11.健気な魔王様、愛を語る
ちょっと短めかな?
私の名前はアルテ・ヴォンテーズ・シルドーネ。
長く続く魔王軍の22代目トップなのです。
先代は今は亡き私の父、ロズワルド・ヴォンテーズ・シルドーネでした。
この父は物凄い私のことを溺愛していて……まぁこの話はいいでしょう。
私は今年で6500歳になる。
6495年前からの知り合いである幼馴染のベン君とは1歳差なの。
純血悪魔は高齢な個体が多いんだ。
そのため、同じ年頃の同胞など簡単には見つからない。
そもそも、悪魔という種は絶対数がすくないんだよね。
さて、そして私の日常なんだけど……
「……………zzz……………」
「起きてください、魔王様」
「……うん……むにゃ……そんなことを言っても、こんなところでずっと座ってるなんて……妾は眠いのじゃ……」
「ただ座っているだけでは無いのですよ?その玉座は、座る者の膨大な魔力を吸い、この魔王城の糧となっているのです」
「純粋に魔力だけなら、お主らでもよかろうて……」
ただ玉座の間で座っているだけなんだ。
本など何世紀前に魔王城にあるものは全て読み終えた。
話し相手などヴェルキシスとテートリアしか居ないんだけど、二人とも固いからなあ……
こんなことだったら、ベン君の軟禁範囲を部屋だけじゃなくて魔王城までにしておけばよかったかな……
はぁ、ベン君に会いたい……
いやいや、私は魔王軍のトップ……公私混同は良くないよ、うん。
それに、明日は部隊長定例会議だし、またベン君に会えるしね!
ん?私はベン君のことどう思ってるのかって?
……そりゃもちろん、好きだよ?
上司としてじゃなくて、恋する乙女として。
なのにベン君はいっつも自分の娯楽のために生きるんだもん。
振り向いて欲しい。
でも、多分叶わないんだろうな。
まず第一に、付き合いが長すぎる。
ベン君視点だと、もう私なんて立場が上な妹みたいなものなのだろうか。
妹枠はルネちゃんで埋まってるのに……
そして、私は身なりがこれだ。
ちんちくりん、幼女、ロリ、子ども、お嬢ちゃま、ガキ、ぺったんこ、でも歳は食ってる。
誰得だよぉ(涙)
こんなに体が未成熟なのも、この玉座のせいにある。
普通生物が成長するには、ある一定の栄養素が必要である。
悪魔が成長するには、魔力が必要。
他の人よりもちょ〜〜〜〜〜っとだけ成長期が遅い私は、体が未成熟なままこの玉座に座らされた結果、成長に必要な魔力まで持っていかれ、こんな姿になってしまった。
こんなの、ロリコンの人達にしか見向きもされないよぉ……
まぁ、私はベン君の幼馴染。
この座だけは、絶対に死守してみせる。
永遠に、この子どもボディが朽ちるまで。
アルテ「ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君ベン君好きぃぃぃぃぃ」
作者「たぶんレスティアよりもアルテの方がヤンデレ気質あるんだよねぇ……」
アルテ「ベン君ベン君……はっ!………で、妾はヤンデレになるのかのう?」
作者「いや、未定だけど」
アルテ「作者の好きな属性はなんじゃ?」
作者「クーデレ&デレデレ、それに年下キャラが加わると、もはや天国だね」
アルテ「ふむ……物語の主人公は作者の性格になると言う。妾もクーデレでデレデレになればベンに振り向いてもらえる可能性、大じゃな」
作者「さあ?それはどうだろうね?あ、次の更新は1月25日に予定してまーす」
アルテ「それと質問も受け付けておるぞ」
作者「最後に、ブックマークもどうぞよろしくお願いします」