第22話
なかなか話が進まぬ...時間が足りぬ...
何より文才が足りぬ...!
セルゲイが卒業し、姉達もまた無事に卒業していった。
いよいよ最高学年となったドミトリーは、今までのどこか周囲の目を気にした振る舞いが徐々に鳴りを潜め、友人を巻き込んで入学当初のような挑戦と試行錯誤に明け暮れていた。
事の発端はセルゲイの卒業式の後、ドミトリー達はセルゲイから誘いを受けた事だった。彼が将来何を目指すのかは不明瞭だったが、権力があればそれだけ出来る事の幅は大きくなる。即答こそしなかったものの、ベックマンもランナルも先輩からの提案に激しく心を揺さぶられた。
平民が皇族と関わりを持つという事が大変な名誉であると考えるのはごくごく一般的なものだった。ドミトリーは関わりを持ったくらいで浮かれる肝では無かったが。
もっとも、2人とも揺さぶられたようでいてあっさりと謝絶したため、セルゲイは勿論ドミトリーも意外な展開に不意を衝かれたが。
ドミトリーは即答は避けた上で今後の可能性を匂わせて、これからもこまめに連絡を取り合っていく事は約束した。
既に仕事で関わらずとも個人としてならばこれからも付き合っていきたいと思うくらいには気心の知れた間柄である。だからこそセルゲイに頼り切りになれば、自分にとっても彼にとっても好ましいモノでは無い関係となりかねないのだ。
それぞれが色々と考えた結果ではあったが、振られた当人にとっては本気で心を傷つけられるものだったらしい。ドミトリーとベックマンのフォローが無ければセルゲイは膝を着きそうな勢いで落ち込んでいた。
「まぁ、無理強いしないけどさ、さすがに全員に振られると傷つくなぁ...」
「いや、そんな落ち込まれても困ります。ほら笑顔笑顔。別に金輪際お断りなんて言ってませんから、そんな落ち込む必要はありませんよ。」
「そうですよ!今はまだ何ともいえないですけど、近いうちにまたそう言う話になると思いますから!」
実際問題として、ベックマンには家庭の事情が、ランナルには種族コミュニティとの兼ね合いがあった。
日頃の愛想の悪さからはいわゆる奨学生であるとは想像もつかなかったが、実際はランナルは同族会議から出資してもらえるくらいには優等生だった。
ドミトリーもベックマンもセルゲイの卒業時に初めて知ったのだが、ランナルの学費は狼種の同族会議から学費の出資を受けており、卒業後の進路についてその集まりに諮る必要があった。
前世のそれとは異なり学んだあとは返済してさようならとはならない極太のひも付きの奨学金である。出資母体が同族コミュニティであるために更にに拘束力が増すあたり、狼種もなかなかに強かと言えるだろう。
その語感からアウトローなイメージのある狼系亜人種だが、その義理堅さは他の亜人種とは一線を画す。成文化されていなくとも暗黙の了解や約束事を順守するのはランナルに限ったことでは無く、狼種全体で言えることでもあるのだ。
ちなみに、狼種は比較的人口も多いことも相まって彼らは軍や地方の都市衛兵隊など、どちらかというと公権力側にその職を持つ者が多い。義理堅くよほどのことが無ければ裏切る事の無い彼らは職業適性以前にその性格が信用出来るために各所で重用されている。
勿論、必ずしも能力面で期待されている訳では無いのは彼らも承知の上だが、悲しいかな、比較的安定して収入を得られる職業はこの世界に於いては公僕ぐらいしか無いのはこの世界に於いても変わらなかった。
ドミトリーが何度パーヴェルに尋ねても学費に関しては一言も教えてもらえず仕舞いであり、言うまでも無くベックマン家は有数の資産家である。だが、本来であればはランナルのように地域ごとの篤志会などの後援を得られなければごく普通の平民にとっては大学の学費は負担できるものでは無いのだ
