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魔王軍第零部隊隊長〜絶望の化物〜  作者: 雲雀なるは
第2章 化物は魔王の手足として不本意ながら動く
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10.絶望を呼ぶ魔法

部隊長定例会議が明日に迫り、僕は久々の休日を満喫している。


ベッドの上に横になり、手のひらで新たな魔法の試行錯誤を繰り返し、暇を潰している。


事実上休日でも僕の部屋で軟禁状態なので、図書館にもホール(多くの非番の魔族たちが集まるところ)にも他の奴の部屋にも行けやしない。


本を読もうと思えば、ミューを呼んで借りたい本を伝えれば持って来たりしてくれるが、いつも僕のために頑張ってくれているミューにわざわざ休日まで仕事を要求するのは可哀想だ。

それがたとえ変態でも。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


ミュー「へくしゅっ!」


作者「風邪かい?」


ミュー「かもしれませんね…ベン様にお使えするこの身、大切にしませんと」


作者「それがたとえ変態でも?」


ミュー「悪いんですか⁉︎」


作者「逆ギレ⁉︎」


ーーーーーーーーーーーーーーーー


そして、誰かと喋るだけであれば、通信(コンタクト)という魔法もある。


だが、生憎僕以外のみんなは忙しそうで、連絡するのが躊躇われる。


躊躇なく喋れるのは、今のところあのクソボケ作者くらいだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


作者「へくちっ!」


ミュー「……くしゃみの音が意外と可愛いですね」


作者「ほっとけ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーー


そんなわけで、魔法の塊を手のひらで転がしているわけだ。


そういえば、『反重量磁場球(グラビティア)』も何世紀か前、こんな感じで作ったんだっけな。


「新しい魔法、久々に作るか」



ーー思い立ったが吉日ーー


人間たちで、昔、異世界から来たという『勇者』はこんな言葉を残していった。


その意味は、何かをしようと決意したら、そう思った日を吉日としてすぐに取りかかるのが良いということらしい。


そもそも吉日というのは『いい日』という意味で、そのいい日が人間にとってか悪魔にとったか分からないが、所詮は迷信、半信でやろう。



魔法というのは様々な種類がある。


攻撃魔法か、防御魔法か、付与魔法か、日用魔法か、それともはたまた生成魔法か。


攻撃魔法はその名の通り、自身の魔力を火や雷などの殺傷能力のあるものに変換、放出し、標的にダメージを与える。

一番魔導師が多用するもので、相性が合う属性の魔法を使うと、火力が出る。


防御魔法は、魔法の壁を創り物理攻撃や関節物理、攻撃魔法から身を守るオーソドックスなものから、光を屈折させ自身の姿を消す『盗賊』の真似事ができるようなマニアックなものもある。

しかし、詠唱が長いものが多く、消費魔力が多いため、魔法初心者にはオススメできない。


付与魔法もその名の通り、何かものにとある効果の発揮する魔法をかけるもの。

呪いとかも付与魔法の部類に入る。

消費魔力が少ないため、魔力があればあとはコントロールだけな、簡単な魔法。

これは魔導師だけではなく、一般の戦闘職なども扱ったりする。

格闘家なら拳に、剣士なら剣になど、応用は効く。


日用魔法は体を清潔にする魔法や、ものを収納する魔法などなど、バリエーションが豊富だ。


生成魔法が一番難しいとされ、ほとんどの者は使えない。

ただし使える者は人生バラ色に決まっている。

なんせ『金』すら生成できるのだ。

しかし、僕の知りうる限りでは魔族でも数人しかいない。


「攻撃魔法……かね」


攻撃魔法でも様々なものがある。

一定範囲を攻撃するか、特定標的だけを攻撃するか、遠く離れたところから時限式に攻撃するか(この場合は付与魔法との応用となる)などなど、本当にいっぱいだ。


「やっぱり目指すは最強だよな」


僕は向上心は高い方ではない。

ただ、やるのなら自分の納得のいく、素晴らしいものを創りたい。


そう子供のような心が、研究者の心をくすぐるのだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


「でき、た」


完成した。

でも、流石にこれは危なすぎる。

これをあえていうのならば、『一撃必殺』という言葉が正しいだろう。


「まさかこんな魔法を作れるとは。我ながら恐ろしい」


この魔法は流石に取り扱い危険だ。

僕自身、制御を誤ってしまったらひとたまりもない、そんな魔法だった。


危険な魔法が完成し、充実感と恐怖心を抱きつつ、僕の部屋に唯一付いている窓 (柵と結界つき) から外を見ると、すぐ近くに時計台があった。その時計は、夜中であることを示す記号を示していた。


「そうか……もうこんな時間なのか」


悪魔は寝る必要がない。

だが、それは決して寝れないというわけではない。

人間と性格をし15年、一年経った今でも、夜は寝るという習慣が身についてしまった。


「ふぁーあ、明日は部隊長定例会議だし、寝るか」


さてさて、明日は面倒な1日になりそうだ。

作者「どうも皆さん、雲雀なるはです」


ベン「本日は皆さんにお知らせがございまして」


作者「後書きをもう少し面白おかしくやりたいなーなどと思いまして、」


ベン「この作者のちっこい脳で必死に考えた結果」


作者「質問コーナーなどというものをやりたいと思いました」


ベン「『キャラの裏設定』から、『魔法の具体説明』など、ネタバレしない程度に後書きにて説明させていただくので、よろしければコメントにて、知りたいことを送っていただければ幸いです」


作者「あ、それとブックマークもよろしくお願いします」


ベン「ちょっとつまんない後書きでした。次回の更新は1/21です。お楽しみに」

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