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田中オフィス  作者: 和子


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第八十四話、令和怪獣ブーム(後編)

ーー西行芸能、発足前夜ーー

「……いやあ、なんだか今日の話から、ちょっと脱線して独演会やってしまいましたがな」


笑角亭来福師匠は、汗を拭いながら着物の裾を整え、

ニヤリと笑って客席──いや、応接室を見渡した。


一同は、まださっきまでの高座の余韻から抜け出せずにいた。

肥後勝弥は口をあんぐり開け、香津沙は涙の跡をハンカチで押さえたまま。

レンチンズの北と飯野は、拍手をやめるタイミングを見失ったように手を叩き続けている。


来福はその様子を見て、

「ま、これは話のマクラだと思って、横ちょにおいといてください」

と、さらりと言った。


「マクラぁ?!」

肥後勝弥が思わず立ち上がった。

「師匠、それが枕って……。このあと、どんだけスゴイ話が続くってんだ?」


香津沙が笑いながら「座って座って」と夫の袖を引く。

アバスは目を輝かせ、リーザはノートを開いて“Makura = Introduction”とメモしている。

水野所長は口元を引き締めながらも、どうやら目尻が笑っていた。


来福は一拍おいて、客席全体を見回した。

それはまるで、落語の“サゲ”の直前のような間合い。

声のトーンを落とし、静かに言った。


「――ワシが設立しようとする会社名は、『西行芸能』といいます」


一瞬、場の空気が変わった。

肥後が思わず「……会社?」と呟く。


来福はうなずいた。

「そうです。芸の道を歩く者が、世間の風に吹かれても立ち止まらんように。

落語、漫才、芝居、舞台──その全部を包み込む、旅のような芸能会社にしたいんですわ」


アバスが小さく息をのんだ。

「サイギョウ……って、旅するお坊さんの名前ですよね?」


「そう、よう知っとるな」来福は微笑む。

「西行法師。俗を離れて、風の中で詩を詠んだ。古典落語でも登場する人や」

どこに行っても、笑いと物語を携えて生きる。

そういう“旅する芸能”を、今の時代にもう一度やりたいんです」


香津沙がハンカチを胸に当てて、「素敵だわ……」と(つぶや)いた。

肥後は腕を組んでうなりながら、

「……なるほどな。笑いの旅か。アンタ、ほんとに芸の既成概念を変えるつもりなんだな」


来福は軽く頭を下げる。

「ええ、社長。ヒア・ウイゴーさんにも、ぜひ出資のお願いにあがります」


その言葉に、室内の空気が一気に明るくなった。

レンチンズの北が「師匠、ウチらも“旅芸人部門”で仕事入れてください!」と叫び、

飯野が「ブラボー、西行!」と意味不明の拍手をした。


リーザが不思議そうに首をかしげる。

「Why Saigyo now? He's an ancient poet.」


アバスが静かに笑った。

「それが、たぶん日本の“芸”なんですよ。詩と笑いが、同じ道にあるんです」


来福は二人に向かって深く一礼した。

「そう、詩も笑いも、涙も夢も、ぜんぶ芸のうち。『西行芸能』は、そういう会社にしたいんです」


その瞬間、

誰かがぽつりと拍手を始め、やがて応接室全体が温かな拍手で包まれた。


それは、落語のオチでもあり、新しい物語の始まりでもあった。



ーー西行芸能、構想の夜ーー

応接室に再び静けさが戻った。

窓の外では、新宿のビル群が夕暮れの光を反射している。

ヒア・ウイゴーのロゴ入りのマグカップからは、香ばしいコーヒーの香りが立ち上っていた。


笑角亭来福師匠は、ゆっくりと椅子に腰を下ろした。

さっきまでの高座口調とは違い、今度は語り部のように穏やかな声になっていた。


「ワシな、落語の高座のほかにも、ちょっとした仕事をやっとるんです」


肥後勝弥が頷く。「へえ、師匠が?どんなことを?」


「自治会のカルチャーセミナーとか、大学のサークル活動のお手伝いとか、そういうのですわ。

言うたら、ほとんどボランティアですけどな」


香津沙が微笑む。「意外ですわね。師匠って、そういう地域活動もされてるんですの?」


「ええ、まあ。最初は頼まれてイヤイヤでしたけどな」

来福は苦笑いしながら、湯飲みを手に取る。

「けどやってるうちに思いました。――みんな、よう勉強してはる。

お笑いはテレビでスポットライト浴びるショーやと思ってたんですが、

一般の方の勉強会や、大学生の研究会に顔出したら、逆に教わることばっかりで、目からウロコでしたわ」


アバスが静かに頷く。

