友達が残念美人な件について
朝教室にて
ざわざわ
「見て見て!今日も鈴ちゃん可愛い。」
「本当いつ見ても鈴ちゃんは可愛いよねー。美人でもあるし羨ましい〜。」
そう、確かに私の友人である鈴は可愛く美人である。しかし【残念】美人である。これは今朝の会話だ。
「早希!おはようー!」
『う、うん。おはよう。なんか今日テンション高いね。いいことあったの?』
嫌な予感がする。
「よくぞ聞いてくれました!それがね!さっき天使に会えたの〜!!!クラス違うのに朝から会えるなんて奇跡じゃない?運命的じゃない!?ちょっと今から婚姻届取ってくる!学校には(天使に会いに)戻ってくるけど遅れるかもしれないから先生に言っといて!」
そのまま教室を出て行こうとする鈴を慌てて引き止める。
『ちょっストップストップ!天使って花音ちゃんのことだよね?確かに可愛いから天使っていうのもわかるけど…ってそうじゃなくて朝会えただけで運命ってオーバーじゃない?隣のクラスだし私もたまに会うし。それに婚姻届取ってくるってもらってくるの間違いだよね…?あと学校は天使に会いにくる場所じゃないからね?心の中がバレバレ。』
「えっ運命じゃない?そんなこと言って私を天使から引き剥がそうとしたって無駄なんだからね!ハッもしや私の天使を取ろうとしてるんじゃ……」
『待ってお願い話を聞いて。私そんなつもりないし婚姻届の話をお願いだから否定して。』
「えっ婚姻届?家に常備してるけど?それがどうかしたの?」
『……』
スッと携帯を取り出す
『ごめん恨まないでね?これも花音ちゃんの為なの。』
prrrr
『もしもし警察ですか?』