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「曽名井の血族は有意に出産数が少なく、特に男児はこの千数百年で残る記録は僅か二十と数人」


「その産まれてきた男児に問題がありました」


「ナニカの呪いを強く宿した男児は、ナニカと共鳴し封印を蝕む」


「封印を守るため忌子とされ、やむなく処理して来たと残っております」


「これが曽名井の歴史でございます。そしてそれは今も続いております」

「じゃあ結衣が消えたのもその“ナニカ”に襲われたからなのか?」


姉さんは悲しそうな顔をして首を横に振る


「単純にそう、とは言えません。ナニカと関わりがあるのは確かですが」

「どういう事だよ!」


「……」

「……」


少しの沈黙の後意を決した姉さんが口を開く

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