パーヴェルからの手紙曰く、子供3人分の学費で120年の貯金を盛大に吐き出してなお、サムソノフ家の資産は特に問題ないらしい。継続した勤勉の力は絶大である。長命種のメリットを最大限に生かした結果とも言えるだろう。その分顰蹙も買いやすいが。
金があっても幸運になれるかどうかは種族問わずにその人次第だが、金が無ければほぼ間違いなく不幸が待ち受けるのはこの世界でも変わらない真理だった。
あの官僚女神はそう言う点では世の中をよく理解していたのだろう。
経済的な問題をほとんど経験せずに済んだことを実感したドミトリーは、アルストライアの采配に感謝していた。
もっとも、親の脛をかじって生きるという選択肢はドミトリーの脳内には無かった。いくら中身が元政治家とは言え、好き好んで他人の褌で相撲を取るような精神は持ち合わせていない。
既に探検団の再建という目標が定まったドミトリーは、いずれセルゲイの力を借りる事が必要になるであろう事も理解しており、彼が万難廃しても抱え込みたくなる何かを確立するべく前世の記憶から役立ちそうなものを色々と掘り起こしていた。どうせ合流するならば自分に付加価値を付けてからの方が何かとやりやすいだろうという計算である。
腹の中に色々と抱えた上での判断だったが、幸いな事に後味の悪い別れ方にはならなかった。
セルゲイは左手の傷のため、従軍免除の上で宰相府に勤務することが決まっていた。結婚すれば完全に皇籍離脱となるらしく、柵を減らすためにも嫁探しに励むと笑いながら大学を去っていった。
だが、宮廷をはじめとする多くの人々とって残念な事に、やんごとなき彼の父君は別な考えがあったようで、後日その考えが原因となり宮廷を揺るがす大きな騒動となる。
セルゲイを送り出した後は姉たちの番だったが、結局、あの日から卒業式直前まで姉たちと会う機会はなかった。
ドミトリーがそれどころでは無い問題に悩まされたのもあるが、さらに苛烈さを増した学外演習は乙女にとっては苛烈どころでは無いものであり、姉たちは容姿の回復に忙しかったからである。
卒業式直前に再び会った時、学外演習でよほど嫌な目に遭ったのか、姉たちはお前も不幸になるがよいと言わんばかりに脅してきた。
「ジーマァァァァ!あなたもぉ!苦しめばいいのよぉぉぉ!」
「乙女に対する仕打ちじゃないわ。必要だって理解も納得もするけど、でも、私は絶対に許さない...」
姉たちは周囲に不満を振り撒かずに猫をかぶり続けた結果ストレスを限界まで溜め込んでおり、弟は決壊した感情の暴流に晒される羽目になった。
「あぁ...うん...」
幸いな事に、姉たちの振る舞いがここまでエキセントリックな事は初めてであり、理不尽さを感じるどころか呆気にとられるだけで悪感情は抱くどころでは無かった。
帰って来た直後は実習由来の緊張による不眠症に悩まされ、容姿に深刻な悪影響があったらしい。再会した時点で既にほとんど回復していたために2人に言われるまで全く気付かなかった
姉たちの熱心な不幸のおすそわけの申し出を受け流しつつ話を聞けば、前回よりもさらに容赦の無いものであり、持ち込み自由が持ち込み必須に内容がビルドアップしていた。
ドミトリーほどでは無くとも並外れて豊富な魔力を持つ姉たちが憔悴するレベルの過酷さとは何なのか、話を聞くにつれてドミトリーは自分の顔が引きつるのを抑えられなくなっていった。
一定時間での陣地移動
魔力回復薬の使用制限
魔獣の意図的な誘引
演習途中での目標の変更
実戦に際しては十分にあり得る事態だが、魔力の総量の不足する人間種にとってはどの条件でも極めて過酷である。
陣地移動は拠点の強化を阻害して警戒に当たる人員が必要になり、意図的な誘引は駆除すべき魔獣数を単純に増やし消耗を強いる。
