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凡人高校生、現代ダンジョンで最強パーティーを目指す ~レベル1からの努力と絆~  作者: 寝不足魔王


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第4話 3人パーティーの連携トレーニング

翌日の朝。


教室に入ると、すぐに大山剛の大きな声が飛んできた。


「兄貴! おはよー! 今日もダンジョン行こうぜ! 俺、昨日から楽しみで寝れなかったよ!」


剛は机に両手をついて身を乗り出している。相変わらずの猪突猛進ぶりだ。


隣の席では桜井花が少し照れたように微笑んでいた。


「ケンタくん、昨日みたいに一緒に頑張ろうね。3人なら絶対楽しいよ」


「ああ、今日も頼むな」


俺は自然と笑顔になって頷いた。


授業中も、クラスの中で少し噂が立っていた。


「廃墟の方で探索してるヤツがいるらしいぞ。佐藤たちじゃないか?」


「マジ? あいつら凡人なのに?」


俺たちは少し意識しながらも、黙って授業を受けていた。


放課後。


3人でいつもの廃墟ダンジョンへ向かった。


今日はただ戦うだけじゃなく、ちゃんと連携を練習しようと決めてきた。


ゲートをくぐると、1階層の奥の方にスライムが5体ほど群れているのが見えた。


「よし、作戦通り! 花は右から回り込んで、剛は正面で引きつけてくれ。俺は後ろから指示と援護!」


「了解! 兄貴!」


「うん、頑張る!」


戦闘開始。


スライムたちが一斉に飛びかかってくる。


剛が大きな体を盾のように構えて前へ出る。


「うおおお! 俺が受け止める!」


鉄壁の盾が発動したのか、ダメージをかなり軽減している様子だ。


花が素早い動きで右側に回り込み、流星剣を繰り出す。


「はっ!」


青い閃光のような剣撃がスライムを切り裂く。


俺は少し後ろから全体を見て、声を張る。


「剛、左のスライムに注意! 花、そこから横に回って!」


息が上がってくる。


昨日より長い時間動き続けなければいけない。


汗が額を伝い、腕が重くなる。


でも、諦めない。


「まだ……いける……!」


努力の結晶が体の中で光るような気がした。


集中して指示を出し続け、回避しながら石や拾った棒で援護攻撃。


スライムの一体が花に向かおうとした瞬間、俺は体を張って割り込んだ。


「ケンタくん!」


「大丈夫! 今だ!」


3人の息がぴったり合った。


グシャッ、グシャッ、グシャッ……!


5体のスライムを一気に倒した。


【経験値獲得】

【レベルが5に上昇しました】


新しいメッセージが浮かぶ。


【スキル「指揮の鼓動」が取得可能になりました】


俺は膝に手をついて息を整えながら、思わず笑った。


「やった……みんな、完璧だったぞ」


剛が汗だくでガッツポーズ。


「兄貴の指示が神だった! 俺、もっと頑張る!」


花が俺の肩に軽く手を置いて、柔らかく微笑んだ。


「ケンタくんがいるから、安心して戦えるよ。これからも最強パーティー目指そうね!」


3人でハイタッチをした。


廃墟の出口で夕陽を浴びながら、俺たちは自然と誓っていた。


「これからも一緒に、最強を目指そう!」


家に帰ると、母の恵子さんが心配そうに待っていた。


「健太、今日は友達とダンジョン行ってたの? 危なくない?」


「うん、大丈夫。3人でちゃんと連携してるから」


弟のゆうたが目をキラキラさせて飛びついてくる。


「兄ちゃん! また動画撮ってきてよ!」


俺は笑って頷いた。


でも、心の中では先生に呼ばれたという噂を思い出していた。


「明日……探索部の先生に呼ばれたって本当かな?」


これが、俺たちの本格的なスタートだった。

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