供であり、緑霊の森への使節派遣には、エルフとミーフィリアの蟠りの解消も目的の一つとして組み込まれている。
◇アクアマリン伯爵家
・ミランダ=アクアマリン
アクアマリン伯爵家夫人。夫と同じく甘味をこよなく愛する。
とても気さくな人物だが、貴族らしく一筋縄ではいかない人物。情報戦術に長けており、噂の利点と恐ろしさの二面性を深く理解している。
・ニルヴァス=アクアマリン
ブライトネス王国の宰相の息子で伯爵子息。クール系美青年。属性は水。優秀な宰相である父のようになりたいと努力を重ねている。青髪とアクアマリンを彷彿とさせる水色の瞳を持つ人形のような整った容姿をしている。青髪は父親である宰相譲り、アクアマリンを彷彿とさせる水色の瞳は母親譲り。四歳の時点で既に魔性の性質を有している。
家族を大切にしており、「気の毒だ」、「不幸だ」と周囲から言われて「私は幸せなんだ」ということが理解してもらえないことに苦しんでいたが、ローザに理解されて少し気持ちが軽くなる。
・ソフィス=アクアマリン
ブライトネス王国の宰相の娘で伯爵令嬢。父にも母にも見られない白髪と赤い瞳という形質が発現しており、「呪われた子」と呼ばれて気味悪がられたり嫌われている。属性は水。
かつては人目につかないようにできる限り自分の部屋から出ず、メイド達使用人にも気味悪がられるため、誰とも関わろうとしなかったが、シスコンなニルヴァスが積極的に関わるうちに兄にだけは心を開くようになる。
ニルヴァスの攻略のためには先にソフィスと友人になる必要がある。攻略の鍵は引き篭もり中の心の支えであった本。物語に浸って空想する趣味がある。
ボツ設定ではオタク気質があり、一度喋り出すと幻想的美少女な性格が崩壊する。これは異世界後に反映されている。
ローザがラインヴェルドの策略で宰相家の茶会に呼ばれた際にローザと出会う。ローザに秘密(吸血姫)であることを明かされ、魔物憑きではないことを証明してもらった結果、それがきっかけとなり引きこもりをやめ、少しずつ外の世界に勇気を出して足を踏み入れていく。
ブランシュ=リリウムの『エーデルワイスは斯く咲きけり』が愛読書。
ローザがこの世界の本をあまり読めていないことを知り、最初の友人であるローザを初めて自室に招き、蔵書を見せた。
最近ではローザの新作の原稿を本にする前に読ませてもらっている模様。
◇ジリル商会
・モルヴォル=ジリル
三大商会の一つであるジリル商会の会長。昔気質で少々気難しい人物。
金融業のスペシャリストでマルゲータ商会の会頭も一目置いている。
最近台頭した『ビオラ商会』とその正体不明の会頭アネモネを強敵と認知している一方、商売を始める前に挨拶に伺うなど礼儀を知っている人物として好感を持っている。
・バタフリア=ジリル
三大商会の一つであるジリル商会の会長夫人。気品溢れる老婦人。
◇マルゲッタ商会
・ルアグナーァ=マルゲッタ
王族御用達のマルゲッタ商会の会頭。専門は宝石の目利きを得意とする宝石商だが、他にも様々な商品を扱っている。三大商会の一角。少しふっくりした体形で、なかなか愛嬌ある顔している、人が良さ印象だが、中身は相当大狸。
最近台頭した『ビオラ商会』とその正体不明の会頭アネモネを強敵、得体の知れないと認知している一方、商売を始める前に挨拶に伺うなど礼儀を知っている人物として好感を持っている。
◇冒険者ギルド
・イルワ=ゴローニャグ
冒険者ギルドのマスター。金髪碧眼の目つきが鋭い男。
「落葉の魔女」の二つ名で知られるミーフィリア=ナノーグとヴェモンハルト様の婚約者的立場にいるアンブローズ男爵家次女で、国で一番の才女と称えられたスザンナ=アンブローズの共同研究で完成した冒険者の最高位に位置するSSランクまでの実力を判定することができる水晶玉でアネモネの実力を調べ、負荷に耐えきれずにヒビが入ったことからアネモネをSSランク以上の実力があると見做してSSランクを進呈する。
アネモネが冒険者ギルドを破壊する度により強固で豪華なものへと改変されていくため、「本当に自分がいていいところなのかたまに分からなくなる」と感じている。
アネモネの指名依頼を冒険者ギルドとして受理した。
・ヴァケラー
モヒカンで片目にアイパッチをつけた世紀末風の男。Bランク冒険者で冒険者ギルドのスカウト課所属。女連れでギルドに来た有望そうな新人に絡みつつ実力を確認する仕事をしている。その事実をバラされて出鼻を挫かれるのはもはやお約束。
