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句読点 2  作者: 川進
1/93

優しい花





まだ。

そこまで、

たどりつかない。

朝の光。


青い闇の残る、

大木の足元を。


ひとつひとつが。

円やかに燃えて。

温めている、

赤い花。



もの思う黄金色の、

稲のそばに。


いちれつに並んで。

明かりを灯し。

言祝ぐような、

赤い花。


なんにも焼かない。

炎のかたちの、

優しい花。








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            373 m(_ _)m 39

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