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舞踏会(アイビー)2

舞踏会当日、俺はアベリア嬢を見張っていた。

途中シオンが精霊達に監視を任せてサボろうとしてたため、彼女もちょうどディモルに挨拶してたから一度だけ会場を出て連れ戻しに行ったが‥

アベリア嬢はまさに不思議な令嬢だった。

とても綺麗な黒髪に琥珀色の瞳少し吊り目がちだが可愛らしさもある、しかし大人びていて近寄りがたい雰囲気があった。

殿下と挨拶をしてたからずっと話してるだろうと思ったが戻ったが会場の隅にいて驚いた。

一方ディモルは婚約者になろうと躍起になってる沢山のご令嬢と側近候補になれるかもと思ってる子息達の相手で大変そうだ‥

よく見ると何人かの子息達がアベリア嬢をチラチラと見ている。

彼女は公爵家でとても綺麗な顔立ちだし、優秀だと噂だからお近づきになりたいのだろう。

しかし彼女はそんな視線を無視してるのか、気づかないのか、用意されていた食事やデザートをひたすら食べていた。

ずっと無表情だったが食事のときは少し微笑んで食べている。

あまりの可愛らしさに数人の子息は顔を赤らめている。

でも当の本人はそれを無視してか、無心で食べている光景があまりにも面白すぎて


「ブフォ」


口で押さえたがうっかり吹き出してしまった。

ヤバい‥

笑いが止まんないんですけど‥‼︎

周りにいるご令嬢や子息達は王子に気に入られようと必死で気づいていないようだ。

彼女を見ていたご令息は彼女が俺の方へと振り返るのを察知して即座にに顔をそらした。

アベリア嬢は一瞬嫌そうな顔をすると、その場を離れようとした。

それは困る。

まだ彼女について報告できるほど知ることができてない。

後、彼女はとても面白そうで話してみたい!!


「待ってください‼︎アベリア嬢」


自分でも驚くほど焦った声がでた。

彼女はすごいウザそうな顔をしていた。

ずっと無表情だったからあんまり表情に出ないタイプだと思ったが、結構表に出るタイプらしい。

というか侯爵家の子息でもある自分が他人にこんな顔をされるのは初めてだ。


「なぜ今日デビューした私の名前を知っているの?」 

そう考えてたら結構鋭い質問をされた。

そう疑問を持つ理由は1つしかないだろう。この国はデビューすることで貴族の仲間入りとなる、なのでデビュー前の子供はまだ貴族とはいえない

なので名前を知ることはまずないのだ。

そして彼女は僕に名乗っていない。

知るとしたらディモンのときの挨拶を聞いたときなので知るはずがないのだ。

でも彼女は自分がいなかったのを知らないはずだろう。


「それは、王太子に挨拶してるのを聞いたからですよ」


微笑んでそう嘘をつく。

するとすごく馬鹿にした顔をして 


「あなた、それでは相当耳がいいのね。

その時会場の外に出ていなかったみたいだけど‥」


「えっ‥」


まさか自分の存在がいないことにきづいていたのか⁉︎

驚きで動揺をかくせなかった。

なぜバレた。頭は凄い混乱していた。


「で?あなたはなぜ私の名前を知っているの。アイビー様?」


彼女は挑戦的に再び聞いてくる。


「あなたこそなぜ私の名を?」


まさか自分も監視されてたのか?

そんな考えもあって聞いてみる。


「あなたは同年代だけど私より先にデビューしているじゃない。それにあなたは次期魔術師団長候補で有名よ」


彼女はすごい胡散臭い笑みを向け勝ち誇ったようにいう。

少しイラッとくるな‥

しかし、そう言われると彼女が知ってるのは納得できる‥


「はは‥

あなたの方が一枚上手ですね。

自己紹介が遅れました。インパチェス侯爵家長男のアイビーといいます。よろしくお願いします。」


一回落ち着こう。これでは相手の思う壺だ。


「私はスターチス公爵家長女アベリアよ。」


彼女も挨拶する


「よろしくとは言わないのですね。」


何だか壁をを感じて自分らしくなく嫌味を言う。 


「何のことかしら?」


彼女は笑って流した。

なんともくえない令嬢だ‥


「はぁ、質問に答えますから1曲お相手願えますか。

あまり他の人に知れると困るので‥」

すると、タイミングが良すぎるくらいちょうど曲が始まった。

このままではずっと彼女に言い負かされて、理由をはかされるだろう。

流石にこの場にいるものに聞かれるのはまずい。

これ以上ヘマしたらあの腹黒殿下に何をされるのやら‥

ダンス中だったら聞かれることはまずないだろうと思い彼女に提案する。

彼女は自分と踊るのがお気に召さないのか一瞬嫌そうだった。

本当に顔にでやすいな‥


「わかったわ」


しかし了承し、彼女は俺の手をとり俺達は踊り出した。


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