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バーサスイーツ物語  作者: 明日やるから
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プロローグ

 異世界。それは私たちの住む世界とは別にある、もう一つの宇宙。

世界の模様は宇宙によって数あれど、その中にはヘンテコな形の世界も存在する。


 とある異世界に浮かぶ惑星・デリシアース。更にその惑星に浮かぶ巨大な大陸・グランドケーキ。

 とにかく美味しそうなネーミングのその星には我々と同じ人類が独自の文明を築いていた。


 グランドケーキは一つの大陸であるがその中では4つの国と村に分かれており、北にはアマト王国、西にはカラミ帝国、南にはニガラシ村、東にはシブキ村と、それぞれの陣営が存在している。


 特にアマト王国とカラミ帝国は敵対国同士であり、ひょんな事から喧嘩という名の戦争が始まってしまうこともしばしば。


 では何をきっかけに争っているのか。理由は簡単。

 甘いものと辛いもの、正義は一体どっちだ!という、何ともくだらない論争である。


 しかし彼らにとってコレは決してくだらなくない。負けられない戦いがそこにはある。


 では戦いの勝敗を決める手段は何か。

 それが“パティシエ”達による“スイーツ”同士のバトルという簡単なものである。


 パティシエとはスイーツと呼ばれるマシンを技巧し駆動する職人のことであり、スイーツとは言うなればロボットである。


 パティシエは本来、自身の手がけた作品であるスイーツを他のスイーツと競わせ作品としての魅力を磨くという伝統があるが、昨今その伝統が戦争の方へと利用されてしまったのだった。


 パティシエ達はそんな現実を忌み嫌い、独自のパティシエ像を貫いていくのだが、世界はそれを許そうとはしない。


 そんな状況が続くあまり、とうとうパティシエの中ではスイーツを作ろうともしないものが現れ始め、現代においてついにパティシエ間のゆとり世代が誕生する羽目となってしまった。


 そんな“ゆとりパティシエ”の一人、ホイップ。


 パティシエとしての腕は上級の内に入るがいかんせん完全なスイーツを作ったことは一度もないという宝の持ち腐れな少年がいた。


 彼はひょんな事からパティシエとしてグランドケーキを旅する事になる。

 一体何が彼をそうさせたのか。彼の駆るスイーツとは一体。

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