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カメル村

 ついに舞台となる村が……。

 僕は金欠を解消すべく、ギルド『一角獣の翼』で仕事をすることにした。受注したのは、クエストNo.3『原因不明の流行り病の調査』――とある村で起こった集団発症の解明である。

 舞台となるカメル村へ行く道中、盗賊の一党と出くわした僕だったが、盗賊たちの様子がおかしかった。その症状、彼らが最近赴いた村……盗賊たちは、クエストにある『流行り病』にかかっていた。


 僕はとりあえず身動きの取れない盗賊たちを縛り上げ、カメル村へ向かった。テントを後にして程なく、建ち並ぶ家屋が地平線の彼方から見えてきた。

 ようやく辿り着いたカメル村はといえば、しかし雰囲気から言って退廃的だった。寂れているというか、しょぼくれてるというか。村で原因不明の病が流行しているのだけでは説明のつかないような、なんというか悲壮感を漂わせている。


「さて、じゃあ聞き込み開始……って……」


 村には、出歩く人の姿はなかった。病床に伏しているのか、あるいは病が伝染することを怖れてか。多分、その両方だ。

 仕方がないから、僕は適当に家を選んで、ドアを叩いた。


「すみませーん、どなたかいらっしゃいますかー? クエストの件でお聞きしたいことがあって」


 しばらくして、ドアは開かれた。中からは、具合の悪そうな顔色の女性が出てきた。


「お待ちしていました……」


 ドアにもたれかかりながら、女性が言った。声も、まるで喉から絞り出しているようだ。


「待っていた……?」

「ええ……ギルドにクエストの依頼をしたのは私です」


 なるほど……ということは、彼女が報酬を……ってバカ野郎! なにを金に目がないみたいな思考してるんだ、僕!


「せっかく遠いところからいらしたのですから、中へどうぞ……」

「あ、はい……ありがとうございます」


 僕は促されるまま、女性の家へ入った。

 僕も美人に雇われてみたいものですね。

 そんなあなたには、美人っていうか救世主に雇われる感じの本作↓もお楽しみいただけるかもしれませんよ(ダイレクトマーケティング)。

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