リーザは興味深そうにメモを取りながら、「Study meeting... like community learning?」と呟く。


来福はうなずいた。

「そう。いまの世の中、みんな“知りたい”って気持ちを持っとる。けど、それを続けられる場所が少ない。

笑いって、本来“学び”とよう似てるんです。どっちも、人が“気づく”瞬間に起こるもんですからな」


肥後勝弥は腕を組んで、ゆっくりと深呼吸した。

「なるほど……。師匠、あんたが言う“西行芸能”ってのは、そういう発想の延長か?」


「ええ。ワシ、思うたんです」

来福は静かにうなずき、革のバッグを足元から取り上げた。

「落語家の自分が率先してやらないかん、と。

笑いを通じて、人が学ぶ場所を作る。

それを、なんとか持続可能な事業にできへんかって」


そう言って、バッグから数枚のレジュメを取り出した。

白い紙には、びっしりとワープロで書かれた文字と図が並んでいる。

来福は一枚ずつ、肥後勝弥、香津沙、水野、アバス、リーザに手渡した。


「これは?」肥後が目を細めて紙をのぞき込む。


来福は、少し照れたように笑った。

「西行芸能の構想書です。

ま、落語の台本書くみたいに、夜なべして頭捻ったもんでしてな。

新作落語の癖が抜けへんのですわ」


香津沙が感嘆の声を漏らす。

「師匠……ここまで、ちゃんと考えてらしたのね」


「ええ。どうせ“芸の道”をやるなら、笑いだけやない。

学びも、地域も、若いもんも、ぜんぶ巻き込んでいきたい。

そのための、“しくみ”を作りたいんです」


来福はゆっくりとレジュメを指で叩き、

静かな熱を帯びた声で続けた。


「それが――『西行芸能』の、ほんまの目的なんですわ」


一同は黙ってその言葉を噛みしめていた。

応接室の時計が、午後七時を静かに告げる。

窓の外の街灯が灯り始め、紙の上の文字が温かい橙色に照らされていた。


やがて、水野が口を開いた。

「……来福師匠。内容、拝見しても?」


「もちろんです。ワシの魂が書いてありますさかい」


来福は軽く笑い、湯飲みを持ち上げた。

その目の奥には、すでに次の物語が始まっている光があった。


――そのレジュメに記された「西行芸能」の理念が、のちに多くの人々を巻き込む新しい芸の旅へとつながっていくことを、このとき誰も、まだ知らなかった。



ーー西行芸能、立ち上がるーー

来福師匠の語りが、まるで新作落語のように静かに始まった。

ヒア・ウイゴーの応接室は、またしても“舞台”と化していた。

肥後夫妻、水野、アバス、リーザ――誰もが息をのんで聞き入っている。


来福はバッグの中からもう一部レジュメを取り出した。表紙にの見出しは、大きくこう記されていた。


「西行芸能合同会社 構想書」


「まず、この“西行芸能”という名やけどな、

ワシ、いろいろ考えた末に辿り着いたんです」


来福はゆっくりと口角を上げ、肥後勝弥の方を向いた。

「西行法師――あの方の旅と歌の精神が、今の日本に一番足りへんと思うてな」


香津沙が息をのむ。「……西行法師を、芸能のテーマに?」


「そうですわ。

西行さんは“旅の歌人”であり、“求道者”でした。

新古今和歌集に94首が載せられ、桜を愛し、無常を見つめ、静けさの中に“生きる美”を見出した人。

それはな、現代の小演芸が失いかけてる“魂”と、よう似とるんです。ちょっと白板お借りしまっせ」


来福は一拍置いて、ホワイトボードに五つの文字を書き並べた。

マーカーペンのキュッキュという音が走る。


・再考探求

・採鉱発掘

・採光精錬

・再興伝播

・最高至高


「これが、“西行芸能”の五つの理念です。

ワシはこれを“サイコウ五則”と呼んどります」


肥後勝弥が身を乗り出す。「サイコウ……それは、“西行”にかけてるんですな?」


「その通り」来福はうなずいた。

「“サイコウ”には、“再び興す”“考え直す”“光を採る”――全部入っとる。

これが、西行法師の精神を、現代に蘇らせる鍵になるんです」


そして、師匠は一つひとつの言葉を、まるで高座のようにリズミカルに語り始めた。


「ひとつ、再考探求(さいこうたんきゅう)。――これは“温故知新”の心ですわ」

「単に昔の芸を復元するんやない。

 “なぜ”それが生まれ、“どう”人の心を打ったのか。

芸の根っこにある“精神性”を掘り起こし、現代に生かす。

それが、探求の芸やと思うんです」


「ふたつ、採鉱発掘(さいこうはっくつ)。――これは“原石を見つける”作業です」

「民俗芸能の中には、まだ光を浴びてない“宝石”がようけある。