チンピラではなく真っ当な性格。武器はトゲ付きバッドとブーメラン。
冒険者活動はSSランク冒険者のアネモネ、Cランク冒険者チーム『疾風の爪』、Aランク冒険者のラルと組んだ即席チームで行動することが大半になっている。アネモネからは人格と実力が評価されている。
アネモネからの指名依頼を受け、その後アネモネから自身の正体と世界の真実を告げられる。
その後ローザの協力者となり、まずは緑霊の森の使節団に護衛として参加することが決まった。ローザから大倭伝説系の幻想級装備『鬼神温羅の金棒』を受け取り、以降得物とする。
・ジャンロー=ジャルー
『疾風の爪』のメンバーでCランク冒険者。職業は剣士。アネモネからは「技倆はまだまだだけど、伸び代があることと連携がしっかり取れている」と評価されている。
アネモネからの指名依頼を受け、その後アネモネから自身の正体と世界の真実を告げられる。
その後ローザの協力者となり、まずは緑霊の森の使節団に護衛として参加することが決まった。ローザから幻想級装備『ブリザードブリンガー』を受け取り、以降得物とする。
・ティルフィ=フィーフィル
『疾風の爪』のメンバーでCランク冒険者。職業は魔法師。アネモネからは「技倆はまだまだだけど、伸び代があることと連携がしっかり取れている」と評価されている。
アネモネからの指名依頼を受け、その後アネモネから自身の正体と世界の真実を告げられる。
その後ローザの協力者となり、まずは緑霊の森の使節団に護衛として参加することが決まった。ローザから幻想級装備『接骨木の杖』を受け取り、以降得物とする。
・ハルト=シュナイパー
『疾風の爪』のメンバーでCランク冒険者。職業は弓使い。アネモネからは「技倆はまだまだだけど、伸び代があることと連携がしっかり取れている」と評価されている。
アネモネからの指名依頼を受け、その後アネモネから自身の正体と世界の真実を告げられる。
その後ローザの協力者となり、まずは緑霊の森の使節団に護衛として参加することが決まった。ローザから北欧神話系の幻想級装備『オレルスの弓』と製作級武器の『神水晶の破魔矢』を受け取り、以降得物とする。
・ターニャ=シュミェット
Aランクチーム『餓狼鬼士団』の元メンバー。職業は治癒師。アイゼン達に無理矢理従わせられていただけで、ギルド乗っ取りとは無関係だったが、彼らを止められなかったということから『疾風の爪』に謝罪する。当初の予定には無かったがアネモネに勧誘され、指名依頼を受けることになった。
アネモネからの指名依頼を受け、その後アネモネから自身の正体と世界の真実を告げられる。
その後ローザの協力者となり、まずは緑霊の森の使節団に護衛として参加することが決まった。ローザから幻想級装備『ヘリオトロープの聖樹杖』を受け取り、以降得物とする。
・アイゼン=ジーンナム
Aランクチーム『餓狼鬼士団』のリーダー。職業は大剣使い。ギルドマスター不在の冒険者ギルドを乗っ取り、女性冒険者や受付嬢に手を出し、逆らう冒険者を痛めつけていたが通りすがりのアネモネにボコボコにされ、冒険者資格を剥奪される。
・サッフォス=マトフォール
Aランクチーム『餓狼鬼士団』のメンバー。職業は探索者。ギルドマスター不在の冒険者ギルドを乗っ取り、女性冒険者や受付嬢に手を出し、逆らう冒険者を痛めつけていたが通りすがりのアネモネにボコボコにされ、冒険者資格を剥奪される。
・ファルジェス=デルドファ
Aランクチーム『餓狼鬼士団』のメンバー。職業は槍使い。ギルドマスター不在の冒険者ギルドを乗っ取り、女性冒険者や受付嬢に手を出し、逆らう冒険者を痛めつけていたが通りすがりのアネモネにボコボコにされ、冒険者資格を剥奪される。
・ダイスン=スフェラ
Aランクチーム『餓狼鬼士団』のメンバー。職業は斧使い。ギルドマスター不在の冒険者ギルドを乗っ取り、女性冒険者や受付嬢に手を出し、逆らう冒険者を痛めつけていたが通りすがりのアネモネにボコボコにされ、冒険者資格を剥奪される。
・ヴェンドル=ポートマス
Aランクチーム『餓狼鬼士団』のメンバー。職業は武闘家。ギルドマスター不在の冒険者ギルドを乗っ取り、女性冒険者や受付嬢に手を出し、逆らう冒険者を痛めつけていたが通りすがりのアネモネにボコボコにされ、冒険者資格を剥奪される。
