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雪のひみつ 2つ
灰青
積もる雪を。
横から照らす、
午後の日差し。
真っ白さの上に。
うすい灰青の、
小さな影が。
現れる。
平らに広がる雪は。
ぷくりとふくらむ、
小さな山々と。
あわくてあかるい、
小さな三角模様を。
ほんとうは。
たくさん持っている。
やわらかな日のもとに。
さらされてしまった、
その秘密。
漆黒
見渡す限り。
白く明るい、
雪の原。
しきりに鳴いていた、
きみが一羽。
雪の上に降り立ち。
耳を澄ませるように、
じっとしている。
まちびときたらず。
きみは。
つくつく、
つくつく、
歩いて行く。
ふと立ち止まり。
こちらを正面にして、
向き直ると。
小さな坂を。
くだり始めた。
きみの小さな指まで。
はっきり見えている。
コントラスト良好。
坂だったんだ。
そのあたり。
1. 平らに見えて実は無数の。
膨らむ餅のよう?
2. つ。で頭を前に出し。
く。で元に戻る。
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