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霊能者(仮)の僕には、霊力がないのだとっ?!  作者: レイジ
第二章 見覚えのある絵
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10話 今後の行方

絵に描かれている女の子が、消えた…


言葉も出ないほど驚いた。


本当に、その詩音という画霊の女の子に取り憑かれたのか?


そういえば、僕の体はまだ熱い感じがする。


「レンカちゃん、僕が何か変わってる?感じられるのか?霊力とか…」


「変わってないよ。兄さんはやはり昔と同じように、優しくて、甘やかしてくれるんだもん。」


「いやいや、そういう話じゃなくて… 霊的な力についての話だ。」


「うーん、相変わらずなの。」


「そうかなぁ。」


おかしい。もしさっき絵の世界でのできたことは本当のことだったら、この絵の画霊の女の子がすでに僕の体に憑いている。


でも、どうしてレンカちゃんはそれを感じていないのか。


それと、画霊の詩音ちゃんが言ったのは、僕の体は霊体向きってどういう意味なんだか。


詩音ちゃんも返事してくれない。もしかして本当に眠っているのか。



「兄さん、今日は疲れたの。ちょっとシャワー浴びてくるね」


レンカちゃんの声で現実に引き戻される。


「ああ、分かった」


「着替えは?」


「買ってきたばかりの服はまだ洗ってないから、前と同じように僕の服を着替えてくれたら?」


「今着替えるの?」


「シャワーを浴びってから着替えるに決まってるんだろ」


「えへへ、それはそうね」



「兄さん、シャンプーはないの!」


シャワー室からレンカちゃんの声が聞こえた。


「風呂のそばにあるんじゃないか?」


「そうじゃないの。今日私が買ってきたシャンプーなの」


「多分お袋にあるんだろう。大丈夫、僕が見つけてあげるから」


やはりお袋の中にある、シャンプーは。って、待って、よくこんな高いシャンプー買ったよな…


ドンドン


「シャンプー持ってきたよ」


シャワー室のドアは開いた。


「兄さん、こっち見ないで」


「見てないよ」


シャンプーを持っている手をシャワー室へ伸ばして…


なんかドキドキする。時が止まっている感じ。


その時、手の中のシャンプーを掴まれ、僕はそれを感じてから、手を放した。


「兄さん、ありがとー」


「…いや」


レンカちゃんのシャワーの水音を聞いて、心は少し揺れている。


いや、レンカちゃんに手を出してはならない。あの子は僕を兄として見ているんだ。兄さんである以上、自分の妹に手を出すべきではない。


しかし、僕には妹がいない。ってことは、レンカちゃんは僕のの実の妹のはあり得ないんだ。


って、そんなことに落ちるわけがない。


今一番重要なのは、これからのこと、今後の行方をじっくり考えないと。これ以上ここに住むと危ないから。


部屋を片付け、役に立てるものを集めよう。


必要のあるものだけを持ち、一刻も早く引っ越したほうがいい。


突然、机の上に置いてあるスマホが鳴った。


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