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6話 旅立ち

「大丈夫か!レンカちゃん」


「…はい。でも、なんかぼんやりしてる印象は頭の中に…」


もしかして、レンカちゃんは霊力暴走の話に何か心当たりがあるのか。


だが、その状態からすれば、これ以上司書さんに霊力暴走についてのことの相談はやめたほうがいい。


「ごめん。話し中だが、こっちまだ用事あるので、これで失礼する」


「何じゃ、もう行くじゃの?」


「バイバイ、今度一緒にコスプレしよう~」


レンカちゃんはなんとすぐ元気になったみたい。


「じゃから!コスプレではないのじゃ」



それでは、黒の図書館での情報収集は大体完了し、これから妖精の竹林へ出発しよう。


妖精の竹林への獣の列車の駅は、同じ都の南西にある工業エリアのエッジに設置されているはず。


都には、工業エリアのほかに、商業エリア、居住エリア、学園エリア、港湾エリアなど。


商業エリアは都の中心部にあり、いわゆる都心ということ。


居住エリアは都の北西側にあり、多くの人が住んでいる街。


学園エリアは都の北東側にあり、学園都市とも言える。


港湾エリアは都の南東側にあり、貿易や運輸業が発達。


ちなみに、僕が住んでいるスラム街は工業エリアの近くにある。


他にもいくつかのエリアがあるのだが、それほど広くはない。


とはいえ、都の広さから見れば、妖精の竹林に到着するまでは半日以上がかかりそう。


それでも、一刻も早く依頼を終わらせたい。


まずは電車に乗って、工業エリアのエッジで乗り換えするか。


僕たちはぎりぎり急行電車に間に合って、工業エリアへ向かっていく。



「わぁ、すご~い。みてみて」


「って、ただの工場じゃないか」


電車の窓から、工場の建物がそれぞれ前から目に映って、そして後ろへ消え去っていく。


どうやら工業エリアに着いたようだ。


実は、霊力についてのことは一般人には公開しないことになっている。


なので、獣の列車という名は公開されていなく、ただの電車扱い。


それでも、獣の列車に乗る人は極めて少ない。基本的には霊の関係者だと言われている。


その原因は二つあると思う。


一つ目は、獣の列車はほぼド田舎しか通さないということ。


二つ目は、一般人でも多少その裏が分かっているということ。


工業エリアのエッジ到着して、獣の列車に乗り換えする時、やじうまからこういう噂が聞こえた。


最近竹林ゆき列車は列車強盗に遭ったことがある、と。

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