1話 終節ならぬ始節
地球三千年
この時隕石の過活動期にて、大量の隕石落下により
地球三千年の歴史は幕を閉じた...だが
大量の死により新たに生まれた者がいた。
それは神聖な者か、それとも人々の怨念なのか
それは新たに産まれて生きた者のみが知る物語なのかもしれない。
命を受けた者の
「喜び」「怒り」「哀しみ」「楽しみ」を受け
「愛」「苦」「共」「勝」「負」「欲」「痛」の感情や気、
さらには欲により新たなる物語が始まる...
ー地球3***年ー
地球という星が焼け黒い球体になってしまってから
何時なのかも分からない時がたち
燃えていた地面の焼けも殆どがなくなってきた。
???「あ~何だこれ」
何もかも無い地球に黒く光を放つものが、一つ何かを話している
???「覚えはねえけど、産まれちまったみてえだな…」
確かな記憶はないが、溢れ出る力で何となく自分が何か分かるようだった。
???「ああ…俺は怒りと恐れから産まれたんだな。」
大きなため息をついた。
???「ちっよりによって滅びた後もこうなっちまうってのは神様もなかなかのsadistだな。」
イライラと肩を沈め歩み始めた
その姿は黒く光る鎧のようながっしりとした長身体
髪は少し長く肩まであり色は白金まるで大昔の狼のようだ。
記憶はほとんどないが少し自分を覚えていた。
ドウゴ「…俺は..ドウゴ…わかることは、名と自分に宿る力...」
呆れ半分、何のために産まれたか考えていると
???「やっほー!!!キミも産まれちゃったの~? 僕はねキイラ!!
よろしくね~!!アハハ」
キイラはすらっとしていてがっしりというよりは、小さめ。まるで子犬のよう。
自分とは違う正反対のやつが来たと、すこし
いらつくドウゴ。そんなことはお構いなしにコロコロした声で楽しそうに話をするキイラ。
キイラ「君、名前は?~ 力は言わなくてももうわかるよお!如何にも!って感じだもん(笑) 」
キイラのおちゃらけに少し苛立ちを感じていた。
ドウゴ「ちっ騒がしいやつだな(小声)...俺はドウゴ。よろしくとは言わねえよ。」
苛立ちながらクールに返事をする、ドウゴ。
キイラはとても感覚が鋭い、電波でも拾っているかのように
だがこの世界では電波は存在しない。
キイラはただ本当に感覚がするどいだけなのだ。というより勘がいいだけかもしれない。
キイラ「んーとね、多分だけどこの世界には僕たち以外も産まれてるよ。
それが敵なのか味方なのか分かんないけどねえ~!!」
真面目な話をしたかと思えばへらへらしているキイラ
ドウゴ「…敵か味方か…まあお前がいるから、他にいてもおかしくはないな。」
ドウゴが話を始めている途中でキイラが間髪入れずに話す。
キイラ「っでも!!!!僕はドウゴの味方だからねえ~!!だってドウゴ、イケメンだからね~!!」
突然興奮気味に突拍子もないこと話すキイラに
少し寒気を感じたドウゴ。
ドウゴ「まあいい。ここに立ち止まっても意味ねえし
じゃあ、お前も行くんだろ。敵やら味方やら探しに行く。
俺らの役目も何なのか分かんねえしな。」
キイラと共に動くことを腹をくくったドウゴ
ドウゴの言葉に喜ぶキイラ。
この物語はここから始まる
自分たちがなんのために産まれ、生きるのか
力の意味を探す為に...