魔力回復薬の使用制限は魔力消費量が嵩む治癒術式の安易な使用を躊躇させ、さらに消耗を加速させることにも繋がる。
特に演習途中での目標変更は完全に実習に臨む者の心を折りに来ているとしか表現のしようが無い。
「さて...去年よりもかなり殺意が増してるようだけど、どうしようか。」
「問題はこれが全力なのかまだ悪化の余地があるのかだな。」
「法術使ってもこれ以上はホントに命の危機を感じるけど...」
ゴロバノフ学部長の本気がどれほどのものなのかは不明だが、とりあえず備えだけはしようという事で、3人は密かに自主練習やトレーニングに精を出すこととなった。残念ながら徐々にレベルが高まってゆく授業の方にも時間を取られ、なかなか時間を割くのは難しかったが。
余談だが、ドミトリーは実家からの手紙で学外実習に関して何度か話題になり、その過程で廃嫡の皇太子との関係が両親バレて盛大に絞られるという一幕があった。
自他ともに認める大の公権力嫌いであるパーヴェルが、権力側との関係を見逃すはずもなく。オルストラエから届いた小包はドミトリーにとってパンドラの箱だった。
「ジーマ!父さんの言った事の何を聞いていた!よりにもよって皇族と!」
ふたを開ければ昏倒し、夢の中では折檻付きのお説教。起きれば昏倒した際の打撲と精神的なダメージを授けるという、たった1つで3つも4つも付属効果をもたらす魔道具である。その名も『説教箱』。
物理法則も何もない夢の中で、自分が苦手なものと恐れるものに囲まれて糾弾されるという、子供にトラウマを刻み付けるために生まれた様なこの小箱、サムソノフ家伝来の家宝らしい。
身体が頑健な竜種には精神攻撃が一番堪える。反省しない悪い子供に鞭を振るうのではなく、夢の中で制裁を加えるこの小箱の攻撃力は尋常ではなかった。
パンドラの箱と異なり箱を閉める時には絶望と諦念に包まれているという救いのない仕様が追い打ちをかける。
「ドミトリー、顔色悪いけど大丈夫?」
箱の洗礼を浴びた翌日、顔色の悪いドミトリーを労わるベックマンの心配りで涙が出そうになるのを必死にこらえたものである。
夢の中とはいえ、書類の山の中でパーヴェルに説教されるというならともかく、何故か元妻が陪審員になっているというおまけ付き。ドミトリーは本気で心が折れそうだった。
卒業式の直前に説教箱の世話になったかという父の問いかけに、息子は軽く頷いて返す。聞けば父親もまた息子と同じように幼き頃に箱の説法を受けたという。
魔道具としての小箱自体は唯一無二のものでは無いが、夢に干渉する術式が非常に複雑で高価なために尋問や取り調べに使われるのが殆どらしい。
ちなみに開けずに放って置くと対象が無条件かつ恐らく無期限で夢見が悪いままになるとの事で、経験者曰く半年は確実らしい。
ちなみに、結婚前に件の親しい友人達と花街に行った後、自室のベッドの枕元に置かれていたとか。
妙に言葉少ない男共のやり取りに母は何かを察したらしいが、それよりも見違えるほどに美しくなった娘たちと華やかな会話を楽しむことを選んだ。
エレーナもイリーナもすっかり大人びて、その容姿を引き立てる落ち着いた雰囲気を纏っていた。修羅場をくぐった者特有の貫禄を身に着け、浮かべる表情にも自信と余裕が表れている。
両親もそうだが姉達も平均を遥かに超える長身であり、スラリとした体躯に式典用正装の濃い紫紺のローブは2人の金髪も相まってとても良く映えていた。
エレーナは治癒師に弟子入りして医療の道を進むらしい。イリーナが学外演習で見せた活躍を見て刺激されたようで、結果的に姉妹それぞれが人を救う道を選んだ事になる。
式の2日後、両親と共に姉たちは荷物を纏め、雪が舞う中でオルストラエの実家へと帰っていった。
