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「ですが貴方になら可能性がある、かもしれません」
「ナニカの力を宿し、その上曽名井の血にも目覚めた貴方なら」
「ナニカの力は呪いの力だとして、曽名井の血ってのは?」
「反転術式を撃ち込んだ際貴方の髪が薄桃色に変化したのを覚えていますか?」
「うん」
「曽名井の初代は薄桃色の御髪だったとそしてその子供や孫と言った白桜に近い者たちも薄桃色の髪をしていたと」
「ですが代を重ねるにつれ薄桃色の髪を持つ者は減り、力を使うときにのみ変化するようになった」
「そして更に時代は下りいつしか薄桃色に髪が変化する者もいなくなった」
「結衣ちゃんが100年ぶりに薄桃色のに変化する髪を持っていました」
「つまりその薄桃色の髪は白桜に近い、曽名井の血を色濃く宿す者の証です」
「その色濃い曽名井の血に宿る力を用いて、ナニカの存在を喰らう力を混ぜ合わせた『反転術式:滅』をナニカに撃ち込むことが出来れば……」
「ナニカの力が反転し、ナニカを飲み込んで消滅する?」
「それすら可能性……いいえ、これは都合の良い妄想ですね」




