無気力
朝に異性の幼馴染みが起こしてくれる
そんな人世を送りたかった…(*´∇`*)
その日以来何もする気になれなかった
半身が無くなった
そんな心持ちだ
幸いにしてか合格発表は中学の卒業式の翌日だった
明後日には高校の入学式である
両親は俺が自殺しないだけ増しだと思っているのか
ベッドで一日布団野の中に居ても何も言わない
縁の両親はどんな思いで居るのだろう…
『詠君は自殺なんかしない質だよね』
かつて縁は俺の事をそう評した事がある
何があっても前向きで良く言えばポジティブ
悪く言えば無頓着
そんな俺が こんなになるなんて
自分でも思わなかったよ
「くうぅ…」
縁の事を思い出しては また頬を濡らす二週間
泣きつかれて まあ眠る
眠った筈だった
『起きて』
ああっそうだ
朝が苦手な俺は良く縁に こうやって起こされたな
いつも朝はナニがナニだったから誤魔化すのに苦労した…
『ねぇ起きてよ』
嫌だ…もうこのまま何もしたくない
『わかるけど…起きてくれないと…困る』
ん?何が困るの
『だって布団捲ったら…詠君元気なんだもの…』
元気なんか出ないよ
『本当に?…』
うん…
…うん?…誰だ?俺の事を詠君って呼ぶのは縁だけ…
腫れ上がった瞼を開けると
そこには半透明な縁が居た!