それを掘り出し、最後の担い手の声を記録する。

つまり、“文化の地層”を守ることですわ」


「みっつ、採光精錬(さいこうせいれん)。――これは“磨く”段階です」

「掘り出した原石に、教育と演出と投資を注ぐ。

若い世代が見ても心を打つ“現代に通じる芸”に磨き上げる。

芸能は、輝きを保たなあかん。錆びたら終わりですわ」


「よっつ、再興伝播(さいこうでんぱ)。――これは“広める”使命です」

「メディアでも舞台でも、ネット動画でもええ。

日本の感性を世界に発信していく。

『笑い』も『舞』も『語り』も、日本のDNAや」


「いつつ、最高至高(さいこうしこう)。――これが究極の目標です」

「西行が追い求めた“道の極み”、そして“真の美”。

それを芸能で表現して、日本の感性で世界の文化を咲かせる――それが、西行芸能の“至高”なんです」


来福は、語りながら静かに視線を落とした。

その横顔に、どこか旅の僧のような厳しさと慈しみが宿る。


「ワシが作る『西行芸能合同会社』は、ただの芸能プロダクションやあらへん。

“旅芸人”の精神と、“求道者”の芸術を再生する場所にしたい。

その理念を象徴する言葉が、これです」


来福はレジュメの最終ページに、毛筆で書かれた一文を指差した。


『旅の歌人が蘇る。900年の時を超え、現代に失われた「美」を再生する。』


アバスが小さく息をのんだ。

「Beautiful... poetic.」

リーザがつぶやく。「It’s like… reviving the soul of Japan itself.」


水野がゆっくりと言葉を継ぐ。

「師匠……つまり、地域に根ざした芸能を再発掘して、世界に“発信”するということですね」


来福は静かに頷く。

「ええ。その“発信”を、ヒア・ウイゴーさんや田中オフィスTokyoの皆さんと一緒にやりたい。

ワシ一人では無理です。けど、これが本気の“文化の再興”やと思うてます」


肥後勝弥は腕を組み、目を閉じてしばらく沈黙した。

そして、ゆっくりと笑みを浮かべた。


「……師匠。“西行芸能”――ええ名前ですわ。

ロゴデザイン、うちでやらせてください」


香津沙は頷き、柔らかく言った。

「このプロジェクト、きっと“道”になりますね。

芸の道、学びの道、人の道――全部を結ぶ」


来福は軽く頭を下げた。

「ありがとうございます。ほな、ここから“旅”が始まりますな」


応接室の空気がふっと変わった。

そこには、芸と文化と心を結ぶ、新しい風が吹き始めていた。


それはまるで、西行法師の魂が900年の時を越えて、この場所に、静かに降り立ったかのようだった。


来福は、湯呑を一口すすって、少し照れくさそうに笑った。

その笑顔には、舞台上での勢いとは違う、素の人間味がにじんでいた。


「ま、正直言いますとね——」と、彼は肩をすくめる。

「このレジュメまとめんのに、大学の教授先生にも手伝ってもらったんですけど」


その言葉に、肥後香津沙が目を丸くした。

「えっ、大学の先生が?!」


「ええ、ええ。ある日、私の落語のワークショップに来てくださってね。

『これ、芸能史的にも価値がある取り組みですよ』って言われましてな。

そしたらそのまま、産学連携で協力しますよ、てな話になりまして——」


来福は、少しだけ胸を張るようにしながら、続けた。


「こりゃもう、事業化するしかないなと思いましたわ。

学問の世界が動いてくれはるんなら、ワシら芸人が腰を上げんでどないします」


肥後勝弥は思わずうなった。

「なるほどなあ……学者先生が動いたら、話が本気や」


「そうなんですわ」来福は笑いながら手を振った。

「しかも今はノーギャラです。ご好意で教えていただいてます。企業の収益をキチンと報酬でお渡しする、そういうのがないと、いずれ長続きはしません」


その一言に、場の空気がふっと柔らかくなった。

水野所長が「すばらしいですね、収益化構想!」と感嘆し、

香津沙は「芸と学問の橋渡しなんて、まるで西行さんの“道の旅”そのものじゃない」と呟いた。


来福は静かにうなずく。


「ええ。西行法師も、歌と祈りで日本中を旅した。

学びと芸を結ぶ旅路——それを、現代にもう一度歩きたいんですわ」


彼の声には、もう舞台の照明はいらなかった。

その言葉そのものが、ひとつの“芸”として、

聴く者の胸に深く残る光を放っていた。


来福は、まるで落語のサゲでも言うように、にやりと笑って言った。


「ヒア・ウイゴーさんは、アバスくんというスターを発掘された。

ワシにはアビシェクという、もうひとつの宝が手に入ったんですわ」


その一言に、部屋の空気が変わった。

