28.都市フィリップと宿屋
『都市フィリップ』……人間界で、最も魔界に近い都市。
この魔界との防衛最前線の都市には、凄腕の騎士団や魔導師、冒険者などが集まり、上級の武具や防具が売られ、高級なお店が立ち並ぶ。
だがこの都市に滞在している者は基本大成功をしている者達であり、お金に困ることは無い。
また、この都市では魔界を監視し続ける高い塔『キルジスの監視塔』が有名である。
見学料一人2ルナ。
また、年に一回、一週間ほどの期間で魔界との戦いの景気付けとされる『討魔祭』が催され、大通りでは昼も夜も出店などが立ち並ぶ。
また、今期の『討魔祭』最終日は、ユークリーデ王国第一王女であるロイアーナ・ヴァリー・ユークリーデ様が大広場にてパレードを開かれる。
………だ、そうですよ、ベン様。『キルジスの監視塔』なんか面白そうだと思いませんか?」
「『討魔祭』……面白そう」
「なんやなんや。第一王女?そらまた別嬪なお嬢なんやろなぁ」
観光かよ。
そう、突っ込んでしまう。
ちなみにミューは『キルジスの監視塔』に興味があるらしいが、敵情視察として『キルジスの監視塔』に行ってもいいと僕は思う。
もしなんだったらテロを仕掛けてもいいし。
また、幸か不幸か『討魔祭』も明日から催されるそうだ。
最終日はロイアーナ姫のパレード……
誘拐してもいいし、暗殺してもいいだろう。
洗脳して、魔王軍のスパイに改造することもできる。
クフフフ……悪人心がくすぐられるねぇ……
「ベン様、何か悍ましいことでも思いつきましたか?」
ミューがこちらを見てそう言う。
いけないいけない。
顔に出てしまっていたか。
いつもはポーカーフェイスで作り笑いをしている僕だが、これにもれっきとした訳がある。
笑顔というのは人の信頼性か好感度を上げるために効率の良いものの一つだ。
そのため仲間や友人が作りやすい。
その結果、僕の元に有益な情報などが来やすくなる。
もう一つとして、僕自身のメンタルケアだ。
僕は今でこそこんな和やかな性格だが、荒れていた時期もあった。
一人称は俺、いつも人を睨みつけ、気に入らなかったらすぐ手を出していた。
だから僕は作り物だとしても笑顔になり、心の平穏を保っているのだ。
「いや、なんでもないよ、ミュー。それより、『キルジスの監視塔』だっけ?あれ、見に行かない?あと、『討魔祭』も、最終日まで参加してみようよ。あ、でもその前に宿屋を見つけようか」
「「「賛成(です/や)!」」」
僕らはまだついて間もない。
どこか宿屋を見つけないと、この馬車は少し邪魔だ。
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「すいません」
「はーい、いらっしゃいませー」
大通りに近い場所でなかなか清潔で広い宿屋を見つけた。
そのため入ってみたら、なかなか若い女の子がエントランスを掃除していた。
ちなみに食事をしている人もいたため、この宿屋は一階がバー兼食堂にでもなっているのだろう。
「四人……じゃなくて、三人なのですが、部屋は空いているでしょうか?」
「えーと、あなたとそこのピンクの髪の人、それと……そのオレンジの帽子み被っている奴隷ですか?」
「ああ、はい」
「奴隷には奴隷用の地下室がありますが、どうされますか?」
この世界は、奴隷はモノとして扱われる。
不憫なものだな。
「いえ、同じ部屋で結構です」
「かしこまりました。あ、夜はなるべく静かにしてもられるとありがたいです」
「なんで今その注意事項が出たの⁉︎」
いやまぁ確かにミカエルは立場としても性奴隷だけどさ……別にヤったことなんて一度も無いからね⁉︎
……未遂はあるが。
「………確認が取れました。二階の一番奥の部屋なら空いています。朝、昼、夕食は別料金で、お一人あたり一泊8ルナとなります。あ、奴隷の料金は無料です。あと、駐馬車場も無料となっております」
みんなで一泊16ルナってことか。
「そうですか。では、まず10泊分、お願いします」
そう言って、160ルナを出す。
なかなかに高いな……
しかし、僕は錬金術でお金などセルフ生産だ。
問題など無い。
フハハハハハハ!!!
ベン「そういえば、気が付いたらブクマがもうすぐ100超えるんだよね」
プチィーニ「ホンマか⁉︎そら凄いわ。こんなクソボケ作者が書いた作品なのに」
作者「あぁん?なんだとバカボチャ。出番減らすぞ」
プチィーニ「バカボチャやない!ジャック(ry」
ミカエル「次回、『キルジスの監視塔』に行く」
ミュー「そして次回ようやく新たな『七大天使』が登場かっ⁉︎」
宿屋の娘「ということで次回更新は2/24です。ブックマーク、高評価、コメント、質問等よろしくお願いしまーす。って、『宿屋の娘』ってなんですかぁー!」
作者「いやだって、お前モブだし」
宿屋の娘「せめて名前と容姿の説明くらいは欲しかったです……」




