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「駄目だ」
「縁!」
「姉さんの目を観ればわかるよ。生半可な話じゃないんだって事は」
「だったら!!」
「でも僕は結衣の事を思い出した。結衣の事を忘れたフリをして生きていくなんて出来ない!そっちの方が絶対に後悔する‼️」
「なんでそんなに結衣ちゃんの事にこだわるのよっ!?」
「結衣の事が好きなんだよ!誰よりも!何よりも‼️」
「もう一度言うわ。これは貴方が知ってはいけない事なの。間違いなく知れば後悔する。だから忘れて、平穏な日常に戻りなさい」
睨み付けてる姉さんの目を
「それは出来ない。僕は結衣と一緒に居たい」
決して逸らさず見つめ返した
「わかりました」
「じゃあ!」
「待ちなさい、一旦場所を移しましょう。15分経ったら曽名井の家に来て」
「わかった」
「ただし」
「来たら貴方の命は無いわよ」
そう言い残して姉さんは出て行った