肥後勝弥が「ほう……」と低くうなり、香津沙は興味深げに眉を上げた。


「アビシェクくんって……あの、ラヴィさんの息子さん?」

「そうそう。あの子は頭がええ。筋金入りですわ。

もちろん、落語でもかなりの名人になれると思っています。でもね、それだけやったらもったいない」


来福は、座布団の端を指でいじりながら、

どこか遠くを見るような目をした。


「ワシはあの子に、大学へ行ってもらいたい。

世界を知って、人を知って、日本の“心”を外に伝えられるような人になってもらいたいんです。

ワシが引退したあと、西行芸能のCEOになってもらいたい」


肥後勝弥が、思わず茶を吹きそうになった。

「CEO?!落語家の弟子が!?」


「ええ、CEOですわ」

来福は、胸を張って言い切った。

「まだ影も形もない企業ですけどね。

でも、かならず世界的なメディア企業にしてみせます。

そしてそのとき、ワシの跡を継ぐのはアビシェクや」


その声には、冗談めかしながらも、

どこか確信に満ちた力があった。


「笑いというのは、言葉と心の芸や。

翻訳も、文化も、超えて人の魂に届く。

その笑いを、アビシェクが新しい形で世界に伝える。

インドの血と日本の心が混ざった、まったく新しい“道”ができるはずです」


香津沙は、涙ぐむような笑顔で頷いた。

「……それ、ほんとに実現したら、すごいわ」


「しますよ」来福は言い切った。

「ワシらの芸は小さい舞台から始まって、やがて世界に届く。

西行芸能は、その“旅”の続きなんですわ」


その瞬間、誰もが想像した。

——いつか未来のステージで、アビシェクが国境を越えた観客の前で微笑み、来福の弟子として、西行の魂を語り継ぐ光景を。


まるで師匠の言葉が、未来の舞台照明を先取りして

ひときわ明るく灯ったようだった。


肥後勝弥が腕を組んで、ニヤリと笑った。

「ようく分かりました。来福師匠、『最高』はウチの社是でもあります。

西行芸能はビジネスパートナーとしてやっていけそうですな」


来福はうれしそうにうなずいた。

「ほう、それは心強い。サイコウ同士、相性もサイコウですなぁ」


肥後はすかさず突っ込む。

「それにしても師匠、アンタの風呂敷は東京ドーム何個分?」


一拍置いて、来福が笑いをこらえながら扇子で自分の頭をポンと叩く。

「軽く千個は入りますかな? 広すぎてワシもよう分からんのですわ!」


「ははははは!」

二人の笑い声が応接室いっぱいに響き、

その場の空気が一気に晴れやかになった。


そのとき、水野所長が椅子を少し引き、

眼鏡の奥の目がふっと鋭く光った。

まるでスイッチが入ったように、声のトーンが変わる。


「スタートアップのご用命は、『ミズノギルド』へどうぞ。企業化、採算化、組織設計──すべてをワンストップでご案内できます」


来福は思わず「おお、ギルドマスター登場ですな」と感嘆し、肥後は「出たな、水野所長のギルドモード!」と笑いながら拍手した。


「ミズノギルドにまかせておけば大丈夫!」

肥後が胸を張る。「西行芸能、爆誕だな!企業プロデュース動画はウチのヒア・ウイゴーがやるよ!」


「気が早いですなあ!」と来福は笑いつつも、目の奥は本気の光を宿していた。

「ヒア・ウイゴーさんと西行芸能、アライアンスの仮契約、しときますか!」


肥後は机の上の書類をパンと叩き、水野は手帳を開いてメモを取り始める。


その瞬間、空気が変わった。

たった今、冗談のように語られていた夢が、現実のスタートアップの設計図として動き出したのだ。


来福はしみじみと笑いながら言った。

「いやあ……まさか落語のマクラから会社ができるとは思いませんでしたわ。これも“西行のご縁”ですかな」


肥後はうなずいて言った。

「芸の道も、ビジネスも、縁で動くんだよ。今日は歴史の第一歩だ、来福師匠」


三人の笑い声が重なり、

まるで新しい物語の幕が、ゆっくりと上がるようだった。


来福は、静かに湯呑を置いた。

ヒア・ウイゴーの応接室は、いつのまにか夕陽が差し込み、サッシ越しにオレンジ色の光が揺れていた。


「――西行法師の最期の歌、知ってますか?」

と、来福は声を低めた。


その場にいた全員の視線が、自然と彼に集まった。


『願わくは 花のもとにて 春死なむ そのきさらぎの 望月のころ』


来福の声がゆるやかに、まるで舞台の語りのように空気を包み込む。

アバスもリーザも、そして肥後夫妻も息を呑んでいた。


「この歌の意味はな、

“願うことには、春の満開の桜の下で死にたい。

それも、お釈迦様が亡くなられた二月十五日の満月のころに”

