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yoruno uta
yoruno uta
空を眺めては、物思うきみに、
両手じゃ足りない、とびきりの愛を。
いつだって、側にいたい。
なんだって、分かりたい。
いつだって、横にいたい。
なんだって、知っていたい。
些細なことで、ぶつかって、
でも笑って、仲直りして。
ふたりで始めた関係を、
ふたりが壊してしまわぬように、
大切に、大切にしていたい。
月を眺めては、心ここにあらずなきみに、
この身体じゃ足りない、とびきりの愛を。
いつだって、笑っていて。
何があっても、泣かないで。
いつだって、大好きなのに。
何があっても、重ならない。
些細なことが、きっかけで、
戻れない、でも消えない愛を抱いて。
ふたりで作った関係が、
ふたりの息を止めてしまうのなら、
もう壊して、壊してしまいたい。