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空の耳
分かれて行く、
灰色の雲の向こうに、青空。
透けている光は、
耳のかたち。
しだいに丸く変わり。
明らかになる、太陽の居場所。
人が人に載せる、
さまざまなもの。
載せる手は。
良かれと想う。
載せられる手には、
重たいもの。
支えようと堪えるのに。
滑り落ちてしまう。
音が、聞こえる?
足元に散らばる、
壊れたものを。
見つめて、
俯けば。
背中に載せられる、
かたちの無い、
温かなもの。
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