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青い砂の時計
真上で瞬く、砂時計。
見えない、青い砂は、
音もなく。
分厚いガラスに、守られて。
落ち続けている。
くるりと。
ひっくり返るのは。
どんなとき。
区切られた、
時間のためか。
それとも、何か。
別なことのためか。
そのとき、何かは。
変わるのか。
正しい答えを、
知らないほうが。
うまく進める時も、
あるけれど。
潤んだ眼差しで。
何も言わずに、落ちて行く。
谷向こうのものたち。
頭に入り込んだまま。
どこにも行かない。
揺れていた、眼差し。
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