第七章:禁忌の咆哮、黒焔の反逆
戦場に、緊張が戻った。
ゼルアークは、凍てついた魂の結晶――もはや《氷印》となっていた。
ただの記号、ただの痕跡。
だがユウトの眼は、その沈黙の中に微かな脈動を見出していた。
【ユウトのターン】
【リロールフェイズ】
→ 《闇の火核》《黒紋の輪》《忘却の灰封》リロール
→ 《氷印ゼルアーク》は状態固定のためリロール不可
【ドローフェイズ】
ユウト:「ドロー……!」
→ 引いたカード:《焦炎の契印》
ユウト(心中):「来た……! だが――これは“前座”だ」
「俺は、手札より……召喚! 《禁忌竜グレアノス》!」
→ コスト支払い:闇の火核+黒紋の輪(計2黒)
→ 場に顕現したのは、黒焔の深奥に潜む異形の竜――禁忌竜グレアノス。
【ATK6/HP7】
→ 召喚時効果:敵1体に2ダメージ
→ 自傷効果:ターン終了時、自軍に1ダメージ
ユウト:「効果発動……対象は《スヴェル》!」
→ スヴェルHP5→3
→ 巨大な竜の咆哮が、氷の従者を砕かんと響く。
カイリ:「……それが、あなたの“魂”ね」
ユウト:「まだまだあるぜ」
「魔術発動――《焦炎の契印》ッ!」
→ コスト支払い:《忘却の灰封》(1汎用)をロール
→ 効果:敵プレイヤーに2ダメージ/ただし次ターン、自軍全体ATK-1
→ カイリのソウルゲージ:8→6
観戦者たちがざわめく。
観戦者A:「一気に差を詰めてきた……!」
観戦者B:「だがATK低下のデメリット……次のターン、大丈夫か?」
ユウト:「そして――ターンエンド」
→ グレアノスの効果で、ユウト自身のソウル -1(9→8)
→ 盤面状況:
【ユウト】
フィールド:
- 氷印ゼルアーク(ATK0/HP1/行動不可)
- 禁忌竜グレアノス(ATK6→5/HP7)※ATKは次ターンのみ-1
コスト:全ロール済
手札:黒焔の鎖
ソウル:8
【カイリのターン】
【リロールフェイズ】
→ 《白霜の刻印欠片》《凍鉄の印章》:黒鎖の呪縛解除 → リロール
→ その他も全てリロール
カイリ(目を細め):
「……黒焔の竜か。あれは、“制御を拒む魂”」
【ドローフェイズ】
→ ドロー:《白氷の魔鎧騎士エルミーナ》
カイリ(心中):
「制圧は済んだ。次は――氷の審判」
「コスト設置。《霊雪の刻晶》」
→ 新たな白霜コストを配置。冥契値 +1(白属性)
「召喚。《白氷の魔鎧騎士エルミーナ》!」
→ コスト支払い:白霜+凍鉄+刻晶
→ 氷結の鎧に身を包んだ騎士が現れる。静かなる女王のように、場の気配が変わる。
【ATK4/HP7】
→ 効果:場にある限り、凍結状態の味方は全ダメージを1軽減
→ 《氷印ゼルアーク》が凍結状態のため、防御強化対象に
カイリ:「そして、《スヴェル》で《氷印ゼルアーク》を攻撃」
→ ダメージ計算:ATK1 vs HP1 → 本来は破壊
→ だが、《エルミーナ》の効果により、ダメージ -1 → 結果:ダメージ0
ユウト(驚愕):「……!? 防御が……強化された……」
カイリ:「“その魂を凍らせ続ける”。それが私の戦術よ」
→ バトルフェイズ終了
「ターンエンド」
【カイリ】
フィールド:
- 白氷の魔鎧騎士エルミーナ(ATK4/HP7)
- 氷壁の従者スヴェル(ATK1/HP3)
コスト:霊雪の刻晶/凍鉄/白霜(すべてロール済)
手札:氷葬の結界/白氷障壁
ソウル:6
観戦者C:「……ゼルアークが“割れない”!?」
観戦者D:「いや、それ以上に……エルミーナが“魂の墓守”みたいな存在だ……!」
だが、次の瞬間。
ユウトの魂が叫んだ。
「――だったら、俺の魂で、叩き割るまでだッ!」
【ユウト:次ターン】
→ ドロー:《奈落結界破り》
ユウト(心中):「……バリアは使わせねぇ。あとは……魂で命じるだけだ」
→ 手札3枚:
・黒焔の鎖
・奈落結界破り
・冥契刻印・黒焔ノ契(※使用済ではない)
ユウトの指が、凍てついたゼルアークのカードに触れる。
「刻印ゾーン、解放ッ!!」
「冥契刻印――**黒焔ノ契**発動!!!」
→ コスト支払い:黒×2(闇の火核/黒紋の輪)、汎用×1(忘却の灰封)
→ 対象:《氷印ゼルアーク》
→ 効果:ATK+5(ATK0→5)、HP+3(HP1→4)、不死3ターン(破壊時に場に残る)
→ 状態解除:氷印解除/凍結解除(刻印による“魂再燃”)
カイリ(震える):「…魂の叫びが、氷を溶かすというのか…?」
ゼルアーク(カード演出描写):
凍りついていた翼が、燃え上がる漆黒の双焔へと戻る。魂が、咆哮とともに帰還する――!
ユウト:「ゼルアーク……帰ってこい……俺と一緒に、まだ焼き切れてねぇ“戦い”があるんだよ!!」
【フィールド再構成】
・黒焔翼ゼルアーク(ATK5+5=10/HP4/不死3ターン)
ユウト(右手を掲げ):「ターン開始――行くぞ!!」