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すれ違うだけじゃなく
向こうから来る、
明るさに安堵して。
寄れるところまで端に寄る。
クラクションを鳴らして、
ライトを落として。
短く交わす。
両端に雪の層。
道幅は狭くなり、
譲り合いながら進む。
風は白い渦巻きになり。
縦長な姿を手に入れる。
杉の木は息継ぎするように。
思い切り、雪を落とす。
頭上や足元に厚い層。
ひとの領域は狭くなり、
いろんな距離が近くなる。
すいと、
すれ違うだけじゃなく。
東へ戻るほど、
重なる層は飛び去って。
アスファルトが見えてくる。
着けば、明るく。
高い空には月がある。
乾いた風が。
松の木を鳴らしている。
さびしいようなのは。
どうしてだ。
タイヤハウスに詰め込んできた、
雪の塊をほじくる。
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