――そういう意味なんですわ」


しん……と静まり返る室内。

来福の声だけが、まるで千年前の時を超えて響いていた。


「でもなあ、もしワシがその場に居合わせたら、言いますわな」


ふっと表情が和らぎ、あの独特の“間”が戻る。

「『西行さん、こんな所で寝てる場合やあらへんで!未来で大仕事が待ってますんや!』――てな」


ドッと笑いが起こった。

肥後勝弥は腹を抱えて笑い、香津沙は涙をぬぐいながらも頷いた。

アバスは「来福師匠、あなたはタイムトラベラーですか?」と言い、リーザが吹き出す。


来福は笑いながら、扇子で自分の膝を叩いた。

「もし平安時代から千年先に、ワシらが起こした“西行芸能”が残っていたら、あの御仁も、きっと草葉の陰で笑ろてはりますやろ。『よう続いたのう』ってな」


夕陽が沈み、室内の光が黄金色から深紅に変わる。

それはまるで、桜の花びらが散る瞬間のように、美しく儚かった。


来福はゆっくりと湯呑を手に取り、最後の一口をすすった。

「西行さんが花の下で眠ったんなら、ワシは“芸”の下で死にたい。

ほんで――その芸が、また誰かの春を咲かせたら、本望ですわ」


誰も言葉を挟まなかった。

沈黙が、満月のようにやさしく室内を照らしていた。



ーー秋の新番組企画会議ーー

東京MTV・編成局プレゼンルーム


昼下がりの渋谷。

東京MTVの会議室に、ざわめきが渦巻いていた。


いつもは顔パスで東京MTVのスタジオ内まで自由に出入りする肥後勝弥であったが、今日はミーティングテーブルの上座に陣取り、局のADと確認のやりとりをしている。


やがて、役員、編成部長、制作チーフ、若手ディレクターたちがずらりと集まり、プレゼンの準備は整った。レジュメの部数にもれがないか、再確認も怠らない。


左隣には、ヒア・ウイゴー代表の肥後香津沙。まっすぐ前を見てプレゼンの進行を見守る。


壁の時計が午後二時を指すころ、ひときわ明るい声が響いた。


「はいっ!おつかれさまですぅ〜!ヒア・ウイゴーの肥後勝弥です!」


開口一番、場が笑いに包まれる。

彼の声は軽妙だが、空気を掌握する速さはまるでステージMC。

「バズらせ職人」の異名どおり、会議すらショーに変える。


肥後は手元のリモコンを押す。

モニターにタイトルロゴが浮かぶ。


――『拝見!お宅の大発明』


「ちょっと聞いてくださいよ皆さん!

SNSで『#ウチの親父の謎発明』とか、

『#実家にあった地味にスゴい装置』って投稿、バズってるでしょ?

あれ、もう番組にしたらええやん!っちゅう話ですわ!」


後方の若手プロデューサーが「たしかに!」と笑いを漏らす。

肥後はすかさず畳みかけた。


「しかも今回は、視聴者がただ投稿するだけじゃない!

自分の発明を“ガチ”で鑑定してもらえるんです!」


モニターに流れるスライド。

画面中央には「家庭発明品をスタジオで査定!」の文字が踊る。


・評価基準は「実用性」「創造性」「市場性」そして「ユーモア」

・高得点の発明は――特許出願・登記の手続きおよび諸費用を番組が全額負担!


会議室の空気が一変する。

取締役の一人が眉を上げる。

「おいおい、局が特許出願まで引き受けるっての?」


肥後は即座に笑顔で切り返す。


「はい、でも心配いりません。

特許登記と管理は、僕がマーケティングアドバイザーをしている"田中オフィス"が担当。

弁理士は――はい、コミケでバズってるコスプレイヤー弁理士!

猫田洋子です!」


「えっ、あの猫田洋子?」

「ネット民のアイドルやないか!『(イタ)カワイイ』で話題の?」


会議室がざわつく。


肥後は満足げにうなずくと、さらに煽った。


「で、司会は"昭和バラエティの伝説"桑島実朗!老若男女をアナウンスのタイムマシンで昭和に導く、唯一無二のトーンです。

時代がまた、あの昭和トークを求めてるんですよ!」


笑いと同時にパラパラと拍手が起こる。

だが、編成局長が腕を組んだまま口を開く。


「面白い。だが、うちはローカル局だぞ。この企画を地域密着でフォーカスするの?」


肥後は、にやりと笑った。

モニターを切り替え、関東・関西のケーブル局ネット図を映す。


「局長、ローカル言うても――週遅れで関東ローカル、関西ケーブルにも流れる。

ほなもう、“全国ネットみたいなもん”でしょ?」


副社長が唸る「たしかに!」と手を打つ。

空気は完全に肥後のペース。


「さらにい!」と肥後は声を張った。

「この番組には、ワイプでしゃべるアニメキャラが出ます!」


画面に現れるのは――

猫田洋子デザインのマスコット、『ショーン・インベン』。

挿絵(By みてみん)

