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第3話 宇宙開闢

「以心伝心っていったかな。ちょっとしたテレパシー能力をみんな持っているみたいね」

「おー、それなら地球のことを学びやすいし、おれたちが三脳人に本当の愛を教えてあげやすいかもね。おれたちは愛について学ぶことはもう無いと思うけれど、いろんな種類の愛があって、それを高めていけるとしたら、そして、地球で学んだことをおれたちが宇宙に広められればいいな」


「うん! 自己愛を変革できる技術と精神を、その島国の三脳人から学ぶと同時に、私たちがそれを宇宙に広めよう。そして三脳人の中から千人くらい自己愛を変革できる技法と精神を身につけた人たちが誕生したら・・・」

「宇宙広しといえども指折りの複雑な脳と精神を持つ三脳人だからこそできる技法かぁ。どこの星の人も地球を見守りに行くわけだね。俺たちもきっと学ぶことがあるね。期待しちゃうな。うん! 宇宙が変わるね! 新しい宇宙が開けるね!」


「わたし、やっぱ三脳人に生まれ変わって、複雑な精神構造を体験してみたいな。どんな感情を抱くことに遭遇しても、こんな感情は宇宙じゃ体験できない! と知ったら、すべてのことに感謝できるよね」

「おれたち、思ったことが共有されるせいか感情が乏しいからね。どんなに波動の低い物事に遭遇しても宇宙では学べない感情が経験できるね。精神が進歩するだろうな」


「わたしも、地球帰りの友だちの受け売りでね、いろんな感情があると言われてもよくわかんないんだよ。行ってみればわかるとか」

「今、その友だちが発した波動に波長を合わせてみたよ。うーん、色でたとえると真っ黒いところがだんだんと増えていったんだね。真っ黒い部分は見えないから共有されないね。よくあの三脳人の星から脱出できたね。あの星は鉄が主成分だから重力が重くて、しかも宇宙から大量の水が降り注いだからさらに重力が重くて、おれたちが普通に地上に立ったら骨折しちゃうらしいね。

 鉄という硬い物質が主成分だから、精神的にはこだわったり、かたくなだったりする心から離れられない人が住む星だよね。かたくなな心を断ち切れば、人と分かち合え、地球の『因力』から脱出できるのに。三脳人に生まれ変わったら共有はムリなのかな」

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