・ゼッケ=ノヤール
Aランクチーム『餓狼鬼士団』のメンバー。職業は魔法師。ギルドマスター不在の冒険者ギルドを乗っ取り、女性冒険者や受付嬢に手を出し、逆らう冒険者を痛めつけていたが通りすがりのアネモネにボコボコにされ、冒険者資格を剥奪される。
◆フォルトナ王国
・オルパタータダ=フォルトナ
ブライトネス王国の隣国であるフォルトナ王国の王。聡明な王で、ブライトネス王国の国王ラインヴェルドや【ブライトネス王家の裏の剣】の筆頭であるカノープスと仲が良い。類は友を呼ぶということて難儀な性格であり、かなり破天荒。
ローザからもたらされた「この世界の真実」と「これから訪れるかもしれない世界の危機」に関する情報を得て、来たる嵐に備えている。
アクア達の知る未来ではサレムの策略で毒殺されている。
・ルーネス=フォルトナ
ブライトネス王国の隣国であるフォルトナ王国の第一王子。正室の子であり、弟のサレムとアインスとは異母兄弟の関係にある。
ゲームにおいてはサレムに暗殺され、サレムとアインスが王位を巡る争いを繰り広げるきっかけとなる。
・サレム=フォルトナ
ブライトネス王国の隣国であるフォルトナ王国の第二王子。側室の子であり兄のルーネス、弟のアインスとは異母兄弟の関係にある。
ゲームにおいては派閥の関係でルーネス、アインスと仲良く少年時代を過ごすことはできず、暖かい関係を築いているイリス、ルーネス、アインスに憧れを抱いていたが、後々それが嫉妬、殺意へと変わり、オルパタータダを毒殺して王位を求めるようになる悲しい人物。
・アインス=フォルトナ
ブライトネス王国の隣国であるフォルトナ王国の第三王子。ゲーム時代は攻略対象の一人だった。
正室から生まれた第一王子ルーネス、側室から生まれた第二王子サレムと異母兄弟の関係にあり、第二王子とは別の側室を母に持つがアインスの母は若くして流行病で命を落としてしまう。第一王子の母であるイリスによって我が子のように育てられ、ルーネスとも仲が良い。しかし、その一方でサレムの派閥との関係は険悪。第三王子である自分を神輿にする者達が出ることを危惧してルーネスのために国を出る決意をし、親戚筋のスフォルツァード侯爵家を頼ってブライトネス王国に避難してくることになる。
・オニキス=コールサック
隣国のフォルトナ王国で【漆黒騎士】の称号を与えられた漆黒騎士団団長。
十年前、フォルトナ王国が内乱で荒れていた頃に異例の速さで頭角を現して国王から新設された漆黒騎士団の騎士団長を任された人物。世界で共通して不吉とされる濁った赤の瞳を持つ。貧民街の生まれで、生まれた時から身を守るために剣を使っており、変則的で型破りな剣技は貧民街での生活の中で独自の技術が洗練されたからである。
ストレスが溜まると顳顬を丹念に揉み解す癖がある。基本的にはぼんやりとしているが、意外と苛烈なところもあり、無意識にドSを発揮することも多々ある。自分のことを常識人だと思っているが、どう考えても常識人ではない。圓と同じく恐怖という感覚が麻痺している。
転生後はアクアの項目を参照。
・ファント=アトランタ
白髪の混じった黄昏色の短髪、痩せ形だが肩幅が広く、背丈もかなり大きい男。
公爵家の三男だが、柵を嫌って出奔して騎士になったという経歴を持つ。自由奔放な男で、剣を振り回して白か黒を付けることを好んでいる。友情センサーとレーダーを持ち、親友や魂を見分けることができる。
漆黒騎士団の副団長にして参謀。元々は漆黒騎士団の団長だったが出会った瞬間にオニキスを親友と認定し、空白のままだった副隊長に喜々として就いた変わり者。
魂から性格をなんとなく認識できる特殊な才能があり、ドロドロとした関係や強欲さを嫌というほど理解させられ、嫌ったことも公爵家を出奔した理由の一つといえる。複雑なことよりも単純なことが好きで、剣一つで道を開ける騎士という立場を好いている。
転生後はディランの項目を参照。
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それでは、改めまして。カオスファンタジーシリーズ第二弾を今後ともよろしくお願い致します。
※本作はコラボ企画対象のテクストとなります。もし、コラボしたい! という方がいらっしゃいましたら、メッセージか感想欄でお声掛けください。




