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♪〜♪〜(着信音
『弟君おひさ〜』
「お久しぶりです。優希さん」
『いきなりなんだけどさ、今日桜花が塞ぎ込んでたんだけど何があったの?』
「塞ぎ込んでた?お世話したがりじゃなくてですか?」
『うん。で、そう言うって事は心当たりはあるわけだ?』
「え〜っと、まあ」
『何があったの?』
「詳細は省きますけど、僕昨日ぶっ倒れて病院に運ばれました」
『ちょっと弟君⁉︎大丈夫なの❓』
「体調は大丈夫です。そんなんでお世話モードならわかるんですが、塞ぎ込む理由はちょっと」
『大事にしなよ?じゃあ桜花、何があったんだろ?』
「そんなですか?」
『半年前の桜花の状況、って言ったらわかるよね?まぁわたしらが中学に入る時の沈みっぷりよりは数段マシだけど』
「そこまでですか?あの時何も話してくれませんでしたよ?」
『そうなんだよね……それで弟君に連絡してみたわけ』
「わかりました、姉さんの様子見ておきます」
『うん、任せた。でも無理はしないようにね?また倒れたなんてやめてよ?』
「はい、それじゃあまた」