久しぶりの団欒の余韻に浸りながら、ドミトリーはその背中が見えなくなるまで見送り続けた。次に皆と再開できるのは何時になるのか。些細な病や怪我で命を落とすものが絶えないこの世界は、再会という言葉に掛けられた願いは余りにも深く、そして重かった。
1人帝都に残ったドミトリーも流石に一抹の寂しさを覚えたが、それも早々に止めて法術の習得に邁進した。未練がましくウジウジするの好きでは無かったし、感傷に浸れるほどに最後の関門は優しくはない事は明らかだったからである。
今度は自分の番だと意気込み、待ち受ける自由と兵役に一喜一憂する日々を送るドミトリーだったが、ここ最近面倒な事態に直面していた。
「ドミトリー、最近の君の術式、威力がおかしいよね。」
演習場を一薙ぎで焼け野原にしたドミトリーに、ベックマンがドン引きしながら言う。ランナルは焼け焦げた芝生の匂いに顔をひそめていた。
「いや、構築式も詠唱も合ってるんだけど...」
「なら何でファイアブラストで地面が焼ける威力になるんだよ。」
周囲の術式効果と自身の術式効果の差が表面化してきていたのである。
効果の大きさは術者の練度に依存するというのが一般的な見解だが、以前からドミトリーはパーヴェルが語った言葉の通り、イメージを特に意識するように心がけていた。
特に詠唱を省略すると術者のイメージに依存するという事は経験的に覚えていたが、どうしてもそのイメージが不得手であり、結果的に魔力の総量でゴリ押しして威力を稼いでいた。
人並み外れて魔力の多いドミトリーらしい物量戦だったが、学外演習や将来の事を考えればこのままでは問題であることは明らかであり、燃費の悪さをどうにかする必要があったのだ。
そして、それらの課題のブレイクスルーとなったのが生前の世界に於ける物理法則と兵器だった。
術式の根本となる魔力にはそれぞれ相と呼ばれる形質がある。術式とは光と闇、火と水や風と土といったそれぞれの対称となる性質を持つ魔力同士を組み合わせ、目的とする効果を発動させるものである。
構築式とはこれらの相の種類とその総量を指定する設計図であり、詠唱は術者の意図する効果を極限して発動する術式の効果を安定させるための補助である。
研究者たちの理論を書けば非常に複雑で多分に曖昧なものだが、要はマナを燃料してやりたい事をするだけである。ただ、やりたいことが非常に多岐に渡るのと、才能が無ければやろうとしただけで疲労困憊するため、結果的に出来る者が重宝されているため、才能依存の稀少な特殊技能とも言える。
構築式自体はその形態に特に制約はなく、頭の中に式を叩きこむ者や、何かの媒体に書き込んだ上で書籍形式する者など術者それぞれにあった形を選ぶことが出来る。
どこぞの竜種は籠手に基本構築式を刻み、殴って発動という物騒極まりないスタイルであるが、それでも問題なく発動するため、最終的に術者の経験と技量、そして才能に左右される分野であることは明らかだった。
ちなみに構築式自体は術者不在でも指定された条件を満たせば効果が発動するため、これらを生かして『説教箱』のような魔道具やトラップなどの作成が可能である。ただ、それ等の製作には魔獣の牙や特殊鉱物などの高価な素材に加え、独立して安定した構築式はきわめて複雑なために大々的に広まるには至ってない。
あの忌々しい『説教箱』のような魔道具ですら、それ一つで帝都に屋敷を買えるほどには高価なのだ。
少々話が逸れたが、要は術式がどのように発動するか、そのプロセスをよく理解しなければ行使することはできなという事になるが、ドミトリーの持つ生前の世界の科学知識がこの世界において圧倒的な力を齎すものであることが判明したのである。
