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句読点 2  作者: 川進
65/93

日向の席と深い穴ぼこ





きみが来たから。

ぼくは収まっていた、

穴ぼこから出てきた。


きみが帰って行ったから。

きみが座っていた日向を、

しばらく眺めた。



ホワイトボードに。

きみの字が並んでいる。

ボードをくるりと回転させて。

なんにも書かれていない方を、

表にした。


ペン皿に。

きみのボールペンと鉛筆と、

消しゴムが置いてある。

皿ごとラップでくるんで、

机に置いた。



もし。

きみが帰って来たら。

またすぐに。

いつでも使える。


ぼくはふたたび。

穴ぼこに収まる。


前はぴったりだったのに。

なんだか。

広々としてしまったな。





            373 m(_ _)m 39

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