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句読点 2  作者: 川進
32/94

願うひと





溺れる吾を。

撫でることなかれ。


こだまを避けては、

耳を塞ぎ。

自らに背く者なり。


溺れる吾を。

憐れむことなかれ。



生じる泥を。

分厚く重ねる者なれば。

愚かな者に相違なく。


何より容易く、

溺れるすべに。

深く潜る者なり。



その手が、

触れるとき。

すでに霧中にあり。


その眼差しが、

注がれるとき。

すでに夢中にあり。



愚かな吾に。

明るい時を、

割くことなかれ。








✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

            373 m(_ _)m 39

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