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掴めずに
どんな嵐が。
きみのなかを、
吹き抜けた。
機関車のような、
大きな音を上げて。
通り抜けた。
そういうものの、
勢いのままに。
きみは飛び去る。
強い風や、
止まらない車輪は、
回り続ける。
去り行く、
その目に。
映らない。
呼ぶ声なんかじゃ、
届かない。
だけど。
地面が途切れるまで。
追いかける。
少しで良いから。
地上を見下ろして、
くれないか。
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373 m(_ _)m 39