*宇宙の発明家。黒縁メガネに白衣(はくい)姿。

*頭はあんぱん形。触角の先に小さな花が咲いている。

*名前は「発明:inventionインベンション」のアナグラムです。


「声優は、"あの"怪獣タロウ!」


「えっ、今Tiktokで女子高生の間でバズリ中の人気フリップ芸人?」

「錦糸町演芸ホールでジワっているって聞いたけど!」

会議室が一気に沸き立つ。


「そう、その怪獣タロウです!

あの人の声、温かくてクセになる。

今の時代、あの"珍獣"がいちばん刺さるんですよ!」


プロデューサー陣の表情が、次第に確信へと変わっていく。

肥後は最後に、ゆっくりと締めた。


「――夢のない時代や言われてますけどね。僕ら、テレビで“夢を掘り起こす”こと、まだできると思ってるんですわ」


最後の一言で、取締役たちが思わず顔を見合わせた。

ひとりが小声でつぶやく。


「……おい、これ、ひょっとして当たるかもしれんな」


肥後はその瞬間を逃さない。

深々と頭を下げ、にやりと笑って言った。


「ありがとうございます。あとは局の皆さんが"バズる覚悟”を決めるだけですわ」


静まり返る会議室。

やがて編成局長が口元をほころばせた。


「……肥後さん。その現実夢、掘り起こしてみようじゃない!」


確かな手ごたえの拍手が広がる。

この瞬間、秋の新番組――

『拝見!お宅の大発明』が正式に動き出した。


【初回収録の入賞作品(例)】


* (銅にかなるで賞)「冷えすぎない、空調拡散ダクト」

* (銀のスプーン賞)「一個のおにぎりを三等分できるカッター」

* (金のタマゴで賞)「ラストワンマイルで失くしたスマホを探す“スマホ探偵”」


審査員一同、笑いと真剣の間で揺れながらも、それぞれの評価を下していく。


結果、見事イグ・ジーニアス賞に輝いたのは――

「ありそうでなかった、ウォーキングで発電!足踏み蓄電システム」


登記と特許申請は、田中オフィスが責任をもって代行。

番組の最後には「特許申請完了!」のテロップと共に、スタジオは拍手に包まれた。



ーー怪獣タロウがここにいるーー

「おはようございます」

185cmの大きな芸人が、東京MTVの音声収録スタジオに入っていく。


テレビ局の廊下は、まるで舞台裏のような熱気で満ちていた。

ロケ隊が機材を運び、ディレクターがインカム越しに「次、スタジオB入ります!」と声を飛ばす。

その喧噪の中、猫田洋子はメイク室から姿を現した。


今日は特別な収録日。

髪を下ろし、メイクさんに丁寧に整えてもらった顔に眼鏡がよく似合う。

挿絵(By みてみん)

