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気泡
緩やかな喧騒は、
近しい日常。
賑やかな部屋の入り口に、
片手をかけて。
通路に足を踏み入れる。
なぜ。
そんなところばかりを見る。
薄暗い隅の方に。
無造作に積まれている、
様々なもの。
おそらくは木箱。
いろんな空き瓶。
その上にひとつだけ。
緑色のグラスが、
見えている。
何か呟いているような、
それだけが。
なぜだか、
光を浴びている。
含まれて、逃れられない。
細かな気泡まで、
見えている。
割ってやることは、
できないんだ。
悪いけど。
ねえ!
このグラスもらってもいい?
いいんじゃないの!
ずっと置きっぱなしだから!
どうすんの、それ。
窓辺に置いて花を挿すよ。
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