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句読点 2  作者: 川進
113/153

三片の白






白鼠の貝




ガラスの向こうに。


ほんの少しだけ。

春に近づいている、夕方。


貝はまだ、開いている。


青い空を、隙間から。

見せている。


瞼を閉じて。

眠りに落ちていくような、空。



白鼠色の雲から降りる、

明るさの、残るうちに。

ひとつ目の峠は、越えられそうだ。






白い鳥




青空のもと。

明るく白い山並みを。


横切って行く、白い、渡り鳥。


声を響かせ、鳴き交わし。

いちれつに並んで、飛んで行く。


白い玉を通した、

きれいな首飾り、

みたいだね。






白い足もと




きみは。

しゃがんで。


白い砂の中から、

光るものを拾いあげる。


それは。

どんなもの。


どんな形をして。

どんな色をしているんだろう。



拾いあげるなら。

きっと、気になるもの。


好きなものなら。

そのまま握って。


失くさないように。

持って帰ろう。






開いたり閉まったり。

ここ何日かの空は、

ずいぶん気分屋です。


            373 m(_ _)m 39

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