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羨望
住まいは寒さを凌ぎ、
暖かければ良いと。
思っているけれど。
君の住まいを大いに、
羨んでしまうんだ。
側の木立には。
群烏が常住すると。
言うじゃないか。
屋根や庭木に留まって。
遊んでばかりいると。
言うじゃないか。
羨んで羨んで。
羨んで、なお止まず。
君の住まいからは。
群烏のねぐらが、日々、
当たり前に、見えるだなんて。
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なんて不公平。
373 m(_ _)m 39




