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錯覚
広い葉を、ぜんぶ。
落とす木は、教えます。
凍る露を、留めずに。
足もとを、温めるためだよと。
尖る葉を、ずっと。
抱える木は、教えます。
ひしめく影の、あいだに。
届く日差しを、見たいがためだよと。
風に向かう、鳥たちが。
今日生きるため。
それだけだよと。
ちからいっぱい、教えて。
羽ばたいて行きます。
教わるたびに散らされて。
小さく、小さく。
なっていくものは。
なんだろうね。
それさえ錯覚でも。
続いて行けると。
思うのです。
373 m(_ _)m 39
広い葉を、ぜんぶ。
落とす木は、教えます。
凍る露を、留めずに。
足もとを、温めるためだよと。
尖る葉を、ずっと。
抱える木は、教えます。
ひしめく影の、あいだに。
届く日差しを、見たいがためだよと。
風に向かう、鳥たちが。
今日生きるため。
それだけだよと。
ちからいっぱい、教えて。
羽ばたいて行きます。
教わるたびに散らされて。
小さく、小さく。
なっていくものは。
なんだろうね。
それさえ錯覚でも。
続いて行けると。
思うのです。
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