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裏の支配者  作者: アスダラ
3/3

仕事はじめ

次の日から今回の標的の調査を始める

ポールは昨日の記憶を呼び起こす

名前はイシイタダシ。身長は180くらいのスマートな体系。筋肉も程よくついており、いわゆる美形という感じだ。

まあ、通りを歩くと大勢の女性は彼に視線を向けることになるだろう

多くの女性を手玉にとってきたことにもうなづける

勤め先はイーグルアイという名前の貿易会社。大手の企業とあって大きなビルを構えている。

常に護衛を横に置き、外で一人になることがめったにない

ただ夜の繁華街に出向くときだけはそうもいかないらしい

これらの情報を元にとりあえず、行動を把握するため実際にイシイを観察に行くことにする

外出するにあたり、いつもの黒いトレンチコートと腰に拳銃を二丁、そしてベルトに数本のナイフを差し込む

最後にサングラスをかけ、外に出るのであった


イーグルアイという会社のビルは横川にある

そこは多くの企業のビルなどが集まりオフィス街といった感じの場所だ

そんなビルの中でも一番高いビルが今回の標的である

ポールはそこのエントランスが見えるカフェに入る

「お一人様でしょうか?」

その店員の問いかけにただ、静かにポールはうなづく

「お好きな席にどうぞ。注文は少ししたら伺いにまいります」

そう言う店員は怪訝な顔をして去っていく

こんなにも不愛想でサングラスをかけてるような男はただの不審者でしかない

不審がられることでなるべく接点を作らないようにできることは利点である

下手にかかわることで復讐の対象にでもなられても困るものだ

それにどうせ、彼らの目撃情報から仮に犯人に疑われることになったとしても警察の上層部がもみ消すのであるからだ

エントランスがよく見える席に座って少しすると店員が注文をとりに来た

そこでコーヒーを一杯頼み、外を観察していく

オフィス街のこの時間帯は仕事で忙しくしている人が多く、このカフェも空いている

当たり前だが、通りを歩く忙しい人にはこの姿が目に入らないようだ

コーヒーはほどなくテーブルに運ばれてきた

そしてコーヒーを飲みながら、監視を続けていると一台の黒い高級車が停まった

その車から今回の標的が降りてくる

確かに情報の通り彼の周りには黒いスーツを身にまとった屈強な男が二人そばについている

こんなにも周りを固めているのを見ると誰かに襲われることを想定しているようにも思う

まあ、情報通りならその可能性はとても高いだろう

「さて、今回はどうしようかな」

それを眺めながら少しの間、コーヒーを飲みながらポールは考えるのであった

こうして昼間の監視はいったん終わるのであった


あたりが暗くなり始めたころ、ポールは再び監視のため外に赴くのであった

外が暗いにもかかわらず彼はサングラスをかけるのである

これにはいくつか理由があるが、まあ目の色を見られるのを避けたいというのが一つである

珍しい目はいろいろと面倒を引き起こす種になりかねないからだ

確かに犯人に疑われることは構わないがそれはただ黒いトレンチコートを着た怪しい人である

そこに目の色が左右で違うという情報を付け加わわるのはさすがによくない

あくまで、不特定多数が疑われるように人物像はできるだけ情報の少ないものにしておかねばならない

そしてこれから向かうのは標的が通うお店である

さすがにこちらもお店に入るわけにはいかないのでまた、外で張り込むような感じになるのであろう

そのことを考え、ポールはため息をつくのであった


とりあえず、ポールは梟に赴く

いつもと違い、店の奥の扉にむかう

そこの部屋はテーブルとイスがあり、普通の部屋のように思える

壁には一枚の絵が飾られている

それは一人の女性がバーでワインを飲んでいるのが描かれている

ポールはその絵に近づくとワインのグラスを触り、その後にボトルをなでる

すると、その絵がかかる壁が少しずれ、後ろの空間に入れるようになる

そこの壁には刀やライフル、斧など様々な武器が並んでいる

ここは裏の支配者たちの得物を保管する場所になっている

その中の一本の刀を手に取る

それがポールの得物である

それを持ち、店を出て今回の仕事場へと向かうのであった


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