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魔王軍第零部隊隊長〜絶望の化物〜  作者: 雲雀なるは
第1章 化物を愛してしまった勇者は絶望の夢を見る
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4.絶望と書庫の管理神

前回は魔王城に行く感じにしてましたが、

先にこっちを。

この世界は大きく分けて三つに分かれている。


人間の王が治め、数々の種族ーーヒューマ、エルフ、ドワーフなどーーが存在する人間界

魔人、魔族、悪魔の中で最強の存在をそれぞれ魔王として立たせ、弱肉強食の完全実力主義な魔界

絶対数は最も少ないが、強力な力を持った神々と天使がいる天界


この3つは、決して交じわ得ることのないものである。

例えば、魔界は人間界に干渉できるが天界には干渉できず、天界は人間界に干渉できるが魔界には干渉できず、人間界は魔界に干渉できるが天界には干渉できず。


一限りで見ると天界は他界が干渉せずセーフポイントのように感じるが、実際はそういうことは無かったりする。

遥か昔、魔界のとある魔王がある魔法を使用した。

その魔法は、『天界に効果を及ぼす魔法』であり、当時の天界は大きなダメージを負った。

その魔王は自尊心が高い上、ひどく傲慢であり、天界に対し謝罪するどころか、宣戦布告をしたのだ。


天界と魔界の仲が非常に悪くなったのは、その頃からのことである。

天界は直接干渉できない上に、その少ない絶対数を更に減らしたくないため、人間界の者に『職業』を与え、そしてその『職業』のとある一定の『戦闘職』の者に魔界に向かわせ、魔界へ攻めた。

魔界は、人間が攻め入ることに対し危機感を覚え、人間界へと攻め出した。


天界は人間を使い魔界と戦うが、天界の民の被害もゼロというわけではない。


人間に与えられる『職業』の中で最も強力な『勇者』

その勇者は、天界にいる上級神のうち一柱と命を共にする。

つまり、勇者は天界、人間界での最終にして最強の秘密兵器であり、それと同時にそれに見合うコストが非常に高い存在でもある。


存在していた勇者は過去最多(数千年前)で54人、そして、現在存在しうる勇者は18人。

つまり、天界の上級神の数は最少ではあるが18柱という減少を果たしてしまっている。



ーーーーーーーーーーーーーーーー



「また、人々の悪感情を食して来たのね」


「あぁ、とても至福なひと時だったよ」


今、僕は天界にいる。


天界の辺境、雲が他の雲とかけ離れている、人間界では離島という単語が正しいであろう場所に小さなメルヘンチックな小屋の庭で僕と彼女(・・)はお茶を飲んでいた。


「それにしても、さすがね。普通は悪魔が天界にいたら魔力が蒸発して死んでしまうもの。……っていうかそもそも『天界に来た』というのだけでも驚きなのだけれど」

「まぁ、一般常識じゃ不可能なことだからね」

「それを実現させるのが貴方ーーベン・テルメードでしょう?」


彼女は僕よりも頭一つ分小さい背で、蒼眼、セミロングの銀髪にウェーブをかけている。服は胸元に青いリボンを付けているだけの真っ白なワンピースである。


「それで?これから貴方はどうするつもり?」


「とりあえず魔王城に戻るよ。流石にこれ以上の無断欠勤を取るとウチの子供魔王がお怒りプンプンだからね」


そう、ウチの魔王は容姿、性格が共に子どもなのだ。………一応僕と同い年なんだけど。

ま、多分怒ったとしてもちょっとからかってすぐ抜け出せるからいいんだけどね。


「ふーん……つぎ、ここに来るのは?」


「さあ?でもまた近い将来来ると思うよ?現上級神二十二柱の一柱、女神テルトナ(・・・・・・)の書庫には……ね」


彼女は女神、そして自分は悪魔。

本来なら出会えば殺し合いをしているような立場だ。

だが彼女とは少しばかり縁があり、こうやって天界の隅で面会ができる。

僕の情報も他の神々には話しておらず、その上この世のありとあらゆる情報が記載された『女神テルトナの書庫』を使うことができる………まぁ、神々の機密情報だとか気になる人のスリーサイズとかは見るのを禁止されたりしてるけどね。


(………もし貴方が悪魔なんかじゃなければ………)


「ん?何か言った?」


「…なんでもないわよ」


ふーん、口がボソッと動いた気がしたけど、気のせいかな。



……よし、あまり長居してもテルトナに迷惑だし、そろそろ行くとするか。


「じゃ、テルトナ、僕はもう行くよ」


「………っ!ま、まだ早いんじゃない?も、もう一杯お茶でも」


テルトナがなんか焦り出した。


………可愛いな


普段冷静な奴ほど慌てると意外な一面を見られるものだよ。

そういえば僕の妹も普段血も涙も無い残酷無比なクール悪魔であると魔王軍では言われているけど、プライベートの時間はむっちゃ自堕落だもんなぁ。


「いや、でもテルトナに迷惑じゃないか」


「そんな!私は別にベンのことを迷惑だと思ったことなんて一度もない!っていうかもっと一緒にいたい!」


「へ、へぇ、そ、それはありがたい」


テルトナよ、君はなんていい子なんだ!

悪魔である僕を嫌いにならない上、迷惑な存在とも思わず、共の時間を過ごしたいとは……


「でも、さすがに長居はできない。他の神や天使に見つかったら大変だからね」


「そう……」


なんかしょんぼりした顔になってる。

まあ、隠蔽魔法で姿形、気配や音も消せるから見つかる心配は無いと思うけど…


「あぁ、そういえば天使で思い出したのだけれど、七大天使に何やら魔界侵攻の動きがあったらしいわ」


「七大天使か……」


「ふふ、まぁ貴方なら彼女達なんて恐るるに足らない存在だとは思うけど」


七大天使は天界でも選りすぐりの7人をそれぞれ七つの美徳に照らし合わせていて、人間の生きる光とする者たちである。

七大天使は強く、一人一人それぞれが勇者と対等かそれ以上の力を有するそうだ。



ま、僕には関係ないけどね♪



僕は、もう一度テルトナに別れを告げ、単位の魔法を使った。

なるは「メリークリスマス!クリぼっちな作者だよー」


ベン「メリークリスマス!僕からもお祝いさせてもらうよ」


なるは「いやね、冬休みだから投稿速度上げられるかなーと思ったけど、中々そうも行かずにね」


テルトナ「問題ね…投稿が遅いと人気も上がりにくいわよ?」


なるは「いやね、意外と忙しいんですよ。部活だとか宿題だとか……」


レスティア「うーん……今日部活サボって宿題をスマホ片手に1時間で2問しか進んでなかった人が何を言ってるのかなぁ♪」


なるは「ギクッ……いやでもまだ学生だし青春だってしたいし……」


リエル「……作者さん、クリぼっちな人が青春できてると思いますか?」


なるは「ぐはっ……痛いとこをつくな……」


シフィア「一歳下のいとこは恋人いるのにねー」


アイリス「やめて!作者のら、らい、ん?……ラインはもうゼロよ?」


なるは「アイリスちゃん……ライフだよ……あと俺は冬コミに行くまでコンテニューしまくるからな……」



ベン「まぁそんなこんなで今年も大詰め。次回投稿はなるべく今年中にするので、よろしくお願いしまーす」

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