「うん、これならタレント弁理士としても通用するわね」と呟く。

だが、今日の彼女はロケ現場のタレントではなく、“地財評価の専門家”としての出演。

ロケ映像のアフレコを兼ねたスタジオ収録という、異色の現場だった。


すでにスタジオ入りしていたのは、メイド服姿の佐藤美咲と、そして一人の大柄な男――怪獣タロウ。

身長185センチのがっしりした体格、Tシャツの上に羽織ったスカジャンが照明を反射して光っている。

舞台芸人として百戦錬磨の彼は、マイク前に立っても一切あがらない。

まるでここが自分のホームグラウンドだと言わんばかりの余裕すらある。


「おはようございます、猫田センセ。今日は俺、インベン役の吹き替えやりますんで、よろしくおねがいします!」

挨拶しながら、スタッフにウィンク。

笑いが起きて、空気が一気に柔らかくなる。

それだけで“現場が回る”――さすがは芸人の手腕だ。


「タロウさん、声入れも初めてじゃないんですか?」と美咲が尋ねる。

「まあそうなんだけど、演芸のネタ録りで何百本も稽古してきたからな。ステージでやるよりは緊張せんなあ」

そう言って、ヘッドフォンを片耳だけつけ、マイクの位置を自然に調整した。

その手際の良さに、音声監督が思わず「さすがプロやなあ……」とつぶやく。


猫田は笑って肩をすくめた。

「さすがステージ出身ね。私なんてまだ緊張するのに」

「緊張してるように見えませんよ、猫田さん」と怪獣タロウ。

3人の間に、ほのかなチーム感が生まれていた。


やがてディレクターの声が響く。

「じゃあいきましょう!猫田さん、美咲さん、タロウさん、発明家ロケ編のアフレコ、テイク1(ワン)!」


赤いランプが点く。

モニターには、発明家の自宅に訪れた3人の姿。

チャイムが鳴り、猫田の声がスタジオに広がる。


「こんにちはー、ネコタ特許知財事務所の猫田です。本日は発明品を拝見しにまいりました!」

すぐに美咲が明るく続ける。

「メイド長の佐藤です!お嬢様、こちらが新作の発明品なんですよね!」

そして、タイミングを見計らって、インベン役である怪獣タロウの低く響く声が入る。

「すごいなこれ!ボタン押したら光るどころか、人間の声まで出すのか!」


映像のテンポとぴたりと合い、演出家がOKを出す。

「今の掛け合い、完璧っすね!もう一回予備でリテイクしましょう!」とディレクターが叫ぶ。


猫田は軽く息を整え、隣を見る。

タロウは涼しい顔で立ったまま、台本を片手に、もう片方をポケットに手を突っ込んでいた。

まるで“次の笑いどころ”を計算している芸人の顔だ。

「タロウさん、ほんと堂々としてますね」

「まあね。客の前でスベることに比べたら、録音なんて楽勝ですよ」


美咲がなるほどと感心する。

猫田も笑いながら、「確かに、スベるよりは録り直しのほうがいいわね」と返した。


ブースの外で、音声スタッフがサムズアップ。

ディレクターが「いいねぇ、現場の空気がそのまま出てる」と満足げに頷く。


赤い録音ランプが消える。

猫田がマイクを外しながら言った。

「発明家ロケのアフレコって聞いてたけど、まるで舞台の生中継ね」


タロウはニッと笑って親指を立てた。

「じゃ、次はフリップで“こんなの発明しました”でもやりますか!」


笑い声が響く。

テレビ局のスタジオは、もう完全に“舞台”へと変わっていた。

このあと猫田は、別のスタジオで桑島アナの進行で収録がある。そこにも"インベン"が登場している設定なので、怪獣タロウはモニターを見ながら台本読みを続けることになる。


スタジオの赤い録音ランプが消えた瞬間、空気がふっと緩んだ。

猫田洋子はヘッドフォンを外し、メイクを軽く直す。

彼女の次の現場――それは、別スタジオで行われる情報番組の収録だった。

進行は、局の看板アナウンサー・桑島。

落ち着いた声と柔らかな笑顔で、どんなテーマでも“番組の顔”にしてしまう名手だ。


「猫田さん、次スタジオCです。桑島さんのリハ、あと10分で入ります!」

ADがスケジュール表を手に走り込んできた。

「了解です」

猫田は一礼し、佐藤美咲が身の回りのものをバッグに詰めてスタジオを後にした。

スタジオ内の収録が無い佐藤美咲はそのまま猫田のマネージャーに変身する。


怪獣タロウはそのままスタジオに残り再びマイク前に立つ。

スタジオの照明がわずかに暗くなり、モニターに別スタジオの映像が映し出される。

そこには、すでに照明を浴びながらマイクを持つ猫田と、穏やかに進行を進める桑島アナの姿。

彼女の隣には、例の“発明キャラ”――インベンが映っている。

挿絵(By みてみん)

