表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
句読点 2  作者: 川進
151/206

紙上の水面





ひなたに居る、きみの目が。

太陽の光を受けて、

透けたとき。


瞳の奥底に。

明るい緑色が、見えました。


まるで。

透明な半球が隠している、

大切な泉のようであり。


深くに、ひっそりと。

清浄な水を湛えています。




会うたびに、

違う色をしていたから。


きみの目を見るというより。

小さな色合いを探して、

見ていました。


おそらく僕は。

遠くのほうを眺めるような顔を、

していたのではないかと思います。


共同の仕事が終わる日は。

深緑に濃灰を沈めたような。

しんとした、光を含む、

色合いをしていました。




きみの訪れは無くなり。

僕は、細長い色紙の束をめくります。


印の付けてある端っこから、

小さな正方形を切り出して。

明るい順に並べてみると。


日々の泉は。

ひとすじの流れに、変わりました。



きみがポーチまで歩いて来るとき。

空はいつも青く澄んで。

良い風が吹いていました。



白い画用紙に一枚ずつ、

貼り付けていきます。


静かな部屋を出て。

窓辺に立てば。


紙の上にある、流れは。

ほんとうの水面のように。

美しく、光ります。






            373 m(_ _)m 39

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