お茶会(1)
めんどくさい社交界デビューを終え、息抜きに魔物討伐に行こうとしたとき、また災難がやってきた。
「リアちゃんちょっと話があるのだけれど」
声をかけてきたのはお母様だ。
赤い髪に琥珀色の瞳でとても可愛らしい顔立ちをしていて、とても心優しい人だ。
「どうしましたか?お母様」
いつもよりもニコニコ顔に嫌な予感を覚える‥
「リアちゃんも知っている通り、母様がスパティフラム夫人と仲良くてお茶会をよくしてるのだけれど、近々またしようと思ってリアちゃんにもそれに参加して欲しいの」
「お母様お腹に赤ちゃんがいるのに大丈夫なのですか?あと、なぜ私も参加なのですか?」
この前アイビーが知っていたから同じく側近であるスパティフラム家の子息シオンも知っているだろう。
まだ本格的に調査できてないが情報がどこからか漏れているのは確かだ。
何かあってからでは大変なことになる。
まぁ私が参加するなら襲撃とかは大丈夫と思うがそもそも何故私が誘われたのかが疑問だ。
「それは悪阻も治ったし、ちゃんと周囲には気をつけるから大丈夫よ。
あとね、リアちゃんにきて欲しい理由は‥」
「理由は?」
「なんとねスパティフラム家の子息のシオン君が先日の社交界デビューでリアちゃんに一目惚れしちゃって会いたいんだって‼︎
キャー‼︎
さすがリアちゃん私とエドの娘だわ!」
お母様めっちゃ興奮してるな‥
ちなみにエドは父様でエドワードという。
黒髪に紫の瞳で見た目はワイルド系で少し怖そうだがお母様と私にはめちゃくちゃ甘い。
というかシオンが私に一目惚れなんて絶対うそだろ…
そういう性格じゃないし、たぶんアイビーが失敗したから、王太子の命令で母親同士親交がある彼が選ばれたのだろう。
親に直接言うのも機密情報漏洩になるから言えずに濁したらこう勘違いされたんだろうな。
かわいそうに‥
「分かりました。いきます。」
「ありがとう!リアちゃん。また伝えるわね」
行きたくないが、これを断ってもまた来るだろう。
だからこの1回で全て終わらすために準備を始めようか。
私は自分の部屋に向かった。




