7.定例会議〜絶望、絶望する〜
「えー、では、久々にベンもいることじゃし、ベンの土産話でも聞こうかのう」
「おぉ!」
「さんせー!」
いやいやいや、なんでそうなる。
と、思ったが、思い出してみたら15年前もこんな感じだった気がする。
そういえば僕はこんなおちゃらけたムードと空気が好きだったな、と思う。
「あー、そうだな。じゃあまずは幼児化の魔法で……」
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「つまーんなーい」
我が絶望育成ストーリーを語り終えたあと、一番最初に口を開いたのはスティアだった。
「ふむ……要約すると子供に扮し、勇者となる者と親しくなり、その勇者が旅立ったと同時に勇者の村を全壊させた……だけですね」
そう辛辣な感想を言ったのは『7』の席に座っている悪魔。
彼の名はアザゼル・カルティー。
『秀麗伯爵のアザゼル』などと言われているように、貴族の出で、容姿端麗、頭脳明晰な15年前の魔王軍人気ランキング男性部門2位だった奴。
今は知らん。
ちなみに好んでいる感情は『欲情』
裏で美女タラシクソヤリチンヤローと男どもに言われている。
ちなみにこいつも妻持ち。
家に帰る度に色々と殴られた形跡があるのは魔王軍でも良い話のネタだ。
ちなみにその妻というのが元女神だったりするが……それはまた別のお話。
「つまり…お主はこの15年間、遊んで殺して感情を食うただけ……というわけか」
「まぁ、そうなるな」
その瞬間、アルちゃんの目がキラリと光った……気がした。
「じゃあ、ベン君には明日……いや今日からでも徹夜で年中無休で仕事してもらわないと♪」
魔王軍は超ゴールデン企業だ。
ただし、無断欠勤等への処罰は厳しい。
「なはははは!僕がそんなに仕事熱心だと思うのかい?否!僕はスキを見てまた抜けさせてもらうよ!君達にも顔を合わせたしね!」
「あー、そういえば私知ってるんだよねぇ〜。ベン君が85歳くらいの時に、ある女神に告h」
「ちょっと待てなんで6415年前のことなんか覚えてるの?っていうかそのネタアルちゃんも知らないはずだよね!なんで知ってるの⁉︎」
「え?ルネちゃんがその日の夜に教えてくれたんだよ」
おう!まいシスター!
そういえば妹にこのこと話した覚えがある。
って、なに勝手に暴露したんだよ!
確か口止めはしたはずだけど……
あ、ちなみに僕の妹の名前はルネ・テルメード。
5歳年下の、魔王軍第一部隊隊長。
ここ50年は話してないけど、元気にやってるかな。
「あ、あとそういえば第零部隊もこれからはメンバーつぎ込んで行くから。気になる奴がいたらベン君もどんどん声かけてって良いよ」
What?
おっと、唐突なワードに知らない言語が出てしまった。
「ちょ、ちょっと待って!第零部隊は隊員がいないことがウリの素晴らしい部隊なんじゃないの⁉︎」
そう。
今まで魔王軍第零部隊は一人しか居ない。
まぁつまり僕なんだけど。
まぁだからこんな感じで無断欠勤を自由にできたりしてるわけだけど。
つまり隊員ができれば僕は隊長としてしっかりと働かなくてはならない。
第零部隊四天王とか作ったり、それぞれ戦闘部門、魔法部門、補佐部門などと決めなくてはならなかったりする。
要するに、忙しくなるのだ!
やだやだやだ!
僕働きたくないもん!
「あぁ、ついでに言っておくけどもう一人決まってるのがいるから。あとで部屋向かわせるから」
「はぁ⁉︎」
この幼女魔王は強引すぎると思います!
作者「み、短い……」
ベン「すいません!すいません!うちのクソボケ作者が今日遊びまくってたもので!」
アザゼル「それでは作者に非がありますね。第一、一週間も猶予があったのに、なにやって居たんですか?」
作者「えと……アキバ行ってカラオケ行って、映画見て指名補習行って、大会行ってゲームやって、アニメ見てラノベ読んで……」
ベン「オタクか」
アザゼル「オタクですね。しかもよりによって補習にかかるとは……みっともない」
作者「いや!理数系はできるんだよ⁉︎理科92点だったし!数学も88だったし!」
アルテ「他はどうじゃ?」
作者「こ、国語72英語70……」
ベン「社会は?」
作者「46……」
スティア「あ、ちなみに平均は74.6だそうだよ!」
ベン「上と下の差ありすぎだろ。理科の平均72だろ?もっと社会勉強しろよ」
作者「待て!ここは後書きだ!この小説を読んでくださっている皆様の中で成績について現実逃避している方もいるかもしれない!そんな方々のためにもここではあまり勉強関連の話はしない方が」
ルネ「黙りなさい!このくさくしゃ!」バキィ!
作者「ぐっはぁ……お前の登場はまだのはず……ガク」
ルネ「あ……倒れちゃった……」
ベン「ルネ、一応次回予告しよ?」
ルネ「えっ⁉︎お兄様がそうおっしゃるのなら……じゃなくて!この作品のために仕方なくやってあげますけど……
コホン、次回は、1月10日に更新予定です。お楽しみに!」