「ほぉ〜、こっちにも出てくるんかい、インベン」

タロウは軽く笑って、台本のページをめくる。

今日の段取りでは、インベンの声を現場の映像に合わせて吹き替えることになっている。

つまり、彼は別スタジオの中継モニターを見ながら、リアルタイムで台詞を合わせる役目だ。


「じゃ、ロールいきます!」

音声の掛け声とともに、赤いランプが再び灯る。


モニターの中――

桑島アナが猫田に向かって微笑む。

「では次は、例のAI搭載発明マスコット“インベン”のデモンストレーションです!」

猫田が、柔らかな声で続ける。

「はい、こちらが話題のインベンです。今日は自ら解説をしてくれるそうですよ」


その cue に合わせて、タロウはタイミングを見計らい、深みのある声で応じる。

『こんにちは〜、インベンです!猫田さん、桑島さん、今日もよろしくお願いしまーす!』


スタジオのモニター越しに、アナウンサーと猫田が笑顔を返す。

「インベン、今日も元気ね!」

『もちろんですとも!私は寝てる間も発明してますからね!』

「え、寝ながら発明?」

桑島アナが軽妙に返すと、スタッフの間から笑いが漏れる。


タロウはマイクを握ったまま、自然にアドリブを差し込み、画面上のキャラクターを“生きた存在”に変えていく。

モニターを見ながら、猫田がほんの一瞬、口元で笑う。

彼女には、タロウの息づかいが伝わっている。

別々のスタジオにいても、掛け合いはぴたりと噛み合う。


「……やっぱプロやな」

ブースの片隅で、音声監督が感心したように呟く。

タロウは肩をすくめながらも、目は真剣そのものだった。

「ステージでもテレビでも、観客が笑う瞬間は一緒や。こっちの息が映像に届くんがわかるんですわ」


収録が一段落し、モニターの中で桑島アナが番組を締める。

「猫田先生、そして発明キャラのインベンさん、来週も発明鑑定よろしくお願いします!」


ランプが消える。

タロウは深呼吸を一つして、ヘッドフォンを外した。

「よし……こっちのスタジオも、ええ仕事できたな」


別スタジオでは、猫田が頭を下げている。

遠く離れていても、同じ番組を一緒に作っている――

その一体感が、テレビという空間を少しだけ温かくしていた。



ーー猫田洋子の挑戦ーー

スタジオの収録を終え、控室に戻った猫田洋子は、しばらく無言でペットボトルの水を見つめていた。

メイクは完璧、衣装も映える。それでもどこか心が遠くにあるような顔をしている。


髪をいつもの様に纏めて、眼鏡をはずす。

鏡越しにその様子を見ていた肥後香津沙が、そっと口を開いた。

「洋子、今日の収録、すごくよかったわよ。スタッフみんな感心してた」


「……ありがとうございます」

猫田は小さく会釈したが、表情はどこかぎこちない。


香津沙は微笑みながら、少し体を乗り出した。

「ねえ、どうしたの?この番組、大乗り気で引き受けてくれたのに。思っていたの違った?」


猫田は苦笑する。

「……ちょっと考えごとです」


「もしかして――アバスくんのこと?」

香津沙の言葉に、猫田の肩がピクリと動いた。


図星だった。

この企画に参加を決めたのも、半分は香津沙への恩義。そしてもう半分は――アバス・シャルマへの思いだった。

自分より12歳も()()の高校生でありながら、俳優として、モデルとして、スターの階段を駆け上がっていく少年。

気づけば、年齢以上に彼との距離が離れ、"遠くの人"になっていた。


その距離が、怖かった。


香津沙はそんな猫田の心を読んだように、にやりと笑う。

「ふふ、心配いらないわよ」


「え?」


「アバスくんの洋子に対する思い――まったく心配いらないの。

あの子ね、あなたしか見てないのよ」


「え、ええっ⁉」


猫田の目が丸くなる。

香津沙はスマホを取り出し、画面をそっと差し出した。

「ほんとは内緒にしてって言われてたけど……ほら」


画面には、コミケの会場で撮られた写真。

挿絵(By みてみん)

魔界の猫耳少女――つまり、猫田洋子その人が、振り向きざまにポーズを取っている。

神秘的な漆黒の衣装、布地はぎりぎり攻めた。そして年齢の壁を超えた"気合いの笑顔"。


「……これを、アバスくんが?」


「そう。彼から『これください!』って。おねだりされちゃってね。

『猫田さんのコスプレは、僕だけの宝物にしたいので、他の人には見せないでください』って真顔で言ってたわ」


「……宝物?」

猫田は頬がどんどん赤くなる。

挿絵(By みてみん)

あの時は他のコスプレーヤーと同様の"コミケの出し物"として割り切っていた。

けれど、好きな人がその姿を見ていた――しかも保存している――と思うと、

胸の奥が一杯になり、早鐘のように心臓が高鳴る。


「……私、アバスくんの趣味、歪めちゃったかも……」

猫田はテーブルに突っ伏した。


香津沙は吹き出した。

「どうでしょうね。あの子、きっと洋子の真剣な生き様に惹かれてるのよ。

コスプレでも、法務の仕事でも、いつも全力じゃない?」


「でも……イヴリンママに申し訳ないです。息子さんが変な方向に……」


「大丈夫よ。イヴリンさん、あの写真見て"かわいい!"って言ってたから」


「えっ⁉」

猫田は目を丸くし、思わず立ち上がった。

香津沙はケラケラ笑いながらスマホをしまう。


「というわけで、洋子――次の現場でも全力でね。"魔界の猫耳少女"の次は、"未来の特許鑑定人"の役。ギャップ萌えで世間をざわつかせるわよ!」


「えぇぇ……」

猫田は放心したように天を仰いだ。


それでも、口元には笑みが浮かんでいる。


心のどこかで――

遠いと思っていた星が、少しだけ近くに戻ってきた気がしていた。


収録スタジオの外、秋の夕陽が窓を朱に染めている。

猫田洋子の異次元の挑戦は、まだ始まったばかりだった。

ーー続くーー


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