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句読点 2  作者: 川進
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幻の水面





ずっと向こうに。

見えるはずの明かりは、

ひとつも見えず。


街は完全に。

沈んで、眠っている。

山は頂上だけを、のぞかせて。

静かに、息をしている。


ほんとうは。

あの位置には街があると、

知らないひとは。


海か湖が見えたと、

思うかもしれない。


点在する青い島々と。

青く白く、広がる水面の。

真相はともかく。


そのひとの内側に。

ひとつの、美しい景色として。

なだらかに、積もるんだろう。








✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

            373 m(_ _)m 39

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