自然科学と物理法則に基づいた知識によって行使される術式は、あいまいな印象や経験則による元帥や弱体化を受けず、行使するとそのまま効果が発揮される。
それらに近代兵器の知識を加味すればその破壊力は自ずと増大する。
術式の効果範囲が自らが認識できる部分に限定されるとはいえ、前世での経験上知っていた機関銃や火炎放射器、大砲や爆弾、地雷。どの兵器も中世レベルの技術水準のこの世界にとっては悪夢の様な破壊力を持つモノばかりだった。それらを元に構築した術式の威力はやはり悪夢の様なものだった。
訝しむ友人たちを共犯者にすべく初歩的な物理の講義をしつつも、ドミトリーは自身の持つ知識の力に戸惑いを覚えずにはいられない。
道端は糞尿塗れだし、風呂も無ければ飯も大して美味くはないこの世界だが、20年近くも暮らしていれば自然と愛着が出てくる。己の知識でこの世界を滅茶苦茶にしたくはなかった。
周囲に合わせて爪を隠すのに慣れて来た事もあって最近は意識しなくなって久しいが、ドミトリーは史上唯一の魔術の母アルストライアの『庇護者』である。『加護』を持つ魔術師の存在価値は武神の『庇護者』である勇者に並ぶ事は想像に難くない。稀少性ではそれ以上だろう。いずれそれが周囲に明らかになった時、自身の元に舞い込むであろう理不尽に備える必要もあった。
自身の強さだけではどうにもならない事をドミトリーはパーヴェルから体験談として知っており、それ等に対して備える意味でもドミトリーはこれ以上悠長に構えてはいられいと考えていた。
とは言え、あまりに突出した能力というのも周囲からの孤立につながりかねないため、その加減に頭を悩ませていた。
孤高とは周囲が価値を認めてこそのものであって、認められなければただの偏屈者でしかないのだ。
「ところで2人とも、どうやったら火が良く燃えると思う?」
「油を掛けるとか?」
「風通しを良くする...かな。」
術式全体としての効率は物理法則を理解することで大幅な向上を図ることが出来る。
大気中に水分があることを理解すれば水相術式はその負担を軽減できるし、火相術式は燃焼の原理を理解していればその効果は劇的に向上する。風相術式を突き詰めれば天候すら制御する事が出来るだろう。
土相術式で一夜にして城を作る事は造作も無くなり、治癒術式はより多くの病を癒すことが出来る。
だが、それが本当に良いことなのか。それぞれの分野を専業とし、互いに足りない力を合わせるからこその社会では無いのか。法術士がそれを横紙破りにして良いのか。
法術に頼らず、自然科学や物理分野の研究を広める方がよほどに価値があるように思えてならない。
ブレイクスルーは同時にドミトリーに疑問を投げかけるものでもあった。
そんな考えを半ば振り払うように、ドミトリーは小学校の教員になった気分で友人達に自然科学の授業をしつつ、自身の力の研鑽に勤めていた。
だが、学外実習が迫る中で備えをしようと言う人間は当然他にもいる訳で、120人ほどの同期達が稀少な亜人種を放って置いてくれる訳もなく、学外実習を間近に控えたある日、ドミトリー達は日頃から関わりの殆どなかった人間種の同期に声を掛けられた。
「そこの竜種、待て。」
ドミトリー達は別に人嫌いでは無い。
ただ、実際問題として種族が違うと風習や身体能力、思考傾向が異なるために敢えて深く関わらないようにしているだけだった。相性が悪ければ知れば知るほど隔意をいだく事になり、知らなかった方が良いことも十分以上にあり得るのだ。
「何か御用ですか?」
「オルロフ様が貴様と話がある。付いて来い。」
加えて言うならば、それがさも当然のように高慢な態度を取る人間が心の底から大嫌いだった。
ご意見ご感想等、お待ちしています。
掘り下げたい登場人物等ございましたらご一報をば




